ロックの踊り子/鈴木ミントさんについて、H31(2019)年3月頭の広島第一劇場の公演模様(その2)を、演目「千本桜」を題材に語ります。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その14)になる。

 

 

  今回は観たことのない演目が多かった。演目「千本桜」は一体いつ頃の演目なのだろうか気になった。ミントさんから次のコメントをもらう。「休業の時ラストの2~3週で6~7作、新作を出したうちの一つです。

『サーカス』『人魚』『銀河鉄道』『千本桜』『明日への手紙』『太陽に向って咲く花』。

下線は観て頂いたことあると思います。

派手すぎる演出で出せるところが少ないのとシーズンもののためほぼ幻の演目です(笑)」

「千本桜は広島の五日間のみっ♪」

 これを聞いて、今回の広島遠征はミント・ワールドを知るためにとても意義深いものであることを再認識した。そして、まだまだ未知の作品があることに奥深さを感じた。

 改めて、ミントさんはストリップの妖精であると感じた。これだけ完成度の高い素晴らしい作品がどんどん湧き出してくることに驚嘆する。ストリップをやるために生まれてきた‘ストリップの申し子’である。容姿が妖精のように可憐なだけでなく、創作才能に満ち溢れている。時に明るく楽しませ、時にしっとりと魅せ、時に驚かせる演出を試みる。どの作品も何度見ても飽きない。だからこそミントファンが熱心に応援し続けるんだなと痛感させられる。私もミントワールドに魅了されたファンの一人として納得至極。

 

 

未完成・・すみません

 

 

 

 

 

 

 

●演目「千本桜」

1.     千本桜  和楽器バンド

曲 千本桜

アーティスト 和楽器バンド

アルバム 「和楽器バンド TOUR 2018 音ノ回廊 -oto no kairou-」SET LIST

作詞 / 作曲 Kuro usa P

「千本桜 feat.初音ミク」は、2011年に黒うさPが作詞・作曲・編曲し、ボーカルに音声合成ソフト「初音ミク」を使用してインターネット上で公開した楽曲。小説や漫画にもなっているんだね。

 

2.     サクラ   藤田麻衣子

藤田 麻衣子(ふじた まいこ、1984年1月16日 - 現在35歳)は、愛知県名古屋市出身のシンガーソングライター。グッデイ所属。血液型はB型。

聞いた瞬間から、透き通った声で心を奪われました!!

 

3.     ともしび  地獄少女サントラ

『地獄少女 オリジナルサウンドトラック』(じごくしょうじょ オリジナルサウンドトラック)は、テレビアニメ『地獄少女』のサウンドトラックである。2006年1月25日に発売され、同年4月19日にVol.2が発売された。

本項では、テレビアニメ第2期『地獄少女 二籠』およびテレビアニメ第3期『地獄少女 三鼎』のサウンドトラックについても併せて記述する。

 

 

 

4.     Sun       Sterner&Martell

 

              Sun   Steerner, Martell

Steerner & Martell - Sun

 

Steerner, Martell & William Ekhの曲「Sparks ft. Corey Saxon」

セカオワの “ドラゴンナイト” に似てる!? ちなみに、Avicii − Puzzle の正体です! ポスト Avicii と呼び声の高いスウェーデン出身, DJ/プロデューサー Steerner ( ステアルナ) と同じくスウェーデン出身の Martell (マーテル), Williams Ekh との ...

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平成31年3月                           広島第一劇場にて

 

 

 

ロックの踊り子/鈴木ミントさんについて、H31(2019)年3月頭の広島第一劇場の公演模様を、演目「銀河鉄道」を題材に語ります。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その13)になる。

 

 

H31(2019)年3月頭の広島第一劇場に顔を出す。広島は今年のお正月公演ぶりになる。大阪から夜行バスで行ったので早朝六時半頃に到着。もちろんトップで場所取りをして定宿のカプセルホテル・ニュージャパンの早朝サウナで寛ぐ。

今回は二日間の滞在予定。

今週の香盤は次の通り。①愛野いづみ(道劇)、②浅葱アゲハ(フリー)、③小春(ロック)、④鈴木ミント(ロック)。開場は12時だが、四人香盤なので平日の開演は14時から。

 今回は私的にいいメンバーが揃って嬉しい。

 

 私が行った第一日目は、演目「銀河鉄道」「いちご」「PINK」「千本桜」の四個出し。二日目は演目「銀河鉄道」「いちご」「紅葉狩り」「千本桜」の四個出し。いつもは三回目まで観るのが限界の私だが、まだ観たことのない演目「千本桜」と聞いて四回目まで拝見した。

 演目「いちご」は1月中のDX歌舞伎で初出しを拝見していたが、そのときは内容が違っていて驚いた。なんと、ベッドショーでいちごミルクを全身にかける。白い液体が大好きなミントちゃんを濡らし、なんか想像しちゃって興奮するよー♪ 「DXKの時はマットが届いていなかったのでノーマルバージョンでしたが、本来はこっちなのっ!!」

 私はこの週にミントさんから、いちごミルクのお絵描きを頂いた。「たくさんのお客さんのミルクを浴びて、いちごミルクちゃんになりました」きっっと私のミルクも入っているよー♡

 今週は、観たことのない演目が三個も。演目「銀河鉄道」「PINK」「千本桜」。

 演目「PINK」は「Mint green」の姉妹作品。「この演目見て頂くの初めてでしたかっ!? AKBシリーズの初代さんであります。」私は初見と思って過去の観劇レポートを見てみたら、あらっ!? H29年暮れの栗橋で拝見していましたわ。忘れていて大変失礼しました。

  ということで、今回の観劇レポートは演目「銀河鉄道」「千本桜」の二つにします。

 

 最初に、作品「銀河鉄道」。

 銀河鉄道と聞くと、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」と松本零士の漫画「銀河鉄道999」が思い浮かぶ。どちらかがモチーフかな? ミントさんから「どっちかっていうと999の方のイメージです。宮沢賢治さんの方も作ろうと思っているのです。」とのコメントを頂く。

 宮沢賢治を敬愛する私としては、この作品「銀河鉄道」はいい加減なレポートを書けないし、これを機に、童話も書きたい。気合が入ってきたぞー。えいっ❢

 次のような内容である。

 最初に、ミントさんらしい斬新なデザインの洋服で登場。クリーム色の制服っぽいダブル釦の上着。腕輪の部分、そしてスカート部はバーバーリーのチェック柄。スカートはギザギザ生地。

 ポニーテールの髪型。金のネックレス。足元は黒いストッキングに黒いシューズを履く。

 音楽に合わせて、軽快に踊る。ときに銀の望遠鏡を取り出して覗く。

 一曲目は、SEKAINO OWARI 「スターライトパレード」。この選曲が光るねぇ。メジャー2枚目のシングルとして2011年11月23日にTOY'S FACTORYから発売。作詞:深瀬慧、作曲:中島真一。

文明が発達するたびに奪われていくものを「夜空の星の光」に例え歌った曲

2011年8月に発売された「INORI」以来3ヶ月ぶりとなるシングルとなった。第1回NHK・民放連共同ラジオキャンペーン「はじめまして、ラジオです。」のテーマソングというタイアップが先に決定していて、自他ともに認めるラジオ好きの中島(リーダーのNakjin(なかじん))が作曲を務めることになった。制作された頃、「以前作っていたメロディに詞を付けていく」というスタイルをとっていて、詞は2011年1月頃に付けられた。仮タイトルは「眠れぬ街」だった。作詞したボーカルのFukaseは、「絵本『おしいれのぼうけん』のような、眠れない夜に突然魔法の国に行くような、『眠れない時の幻想的な夜』というのを演出したかった。」と語っている。

一曲目が終わって、いったん暗転。

音楽が変わり、着替える。

今度は、銀河鉄道の車掌をイメージした格好。黒い社長帽をかぶる。黒い制服で、金のボタンが並ぶ。襟と袖とポケットが赤。肩から金のマフラーみたいなものを掛けている。黒いズボン。黒いシューズ。そして白い手袋。かなり衣装に凝っている。

音楽に乗って、踊る。おもむろに、盆前のお客に、切符を配る。「ミントからありがとう」と印字され、私には手書きで「アンドロメダ行き」と行先が記してあった。人によっては道後行きとあったようだ。ミントさんから「切符にかなりこだわりました(笑)」のコメントあり。

丸い懐中時計を取り出して銀河鉄道が出発する。

二曲目は、DAISHI DANCEの『FANTASTIC JOURNEY feat.Crystal Kay』。ミントさんから「平松ケイさんの引退の時の浅草で作った曲(2曲目)を使ってます~♪」とのコメントあり。Daishi Dance、3年振り待望のNewアルバム「WONDER Tourism」から。作詞:Lori Fine(COLDFEET)、作曲: DAISHI DANCE/Tomoharu Moriya。

ここで一旦、暗転。

音楽が変わり、着替える。

白いシャツを羽織って登場。黒い帽子に黒い紐ネクタイ。そして黒いパンティ、黒いストッキング、黒いロングブーツと、白と黒のコントラスト。更によく見ると、黒いマニキュア。

三曲目は、福耳の「星のかけらを探しに行こう Again」。初めて聴く曲だ。福耳という名前も面白そう。少しこだわって調べた。福耳の1枚目のシングル。1999年7月14日にキティより発売。作詞:K・Y・O・K・O 作曲:馬場一嘉 編曲:福耳Project 弦編曲:森英治。

もともと1995年に杏子のシングルとしてリリースされた「星のかけらを探しに行こう」をリメイクしたもの。1998年、Zepp Sapporoの杮落しライブ「福耳」に、杏子、山崎まさよし、スガシカオの3人で出演し、3人で杏子のシングル曲『星のかけらを探しに行こう Again』を合唱する。翌1999年、杏子・山崎・スガの3名が『星のかけらを探しに行こう Again』を「福耳」名義によるシングルとしてリリース。2001年には、3人の所属するオフィスオーガスタ所属アーティストの出演する野外コンサート「Augusta Camp」にて元ちとせを加えて「福耳」が復活。以後、ほぼ全員で構成するユニットへと成長し、不定期にシングル・アルバムなどをリリースしている。なお、結成のきっかけとなった一人であるスガは2011年にオフィスオーガスタから独立しており、以後の「福耳」の活動には参加していない。

ユニット名の由来が面白い。メンバーがラジオ番組などで語ったところによると、元々「福耳」はオフィスオーガスタ社長の森川欣信が、かつてより気に入っていた単語であり、最初は1997年の山崎のアルバムのタイトルにしかけたが、山崎に反対され、叶わなかったという(アルバムは『HOME』のタイトルで発売)。続いて、同年のスガのアルバムのタイトルに付けようとしたが、同じくスガに断られたという(アルバムは『Clover』のタイトルで発売)。 結局、使われずに来た「福耳」は、スペシャルユニットの名称として採用された。

杏子(きょうこ、1960年8月10日 - 現在58歳)は、日本の歌手である。オフィスオーガスタ所属。音楽活動の他にもラジオパーソナリティやテレビドラマ出演など幅広く活動している。本名は関原 京子。

そのまま、ベッドショーへ。

アクセサリーを目で追う。純金のネックレス、右手薬指に純金のリング。

立ち上がり曲は、[Alexandros]の「ワタリドリ」。これもノリノリサウンドのいい曲だな♪ この曲にも興味が湧き色々調べたよ。通算10枚目のシングルとして、2015年3月18日にユニバーサルミュージックから発売された。作詞・作曲:川上洋平 / 編曲:[Alexandros]。この曲はオリコンチャートでは、2015年3月30日付のシングルCD週間ランキングで初登場5位を獲得し、同バンド初のトップ5入りを果たす。これにより同バンドのシングルCD最高位を「Run Away/Oblivion」以来2作ぶりに更新した。この曲は、ショウゲート配給映画『明烏』主題歌。バンドとしての映画主題歌は初となる。また沢山のCMソングに採用されている。アサヒビール「アサヒ ザ・ドリーム」CMソング。日本テレビ系「Iwataniスペシャル鳥人間コンテスト2015」テーマソングSUBARU「XV」CMソング(2018年)。また大阪のユニバーサル・スタジオ・ジャパンのアトラクション「ハリウッド・ドリーム・ザ・ライド」で乗車しながら聞くことができる。

[ALEXANDROS](アレキサンドロス)は、日本のロックバンド。所属事務所はUKPM[3]。所属レーベルはUNIVERSAL J/RX-RECORDS。2014年3月までの旧バンド名は、[Champagne](シャンペイン)。2001年に川上洋平が青山学院大学にてバンドを結成。幾度のメンバー交代を経て、2010年に現メンバー(川上 洋平、磯部 寛之、白井 眞輝、庄村 聡泰)となる。磯部以外同じ高校の出身であり、庄村は川上と白井の一つ後輩であった。

バンドのロゴは2009年9月頃にRX-RECORDSのHP上で一般公募された。[ ]をつけた理由はロゴをラベルのようにしたかったためということと、またこれも後付けの理由として、「格好つける」と「括弧つける」を掛けている、というものがあるが、本人はあまりそう考えていないらしい。

 

 長くなったので、演目「千本桜」については別レポートにする。

 私は、銀河鉄道には思い入れが深いので、まずここで、どうしても童話が書きたくなった。

 今回の広島遠征記念として、深夜バスに揺られながら、ストリップ童話「銀河鉄道999」の構想を浮かべた。ミントさんにプレゼントしたい。

 

 

 

 

 

 

ストリップ童話『銀河鉄道999』 

            ~鈴木ミントさん(ロック所属)の作品「銀河鉄道」を記念して~

 

 

鉄郎は、女に縁のない野暮ったい青年だった。三畳一間の汚いアパートに一人住まい。布団を年中敷きっぱなしにしているので、サルマタケと呼ばれるきのこが生えてくるほどだった。めっぽう細菌に強いのか病気も近づかない。ただ不潔だから女に縁がない。毎夜、週刊誌のグラビアを見ながらオナニーに耽るのが彼の日課であった。

そんな彼が場末のストリップ劇場にふらりと入った。劇場の受付嬢が、彼の汚い身なりを見て一瞬顔を歪めた。しかし、鉄郎が入場料3000円を払ったので黙って入れてくれた。

受付横の階段を上って二階の分厚い扉を開けた。大きな音量が耳をつんざく。

ピンクの照明を浴びた一人の踊り子がステージの上にいた。「なんて綺麗なんだろう~」鉄郎は彼女の姿を一目見た瞬間に身体が凍り付いた。

鉄郎は吸い込まれるように、空いているかぶりの席に座った。彼女がチラッと鉄郎を見たが、何事もないかのごとく踊り続けた。

踊り子は黒い衣装を着ていた。まるでロシアの女性が防寒着のコートを羽織っている感じであったが、外国の喪服姿のようにも見えた。

彼女の最大の魅力は流し目だった。鉄郎は彼女の視線に釘付けになった。

踊り子の名前はメーテル。

そして演じているのは「銀河鉄道」という作品だった。

彼女は途中から車掌の恰好に着替えた。車掌の帽子を小粋にかぶり、黒い上下の制服を着て、胸には金のボタンが整然と並んでいた。車掌はおもむろに切符を取り出し、かぶり席の客に配りだした。

メーテルは鉄郎の前に来て、彼にも切符を渡した。そのとき彼の耳元で「この切符は実際に使えますよ」と囁いた。鉄郎は一瞬「えっ!」という顔をした。切符を見ると‘アンドロメダ行き’と書いてあった。

鉄郎はストリップ劇場を出て、自分のアパートに戻った。そして、いつものように布団の上でオナニーに耽った。今夜は劇場で出会ったメーテルのことを思い浮かべていた。彼は、ふと渡された切符を取り出して眺めた。「メーテルと一緒にアンドロメダまで旅をしたな」と思った。彼は布団の上で果てて、そのまま寝入った。

夢の中にメーテルが現れた。彼の手をとって、じっと視線を合わせて「これから、私と一緒にストリップの旅に出掛けましょう!」と誘ってくれた。鉄郎は黙って頷いた。

 

鉄郎は翌日からメーテル目当てでストリップ劇場通いが始まった。

メーテルは全てが分かっているかのように、鉄郎を受け入れた。

「あなたを、どんな女性を前にしても動揺しないで相手ができるような、機械のように強い精神構造にしてあげる!」とメーテルは鉄郎に言いました。メーテルは身体の隅から隅まで鉄郎に見せてくれた。最初のうちメーテルが鉄郎の目の前でオープンした時には、後ろにひっくり返るほどに興奮していた鉄郎でしたが、次第にメーテルの性器に目が慣れるようになりました。「この世にこれほど綺麗なものはない♡」そう思って鉄郎はメーテルの性器を眺めていました。

 メーテルは頃合いを見て、鉄郎に言いました。

「そろそろ、私以外の女性も経験した方がいいわね。鉄郎は若いのだから、デビューしたばかりの初々しい女性の性器も見てきなさい。私よりも素敵な子がいたら鞍替えしてもいいわよ。」とメーテルは言いました。

「いやだ!ぼくはメーテルがいい。メーテルの側にずっと居たい!」と鉄郎は言いました。

 それに対して、「あなたは機械のように強い精神構造を持たないといけない。そのためには新しい女性をも経験しておく必要があるのよ。」とメーテルはきっぱりと言った。

 鉄郎には「自分はもっともっと強い男になりたい。そのためにもメーテルが言う‘機械のように強い精神構造’が絶対に必要なのだ。」という目標があった。

 メーテルは優しく鉄郎に言った。「たくさんの女性を経験してらっしゃい。そして私のことを思い出したらいつでも帰ってらっしゃい。私はあなたの古女房でいてあげる。新しい女房に飽きたら、いつでも私が迎えてあげるからね。」

 鉄郎はそのメーテルの言葉を胸に抱き、新たなストリップの旅に出掛けることにした。

 

 それから数年の月日が経った。

 鉄郎は新人の踊り子たちから慕われ、いつしか‘ストリップのお父さん’と呼ばれるようになった。もちろん、いろんな踊り子さんがいた。鉄郎と楽しいストリップLIFEを送り成長していく子がほとんどだったが、なかには鉄郎の足をひっぱるような恩知らずもいた。いろんなことを経験して鉄郎自身も強い男に成長していった。

 楽しいストリップLIFEではあったが、鉄郎の心の中にはいつもメーテルがいた。「やはり、ぼくにはメーテルが必要だ!」

そう決心して鉄郎はメーテルに会いに行った。

 メーテルは優しく鉄郎を迎えてくれた。以前は絶対的な美貌を誇ったメーテルも、今では美しさが影を潜めてきていた。

 メーテルは逞しくなった鉄郎の顔をじっと見つめて囁いた。「機械のように強い精神構造になったのね。」 それに対して、鉄郎は答えた。「いや、ぼくは機械になんかなりたくない。生身の人間の感情をもって、メーテルのことを愛したいんだ。」

鉄郎は以前メーテルにもらった切符を取り出した。彼はずっとその切符をお守り代わりに財布に入れて大切に持っていたのだ。「ぼくにとってのアンドロメダは、メーテル、君だったんだ!」そう言って、鉄郎はメーテルを抱きしめた。

メーテルの目から涙がこぼれ落ちた。

 

                                   おしまい

 

 

 

 

平成31年3月                           広島第一劇場にて

 

 

                                         

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H31年1月中のDX歌舞伎での公演模様を、演目「炎」を題材に、「赤い炎と縄が表す女の情念」という題名で語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その12)になる。

 

 

9周年作「炎」は昨年10月頭の川崎ロックで初披露。

8周年作「明日への手紙」に引き続き、周年作を大好きな和ものにしている。

今回の作品のモチーフは「八百屋お七(やおやおしち)」。彼女は江戸時代前期、江戸本郷の八百屋の娘で、恋人に会いたい一心で放火事件を起こし火刑に処されたとされる少女である。井原西鶴の『好色五人女』に取り上げられたことで広く知られるようになり、文学や歌舞伎、文楽など芸能において多様な趣向の凝らされた諸作品の主人公になっている。

 

さっそくステージ内容をご紹介する。

舞台後方に黒い器の中から真っ赤な炎が燃え盛る。(本来はその器の左右にも炎が設置されていたが、準備が大変なので今回はひとつにしているらしい。)

白と紫の縦じま模様の着物姿で登場。オレンジ色に黒い模様の入った帯を締める。

髪は長く、後ろにピンクのリボンでひとつ結う。

 音楽に合わせて、四角い蝋燭を持って、白足袋を履いて、舞い踊る。

 一曲目は、柴田淳の「蝶」。心に沁みる、からみつくような綺麗な声ですね。いい曲です。こんな素敵な歌手がブレイクしていないのは不思議だな。作词:柴田淳 作曲:柴田淳

柴田 淳(しばた じゅん、1976年11月19日 – 42歳)は、日本の女性シンガーソングライター。積極的なインターネット活動から「ブログの歌姫」と呼ばれた。ラジオパーソナリティとしても定評がある。

 音楽が変わり、帯を解き、着物を脱ぐ。

 黒地に赤い花模様が点在している襦袢を着る。襟と帯は赤い。

 音楽に合わせ、裸足で踊る。

 二曲目は、天野月の「鳥籠-in this cage-」。

天野月(あまの つき)は、日本の女性シンガーソングライター、イラストレーター。血液型はA型。旧名は天野月子(あまの つきこ)。生年月日:1975年11月7日 (43歳)

 帯を解いて、ベッドへ。なんと、白い肌に赤い縄が巻いてある。柔肌に食い込む荒縄はまさしく放火の罪を追求される様。後ろで燃え盛る炎とともに女の情念を表す。

 近くでアクセサリーを確認。純金のネックレス。右手中指に純金リング。指先にはピンクと赤のマニキュア。

 ベッド曲は、黒崎真音の「比翼-Contract with you-」。作詞:黒崎真音、作曲:出羽良彰 (デワヨシアキ)。アニメ薄桜鬼 雪華録に関連している曲。

黒崎 真音(くろさき まおん、1月13日 - 現在31歳)は、日本の女性歌手である。東京都出身。一二三(事務所)、NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン(レコード会社)に所属。音楽ユニットALTIMAのボーカリストとしても活動していた。血液型はA型。愛称は「ヲ嬢」。

まさしく女の情念を歌い上げられる三人の歌手ですね。これだけ実力がある歌手ばかりで、もっと評価されていいと私も思います。

 最後に、炎の器を高く掲げ、場面が閉まる。

 

 

平成31年1月                           DX歌舞伎にて 

 

 

【おまけ】

今週はずっとジブリの童話を差し入れていたこともあり、あの炎を見た瞬間、映画「ハウルの動く城」の火の悪魔カルシファーが思い出された。ははは

作品「明日への手紙」「BLACK」そして「炎」と、観劇レポートを書くたびに、ジブリめいて嬉しくなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【参考】井原西鶴の『好色五人女

お七は、駒込または本郷において八百屋を営んでいた家の娘とされ、天和2年(1683)に発生した「天和の大火」によって被災した一人といわれています。駒込の大円寺から出火したとされるこの大火は、17時間余り燃え続け、死者3000名を超える一大火災となりました。このため、お七は家族とともに、一家とゆかりのある寺に一時避難を余儀なくされました。

この寺は、記録や物語によって諸説ありますが、正仙院(本郷の正泉院のことか)とも、小石川の円乗寺、駒込の吉祥寺などともされています。しかし、このうち少なくとも駒込の吉祥寺であるというのは、井原西鶴の『好色五人女』による創作で、特に舞台としてより知名度の高い寺を選んだようです。現在知られているお七の姿は、ほぼこの作品による影響が大きいようです。

お七はその避難先の寺で小姓をしていた人物と密かな恋仲になります。

この小姓についても、一般的には、井原西鶴『好色五人女』の影響から「吉三郎」が有名です。

その後、駒込または本郷の町が復興し、八百屋が建てなおされたため、避難先の寺を去ることになりました。密かな恋はそのまま、別れ別れになってしまったのです。

元の生活に戻っていくということは、本来なら喜ぶべきことです。しかしお七は、寺の小姓のことが気になってしかたなく、また共に生活したいと日々思い焦がれるようになります。かなわぬ恋とわかるだけに一層その思いは強くなり、苦悶した揚句に一つの閃きがありました。

「もしも、再びこの町を焼け出されたら、この家が焼けてしまったら、また寺に避難して、あの小姓と一緒に生活が出来る」

しかし、この思い付きは大変危険なものでした。もちろん、そううまく火災が起こるはずもなく、思いつめたお七は、遂に自分の家に放火してしまうのです。

幸い、近所の人たちの消火活動によってこの放火はぼやで消し止められ、大事には至りませんでした。

とはいっても、町を焼け野原にしてしまう火事は江戸の脅威。それを引き起こす放火は重罪でした。。

それでもお七は小姓と暮らしたい一心で、この様な行動に出てしまったのです。

お七と小姓の恋はかなうことなく、重い罪に問われたお七は、鈴ヶ森の処刑場にて火あぶりの刑となってしまいました。

その年齢は、わずか15歳であったと言われます。物語によっては、年が若く減刑の可能性があったものの、庄之助に迷惑をかけない様にと、放火の理由を明確にせずに極刑を受けたともされています。

お七の放火に至るいきさつを知った江戸に人々は、この物語に心を打たれることとなりました。行動は恐ろしいものでしたが、お七のまっすぐな気持ちに江戸の人たちは同情したのです。特に、前述の井原西鶴の手により物語となって出版されると、更に広く知られることとなり、歌舞伎や人形浄瑠璃などの芸能の演目として、また近代では映画やドラマとして、数多く描かれるようになりました。

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H31年1月中のDX歌舞伎での公演模様を、演目「いちご」を題材に、「食べちゃいたいほどかわいい♡」という題名で語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その11)になる。

 

 

1月12~14日の三連休は激込みになりました。漸く平日になった1月15日(火)の二回目ステージで新作「いちご」が披露されました。

劇場内がまったり気分だったので、かわいいアイドル演目にみんな大喜び。

 

さっそくステージ内容を話します。

舞台の上に、いちごの付いた蔓が敷かれている。そのいちご畑の中を可憐な少女が登場。

髪は左右に二つおだんご結び。右側には、いちごが二房付いた小さなかわいい麦藁帽子をちょこんと被る。肩だし。肩紐で、胸から下のいちご色した長いワンピースを膝下まで吊るす。手首には赤白の布地。足元は黒い靴を履く。

音楽にのって明るく楽しく踊る。

一曲目は、LAPISの「メランコリック」。ボカロ音楽。

ニコニコ動画100万再生が間近の「メランコリック」を送り出すなど、ボカロ作家として人気の“Junky”が、自身初となるメジャーアルバム「LAPIS」をリリース。「LAPIS」はパワーストーンをテーマにJunkyが書き下ろした新曲5曲に加え、「メランコリック」を含む全8曲。全曲のボーカルを担当するのは同じくニコニコ動画「歌ってみた」で人気の歌い手“ちょうちょ”!

赤いバスケットを持って、客席に向かい、いちごをひとつ摘みキスをして、それを盆前の客の口に配る。誰もが嬉しそうに食べる♡ 大好きなミントちゃんの間接キッスだもんね。

音楽が変わり、ここで一旦暗転し、着替える。

上下セパレートなピンクの軽装。右側の髪は解き、長くくるくる垂らす。

白玉の入った赤いメガホンを持って、いちご畑の中を踊る。

二曲目は、PASPO☆の「Let It Go!!」。日本の女性アイドルグループ『ぱすぽ☆』(現:PASSPO☆)のインディーズ1枚目のシングル。2010年3月31日にジョリー・ロジャーから発売された。【ザテレビジョン芸能ニュース!】'09年に“みんなでつくるアイドルユニット”をコンセプトに結成された10人組のアイドルユニット。2009年に「ぱすぽ☆」として結成、2013年1月1日、PASSPO☆に改名、2018年9月22日に解散した。

また音楽が変わり、暗転して、着替える。

三曲目は、柏木由紀の「ショートケーキ」。楽曲は秋元康により作詞、作家ユニットのYUMAにより作曲されている。柏木が所属している女性アイドルグループ・AKB48からのソロデビューシングルとして、2013年2月6日にYukiRingから発売された。

柏木 由紀(かしわぎ ゆき、1991年7月15日 - 現在27歳)は、日本のアイドルであり、女性アイドルグループAKB48チームBならびに姉妹グループであるNGT48チームNIIIのメンバーで、NMB48チームNの元兼任メンバー、またAKB48から派生したアイドルユニットフレンチ・キスの元メンバーである。鹿児島県鹿児島市出身。ワタナベエンターテインメント所属。

トップレスの赤いブラ。赤いパンティ。赤いガータ。白い網タイツ。ピンクのハイヒールを履いて、そのままベッドへ。

 ミントさんの弁によると、ベッドショーで使うマットがまだ届いていないらしい。「そのうち練乳を使いたい・・・」いったいどうなるのかな???

立ち上がり曲は、またしもPASPO☆の『君は僕を好きになる』で盛り上げる。2012年3月7日(水)発売

 

全曲とも私は知らなかったが、どの曲もノリが良く、耳さわりが良く、全曲とも聴いたことのあるような気がした。全曲ともアイドル曲であるが、私なんかには、PASPO☆などはいつデビューしたのかも知らないうちに解散していることを知る。アイドルというのは儚いものだ。

アイドルというのは幻か。そういう意味では、一曲目のLAPISのように実体のないボカロの方が気が収まる・・・。

ストリップのアイドルとして、ミントさんが今こうして目の前にいる事実だけが私には嬉しい。

 

 

平成31年1月                           DX歌舞伎にて 

 

 

 

 

 

 

『いちごの天使とさくらんぼの天使』

~鈴木ミントさん(ロック所属)の新作「いちご」を記念して~

 

 

 

 天上の世界に、二人の姉妹がいました。二人ともとってもかわいい女の子です。

 姉はいちごの天使。妹はさくらんぼの天使。二人とも甘い香りを振りまき、周りの人をうっとりさせました。

 ところが、二人はどうも相性が悪いのか、口喧嘩ばかりしています。

 今日も、いちごとさくらんぼのどちらが赤いかを言い争ってます。妹は「いちごは表面につぶつぶがあるわ。その点、さくらんぼはつるつるよ。」と言う。姉は「つぶつぶがあるから味があるのよ。分からないの。」と反論する。そして、どちらが美味しいかを争う。姉は「いちごの方が甘くて美味しいわよ」と言えば、妹の方が「いいえ、さくらんぼの方が甘酸っぱくて美味しいわよ」と言い返す。こんな他愛無い口喧嘩が続きます。

天上の神様は、二人を見かねて、地上に降臨させて鍛えようと考えました。二人の美貌を考えてストリップの世界に送ることにしました。

 

姉のいちごの天使は、東日本からデビューさせました。

劇場側の宣伝効果もよくて、デビューすると同時に人気が爆発しました。

いちごの天使がステージに立つたびに熱狂的なファンが増えました。彼女はポラを買ってくれたお客にいちごを配りました。そのいちごは天使の愛でした。いちごを食べた客の両目はいちごの形になりました。お陰で劇場の中にどれだけいちごの天使のファンがいるか一目瞭然。

いちごの天使のファンは東日本を中心に徐々に増えていきました。

ちちろん、関西から遠征してくるストリップファンもいましたから、その評判は西日本にも広がっていきました。

 

一方、妹のさくらんぼの天使は、西日本からデビュー。

劇場側は、あまり宣伝はせず、ふつうの新人として売り出しました。そのせいか、さくらんぼの天使は最初のうちは面白そうと思ってステージに立ったものの、段々なんかつまらなく感じました。客入りがよくなかったせいもあります。中には応援してくれそうな方もいましたが、人気が出るのか不安になりました。

 結局、デビュー週が終わって、さくらんぼの天使は忽然と姿を消しました。それを知った天上の神様が驚き、さくらんぼの天使を探しだし、四か月後に再デビューさせることにしました。

 さくらんぼの天使はしぶしぶストリップを続けることにしました。ところが、デビュー週に会った人たちが応援に駆け付け、次第に元気になり、ストリップの楽しさが分かってきました。

 さくらんぼの天使は、ポラを買ってくれた客に、さくらんぼをあげました。このさくらんぼは天使の愛で、これを食べた客は両目がさくらんぼになりました。

 さくらんぼの天使は、どんどん関西の劇場にのり続けたので一躍人気が出てきました。

 さくらんぼの天使の人気を聞きつけて、東日本の劇場からオファーが入り、早速のることになりました。運よく、いちごの天使とバッテングすることはありませんでした。

 

 姉妹はお互いの人気を意識するようになりました。

 そして、いちごの天使がデビューしてから約半年後、とうとう、さくらんぼの天使と同じ劇場にのることになりました。

 いよいよ、二人の直接対決が実現します!

 ステージの出し物がどうかと言う前に、まずは、それぞれのファンたちがどういう応援をすべきか、やきもきしました。いちごの天使のファンは両目がいちごの形をしています。さくらんぼの天使のファンは両目がさくらんぼの形をしています。お互いにいがみ合うかと思われましたが、そんなことはなく、お互い協力し合うことになりました。というのは、ストリップ界は狭いので、アイドル好きのファンであれば、結局のところ、いちごの天使もさくらんぼの天使もどちらも応援したがったのです。

 そこでお互いのファンが、ある提案をしました。

 

 いちごの天使とさくらんぼの天使は久しぶりに再会しました。天上で別れて以来です。それぞれの活躍は耳にしていましたが、一目見た瞬間に、お互いの成長に目を見張りました。素敵なストリッパーの顔になっていたのです。それでも、お互い応援隊がいたので負けるわけにはいかず、ライバル心を表に剥き出しにしてステージに臨みました。

 出場者全員の舞台挨拶のため、二人は揃って舞台に上がりました。

 二人の応援隊が一斉に立ち上がり声援を送りました。

 二人の姉妹は彼らの姿を見て驚きました。というのは、いつもなら、いちごの天使の応援隊は両目がいちご。さくらんぼの天使の応援隊は両目がさくらんぼ・・・のはずが、いずれの応援隊も右目がいちごで左目がさくらんぼ♪ みんなで肩を組んで声援しているのです。

 姉妹は目を合わせました。「応援隊が仲良くやっているのに私たちがいがみ合うことはないわね」二人は手を取り合って、両手を高く挙げました。応援隊は大歓声。

 こうして二人は、ストリップ界を大いに盛り上げました。 

 

                                    おしまい  

 

 

 

 

 

ストリップ童話『ちんぽ三兄弟』

 

□第2章 まんこ三姉妹登場の巻

~鈴木ミントさんに捧げる~

 

 

 ある劇場では、名物客‘ちんぽ三兄弟’が大人気になっていました。

 そのため、踊り子さんも、彼らがいる劇場に来援するのを楽しみにしていました。

 ある日、三人の憧れの踊り子・鈴木ミントさんがやってきて「いちごミルク」という演目をやりました。

 演目の最初は、かわいい赤い衣装を着て、舞台の上にある苺畑の中をひとつふたつと苺を取って歩きます。そして、苺を摘んだバスケットを持って客席の近くに来て、お客さんに苺を配ります。ちんぽ三兄弟は大きな口を開けて、ミントさんから苺を受け取り頬張りました。あまぁ~い苺の味が口の中に広がります。三人は満面の笑み。

 さて、かわいい雰囲気は前半のみ。衣装を脱ぎ、いよいよ後半からは過激にエロくなっていきます。

そのショーのクライマックスが始まりました。ミントさんが全裸になり盆に移動します。盆の上にビニールの敷物をして、身体中にいちごミルクを塗りたくります。妖しい雰囲気が漂います。

ミントさんは最初に自分でいちごミルクを身体に掛けてから、次に盆前に座っていた三兄弟にミルクのチューブを渡して、身体に掛けさせました。

三人は恐る恐るミルクのチューブを手に持ち、ミントさんに向けて発射しました。

 元気なビンビンくんは勢いよく出しました。ぴゅっ!ぴゅっ!ぴゅっ!

 ハンダチくんは出そうで出ない。・・・!?

  フニャチンくんは先っぽからちょぼちょぼと垂れます。だら!だら!だら!

三人三様でしたが、三人とも自分の憧れのお姐さんに自分のミルクを掛けた気分になり大興奮しました♪

 こんな感じで、踊り子さんも‘ちんぽ三兄弟’と遊ぶことを楽しみました。お陰で三人はますます応援に精(?)が出ました。

 そんなこんなで‘ちんぽ三兄弟’の人気はうなぎ上り。

 

 ところで、最近、劇場にはスト女がたくさん来ます。以前は女性がストリップ劇場に来ると珍しがられました。レズ趣味なのかなと変に勘繰られたりもしました。しかし、最近のスト女というのはアイドルの追っかけと全く同じ。「こんなふうにキレイになりたい」という純粋な憧れで踊り子を追いかけているのです。彼女たちにとって踊り子はカリスマ的な存在なのです。飲み屋にもパチンコ屋にも競馬場にも、ついにストリップ劇場まで若い女性たちが進出してきました。もはや、この世界におじさんだけが独占できる娯楽なんて存在しませんね。

さて、その中に仲良しの女性三人組がいました。名前を青井マコ、赤井マコ、黒井マコと言いました。それぞれ贔屓の踊り子がいて、青井マコは葵マコさんを、赤井マコは赤西涼さんを、黒井マコは黒井ひとみさんを応援していました。

三人の特徴を紹介しましょう。

青井マコさんは、眼鏡をかけた才女風。一番若い。もしかしたら処女かもしれません。彼女のあそこはきっと青いままなのでしょう。

赤井マコさんはけっこう遊んでいる感じ。男性関係もけっこう派手にやっていそうです。彼女のあそこはきっと赤く熟しているのでしょう。

もうひとりの黒井マコさんは熟女風です。最近はやりの美魔女という範疇に入るのかもしれません。もちろん男女の機微は知り尽くしている感じ。彼女のあそこはきっと黒々と光っているのでしょう。

ついつい、勝手に想像してしまいました。というのも、彼女たちは劇場内では‘ちんぽ三兄弟’に対応して‘マコ三姉妹’いやアクセントよく‘まんこ三姉妹’と呼ばれているからです。彼女たちは、そう呼ばれても平気で笑っています。

 

 名前は別にして、彼女たちはとてもいい娘たちで劇場の人気者でした。

 時に、劇場内のラウンジにお鍋を持ち込んで鍋料理を始めます。少し前のお正月にはお雑煮やお汁粉をやりました。具材は、劇場経営者や常連さんたちがお金を出して調達してくれます。彼女たちがそれを上手に調理して、みんなに振舞いました。みんなはお腹を満たして応援に精を出すことができました。

 劇場では、‘ちんぽ三兄弟’と‘まんこ三姉妹’を中心とした常連客が一致団結して盛り上げました。

 

                                    おしまい

 

 

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H31年1月中のDX歌舞伎での公演模様を、演目「BLACK」を題材に、「全てが新しい、でもとっても懐かしい、そんなスチームバンプの世界」という題名で語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その10)になる。

 

 

今週の出し物の多さに感激しています。今週は、和ものとして「深紅」「炎」「紅葉狩り」「蒼」、洋ものとして「BLACK」、アイドルものとして「PINK」「いちご」が演じられている。

最近の作品が多いものの、中には以前からの人気作も織り交ぜている。

最近のミントさんの作品推移を見てみると。私の記憶が正しければ、次のような順になる。一昨年の8周年作「明日への手紙」以降、青い旗を振る「蒼」、スチームパンプの「BLACK」、9周年作「炎」、最新作「紅葉狩り」、そして今週初出しの「いちご」と続いている。どの作品も素晴らしく、その旺盛な制作意欲に脱帽する。あえて特徴的な傾向をいうと、全体的には和ものが好きだというミントさんらしい作品ラインナップになっている。だからこそ、和もの以外の作品として演目「BLACK」の存在が光っている。しかも異色な内容である。

 

 DX東寺で初めてこの作品を拝見したとき、正直「わーぁ、すんごくかっこいい!ミントさん、こんな演目をやるなんて凄いなぁ~!!」とびっくりした。一瞬、マッドマックスの世界のような狂気を覚えた。しかし、どこか違う。

 顔見知りのミントファンがいて「これはスチームパンクという内容らしいですよ」と教えてくれた。私は無知だったので、ビジュアル系のパンク音楽かなにかと思った次第(笑)。でもなんか違うよね。

 ステージを見ていて、これは私の全く知らない新しい世界であると感じた。とにかくかっこいいし、斬新な感じがする。たしかに全てが新しい。なのに、不思議にも、懐かしさみたいなものを感ずる。この懐かしさはいったい何?

 スチームパンクのことを調べて、意外なことをたくさん知る。

 そのことを話す前に、まずは演目「BLACK」の内容について話しておきたい。

 

 最初に、その格好に度肝を抜かれる。白髪のウイッグに黒いゴーグルをしている。

 まるで戦闘服のような出で立ち。アーミーぽいコート風。黒い手袋。黒いストッキングに黒いブーツ。右足には銀の紐がクロスに巻き付けている。

 確か京都DX東寺で観たときにはぺストマスクをつけていた。今週はしていないのは「ただ今、紐がとれて修理中です・・・」とのこと(笑)。このペストマスクというのは、ヨーロッパでペスト(黒死病)が流行していた17世紀頃、ペスト専門の医師が着用していた防護用マスクで、鳥のくちばしのような円錐型の筒がついた、顔全体を覆うガスマスクのような形状をしていた。まるで死神のような奇妙な雰囲気を醸し出しているマスクであるが、今では逆にかっこいいと思う人々も一定数いるようで、ハロウィンなど仮装・コスプレができる場で実際に着用されることもある。

 ミントさんから「これはニーア オートマタというゲームのキャラの衣装なの~」と教えてもらう。さっそくネットで検索してみた。

『ニーア オートマタ』(NieR:Automata)は、スクウェア・エニックスより発売されたPlayStation 4用アクションRPG。日本では2017年2月23日に発売。タイトルに使われている「オートマタ」とは「自動人形」の意。このゲームの物語は、異星人の侵略によって人類が月へと追われた未来の地球を舞台に、地球の奪還を目指す人類側が製造したアンドロイド兵士と、異星人が製造した兵器・機械生命体との戦いを描く。

 画像を見て、ミントさんの扮したそっくりの衣装があった。やったー。見つけた。ミントさんはアンドロイド兵士を演じているのか。私の全く知らない世界と思ったが、それがゲームの世界であることに納得しちゃう。ゲームだとやってなければ知らなくても仕方ないもんね。なんかホッと安心する。このゲームのキャッチコピーは「これは呪いか。それとも罰か。」という感じで関心を惹く。アニメだと観たいがゲームだと抵抗がある。ストリップのステージでミントさんを眺めているだけで満足しちゃう親父感覚。

 激しい旋律の音楽にのって、かっこよく踊る。

一曲目はJeff Williamsの「This Will Be The Day」。ギターを主としたメタルロック曲。

RWBY Volume 1のオープニングテーマ。これまたマニアックなアニメの世界だね。

 音楽が変わり、いったん暗転し、着替える。

 戦闘服を脱いで、黒いワンピースへ。裾部には白い図柄が描かれている。黒い手袋と足元は同じ。

 二曲目は、Fear, and Loathing in Las Vegasの「Let Me Hear」(レット・ミー・ヒア)。この音楽も、作品によくマッチした選曲だ。彼らの3枚目のシングル。2015年1月7日にバップから発売された。日本テレビ系アニメ『寄生獣 セイの格率』オープニングテーマ。オリコン週間チャートでは3位を記録。2015年現在、彼らのシングルとしては最もセールスが高い。

Fear, and Loathing in Las Vegas(フィアー・アンド・ロージング・イン・ラスベガス)は、日本のポスト・ハードコアバンド。2008年結成。ポスト・ハードコアをベースに、オートチューンボーカルとシンセサイザーを交え、トランスの要素を取り入れたスタイルが特徴。 バンド名は1998年のテリー・ギリアム監督の映画『ラスベガスをやっつけろ』の原題(Fear and Loathing in Las Vegas)に由来する。公式な略称は「FaLiLV」「ラスベガス」。正式名称が曖昧な人々からは「なんちゃらラスベガス」と通称される場合が多い。

ミントさんの作品でいつも感心されるのは選曲眼の素晴らしさ。音楽に疎い私にとっては、ミントさんの作品はまさしく“音楽の玉手箱”だよ。

ここで暗転して、音楽が変わる。ここで使われる曲が選曲眼の真骨頂!!!

三曲目はSEKAI NO OWARIの「Death Disco」(デス・ディスコ)。メジャー4枚目シングル。2013年10月30日にTOY'S FACTORYから発売。作詞:Fukase、作曲:Nakajin, Fukase、編曲:SEKAI NO OWARI・CHRYSANTHEMUM BRIDGE

SMっぽい衣装に着替える。黒い首輪。右手のみ黒い長い腕輪。上半身は白い乳房の周りを黒い紐で巻き付けるだけ。腹部に花柄刺繍入りのコルセットを巻く。黒いパンティ。黒いストッキング。右足のみ銀色の紐をクロス。

ベッド曲は、雅-MIYAVI-の「DAY1」。この音楽は圧倒的な迫力でワイルドでセクシー。これまた、いい選曲だ。

雅-MIYAVI-とは、日本のヴィジュアル系ミュージシャンである。MIYAVI(ミヤビ、本名:石原崇雅〈いしはら たかまさ〉1981年9月14日 - 現在37歳)は、日本のロックミュージシャン、俳優。ヴィジュアル系バンド「Due'le quartz」の元ギタリスト(当時の名前は「雅~みやび~」)。2002年の解散とともにソロ活動を開始し同年10月に「【雅楽】-gagaku-」でインディーズデビュー。日本武道館公演や映画主演、韓国や台湾でのライブを行い、2004年両B面シングル「ロックの逆襲/21世紀型行進曲」でメジャーデビュー。日本、北米、南米、ヨーロッパ、アジア、オーストラリアなど約30か国300公演以上のライブを行い、7度のワールドツアーも行っている。2009年、同じくミュージシャンのmelody.と結婚。7月29日に一児の父となる。

 

 

 さて、話を戻す。この作品は「全て新しいのに、なぜか懐かしい」という点。

ネットでスチームパンクを調べる。(フリー百科事典『Wikipedia』から抜粋)・・・

スチームパンク(英語: steampunk)は、サイエンス・フィクションのサブジャンルの1つである。関連ジャンルとしてファンタジー、歴史改変もの、スペキュレイティブ・フィクションがある。

1980年前後が勃興期であり、1980年代から1990年代初めごろまで特に人気を博したが、その後もSFの1サブジャンルとして定着し現在に至る。

蒸気機関が広く使われている設定で、イギリスのヴィクトリア朝やエドワード朝の雰囲気がベースとなっている世界観である。イギリス以外の国も概ねそれと重なる時代、アメリカでいえば西部開拓時代、日本でいえば明治時代~大正時代頃の近代化を推し進める文明開化から大正ロマンの雰囲気が代表的世界観である。そのような世界観の中にSFやファンタジーの要素を組み込む。ヴィクトリア朝の人々が思い描いていたであろうレトロフューチャーな時代錯誤的テクノロジーまたは未来的技術革新を登場させ、同時にヴィクトリア朝のファッション、文化、建築スタイル、芸術を描く。スチームパンク的テクノロジーとしては、H・G・ウェルズやジュール・ヴェルヌの作品にでてくるような架空の機械、最近の作家ではフィリップ・プルマン、スコット・ウエスターフェルド、チャイナ・ミエヴィルの作品にでてくるような架空の機械がある。

他のスチームパンクの例としては、飛行船、アナログコンピュータ、チャールズ・バベッジとエイダ・ラブレスの解析機関のような機械式計算機といったテクノロジーを歴史改変的に扱うものもある。

文学以外では、様々な現代の実用的オブジェクトが職人によって擬似ヴィクトリア朝風の「スチームパンク」スタイルに変換・装飾されており、スチームパンクと称される芸術家や音楽家もいる。 ・・・

 

いろいろ調べてみて、あっと思ったのが、スチームパンクというのは私の好きなジブリ映画「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」の世界観だということ。

ラピュタに出てくるパズーやシータが着ていたファッションや工場の風景などを思い浮かべるとわかりやすいかもしれない。

「19世紀を思わせる衣服に革や歯車のアクセサリー。精巧でアンティークな機械仕掛け。」など、ジブリ作品にはたくさん出てくる。「耳をすませば」「猫の恩返し」など

 19世紀の人々が未来予測したファンタジーな世界というのは、今としては時代錯誤になる。例えば、当時未来の乗り物と考えていた飛行船などは今ではジェット機やロケットになっている。電話などは今ではスマホになり、当時の予測をはるかに凌いでいる。それでも、昔の人々が一生懸命に夢見ていた世界というのが懐かしいのである。レトロフューチャーと言うんだね。産業革命の時代にSFを融合させた「スチームパンク」の世界を愛好する人たちが増えている。

 スチームパンクから、ジブリの魅力を見直すことができてとっても嬉しいよ。

 

 

平成31年1月                           DX歌舞伎にて 

 

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H31年1月中のDX歌舞伎での公演模様を、新作「紅葉狩り」を題材に語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その9)になる。

 

 

H31年1月中のDX歌舞伎に初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①沢村れいか(ロック)、②園田しほり(フリー) 、③花咲ぼたん(ロック)、④清水愛(ロック)、⑤友坂麗(ロック)、⑥鈴木ミント(ロック)〔敬称略〕。園田しほりさん以外はALLロック。今週は、清水愛さんが14周年週、沢村れいかさんが1/16BD、鈴木ミントさんが1/19BD、花咲ぼたんがDXK初乗りと話題が盛り沢山。

 

今週のミントさんは初日から四個出し。しかも日替わりで、毎日微妙に順番を変えている。これはファンの方に沢山の演目を観てほしいというミントさんのサービス精神。会社帰りしか来れない人にとっても3,4回目に色んな演目を観れるという心遣いなのだ。私の場合は大体三回目ステージで帰るので、四回目に見逃した演目を別の日に観ることができたのが嬉しい。

前回9月のDX東寺の時に拝見した作品「明日への手紙」についての観劇レポート&童話を長い時間をかけて仕上げていたので、今回持参してお渡しできた。今回も書く気満々。

私としては、今週の観劇レポートの対象としては、前回9月のDX東寺で一度だけ拝見した作品「BLACK」と、まだ拝見していない9周年作品「炎」、最も新しい作品「紅葉狩り」を楽しみにしていた。予想に反して、今週初出しの作品「(仮称)いちご」も加わってうれしい悲鳴状態になっております。どれもこれも素晴らしい。

さあ、ひとつひとつ片付けていきましょう。

 

最初は、初日の二回目ステージで初めて拝見した作品「紅葉狩り」から着手したい。この作品は、浅草の演目を一般の劇場でもできるように譲り受けたものと聞いている。

観た瞬間に、気品ある衣装や雰囲気に魅了された。能がモチーフになっていることから、日本伝統美の厳かさが伝わってくる。

まずは、モチーフになっている「能 紅葉狩」のあらすじをネットで見てみる。・・・

旧暦9月の、紅葉が美しいとある山中にて。

高貴な風情をした女が、侍女を連れて、山の紅葉を愛でようと幕を打ち廻らして、宴を催していました。その酒席に、鹿狩りの途中であった平維茂(たいらのこれもち)の一行が通りかかります。維茂は、道を避けようとしますが、気づいた女たちに「是非ご一緒に」と誘われるまま、宴に加わります。高貴な風情の女はこの世の者とは思えぬ美しさ。酒を勧められ、つい気を許した維茂は酔いつぶれ、眠ってしまいます。それを見届けた女たちは、いずこにか姿を消してしまいます。

ちょうどそのころ、八幡大菩薩の眷属(けんぞく)、武内の神が先の山(実は信濃国戸隠山)への道を急いでいました。維茂を篭絡(ろうらく)した女は、戸隠山の鬼神だったのです。武内の神は、維茂の夢に現れてそのことを告げ、八幡大菩薩からの下された神剣を維茂に授けました。さて、夢から覚めた維茂の目の前には、鬼女が姿を現し、襲いかかってきます。維茂は勇敢に立ち向かい、激しい戦いの末に、みごとに神剣で鬼女を退治しました。・・・

 

 このストーリーに沿って、私の観たままステージ内容を紹介する。

 最初に目に入ってきたのは、真っ赤な紅葉の枝と、紅葉の髪飾り。

 白い着物の上に、紅葉がプリントされた布を羽織る。インスト曲に合わせ、裸足で舞い踊る。この場面は、絶世の美女が紅葉狩りの宴を催しているところ。

音楽は、ピアニストJennifer Thomasの曲「Toccata and Fugue」。アルバム「Illumination」Track 9より。 Jennifer Thomasはシアトル出身のピアニスト、生年月日:1977年6月23日 (41歳)。

 本作品を鑑賞しながら、まず唸らされるのが、日本の伝統芸能である能をモチーフにしていながら、(二曲目の吉田兄弟以外は)私の全く知らない最新の洋楽を多用しており、しかもそれが絶妙にマッチしており場面を盛り上げている点。この選曲眼の素晴らしさに脱帽する。

 ここで音楽が変わり、暗転する。

 音楽は、吉田兄弟の激しい津軽三味線「いぶき」。

 ここで、黒い衣装で、足元も黒い袴、腕にも黒い腕輪をし、その黒い衣装の上に赤い半纏を掛けて登場。髪には紅葉飾りを付けたまま、どこか忍者風な格好。裸足で舞う。赤い大きな盃で酒を呑む。

 この場面は、平維茂(たいらのこれもち)も美女に気を許して酒に酔いつぶれる様を描く。

 音楽が変わり、着替える。

音楽はRammstein(ラムシュタイン)の曲「BOOMERANG (ブーメラン)」。ラムシュタイン(RAMMSTEIN)はドイツのロック・バンド。全員が東ドイツ出身。コンサートでは、大量の火薬や火炎放射器を使った過激な演出でも知られている。

激しい音楽に合わせ、鬼女に変身して登場。

髪はそのまま紅葉飾り。首輪からたくさんの数珠が垂れ下がる。乳房が見える。黒く長い腕輪。腹に黒い布ベルトを巻く。赤いパンティが眩しい。黒い網タイツの下には膝丈の黒いロングブーツを履いている。その上に、最初の場面で出てきた紅葉がプリントされていた布を羽織っている。そのままベッドショーへ。

ベッド曲は、Ibeyi (feat. Kamasi Washington)の曲「Deathless」。アルバム「Ash」から。

イベイー(Ibeyi)は、フランス及びキューバ出身の双子姉妹デュオ。祖先がヨルバ人であり、名前の由来はヨルバ語で「双子」を意味する。歌は英語とヨルバ語で歌われている。

最後の立ち上がり曲は、Linkin Park(リンキン・パーク)の真骨頂ともいえる曲「Faint」。圧倒的な爽快感。メロディーと、シャウト、スピード、ラップ、全てが合わさった名曲。

「フェイント」(Faint)は、アメリカ合衆国のロックバンド「リンキン・パーク」による楽曲で、2作目のスタジオ・アルバム『メテオラ』からのセカンド・シングル。アメリカ合衆国では、2003年6月9日にリリースされた。リンキン・パークのシングルの中で3番目にモダン・ロック・トラックスチャートで1位を獲得した作品である。また、Billboard Hot 100でも最高48位にランクインを果たし、リンキンの中でもかなり激しい曲にもかかわらず、成功を収める。

 

ところが物語では、酔いから覚めた平維茂(たいらのこれもち)は神剣を用いて、鬼女を退治することになる。酔狂かな。いくら鬼女といえども美女ならメロメロになってほしいところじゃないかなー。とくにミントさんみたいに美しい鬼女だったら、私なら喜んで殺されてもいいと思うだろうになぁ~♡

 ふと、そう思って、私の横にいるかぶりの連中を見たら、ミントさんの魅力にメロメロになって死屍累々のしかばねの山になっていた(笑)。当然だよね。

 

 

 今回の作品「紅葉狩り」から、真っ赤な楓の葉がイメージされ、それが手のひらに見えてきた。そこから、ひとつの童話のストーリーが浮かんできた。

正月元旦の新聞の片隅に見つけた内村鑑三の詩をベースにして(太字のところ)、新年早々らしく大樹の物語を奏でてみた。ミントさんにプレゼントしたい。気に入ってもらえるかな。

 

 

平成31年1月                           DX歌舞伎にて

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『千年樹、恋一葉』  

~鈴木ミントさん(ロック所属)の作品「紅葉狩り」を記念して~

 

 

 

 丘の上に、二人の思い出が詰まった特別な大樹があった。

 

 春の枝には花がある。

 彼は木の下で、ミントに向かって言った。

「ぼくはもうすぐ戦地に旅立つ。必ず君のもとに戻ってくるから待っていてほしい。」

 飛行機乗りになるのが小さい頃からの彼の夢であることを知っていたミントは、彼の瞳がきらきら輝いているのを眩しそうに眺めていた。

 お腹の中には彼の子供が宿っていた。ミントは彼にそのことを告げようかどうか迷っていた。今から戦地に赴く兵士に余計なことを言わないでおこうとそっと心にしまった。

 

 梅雨が始まった。

 彼のいない毎日はつまらなかった。ミントは丘の上に向かった。

 樹の前に立つと、彼との思い出が蘇ってきた。あの日も雨が降っていた。樹の下で雨宿りをしたな・・・

 私が樹に寄りかかると、彼は、私の顔をはさむ形で、両腕を樹についた。

 彼はじっと私の顔を見つめた。「とてもきれいだよ。心から愛しているよ。」と囁くと、彼の顔が近づいてきた。私は黙って彼の口づけを受けた。初めての口づけだった。

 

 夏の枝には葉がある。

 ミントは、また丘の上に向かった。樹の側に居ると彼と一緒のようで淋しさが紛れた。

 強い日差しを避けるように樹の葉影に佇むと、あの日、彼が言った言葉を思い出す。

「これからは僕が君の傘になる。雨の日には濡れないように君を守り、強い日差しのときは君の白い肌を守る日傘になるからね。どんなに傘が破れようが必ず君のことを守ることを誓うよ。」

 私は黙って彼に寄り添った。

 

 秋の枝には実がなる。

 彼との子供が産まれた。男の子だった。

 ミントは丘の上の樹に報告に行った。

 風にのって、ひとひらの楓の葉が飛んできた。まるで赤ん坊の手のひらのよう。彼が喜んでくれているのかしら。

 ミントは楓の葉があまりにも真っ赤に染まっていることに胸騒ぎを覚えた。戦場の血しぶきが見えたような気がした。

 

 冬の枝には慰(なぐさめ)がある。

天からひらひらと雪が舞い落ちてきた。それは彼が戦死したという手紙であった。

 ミントは、心の葉が枯れ落ちるような気分で、丘に向かった。

 樹を前にして、ミントは泣き崩れた。

 樹の枝が、まるで彼の両腕のごとく、ミントを優しく抱きしめた。

 

 ひと通り泣き終えた後に、ミントは意を決し、彼の両腕を振り払うように樹から離れた。そして改めて樹を眺めた。そこには冬木立の景色があった。花や葉や実のある頃には気付かなかったが、それらが消えた冬になって初めて見えてきた景色があった。

 強く生きなければ・・・ミントは覚悟ができた。

 彼が残してくれた忘れ形見を立派に育てあげようと心に誓った。

 

 丘の上の樹は、千年樹と云われた。これまでもたくさんの人々の物語を見てきた。そして、この二人の物語も静かに見守っていくことでしょう。

 

                                  おしまい  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H30年9月頭のDX東寺での模様を、演目「明日への手紙」を題材に語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その8)になる。

 

 

H30年7月結のDX歌舞伎で初めて演目「明日への手紙」を拝見し、また観たいと思っていたら、次の9月頭のDX東寺でまた観ることができた。

しかも、その時にミントさんから内容と選曲について丁寧な手紙を頂き感激した。

私自身、初めて作品を観劇した時に、あのキツネの面を見てビビッとした強いインパクトを感じた。この感覚はなんだろうか? 気になってしょうがない。

ミントさんの解説「テーマというか自分なりのストーリーです。狐の面は嘘を表現してます。花魁は自分の心に嘘をついて身体を売る。綺麗に着飾って、色目を使う。でも、ふと、故郷の事を思い出す。昔の自分からの手紙で迷う(元気でいますか? 夢は叶いましたか?) 最後はキツネ(嘘)を脱ぎ捨てて、この道を歩むと決める・・ちょっとストリップにも似てますね!」

これを読んで、是非とも観劇レポートさせて頂きたくなった。

 

まず、私なりにステージ内容を話したい。

 最初に、妖しいおどろおどろしたインスト曲が流れる。琴の音が響く。

 黒い生地をベースに緑と青がキラキラする着物姿で登場。なんと白い狐の面を付けている。舞台左側に鏡台があり、狐の面を取って鏡台の前に座り簪(かんざし)を付ける。

一曲目はRin'の「浅キ夢見シ」である。Rin'(リン)は、日本の音楽バンド。日本の伝統楽器、箏、十七絃、琵琶、三絃、尺八で音楽活動を行なっていた、女性邦楽器演奏家3名によるバンド。2003年4月7日、東京芸術大学の同窓生、Mana(吉永真奈)・Tomoca(長須与佳)・Chie(新井智恵)の3人によりRin'結成。バンド名の由来は「凛(りん)とする」という意味のほか、英語の「Ring(輪)」と和楽の「和」をかけて、音楽を通じて「輪」を作っていきたい…という理由から。 2004年にavexから 「Sakitama〜幸魂〜」でデビュー、日本の伝統楽器の音色にJ-POPのメロディーを取り入れ、新たな伝統音楽を創造している。音楽の国際見本市であるMIDEM2006(於カンヌ)に、KOKIA・Rie fuとともに出演した。 2006年にドーモレコードからInland Seaで全米デビューを果たす。2009年2月13日、解散によりRin'としてのグループの活動終了を公式ページで発表した。

 音楽が変わって着替える。また日本楽器を使った軽快なインスト曲。

 鶴の絵柄の赤い内掛けを羽織って現れる。頭は簪の付いた鬘(かつら)のまま。内掛けを脱いで、煙管を持って花魁の恰好をする。

 二曲目は、コタニキンヤ.の「和魂:カズ・ハヤシのテーマ曲」(リリース:2014年10月29日)。ちなみに、カズ・ハヤシ(1973年5月18日 - )は、みちのくプロレスのプロレスラー。

コタニキンヤ.(1979年7月16日 - 現在39歳)は、日本の歌手。埼玉県出身。本名小谷 欣矢。旧芸名コタニキンヤ、キンヤ。所属レーベルはダーウィンレコード。

更に、音楽が変わる。今度は心が鎮まるようなインスト曲。三曲目は、高橋みどりのアルバム「プラス思考」(2004年)の中から「水のゆらめき」。

 着物を徐々に脱いでいく。赤い帯を解く。さらに白い帯(紐状)も取る。

 ここで一旦暗転。

 紫の傘をさして、襦袢姿(下半身のみ)で現れる。頭は簪の付いた鬘(かつら)のまま。

 手紙を持って盆に移動。

 ベッド曲は、手嶌葵の「明日への手紙」。透き通った水のように美しい声だ。

 本作品のタイトル曲であり、後ほど参考欄で詳しく述べたい。

立ち上がり曲は、天地雅楽 の「風の王国 〜Kingdom Of Wind〜」。結成10周年記念、13曲収録のベストアルバム「玉響〜たまゆら」に収録。天地雅楽のリーダーは久次米一弥(くじめかずや)で、天地雅楽ほぼ全ての作曲・編曲・プロデュースを担当。高祖父は地方楽師、曽祖父は関西を拠点に神道祭典楽会を創設した人物であったことから、幼い頃より神社での祭典奏楽と神楽に携わってきた経歴を持つ。

 どの曲もミントさんの選曲センスが光るものばかりですごく感心させられる。

 

 

 ミントさんのお手紙の中に「キツネは嘘の象徴」のような記載がありましたね。狐の仮面をかぶるという点は、ステージでは最高の演出だと思います。

 ところで、狐は本当に嘘つきなのかな?と、ふと思いました。

 というのは、最近、ディズニーの映画『ズートピア』を観たのですが、この映画の中に、主人公のウサギと詐欺師のキツネが登場する。確かに、キツネは嘘つきの代表のように詐欺師という役柄でした。ところが、物語の中で、ウサギは次第に「キツネが嘘つきだというのは偏見だ!」と気づいていきます。

 映画では、ズートピア初のウサギ警察官になった、いつも夢を信じる新米警察官ジュディに対して、夢を忘れたキツネ詐欺師ニックが弱みを握られて協力せざるを得なくなり、二人で難事件を解決していくことになる。ニックのことを‘夢を忘れた’と書きましたが、彼は幼少の頃にジュニアレンジャースカウトの団員になろうとしたが、「キツネは信用に値しない」として誓いの儀式で口輪をはめられるいじめを受け、心に傷を負う。そうしたトラウマから彼は夢や希望は既に捨て去っており、ズートピアに夢を持って上京してくる者達を冷ややかな目で見ていた。そのため会った当初からジュディをバカにして「ニンジン」とか「ウサギ」などと呼んでいた。しかし、ニックは途中から大きく変わっていく。行方不明事件を追う中で、彼が詐欺師として得てきた知識や経験をジュディに見初められ、警察官になることを勧められ、最終的にキツネ初の警察官となった。

 ジュディも、幼い頃に近所のキツネのギデオンにいじめられたこともあって、上京時に両親からもらったキツネよけスプレーも持ち歩いていたわけで、やはりキツネに対する偏見を持っていた。そのことが、後にニックとの葛藤を引き起こすことにつながる。ちなみに大人になったギデオンは、昔いじめたことを謝ってジュディと仲直りする。

 最終的にはジュディはニックの人柄に惚れていく。その過程で「都会は怖いんだぞ!中でもキツネは最悪だ!」という父親の忠告に対して、ジュディは「キツネ全部がイジワルじゃないわ。性格の悪いウサギだっているわよ」と言い返すようにまでなる。

 

「キツネは嘘つき」という昔話はたくさんありますね。すぐに思いつくのが「キツネの嫁入り」です。少し長くなりますが、次に「キツネの嫁入り」について話します。

「狐の嫁入り」と辞書で引くと次のように解説されている。①.日が照っているのに、急に雨がぱらつくこと。日照雨(そばえ)。天気雨。②.夜、山野で狐火が連なって、嫁入り行列の提灯のように見えるもの。

 この「狐の嫁入り」の由来について、次の三つの説がある。

1.     狐を生け贄(いけにえ)にした

2.     狐を隠している

3.     狐に化かされている

それぞれの話を紹介しよう。

1.     狐を生け贄(いけにえ)にした

  昔、ある村で長い間雨が降らず、田畑が干上がり農作物が育ちませんでした。困った村人たちは神に生け贄を差し出し、雨乞いをすることを計画します。

 何を生け贄にする?  「狐にしよう」

 どうやって掴まえる? 「騙してやろう」

 人間に化けるのが得意な、女狐がいました。

 村一番の男前の若者が狐に近づき、自分との結婚を持ちかけます。

 嫁入りに来たら、殺して生け贄にするという計画。

 交際しているうちに、二人は心を通わせるようになりました。そして狐は、若者の本当の目的に気が付く。

 それでも狐は嫁入りを決意します。

 若者のため、村のため生け贄となり、狐の流した涙が大粒の雨となって、村中に降り注いだのです。

 

2.     狐を隠している

 ある狐の娘、嫁入りが決まりました。めでたいということで、親戚そろって娘を連れて嫁入り行列をしようということになりました。

 ところが、人間の村の中を狐がぞろぞろと行列をつくって歩いた日には、一斉に掴まえられるに決まっている。

 雨でも降っていれば少しは視界がぼやけて見えないのに、めっちゃ晴れてるし。それでも、狐たちは、精一杯の雨乞いをした。すると、自分たちの周りだけ雨が降り出した。

 狐たちは雨を降らしながら足早に村を通り、無事に嫁入りすることができました。

 そうとは知らない村人たちは、なんで雨が降っているのか謎のまま。狐って雨を降らせるんだーという話になりました。

 

3.     狐に化かされている

昔ある地域では、提灯(ちょうちん)の明かりをともしながら夜中に嫁入りをする風習があったそうです。

 めでたい行事ですし、村を挙げてお祝いをする日になります。

「明日は、与作んとこに嫁くるべ」

「来週は、田子作んとこに嫁くるべ」

 村の掲示板には、最新の嫁入り情報が張り出されたことでしょう。

 そんなある日。

 村はずれの森の中から、ポツリと小さな火の灯りが見える。今日は嫁入りの予定は無かったと思ったけど・・・

 ポツポツポツ。灯りは増えて漂います。

 フワフワ揺れているが・・人の姿はない!?

  謎の灯りを鬼火とも呼ぶ。これは狐が人間に隠れて行っている、嫁入り行列だろうと言われるようになった。

 

 一番スタンダードな説は、二つ目に紹介した「狐の嫁入りを雨で隠す」のようです。「狐は嘘つき」という意味では最後の「狐に化かされている」の説が近いでしょう。

 しかし、私には、最初の女狐の悲しい伝説が心に残りました。こうなると、ウサギ警察官ジュディの言うように「キツネが嘘つきだというのは偏見だ!」と思いたくなる。いや、むしろ人間の方が嘘つきだと言いたいね。ひとつ、私流に童話「狐の嫁入り」を書いてみたよ。ミントさんにプレゼントするね。

 

 さて最後に、「ちょっとストリップにも似てますね!」というミントさんのコメントを受けて、改めて問う。「ストリップは嘘・偽りの世界なのか?」

 ストリップでは絶世の美女が目の前で裸体を晒してくれる。我々男性はもしかしたら女狐に騙されているのかもしれない(笑)。しかし、女に相手にされない男性にとって、こんな夢のような世界はないだろう。

 女性に相手にされない現実と、そして厳しくも気ぜわしい現実からの逃避として、男はストリップ劇場に潜り込んで一時の竜宮城のような世界を味わい、そして現実に帰っていく。劇場を一歩出たら、そこにはまた厳しい現実社会が待っているわけだ。

 しかし、ストリップが‘まやかしの世界’だとは私は思いたくない。ストリップから受けた感動を幻だとは思いたくない。だから、形あるものとして記録しておきたくて、こうして観劇レポートなどを書いているのかもしれない。

 私にとって観劇レポートや童話は、いつか振り返ってみた時に、あの心ときめく世界をもう一度鮮明に思い出したくて記録している。これが私にとっての「明日への手紙」なのである。

 少なくとも私にとっては、ストリップは真実そのもの。それが私のストリップ愛なのだと断言したい。

 

 

平成30年9月                             DX東寺にて

 

 

 

 

【参考】手嶌葵/明日への手紙

作詞:池田綾子    作曲:池田綾子

手嶌葵5枚目シングル 2016年2月10日リリース

月9ドラマ『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』主題歌

耳に残るそのタイトルの響きからして既にせつなさを感じさせるこのドラマは、「東京ラブストーリー」以降、「愛し君へ」「それでも、生きてゆく」「mother」「最高の離婚」など数々の名作を世に送り出してきた坂元裕二脚本による本格ラブストーリー。有村架純、高良健吾、高畑充希、西島隆弘、森川葵、坂口健太郎という今もっとも旬な若手俳優陣を迎え、東京という街に飲み込まれそうになりながらも必死に生きようとする若者たちのリアルな恋を丁寧に描いていく。

 

これを歌う手嶌葵さんは、私が心酔しているジブリ作品と深く関係する方である。その点について以下に少し述べたい。

 

手嶌 葵(てしま あおい、1987年6月21日 - 現在31歳)は、日本の女性歌手。本名同じ。ランデブー所属。福岡県出身・在住。身長174cm。

幼い頃から両親の影響で古いミュージカル映画に親しみ、趣味は映画鑑賞である。特に好きな映画として挙げているのは、『オズの魔法使い』『秘密の花園』『小公子』『ティファニーで朝食を』等。またスタジオジブリ作品では、『紅の豚』がお気に入りであると公言している。両親が洋楽好きだったこともあり、ルイ・アームストロングやエラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリディなどのジャズ・シンガーが好きで、特に中学時代に聴いたルイ・アームストロングの「ムーン・リバー」に衝撃を受けてジャズが好きになった。そうやって日頃から慣れ親しんできた映画音楽やジャズが彼女の音楽のルーツとなった。

自身の性格として「頑固で気が強い」と自己分析しており、映画『ゲド戦記』にて自身が声を当てたテルーにも、「頑固者なところや負けず嫌いなところなど、似ている部分はある」と答えている。また、カメラが苦手である旨を語っている。

中学生の頃、対人関係の問題から登校拒否に近い状態になった。その時に心の支えとなったのがベット・ミドラーの「The Rose」であり、アマチュア時代からライブでカバーしている。このカバーの音源がデビューのきっかけとなる。

 

2005年 3月、韓国で行われたイベント『日韓スローミュージックの世界』に出演。このイベントがきっかけで、後日、ヤマハの関係者からスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーにデモCDが手渡された。これに収録された「The Rose」のカバーに惚れ込んだ鈴木プロデューサーの薦めでデモを聴いた宮崎吾朗監督も彼女の歌を気に入り、当時まだ無名の新人ながらジブリ映画『ゲド戦記』のテーマソングを歌う歌手に抜擢される。また映画のテーマソングだけでなく、ヒロイン・テルー役の声優も務めることになった。

※「テルーの唄」

1st 2006年6月7日  テルーの唄 オリコン最高5作詞:宮崎吾朗,作曲:谷山浩子

4th 2011年6月1日  さよならの夏 〜コクリコ坂から〜 16作詞:万里村ゆき子/作曲:坂田晃一

<「明日への手紙」の歌詞>

元気でいますか。

大事な人はできましたか。

いつか夢は叶いますか。

この道の先で

 

覚えていますか

揺れる麦の穂 あの夕映え

地平線 続く空を探し続けていた

 

明日を描こうともがきながら

今夢の中へ

形ないものの輝きを

そっとそっと抱きしめて

進むの

 

笑っていますか

あの日のように無邪気な目で

寒い夜も雨の朝もきっとあったでしょう

 

ふるさとの街は帰る場所ならここにあると

いつだって変わらずに あなたを待っている

 

明日を描くことを止めないで

今夢の中へ

大切な人のぬくもりを

ずっとずっと忘れずに

進むの

 

人は迷いながら揺れながら

歩いてゆく

二度とない時の輝きを

見つめていたい

 

明日を描こうともがきながら

今夢の中で

形ないものの輝きを

そっとそっと抱きしめて

進むの

 

 

 

 

ストリップ童話『狐の嫁入り』

~鈴木ミントさん(ロック所属)の演目「明日への手紙」を記念して~

 

 

 昔昔の話です。

 

「困ったのぉ~。このままでは田畑が干上がってしまう。一体いつになったら雨が降ってくれるのかねぇ~。」村人たちはほとほと困った顔で空を眺めました。

 この村には、長い間、雨が降っていません。

 村の長老たちは、村にある唯一の神社に集まり、神主に相談しました。

「昔から、干ばつの時には、神様に生贄(いけにえ)を差し出し、雨乞いをしたようだ。今回も雨乞いの儀式を行わないといけないと思う。」神主の言葉に長老たちは頷きました。

「問題は、神様に差し出す生贄だ。昔から美しい生娘を差し出すことになっている。」

 長老たちは顔色が変わり動揺しました。「おらのところの娘だけは勘弁してほしい」と口口に言いました。

 すると、ある長老が目をぎょろりとさせて言いました。

「狐にしようか。」

 長老たちは皆お互いの顔を見ながら頷きました。

「騙して生贄にしてしまおう。」

 

 その村には、人間に化けるのが得意な女狐がよく出没していました。村の人はその女狐をミントと呼んでいた。狐の毛皮をミントの毛皮と言っていたのでね。

 村の娘たちが楽しく遊んでいると、ミントはいつの間にか仲間に加わっています。ミントは肌の色が透き通るほど白く、とても可愛い顔をしていた。明るく優しい笑顔をしていたので、誰もが一緒にいても違和感を覚えません。

 ミントは人間が大好きでした。人間は遊びをたくさん知っている。例えば、かくれんぼ、お手玉、ゴム跳び、おはじき、ままごと。まだまだある。だから、一緒にいるととても楽しくて時間を忘れてしまうほどです。

 夕方になれば、女の子は皆お家に帰っていく。ひとり去り、またひとり去り、そして一人ぼっちになったミントは淋しく森に帰っていきました。

 ミントは人間になりたいと思いました。でも、人間に化けることができても人間になることはできません。

 

 ある時、娘の姿をしたミントは、村の長老に声をかけられた。

 今度、村で「花之宴」を催すので、是非参加したらいいと誘われたのです。いつも遊んでいる娘たちも参加します。そして村の若い男衆も参加します。実は、その「花之宴」とは集団お見合いの場だったのです。

そこでは、娘たちは色とりどりの綺麗な着物を自分で選んで着ることができました。ミントは嬉しくなりました。喜んで「花之宴」に参加することにしました。

「花之宴」は始まりました。・・・

ミントはたくさんの着物を前にして心が弾みました。そして花柄の赤い着物を選びました。かわいい髪飾りも付けました。村の老婆たちが着付けを手伝ってくれました。帯を締め、白い打掛まで羽織らせてくれました。その白い打掛には華麗な花車が描かれていました。果たして花車はミントに幸せを運んでくれるのでしょうか。

赤い口紅も軽く塗りました。小顔で色白のミントによく似合い、それはそれはたいそう美しい娘になりました。村の衆が、あまりの美しさにため息を漏らしました。

そこに、村一番の男前の青年が近づいてきて、彼女に求愛しました。彼は涼しげな眼差しでミントの瞳を見つめました。ミントの心はときめく。彼の名前はサワテと言いました。

ミントは、サワテの求愛を受けました。その晩は、夫婦の契りをすることになります。

二人は連れ立って、離れた別の部屋に移っていきました。これから「花之宴(艶)」第二幕が始まります。

二人の後ろ姿を見ていた村の長老たちは「うまくいったな」と顔を見合わせました。

 

二人が別の部屋に入ったら、そこには床(とこ)が取ってありました。

ミントはサワテに向かって言いました。「衣服を脱いで、お布団の上に横になって下さい。後はわたしにお任せ下さい。」サワテは黙って彼女の言うままにした。

行燈の灯りを消して、ミントは着物を脱ぎ始めた。月明かりに彼女の裸体が妖しげに浮かび上がった。

「なんて綺麗なんだろう。私はこんなに美しいものを見たことがない・・・」

透き通るほどの白い肌。形のいい乳房。細くくびれた腹部。ふっくらした腰回り。すらりと長い手脚。まるで妖精のように美しい裸体に彼は生唾を飲み込みました。暗がりでよく分かりませんでしたが、黒髪の間に白い毛の生えた耳が立ち、臀部にもふわふわした白い尾のようなものが見え隠れしていました。しかし、サワテにはそれを気にする余裕はありません。

ミントの長い髪が風に揺らぎました。部屋は閉め切っているのに、彼女の周りに風が吹いています。彼女の背後には広い草原が見えます。風は草木を撫でました。空には太陽と月が交互に現れます。なんて幻想的な光景なんだろう。

二人は風になり、宙に浮きながら、性の営みが繰り広げられた。彼女の長い手足が身体に絡みつき、ふわふわした尾が彼の性感帯を探すように全身を撫でまわした。そして彼女の妖しい舌が彼の唇を吸い、次々と彼の性感帯を這い回し、最後に辿り着いた要所を優しくかつ鋭く刺激し包み込んだ。サワテは激しく反応し、二人は性の獣と化す。そして、サワテとミントは一体となる。その瞬間、太陽と月も一体となる。壮大なパノラマの中での性の営み、そして絶頂期を迎える。

 青年はこれまで数々の女を経験していた。が、もちろん、こんな感覚は初めてだった。サワテは幻想的で異次元の性行為に酔いしれた。

 こうして「花之艶(宴)」第二幕は終わった。

 二人の夫婦生活が始まった。二人は心から愛し合った。

 しかし、二人の幸せな生活は三日と続かなかった。

 

 長老たちが、女狐を生贄にする算段をしていた。

 それを風の精がこっそりミントの耳に運びました。彼女は驚きました。その企てをサワテが知っていることにも涙しました。なぜなら、ミントはサワテのことを心から愛していましたから。

 一方、サワテは悩んでいました。女狐を生贄にすることを承知で近づいたわけですが、たまらなく可愛く、献身的に自分に尽くすミントのことを愛していました。全て正直にミントに告げて許しを請い、二人で駆け落ちしようと考えていました。もう村にはいられません。

 サワテがそう決心して、家に戻ったら、ミントは居ませんでした。長老たちがミントを連れだした後でした。

 ミントは何の抵抗もせず、黙って長老たちの言うことに従いました。そして、愛するサワテのため、村のため、神様の生贄になろうと、自ら進んで崖の上から身を投げたのでした。

 すぐに、女狐の流した大粒の雨が降り出しました。   

 

 ミントを探していたサワテは、急に雨が降り出しことに慌てました。

「もしかしたら、ミントの身になにかあったな・・・」

 長老たちを見つけ出したサワテは問い詰めました。彼の血相に驚いた長老たちは事の成り行きを説明してから「サワテ、よくやった。このお礼はしっかりさせてもらうよ・・・」と話し出しました。サワテは彼らの最後の言葉を聞かず、飛び出しました。そして、ミントが身を投げた崖に駆け付けました。

「ミント、おれは大変なことをしてしまった。申し訳ない。・・・」サワテは泣き崩れました。そして、意を決したように立ち上がり「おまえ一人を死なせるわけにはいかない。おれも一緒にそっちに行くからな・・・」と言い、崖から身を投じました。

 

 ミントとサワテの話は村中に広まりました。村の人たちは二人の死を嘆きました。

 二人のお陰で、その後、村には干ばつが無くなり、田畑も生き返りました。

 村の人たちは崖の上に二人の祠(ほこら)を立て、後々まで二人の話を語り継ぎました。

 

                                    おしまい

        

 

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H30年9月頭のDX東寺での模様を、演目「人魚の夢」を題材に語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その7)になる。

 

 

H30年9月6日。残暑厳しい中、9月に入り漸く夏の終わりを感じられる。

今週の香盤は次の通り。①澤木夢、②黒崎優、③安田志穂、④前田のの、⑤鈴木ミント〔敬称略〕。今週はDX東寺ロック大会。

 

ミントさんとは7月結のDX歌舞伎以来。そのDX歌舞伎公演後半に初見の出し物「蒼」、「明日への手紙」を観れた。今回の東寺でまた観れるかなと楽しみにしてきたところ。そうしたら、それ以外の初見の作品「人魚の夢」と8月中の川崎ロックで出したばかりの新作「ブラック」を拝見できて感激。新作がとても斬新なのだがスチームパンクファッションについて勉強したいのでレポートするのに少し時間が欲しい。今回は「人魚の夢」について観劇レポートさせて頂く。

 

私なりにステージ内容を話したい。

最初に、中央に青い線が入った白い華やかなドレス姿で登場。頭にはキラキラした髪飾り。後ろに白いフード状に流れるワンピースドレス。スカート部はまるで泡のような花柄の刺繍が施され、裾広がりに広がる裾部にはブルーのフリル。

音楽は映画「リトル・マーメイド」の主題歌「アンダー・ザ・シー」のインスト曲。音楽に合わせ舞い踊る。

音楽がSarah Brightmanの「Symphony」に変わる。うっとりしたメロディと歌声。

サラ・ブライトマン(Sarah Brightman, 1960年8月14日 – 現在58歳)は、イギリスのソプラノ歌手、女優である。1980年代にミュージカル女優として活動し、1990年代以降はソロ歌手として活動している。クラシックとポップスを融合した独自の音楽スタイルはクラシカル・クロスオーバーの世界的な隆盛をもたらしている。アメリカにおけるビルボード・チャートのクラシック音楽部門とダンス音楽部門で同時に1位を獲得した唯一の歌手である。

そこで衣装を着替える。白と青の胸部から下はブルーとパープルの布が入り混じった軽装。上着を脱ぐと、上下セパレート衣装となり、そのままベットへ。

左側に白い花束が付いたブラ。斬新なデザインだ。そのブラを取ると、首輪から簾状に白いビーズが流れる。スカート部は青と白の布がワカメ状に重なる。

ベッド曲はCeuiの「人魚姫と王子の物語」(2013.11.20発売!Ceui 4thアルバム「ガブリエル・コード〜エデンへ導く光の楽譜〜」から。作詞・作曲:Ceui)。  Ceui(セイ、1月31日 - )は、日本の女性シンガーソングライター。千葉県出身。血液型はA型。主にテレビアニメやPCゲームの主題歌を歌っている。 Ceui(セイ)はポルトガルで「空」の意味「CEU」に「i(愛)」を加え、星という意味の造語が由来。2007年2月発売のシングル「微睡みの楽園」にてメジャーデビュー。2010年よりライブ活動をスタートし、翌年からは中国、台湾、マレーシアなど海外でもライブ活動を行っている。

透き通る歌声と切ない歌詞。この歌に本作品の主題を感じる。・・・ばら色にかがやく水面珊瑚礁 風たちの歌う子守唄(メロディー) 魔女さまから手に入れた両足がまだ痛いよ 「どこから来たの?」 「声を聞かせて」 優しく王子(きみ)が尋ねたでも答えること できないだって僕 この声と引き換えに君と出逢えたから 僕の大好きな君に幸せあれ ボクの大好きな君に微笑みあれ・・・

盆の近くに来たのでアクセサリーを目で追う。きらきらした髪飾りと思っていたらヒトデ状の銀飾り。左耳のみ白い貝殻のイヤリング、右耳はサイドにインダストリアルピアス。右手首に白い真珠のブレスレット。手にはマニキュアはないが、足には赤いマニキュア。右足に白いクロス紐。すんごくオシャレ~♪

立上り曲は、MISIAの「Hope&Dream」に変わり、ここで全裸になり盛り上がる。最後に、願いと夢なんてステキですね♪

 

 

ステージを拝見して、すぐにポラタイムで、私が「これはマーメイドですか?」と尋ねたら、ミントさんが「人魚の夢という題名なんです。人魚の話は悲しいですよね。」と語ってくれた。演目中の選曲と合わせ、私は「この演目は童話に基づいているんだ」と確信した。

私は、これまでたくさんの踊り子さんの人魚姫の作品を観てきた。実際、踊り子さんが一度は演じてみたい演目№1がこの人魚姫という。みなさん、それぞれ味のある人魚姫を演じていた。

今回、たまたま一緒にDX東寺に乗っている前田ののさんも作品「マーメイド」を演じていて、比較することで違いがよく分かる。まだデビューして三年目の若いののさんはアイドル路線まっしぐらでディズニー映画「リトル・マーメイド」をモチーフにしている。その点、ミントさんの作品はイメージが異なる。

ディズニー映画「リトル・マーメイド」とアンデルセン童話「人魚姫」のどちらをイメージして作っているかで最後の部分の解釈が全く違ってくるのだ。

アンデルセン童話では、優しい姉たちが魔女に頼んで妹を人魚に戻そうとする。魔法のかかったナイフで王子を殺せば人魚に戻れるからとナイフを渡す。しかし人魚姫は愛する王子を殺すことができず、自分が海の泡になることを選ぶ。その点、ディズニー映画はハッピーエンドなので、アリエル(人魚姫)はエリック王子と結ばれる。

従って、アンデルセン童話に沿うと、この作品そのものが「華やかさ」だけでなく「切なさ」をも表現していることになる。

アンデルセン童話の「人魚姫」は、どこまでも純粋に王子を愛しながらも、報われなかった悲しい物語で、話のいたるところにこれでもかこれでもかと思わせる酷い場面が出てくる。これは、失恋を繰り返し、ついには生涯を独身で通したアンデルセンの、苦い思いが投影されていると言われる。

改めて、アンデルセン童話を振り返ってみよう。・・・

人魚は人間の王子を好きになる。王子に近づくために、魔女に頼んで美しい声を失ってまでも足を手に入れる。しかし、歩くとナイフで切り裂かれるほどの痛みを感ずる。こんな状態ではまともに生活できないよね。所詮、人間になるには無理があるわけ。

しかも、人魚姫が遭難した船から王子を救ったにもかかわらず、王子は別の女性が助けてくれたと勘違いして結婚してしまう。

運命というものを強く覚える。人魚と人間はもともと住む世界が違うのだから一緒になれるはずがないのである。

ストリップも全く同じ。私は「ストリップは空蝉(うつせみ)の世界」だと思っている。字のごとく蝉の抜け殻のようなもの。目の前にミントさんのように絶世の美女が現れ女体を晒してくれる。強く憧れ当然のごとく好きになってしまう。しかし手に届くことはない。夢中になって追いかけ、また「いつでも会える」と思っていた存在が、ある日突然目の前から姿を消してしまう。たまらないほどの寂寞感・無常観を何度味わったことだろう。しかし、それがストリップなのである。

人魚姫は王子を愛してしまう。愛さえなければ運命のいたずらはなかった。優しい姉妹たちと平和な海の生活を送れたことだろう。しかし愛が人魚の運命を翻弄した。愛さなければよかったと思えるが現実は愛してしまう。愛こそがドラマなんだな。

ストリップは時間とお金が許せば何人もの女性を愛することも可能。恋多きことを可能にする夢の空間。私は「ストリップは空蝉」と分かっていながらも、このストリップの世界を楽しみたい。いくら浮氣王子と揶揄されようがね(笑)。そして、この空蝉の世界を文章にしたためたい。これが私の‘生きること’なのである。

 

 

平成30年9月                             DX東寺にて

 

 

 

 

『踊り子になった人魚』 

~鈴木ミントさんの作品「人魚の夢」を記念して~

 

 

 人魚は、岩場に座り、長い黒髪を垂らし、憂いを含んだ悲しい瞳で遠くの海面を眺めていました。

 昨夜も海が荒れ、客船が一艘沈みました。

 人魚には、海に沈んだ人々の想いを察知することができました。それは決して人魚が望んだ能力ではありませんが、自然と人々の悲痛な声が伝わってくるのでした。だから、人魚はいつも物悲しい眼差しをしていました。

 

 客船には一人の有名なピアニストが乗っていました。

 彼は右腕が無く「左手のピアニスト」として有名な方で、世界中の人々に感動の音色を届けていました。

 人魚は客船に積んでいた彼のピアノを弾きました。有名なピアニストが乗り移ったように素敵な音楽が海面を響き渡ります。たくさんの魚たちが人魚の放つ音色に酔いしれました。

 

 客船には一人の有名な宇宙飛行士が乗っていました。

 彼はもうすぐ地球を発ち火星に向かう予定でした。まさに選ばれたエリート。しかし残念ながら、長く飛行訓練をしてきたのに彼の夢は叶いませんでした。

 人魚は風の神様に頼んで、彼の魂を天高く舞い上げました。するとタイミング良く、星の神様が手を伸ばし、彼の魂を宇宙に連れて行きました。彼の想いはひとつの星になったことでしょう。人魚は空を見上げて優しく微笑みました。

 

 その船には有名な方が他にもいましたが、人魚は、ある名もない女の子のことが気になりました。彼女は踊り子です。

 彼女は新天地で、大好きな踊りと自慢の裸体でたくさんの男性を喜ばせてあげることを夢みていました。楽しい音楽と明るい照明の下で、舞い踊りたい・・・

 彼女の強い想いが、人魚の心に伝わりました。

 人魚は美の権化。彼女の気持ちが痛いほど分かりました。

 人魚は、海の中に舞台を作ることにしました。たくさんの海の生き物たちが人魚に協力しました。舞台に向かう道に海藻が緑の林を作り、珊瑚が大理石のステージを、貝類が石段を担当しました。そうして豪華な舞台が出来上がりました。

 

 人魚がステージに現れると、大きな歓声と拍手が沸き起こりました。

 演奏団が凄い。タツノオトシゴたちがラッパを吹きます。サンマたちが笛を吹きます。フグが大きなお腹を膨らませて太鼓を鳴らします。サメがお互いの身体をこすり合わせてバイオリンの音を出します。

 たくさんの生き物たちがステージにかぶりついていました。カニはにこにこしながら大きなはさみでⅤサインを出しています。カニの目は突出してきょろきょろとしていましたが、出目金も負けずに目が飛び出でそうなほどに観ています。ヒラメやカレイは上目づかいで人魚の足元を舐めるように見上げました。

 人魚のあまりの美しさに、エビはエビ反りになりました。タコは人魚の美しさに完全に骨抜きになりました。

 ステージのクライマックスには、くじらが大きな潮を吹きました。

 

 人魚はみんなに見られながら踊るのが、こんなに快感だとは思いませんでした。また、なによりも、観ているみんながこんなに喜んでくれるとは思いませんでした。

 人魚はストリップの魅力にはまりました。機会があったら人間になりストリッパーになることを夢見ました。

 

                                    おしまい 

 

 

 

今回は、鈴木ミントさん(ロック所属)について、H30年7月結のDX歌舞伎での模様を、演目「アリス」を題材に、「ミント・ワールド」という題名で語りたい。なお、本レポートは鈴木ミントさんの「ストリップの妖精に恋をする」シリーズ(その6)になる。

 

 

H30年7月結のDX歌舞伎に初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①美咲遥(DX歌舞伎)、②時咲さくら(TS)、③沢村れいか(ロック)、④香坂ゆかり(ロック)、⑤MIKA(ロック)、⑥鈴木ミント(ロック)〔敬称略〕。なんと7年目の時咲さくらさんがDXK初乗り。仲良しの美咲遥さんに誘われたらしい。

 

今年の夏は気が狂うほどの暑さだ。日本国中が報道上「命にかかわる」という枕詞がつくほどの猛暑に見舞われている。今週7月23日(月)に埼玉県熊谷市で日本国内最高気温41.1度Cを記録したばかり。

初日から物凄い暑さ。しかも初日が土曜日ときて、いい香盤なため客入りがよく超混雑。一回目ステージ終了がなんと16時過ぎ。二回目、三回目はトリプル進行となる。ポラの行列も混雑し、場内に居るのも気が滅入るが、一歩ラウンジに出ると蒸し風呂のような暑さが襲ってくる。身の置き所がない空気に耐えられず二回目ステージ終了とともに退場した。

正直、劇場に辿り着くだけで死に物狂いの感がある。お客が皆、汗だくだく、息ふーふーの青色吐息状態。なんか軽い熱中症症状みたく身体がだるく頭がぼーっとするほど。最初のうちはステージを観ていても集中できない。途中から次第に身体が慣れてきた。いい香盤で、いいステージを観ているわけだから、自分でも段々元気になっていくのが分かる。

それにしても、我々観客が劇場に来るだけでこれだけ大変なのに、踊り子は更に踊るわけだからホント気の毒になる。

踊り子さんは本当に元気にステージを務めてくれている。その姿を見ているだけで暑さから解放され元気が湧き出てくる。心から有難いと思う。以前から私は「ストリップは最高の避暑だ」と豪語していたが、今年の夏はストリップのお陰で「命を救われる」気分になっている。ストリップがあるお陰で生きていられるよー。ホント♪

こんな暑い中、踊り子さんはよく元気でいられるよな、と感心しきり。そしたら、鈴木ミントさんのポラコメに「三回目ステージが終わってからニンニク注射を打ってきましたっ 踊り子は体力勝負!!」とあり驚く。そうだよなー踊り子さんだってへたるよなー。ホント身体のことが心配になる。

 

さて、今週のミントさんは三個出し。ファンの要望に応え人気の高い演目をピックアップしたらしい。1,4回目ステージは演目「深紅」。ミントさんの代表作としてこの作品が採り上げられるのは極めて当然。これは何度も拝見して観劇レポートも提出済み。2回目の演目「おそうじ」と3回目の演目「アリス」は記憶にない。「おそうじ」は休業前の作品で、「アリス」はデビュー二週目の作品らしい。ミント・ワールドを理解する上で、この二つの作品を拝見できたのは極めて嬉しい。今回の観劇レポートでは、演目「アリス」を中心に観ていきながら、ミントさんの世界観を私なりに語ってみたい。

 

 さっそく、作品「アリス」の内容を紹介していく。

 幕が閉まっている段階から、荘厳な音楽が響いてくる。クラシック風な感じで「さあ、今からアリスの物語が始まるのよ」という出だしである。

 幕が開いたら、一人の少女が一冊の本を持って立っている。本のタイトルは『ALICE‘S ADVENTURES UNDER GROUND』。

 アリス定番の半袖の青と白のコーデネイト。金髪のショートヘアが似合う。頭には黒いリボン。両耳にイヤリング。青いワンピースの上に、白いエプロン姿。白い襟。胸から下にフリル付きの大きな白いエプロンを付ける。膝上丈のスカート裾には白いフリル。スカートから伸びた脚には、白い網タイツに黒いハイヒール。

ミントさんが「本を読んでいるキャラが好き(「美女と野獣」のベルも)」というように、本を携えた女の子、読書好きな女の子には私も魅力を感じるね。

音楽はKE$HA(ケシャ)の「Kiss N Tell」。テンポのいいノリノリな音楽。ケシャ・ローズ・セバート(Kesha Rose Sebert、1987年3月1日 - 現在31歳)は、ケシャ(発音/kɛʃə/KESH-ə、Kesha,Ke$ha)の芸名で知られるアメリカ合衆国のポップ歌手、ソングライター。ケシャは2005年、18歳の時にドクター・ルークのレコード・レーベルと契約した。以降、彼女はミュージシャンとして活動し、バック・ボーカルや作曲家として他の音楽家へ楽曲を提供した。 2009年の後半にリリースされたケシャのデビュー・シングル「ティック・トック」は複数の国の音楽チャートで1位を記録した。彼女のデビュー・アルバム『アニマル』は2010年1月に発売され、アメリカ合衆国、カナダ、ギリシャで1位を獲得した。更に同年9月までにケシャは世界中でアルバムを200万枚売り上げ、アルバムからは3作を超えるトップテン・シングルを生み出している。

灰色の双眼鏡を持って興味津々で眺める。さて、双眼鏡には何が見えるのかな?

 ここで一旦暗転、幕が閉まる。

音楽がお馴染みの洋楽「Sound of my Dreams」に変わる。

 白いウサギが登場。黒縁の白い長い耳。黒い蝶ネクタイ。そして白い大きな時計をショルダーバックのように抱えている。時刻は夕方4時を示している?

 双眼鏡には白いウサギが見えたんだね。物語の展開としては、アリスは白いウサギを追って不思議の国へ旅立つことになる。

 ここでまた暗転。

 女性ボーカルの音楽が流れる。

薄いブルーのロングドレス姿に着替えて登場。白いフリル付きの肩紐で吊るしたドレス。胸元の大きなリボンがワンポイント。足元は前上り後ろ下りで白いフリル。裸足で踊る。

そのままベッドショーへ。

デビュー当時から全く変わらない可憐な妖精のようなルックス。近くで素敵なヌードを眺める。そしてアクセサリーを目で追う。純金のネックレス。マニキュアを見たら手にはないのに、足にはショッキング・ブルー。なんかショッキング(笑)。

立上り曲は、島谷ひとみの「いつの日にか…」。(島谷ひとみの9枚目のシングル。2002年10月23日にavex traxよりリリース。 )少年の日の叶わなかった恋を切なく追想するミディアム・バラード。失恋の曲だけど、聴いてるととても爽やかになれ、なんかまた頑張ろうと思える歌詞とメロディだ。この歌を作詞作曲した酒井ミキオに興味が湧く。

 

「アリスはデビュー二作品目、2010年ぐらいに出した演目です。なぜだか未だに人気の演目なのでたまーにやってます(少し恥ずかしい) 登場キャラクターが魅力的なので演目にしやすいと思ったのかな?」とのミントさんからのポラコメ。

 正直記憶になかったが、おそらく私はこの演目を観ている。私のストリップ日記を辿ったら2010(H22)年1月頭の川崎ロック、次の4月結の浜劇でステージを拝見しているから二作目を出しているはず。(デビューは前年2009(H21)年9月前半の新宿ニューアート。当時私は仙台に単身赴任していたので遠征してた。仙台から関東に戻ってきてからはミントさんを最優先で追いかけていた。) 当時はまだ観劇レポートを書いてなかったので記録してないのが残念。

 この演目が未だに人気なのは頷ける。私が数少ない記憶の中でパッと思い浮かべるところでは、ミントさんの作品には、「深紅」「光」や「ALIA」(初めてミントさんの童話を書いた)のように本格的な演舞もの、今回の「お掃除」のようなコミカルな作品、そして「アリス」のようなファンタジーちっくなメルヘン作品があるが、妖精のような魅力を持つミントさんには「アリス」は特にお似合いの作品である。

 

 今回初めて拝見した「お掃除」も気に入った。「お掃除は一曲目お金持ちの家でメイドとして働いていて、お仕事終わって帰ったら自分の部屋は汚いってお話ー!!」とポラコメで解説してもらう。この作品には「おパンツ」という副題があるようで、ステージの途中で生脱ぎのパンティを観客の頭にかぶせるのが最大の売りになっている。ファンは下着が欲しくて目で訴えるものの、ミントさんは欲しそうな顔つきの人にはあげず、期待していない表情の人に予想に反してあげるらしい。手のひらの上で客を転がすのがお好きらしい(笑)。私は何度かステージ正面にいて下着をかぶせられなかったのは、きっと私が欲しそうな顔をしていたからかな(苦笑)。

 

 今週は後半になって、ミントさんが四回目ステージで着物の演目を出しているようだ。(髪型を変えたのもそのせいか?) 「太郎さん、四回目までいないと着物の演目を観れないわよ。」と言われるも、最近の私は高齢になって体力が落ちたせいか丸々一日は観劇しなくなった。特に今回は、久々に観劇レポートを書きたくて早めに帰っていた。漸く書き上げたので、今日あたり着物の演目を観てみたいと思っている(笑)。

 

 大好きな童話ネタなので、アリスでストリップ童話を創ってみたよー。

 アリスは双眼鏡で時計うさぎを発見した。時計うさぎはどんな人生を送るのかな?

 

平成30年7月                            DX歌舞伎にて

 

 

 

『恋するうさぎちゃんの喜怒哀楽』

~鈴木ミントさん(ロック所属)の演目「アリス」を記念して~

 

 

 かわいいうさぎちゃんがお年頃になり恋をしました。

 

 最初のお相手は‘喜びのうさぎ’でした。

 別名ニコニコうさぎと呼ばれるように、彼は、いつもニコニコしていました。ニコニコしていれば上手に人生を送れるものと考えていたのです。

 うさぎちゃんが話しかけるといつもニコニコしながら話を聞いてくれます。

 デートをしていてもいつもニコニコしています。

 ニンジンはうさぎちゃんにとって大好物。彼は‘喜びのニンジン’をぶら下げていました。うさぎちゃんは最初のうちは大きくなったり小さくなったりするニンジンを面白がりました。しかし、そのニンジンは自分勝手に喜んでいるだけでした。

 うさぎちゃんは最初のうちは彼のニコニコが心地よいものでしたが、次第につまらなく感じるようになりました。

 

 次に出会ったのは‘怒りのうさぎ’でした。

 別名プンプンうさぎと呼ばれるように、彼は、なぜかいつも怒っていました。自分の周りの人に対しても、いや、この世の中の全てのものに対して怒って生きていました。怒ることが彼のパワーの源でした。

最初のうちは、うさぎちゃんは彼のことを近づきがたいなと感じました。ところが、彼はとても男前のうさぎでした。喜びのうさぎに飽き飽きしていたうさぎちゃんにとって、怒りのうさぎはとても刺激的な存在でした。

 なによりも、彼のぶら下げている‘怒りのニンジン’がすごいのです。怒り狂って、うさぎちゃんを喜ばせました。

 しかし、そんな‘怒りのうさぎ’と付き合っていくのはやはり大変でした。一時の恋の相手としてはいいのかもしれませんが、とても一生お付き合いはできません。

 

 その次に出会ったのが‘哀しみのうさぎ’でした。

 別名シクシクうさぎと呼ばれるように、彼はいつも世の中を悲観的に観ていました。哲学的な思想をもち一種仙人のような生き方です。

うさぎちゃんは彼の憂いの眼差しに魅力を感じました。怒りのうさぎを相手するのに疲れていたうさぎちゃんにとって、哀しみのうさぎには癒しを覚えました。なによりも知識と知恵の豊富な哀しみのうさぎの話を聞くのが好きでした。

しかし、彼は高齢のためか、ぶら下げているニンジンは‘哀しみのニンジン’でした。それを見ていたら、うさぎちゃんの恋心も萎(しぼ)んでいきました。いつしか彼から離れていきました。

 

最後に出会ったのが‘楽しいうさぎ’でした。

別名ルンルンうさぎと呼ばれるように、彼はいつも楽しく生きていました。

彼は仕事を楽しくやっていました。世の中には仕事を一生懸命にやる人はたくさんいますが、彼のように楽しくやる人はなかなかいません。彼はまさに寝食を忘れて仕事をしていました。だから彼の仕事ぶりには誰も叶いません。周りの人は彼のことを高く評価し、彼はとても尊敬されていました。

何事につけ、彼は自分自身も楽しみましたが、周りの人も楽しくさせようとしました。

 だから、うさぎちゃんは彼と一緒にいるだけで楽しくなりました。

彼は‘楽しいニンジン’をぶら下げていました。彼のニンジンはうさぎちゃんのことを歓ばせました。うさぎちゃんにとって、こんなに楽しいことはありません。

 うさぎちゃんは漸く運命の人に出会ったと思い喜びました。

 

 そんなうさぎちゃんに対して、楽しいうさぎは言いました。「うさぎちゃん、僕のことをおぼえていないかな。僕は前にお付き合いしていた‘喜びのうさぎ’だよ。」

 うさぎちゃんは驚きました。なんと楽しいうさぎは成長した‘喜びのうさぎ’だったのです。喜びのうさぎはこれまでは自分だけがニコニコ喜んでいればいいと考えていましたが、大切なことは相手を喜ばせることだと気付きました。そのきっかけはうさぎちゃんとの失恋でした。大切なものを失うことで大切なことに気付いたのです。相手を楽しませれば回りまわって自分も楽しくなれることを知ったのでした。それからの彼は生き方を変え、まるで別人のようになったのです。

 うさぎちゃんは、出会いは巡り巡ることを知りました。世の中は広いようで意外に狭いものですね。

 彼のお陰で、うさぎちゃんは楽しく恋をして、楽しい家族をつくり、楽しい人生を送ることができました。

 めでたしめでたし・・・ 

 

                                      おしまい

 

 

ロックの踊り子・鈴木ミントさんのH29(2017)年暮れのライブシアター栗橋の模様を、演目「Mint green」を題材に、シリーズ第五弾「ストリップの妖精に恋をする(その5)」と題して観劇レポートする。

 

今年H29年8月中の川崎ロックにて1年三か月ぶりに鈴木ミントさんが復帰。漸く年末の栗橋が決まった。

ストリップの神様が、鈴木ミントさんとの再会というクリスマス・プレゼントを私に与えてくれた。心底嬉しかった。今年のクリスマスは鈴木ミントさんで決まり☆彡

 

私のストリップ日記を辿ると、ミントさんとはH27(2015)年7月頭のDX歌舞伎以来、実に2年半ぶりになる。あのときに新作「鳥籠」を拝見して童話「飛べないカナリア」をプレゼントしたのを覚えている。H28(2016)年8月結の新宿ニューアートで休業されるのを知っていたが、いろいろ事情もあり、会いに行けなかった。ともあれ、今回の再会を心待ちしていた。

 

今週三日目12/23(土)の早朝六時半に劇場に到着。この時期だと、まだ外は暗い。ヘットライトを点けて車を走らす。しかもかなり寒い。ふだんなら、この時間に劇場に来れば一番乗り確実・・のはずが何と4番目。この時間に先客三人が屯していた。これには驚いた。ミント人気の凄さかな・・。

7時前に懐かしい顔Gさんが来て久しぶりに談笑する。ミントさんが復帰してまたストリップに戻って来たらしい。いつも一番乗りの私が4番目なので怪訝にしていた。私としてはこの時間が精一杯。上には上がいる。まぁ、かぶり席に座れたのでよしとしよう。

もっと驚いたのは、翌日の日曜日も同じ時刻の早朝六時半に劇場に到着。外は暗いし寒い。そんな中、なんとGさんともう一人が屯していた。「太郎さん、遅いよ」と言われる。そそくさと場所取りをしようとしたらなんと10番目。私は栗橋に来て以来、かぶり席(8席)に座れなかったのは初めて。その日は二列目になる。後で4番目の人が早朝5時に来たことを知った。ということはトップの人は4時位には来ていたのだろう。トップ三人は昨日も来ていてラストまで観ていたから殆ど寝ていない感じかな。私とは気合いが違うわと観念する。

いずれにせよ、ミント人気恐ろしや~と思っていたら、Gさんが、いや早い人達は殆ど雪見ほのかさんか安田志穂さんのファンの方だよと教えてくれた。ミントさんの追っかけで早いのは自分くらいかなぁ~というGさんの話を聞いて、今のロックの応援勢力図も随分様変わりしていることを思い知る。

 

二年半は長い。今回二年半ぶりに再会するにあたり、ミントさんも少しは変わったかなとふと考えた。ところが実際のミントさんは依然と全く変わっておらず、ストリップの妖精は健在だった。私は嬉しくなった。

今週は復帰後の新作「Mint green」を含む三個出し。1,4回目ステージは演目「深紅」、2回目ステージは新作「Mint green」、そして3回目ステージは演目「PINK」と続いた。

今回の新作「Mint green」は、AKB48作品である演目「PINK」に続くアイドル第二弾、AKB48の姉妹グループであるSKE48作品になっている。ピンクから緑へ、という感じか。

 

最初に、緑をベースにした上下セパレートの衣装で登場。上半身は丈の短い半袖の白いシャツで、襟は茶色に縁どりされた緑色の生地、胸元は5つの白いボタンに沿うように茶色の線が流れ、その周りが黒い斑点模様の入った緑の生地となる。短い裾には二本の黒い線が入る。袖口は黒。下半身は緑のスカートで、SKE48の文字が記された緑の生地と、黒い斑点の入った緑の生地が重なる。そして膝上までの黒い靴下、黒いブーツを履く。

髪型は演目PINKと同様に、ツインテール。超―かわいい♡ これだけでメロメロ♪

その後、水色をベースにした上下セパレートの衣装に着替える。上半身は肩紐で吊るした白い刺繍されたバストに、ストライプの水色生地を肩掛けのようにかぶせてある。下半身はベルト部を白い刺繍生地にし、スカート部は膝上丈でストライプの水色生地を巻き、右腰部の継ぎ目に布を垂らす。足元は同じまま。周年タオルを振って盛り上げる。

最後に、もう一度着替える。上半身は白いノースリーブのシャツの裾をラフに胸元でひとつ結び。下半身はSKE48が記された最初の緑のスカートを再度履く。

そのまま盆へ移動。白い紐パンを脱いで左手首に巻き、ベッドショーを始める。

ミントさんのキュートなかわいさがキュッと詰まっている作品である。

 

H21(2009)年10月頭の新宿ニューアートでデビューしてから、かれこれ八年という年月が過ぎている。ミントさんも途中に休業があったりといろいろあったはず。その中で着実に踊り子として成長してきている。客の方も八年というのはあっという間ではあるが、やはり長い年月である。その間、私にもいろいろなことが沢山あった。歳もとったし、生活環境もずいぶん変わってきている。ストリップ業界も、劇場数も減り、ずいぶん様変わりした。変わっていないようで変わっているし、変わってほしくないけど変わったり、変わらないままでホッとするものもある。

ミントさんは、この八年間で踊り子として確実に成長しているけれど、今回の新作「Mint green」を観ていて、演目「PINK」のままでいてくれたことにホッとし、思わず‘ありがとう’と言いたくなった。変わらないままでいるという成長もあるのかもしれない。

ミントさんからの「お久しぶりですね」という挨拶は心に沁みた。いつもと変わらない笑顔、相変わらずの素敵なステージ、キュートなヌード、気さくな応対、すべてに心がときめく。八年の年月が突然ぎゅっと凝縮する。変わらずにいてくれた嬉しさや懐かしさ、ときめきとやすらぎ、そして満足感と安堵感。

いつも、いつまでも、私たちの妖精でいてくれるミントさんに心から感謝したい。

そう、私は、今もストリップの妖精に恋をしている♡

 

平成29年12月                      ライブシアター栗橋にて

 

 

 

 

『ピンクの妖精とグリーンの妖精』 

~鈴木ミントさんの演目「PINK」「Mint green」を記念して~

 

 

太陽からたくさんの光が発せられる。

 地球に届くころには光はそれぞれピンクの妖精とグリーンの妖精に分かれる。その二つは対になっており一心同体の関係にある。例えば、明暗、陰陽、表裏みたいなもの。

 ピンクの妖精は目立ちたがり屋。だから明るいところを好み、表舞台に立ちたがる。

 一方のグリーンの妖精は、控えめで、人の影になり舞台裏を支えようとする。

 また、ピンクの妖精はリーダーシップをとりたがり、グリーンの妖精はフォロアーシップに徹する。

 それぞれに役割どころがあると云えよう。

 花に喩えると、ピンクの妖精は華やかな花の部分になりたがり、グリーンの妖精は緑色に合わせて葉になって光合成をする。またグリーンの妖精は同じ緑色の多い虫になって、花の受粉を助ける。ピンクの妖精とグリーンの妖精がうまく対に構成されて花が咲き実をつけることができるのである。

 陰陽のバランスはこの世の全てをうまくバランスをとりながら構成されている。だから太陽の光というのは有難いのである。

 ピンクの妖精とグリーンの妖精の活動は、green peace(グリーンピース)と言われながら一部表面化しているものもある。

 

 ある日、ピンクの妖精とグリーンの妖精がストリップ劇場を覗いた。

 ピンクの妖精は華やかな場所が大好き。明るいスポットライトに明るい音楽に大喜び。

踊り子をけしかけて激しいダンスを要求する。

 一方のグリーンの妖精は、ステージを落ち着かせようとする。加熱する動きと汗を制御し、踊り子の呼吸と整える。そして、静かなベッドショーを誘う。

 ピンクの妖精とグリーンの妖精が手をつないで、踊り子のステージを盛り上げる。

 また、ピンクの妖精は、踊り子の身体にはピンクがたくさんあって嬉しくなる。踊り子のピンクの性器に取りつき、大きくオープンしてお客を刺激する。お客が興奮するのを見るとたまらなく嬉しくなり、ニッニッニッと笑う。もっともっとお客をよろこばせようと、踊り子にパイパンを勧めて性器をよりピンクに見せようとする。

 それを見ていたグリーンの妖精は、お客の心を宥め落ち着かせようとする。そのため、自然を重んじナチュラルヘアを推奨する。自ら踊り子のヘアになって、性器を包み隠そうとする。

 ストリップにおける観客の温度を適温にするために、そうしたピンクの妖精とグリーンの妖精の駆け引きが行われる。二人は一心同体なので決して喧嘩はせず適度に折り合う。そこにストリップの平和が保たれる。  

                                    おしまい

 

 

 

『緑のうさぎ』 

~鈴木ミントさんの新作「Mint green」を記念して~

 

 

 

どんよりとした朧月夜。全てが緑色の空気に覆いつくされている。

私は呑兵衛横丁にある一軒の酒場で一人手酌で酒を飲んでいた。

五十を越えた中年男が一人淋しく物思いに耽って酒を呑んでいるのだから、誰も寄ってはこないはず・・・そう思っていたら、変な男の子が声を掛けて来た。

髪の毛が緑色している。染めているのかと思ったら、眉毛も緑色。瞳も緑色。肌が真っ白なので余計に緑色が目立つ。

私がじろじろ見るため、彼は「おじさん、ぼくは先天性の染色体異常なんだ。だから身体の毛や眼球が緑色なんだ。とくに病気じゃないから安心して。」と説明した。

彼は高校生みたいに若い。しかも、かわいい顔立ちをしている。男にしておくのがもったいないほどの美少年だった。ある意味、緑色の髪が似合っていて、よその星から来た宇宙人みたくも思えた。

「よかったら奢ってくれないかな。おじさんと話がしてみたい。」そう言って絡んできた。どうせ一人で呑んでいたから話し相手をしてもらおうか、そう思った。

 

 私は50歳を越えて事業に失敗してしまった。信頼していた部下に裏切られて、先祖代々受け継いできた家業を手放すことになった。そのため家族も崩壊した。大学に入ったばかりの娘も中退を余儀なくされ、妻は酒浸りになった私に愛想をつかして、高校生の息子を連れて家から出て行った。「俺はどうしようもないダメな男だ。もう死にたい。」と自暴自棄な気分で酒を吞んでいた。

 そんなところに、ひょっこり変な髪の男の子が現れ、酒の相手をしてくれたわけだ。ついつい愚痴をこぼしながら深酒をしてしまった。

 

 ふと、意識が戻ったら、そこはホテルの一室だった。男の子が私をホテルに連れて来たのだ。

私には男色の趣味はない。「そうか、彼はそういう趣味なのか。まぁ~死ぬ前に、一度そういうのも味わってみるか。」ふと、そんなふうに頭を過ぎった。

 すると男の子が私に抱きついてきた。なんか若い女の子の匂いがした。今どきの男の子はオシャレだからそうなんだと思った。

唇を合わせてきた。そして私のズボンの中に手を入れ、私のものをまさぐりフェラを始めた。絶妙なテクニックに私は身をのけぞった。私は条件反射的に彼の下半身に手を伸ばした。

「えっ!? ない?」あるべきものが無かった。私の頭は混乱した。

ところが、私の思考回路を無視して、別の神経回路に快感が走り抜けた。

ぐったりした私の側に横たわって、彼は、いや彼女は話し出した。

「私はもともと女の子なの。小さい頃から、緑色の髪だったので‘緑のうさぎ’と呼ばれて虐められたの。」うさぎとは可愛い象徴であるが、本来うさぎは赤い目をしているので‘緑のうさぎ’とは差別用語なのだった。女の子ではあまりに辛すぎたので、途中から男の子になろうと決心したようだ。

「私ね、不思議な能力を持っているの。髪の毛が緑色のせいか、緑色にどんより落ち込んでいる気持ちの人の心が読めるの。おじさんは自殺したいと思っていたでしょ。だからビーンと感じたのよ。それで声をかけたの。

 おじさんはとってもいい人だわ。元気にしてあげたいと思ったの。」

 

私たちはホテルから出て別れた。

私は、緑の少年のお陰で、どんよりした気持ちが吹っ切れた。「明日から、もう一度ゼロからスタートだ!」そう思えた。

空を見上げたら、満月になった月の中で緑のうさぎが餅つきをしているように見えた。先ほどまで居た少年は月から降臨してきたのかな、とふと感じた。

 

                                   おしまい