今回は、晃生の青山はるかさんの、H25年4月中のTSミュージック公演を、観劇レポート「愛を浴びる」(その19)にて掲載します。このシリーズももうすぐ20回目か。。。
3月中の渋谷道劇の後、4月頭に大阪晃生が入ったが、私は大阪へは遠征せず、翌週の新宿TSに行く。晃生公演では、はるかさんの体調が良かったのか、大量の潮吹きで三列目まで飛んだ!なんて情報がハルファンから耳に入った。(笑) 関東の劇場にはたくさん通っている私だが、大阪晃生に通える関西のファンが本当に羨ましい限りだ。
さて、今週のTS公演は、滅茶苦茶いい香盤。次の通り。①葉山瑠奈(フリー)、②立花莉央(渋谷道劇)、③月川音(TS) 、④時咲さくら(TS)、⑤多岐川美帆(渋谷道劇)、⑥中條美華(東洋)、⑦青山はるか(晃生)〔敬称略〕。
最初はTSの希海さんの名前が入っていたが、体調が悪いのか初日から欠になり、初日と二日目は六人香盤。三日目の土曜日には、きよ葉さんが穴埋めに入り、四日目からは東洋の中條美華さんがトリ前に入った。豪華メンバーであることは変わらない。
初日は四回目のラスト・はるかさんのみ観劇。翌日二日目の金曜日は東京で用事があったので、朝から観劇した。(途中二回目は仕事で抜けたが、はるかさんのステージは運よく四回拝見できた。)
この週、私は八日間通った。(四回目ラストのはるかさんのステージだけの入場も多かったが・・ラスト一人だけの観劇だと入場料2000円と安い!)
今回の公演で特筆すべきは三年ぶりの月川音さんの復帰。三年前に衝撃的なデビューをし、四カ月位で消えた伝説の踊り子。当時、音隊と呼ばれた追っかけがたくさんいた。私もその一人で、私の中で音さんは完全に美化された存在になった。そのせいか、三年ぶりに拝見した音さんの容姿が変わっていたのに驚きショックを受けた。この三年が彼女を変えてしまったのかぁ~としみじみ思うものがあった。でも音さんは私の顔を見るなり嬉しそうに「太郎さん!お久しぶり~」と名前を呼んでくれた。私はTS常連としてこれからも音さんを応援するために、この三年間を埋める心の作業をした。その辺の事情をはるかさんの手紙に正直に手書きさせてもらった。はるかさんが親身に受け応えしてくれたお蔭で、私自身、気持ちの切り換えがスムースにできた。感謝している。「姐さんは太郎の事ずっと覚えてたよー。手紙プレゼントしてくれる人だーって♪ 休んでる間きっと色々あっただろうから、踊ってる間に元に戻るよ。」「音姐さんは一つだけ変わった所があるよ! 前よりももっと心がキレイになった。そのせいで、とてもみんなに気を遣ってくれていて。」「たまに寝ていて、寝姿も眠り姫♡」
今回の公演は「とある彼女の1日」の一個出し。前回の渋谷では「ストリップ天国」と二個出しだったが、この二つは似ているので一個出しの方が観ている方としても落ち着く感じがした。
前回は目の不調があったがどうにか回復したようでホッとした。「Hさんから聞いたのね。心配してくれてありがとう。」
ただ今回は、膝や足に痛々しくテーピングしていた。それにも拘わらず、ファン・サービス旺盛のはるかさんは、舞台から降りて客席でオープンしたりしていた。TSの席は安定していないから危ないよ。見ているこちらがハラハラさせられる。踊り子さんはホント怪我が絶えないよなぁ~、大変なお仕事だ!
七日目くらいに、ポラタイムで、はるかさんが「晃生に帰りたい!」とポツリと呟いた。ホームシックにかかったようだ。
初日のポラ・コメントに「今週は音姐さん、ときこちゃん、るな姐さんとお会いした事がある&音姐さんカワイイから仲良くなったよ。Rioたんもキレイ。」とあったので楽屋生活もうまくいっていると思っていた。
私は八日間顔を出す。他にも、ハル常連が遠征してきた。初日にTさんが来て、Tぽんも土日と楽日の二回、そしてリボンのしげさんも後半に顔を出していた。それでも我々ファンだけではどうしようもないんだろうな。
そんなことを気にしていたら「ホームシックにかかった踊り子」という童話ができた。主人公の魔人はリボンさんなので、しげさんかな?(笑) まっ、この童話で気晴らししてもらおうか。
4/20楽日に、「次はGWで会おうね!」と挨拶。
次は新作を観れるかなと期待。
GW初日5/1(水)に会うつもりで、このレポートを準備している。
平成25年4月 TSにて
一人の魔人がふらりと劇場に入ってきた。
ステージの上には、華やかなドレスに身を纏い、この世の者とは思えないほど美しい美しい踊り子が可憐な舞いを披露していた。
魔人はその踊り子に一目惚れしてしまった。彼女の側にずっと居たいと思った魔人は彼女のリボンになり、一緒に全国津々浦々の地方劇場を回った。
ある日のこと、その踊り子がホームシックに罹り、全く元気がなくなり、凄く暗い表情を浮かべていた。地方劇場だと客入りも少なく段々淋しくもなる。
魔人はいたたまれなくなり、彼女を元気づけようと色々試みた。
最初に思いついたのは、リボンを華やかに投げること。リボンの先から花びらを降らせ、最後には花火を降らせることまでやった。初めのうちは驚喜の声をあげた彼女だったが次第に反応しなくなった。
次に思いついたのは、お客さんの顔を馴染みのファンの顔に変えること。ホームシックなのだから知っている顔がいれば安心するだろう。確かに彼女は初めのうち嬉しそうにしていたが、これも本物ではなかったので次第に気持ちが萎えていった。
次には、思い切って、彼女のホームを運んでくることを考えた。魔人は大阪に飛んで、彼女のホームを魔法で小さくし、それを持って劇場まで運んだ。そして、ホームを元の大きさにして彼女を住まわせた。これも初めのうちは効果があったが、やはり彼女のホームシックは治らなかった。
魔人は悩んだ。「一体どうすれば彼女のホームシックを治せるのだろうか?」
私が彼女のホームになってあげれれば淋しくなくなるかな、とふと脳裏を過った。
そこで魔人は一大決心をして彼女に告白した。
「ぼくが君のホームになってあげるよ! いつまでも君の側にいるから淋しくなんかさせないよ。」
踊り子は嬉しそうに頷いた。
おしまい