ロックの踊り子・鈴木ミントさんについて、シリーズ「ストリップの妖精に恋をする(その4)」を、「ストリップ界の光源氏」と題して観劇レポートする。

 

 

H27(2015)年1月16日(金)、会社を早退して仙台ロックに前乗りした。新幹線で仙台に向かい、夕方七時過ぎに劇場に到着。一回目トリのミントさんのポラ時に滑り込み入場。

今週の香盤は次のとおり。①美咲遥(DX歌舞伎)、②ショウコ、③空まこと、④初芽里奈、⑤鈴木ミント〔敬称略〕。美咲遥さん以外は全員ロック所属。

新年早々、ミントさんに新年のご挨拶。ミントさんに会わないと新年が始まらない。ミントさんも喜んでくれた。「今年も早々にお会いできてHappyでありますっ!!」

 

今週のミントさんは新作「光(ひかる)」を披露。昨年末、新宿ニューアートで出したばかりで、まだあまり演じていないと言う。今回も一日一回しか演じないようで、次の二回目にやるとのこと。「重いテーマなの」と言うので「どんな重いテーマでもしっかり背負うからね」と答えておいた。ちなみに、新作なら一日ずーっと見たいが、何故に一日一回に限定しているのかな・・準備が大変なのかな・・

たった一回の観劇で、どこまで本質に迫れるか全く自信がないが、私なりにレポートさせて頂くね。

まずは、ステージ内容をなぞってみる。

最初に、全てが金キラキンで登場。和物の衣装・・・上半身は右側が金色の生地で、袖部分は青地に金模様。左側は赤地に亀の子状の金模様で、右側に上重ねする形。下半身は黒地に鮮やかな金模様が施されている二股の履きもの。まさに全身が金キラキンに輝く。

さらに、ふわっとした赤地のかつぎを掲げる。これにも金模様がプリントされている。

ミントさんのお顔はきりっとした表情で男装に化粧。髪の毛も後ろにひとつ結ぶ。裸足で華麗な舞いを踊る。お正月らしい厳かさを覚える。

赤いかつぎを取ると、背中に楓の枝がひとつ見える。今度は扇子をもって舞う。

この華やかさは何を意味するのか? 私にはすぐ理解できなかった。次の場面も含めて、殿様の舞いのように感じた。織田信長なら金キラキンは似合う。

次に、白袴姿で登場。下半身は先ほどの黒地に金模様の衣装。白袴を羽織る形。

藤(?)の花が付いている長い枝を、担ぐような舞いをする。

最後に、白い襦袢姿でベッドへ。この襦袢にも金模様が刺繍されている。

全般的に金キラキンのイメージが強く残る。

 

ポラ撮影の行列に並ぶ。たまたま前の客がミントさんとこの作品について話をしているのを耳にする。光源氏がテーマであることが漸く分かった。お客は歌詞などから深く分析して話していたが、ミントさんは「そんなに難しいストーリーを考えているわけではなく、お客さん自身で勝手に解釈してもらえればいいです」と返答していた。この作品を創作してくれた先生はそれなりの解釈をもっているようだが、ミントさん自身はあまりそれにこだわらないとのこと。

私は、藤の花にはっと思いを馳せる。「藤壺」という女性の名前が浮かぶ。その話なのかな・・・

いずれにせよ、宮廷貴族である名うてのプレイボーイ光源氏が華やかな恋の浮名を流し、その後、愛する女性を亡くし白装束に身をまとう様を演じているのは私にも理解できた。ミントさんから「テーマは光源氏ー! 太郎さんは博識だからお話知ってるかなっ」とコメントを頂いたが、残念ながら私は源氏物語を読んだことはなく、世界最古の恋愛小説であることを教科書でかじった知識しかない。

 

しかし、男なら誰しも、たくさんの美しい女性との恋物語を演じた絶世の美男子・光源氏に憧れる。ストリップというのは絶世の美女である踊り子さんに恋をする場。妄想の中で光源氏になれる。

私は若い頃に女性にふられ過ぎたせいか、特に強くストリップにこの妄想を描く。誰かが私のことを「新人キラー」とか「ストリップ界の浮気王子」とか言っていたが、ある意味、光栄なこと。半分冗談で灘ジュンさんにお悩み相談したら「太郎さんはストリップ界のプレイボーイ。私は恋多き男性は素敵だと思いますよ。」と言ってくれ有頂天になったことがある。精力的に応援している踊り子さんほど「この浮気者―!」とからかってくる。実際の私がモテるはずがないが、踊り子さんへの憧れや恋愛パワーが、こうした執筆に凄いエネルギーを与えてくれる。ストリップのエッセイ、レポート、特に童話やポエムはこれがないと書けない。私のストリップ童話に輝きを感じてくれるならば、私が「ストリップ界のプレイボーイ」と自分自身を思い込めるからだ。仮想恋愛なくしてラブストーリーは書けない。

 

実は、ここのところ、童話のインスピレーションが乏しくて悩んでいた。今週はミントさんに起爆剤を与えてほしくて仙台に遠征してきた。第二の故郷である仙台という土地柄パワーとミントさんの美しさが織り交ざって、私の中にインスピレーションの風が巻き起こる。「ストリップの妖精に恋をする」もシリーズ4になり、毎回、妖精の話がポンポン飛び出す。今回も、光源氏の出し物に強いインパクトを感じ、頭の中をストーリーが駆け巡る。それを早く捕まえて、文章に落とし込みたい。なにが出来上がるか自分でも楽しみ!

 

はい、今回も世界の中心で愛を叫びます。「今週もストリップの妖精に恋をしたっ♡」と。

 

 

平成27年1月                          仙台ロックにて 

 

 

 

 

『日本の女性はみな着物の妖精である~百花繚乱~』 

~鈴木ミントさんの演目「光」を記念して~

 

 

 宮廷界の貴公子・光源氏が浮かない顔をしていた。

 心配した友人の陰陽師が声をかけると、光源氏はこんな話をし出した。

「私はたくさんの女性を愛してきた。いつだって本気だった。いい加減な気持ちで相手をしたことなんて一度もない。・・・しかし、振り返ると、たくさんの女性を不幸にしてしまったんではないかと悔やまれてならないんだ。」

 陰陽師は言った。「あなたは純粋に女性たちを愛した。そのことに嘘偽りはありません。側に仕えていた私がそのことをよく知っています。」「女性たちはあなたに愛されたことを誇りに思っています。最高の幸せと感じています。あなたが残した忘れ形見を大切に育てることに一生を捧げる方がたくさん居ます。そのことをあなたが苦に感ずる必要はありません。」

 それでも光源氏は納得がいかない様。

 陰陽師が言う。「それならば私がこの世の精霊たちにうかがってあげましょう!」

 

 エロエロエッサイム♪と唱える。

 この世の魑魅魍魎たちが虹の架け橋を伝って集まって来た。変な顔をした精霊も多かったが、話が光源氏のことというだけで、たくさんの花の精霊たちが多く集まってきて華やかだった。

 陰陽師が尋ねる。「光源氏は一時の性欲のために女性を愛したのか。その罪はいかばかりか?」

 精霊たちは口々に言う。「女性は光源氏に愛されて真に満足しています。女の人生において、本当に好きな男に抱かれることほど幸せなことはありません。光源氏は己の性欲に駆られて女を抱いてしまったことを悔いているようですが、そもそも男性の性の快感に対して、女性の性の快感は比べものにならないほど大きいのです。男女の性交の後、女性には出産という苦しみが待っています。その代償のためにも、性の喜びのご褒美が与えられているのです。」

 陰陽師が付け加える。「それでも光源氏は愛した女性たちに何か償いをしたいと考えています。何か良いものはありませんでしょうか?」

 花の精霊たちが言う。「光源氏が『この世には女性の数だけ美しさがある』と言っている気持ちがとても素敵だと思います。特に日本の女性は美しい。彼女たちに特別のご褒美をあげたいですね。日本の女性に似合う花柄の着物はどうでしょうか。私たちが提供してあげますよ。」

 

 こうして日本には着物の文化が興りました。

                                    おしまい          

 

 

ロックの踊り子・鈴木ミントさんについて、第三弾「ストリップの妖精に恋をする(その3)」と題して観劇レポートする。

 

 

H26(2014)年11月14日(金)、会社を早退して仙台ロックに前乗りした。今回は鈴木ミントさんとMIKAさんという超豪華香盤。新幹線で仙台に向かい、夕方五時に劇場に到着。一回目トップのポラ時に入場。

今週の香盤は次のとおり。①秋月穂乃果、②板野舞、③清水愛、④MIKA、⑤鈴木ミント〔敬称略〕。板野舞さんは15日までのロングで、16日からはaiさんが出演。私は14~16日の三日間を仙台に滞在した。

 

ミントさんは先月10月1日で五周年。もう六年生なんだね。

今週は周年作かなと期待していたのだが、今年は周年作を出していないらしく、「今週はARIAと深紅をやっとりますっ! どっちも旧作でごめんなさい。火と水、静と動、の組合せ。」と最初にコメントを頂く。

前回、八月の仙台ロックのときには、ARIAと深紅の他に新作のPINKという三個出しで、私はPINKを中心にレポートと童話を書いてプレゼントした。正直なところ、今回、新しい作品でレポートと童話を書きたいと内心期待していたが残念。

ちなみに、今年はこれで仙台ロック四回目の来演。「なんと今週は今年四回目の仙台でございますっ!! もう仙台所属みたいなものですねっ♡」私としては嬉しい限り。

 

さて、今回は特に張り切ってレポートと童話を書くこともないかと漫然とステージを楽しんでいた。ところが、ARIAと深紅を観ていて、かつミントさんからの「火と水」というコメントが心にひっかかり、ミントさんが火の妖精と水の妖精に見えてきた。私はミントさんを「ストリップの妖精」と称しているので、自然に妖精のインスピレーションが湧く。二日目に童話「火の妖精と水の妖精」が頭を過り、三日目に周年プレゼントにさせてもらった。

 

私は、今週もストリップの妖精に恋をしたっ♡

 

 

平成26年11月                          仙台ロックにて 

 

 

 

 

『火の妖精と水の妖精』 

~鈴木ミントさんの演目「深紅」&「ALIA」を記念して~

 

 

 開場前のストリップ小屋。

 

ぼわっぼわっ かすかな音が聞こえてくる。

 ストーブの中から煤だらけの顔がのぞく。火の妖精だ。

「これから寒くなるからストーブの中をきれいに掃除しておかなきゃね。これが終わったら、天井のライトの埃も落としておかないといけないな。」

 

 ぴちょんぴちょん かすかな音が聞こえてくる。

 トイレの中からずぶ濡れの顔がのぞく。水の妖精だ。

「みんなが使うトイレの中はいつもきれいに掃除しておかないといけない。これが終わったら洗濯もあるな。」

 

 火の妖精と水の妖精は、開場前のストリップ小屋の中を、あっちに行ったり、こっちに行ったりと大忙し。

 きれい好きの二人は大の仲良し。

「掃除が終わって、開演したら二人でストリップを盛り上げようね」と話す。

 ストリップ小屋の雰囲気は二人の共同作業でうまく運営されていました。二人はまさに縁の下の力持ち的存在。

 

 火の妖精は、人の心の中に飛び込むのがうまい。火は熱でありエネルギーの源。人の心をほっこらと温めることもできるし、時に、恋愛の火付け役にもなれる。

 それに対して、水の妖精は、心に潤いを与えることができたが、逆に心を冷まし、時には恋愛に水を刺すこともできた。人間の身体はほとんど水分なので、水の妖精が容易にコントロールできる。

 二人が一緒に手を組めば、人間は二人のいいなり。

 

 場内の役割分担は次のよう。火の妖精が踊り子とお客の心に火をつけ、それを水の妖精が水をかけながら、いい火加減バランスを保つ。

 例えば、こんな感じ。

最初に火の妖精が踊り子の心に火をつける。踊り子は張り切ってステージに飛び出す。しかし踊り子が頑張り過ぎて少々熱くなりすぎたかなと思うと、水の妖精が汗をかかせて身体を冷ます。

また、火の妖精が手製のマッチを持って「踊り子さんを好きになりなさい!」「ポラを買いなさい!」と言いながら客の心にハートマークの火をつける。なかなか火がつかないこともあるけど、ミントさんの場合は激しく火がつき場内がハートマークだらけになる。今にも火事になりそうな雰囲気なので、水の妖精が消火にかけまわるほど(笑)

なぜかカッカと怒る人、喧嘩っ早い人、そういう劇場内のマナー・エチケットに違反する人には、水の妖精は遠慮なく水をかけて追い出す。

また最近、インターネットで、踊り子やお客の悪口を書き込む輩が目につく。火の妖精と水の妖精はこうしたパトロールにも一役かう。彼らはある意味、ストリップ全般のお掃除当番。

 

踊り子さんのヌードに激情する人も困りものですね。

いつだったか、こんなことがあったな。純情な青年がある踊り子に恋をしました。彼の心はとてもピュアなもの。だから二人は青年の気持ちが痛いほど分かりましたが、これは叶わない恋でした。そこで、水の妖精は青年の目から涙を出しました。あふれる涙は熱い彼の心を冷やし、そっと慰めました。

 

踊り子さんに憧れて追いかける人、リボンを投げる人はたくさんいます。

火の妖精も水の妖精も彼らの様子をそっと窺います。

ストーカーになりそうな人は危険だから水をぶっかけてストリップ小屋に来れないようにします。

また、毎日たくさんのプレゼントをかかえて劇場に通ってくるのはいいのですが、どうも家庭を壊してしまいそうな人、仕事もしないで生活が破滅しそうな人を見かけるとやはり黙っておけなくなります。ストリップは心の平安のためにあるので、しっかり仕事をするからこそ楽しめる場です。彼らの心に注意信号を投げかけます。

狭い場内ではありますが、そこには様々な人間模様や人生のドラマがあります。

ストリップって不思議な世界です。

 

ぼわっぼわっ 

ぴちょんぴちょん 

今日も、火の妖精と水の妖精が場内を駆け回る音が聞こえます。

 

火の妖精と水の妖精は、場内のいろんな温度調整という大切な仕事をしていました。

 

                                    おしまい              

 

 

 

ロックの踊り子・鈴木ミントさんを第二弾「ストリップの妖精に恋をする(その2)」と題して観劇レポートする。

 

 

今年の仙台ロックお盆興行に鈴木ミントさんが出演。

H26(2014)年正月のライブシアター栗橋以来、八か月ぶりになってしまった。あのときプレゼントしたレポート&ポエム「水が流れるように 風が流れるように」&童話「風の妖精と水の妖精」は私にとって自信作だった。最高の踊り子に最高のプレゼントができたと自負している。今回も必ずいい童話を書きたいと考えている。私自身、ストーリーテーラーとして今のりにのっているので必ずいい作品ができる予感がしている。

そういう気分で、仙台ロックに乗り込んだ。

 

今週の香盤は次のとおり。①水沢美波、②青山ゆい(東洋)、③かんな、④桃瀬れな、⑤鈴木ミント〔敬称略〕。青山ゆいさん以外、全員がロック。

 

今週のミントさんの出し物はなんと三個出し。ポラタイムに今週の出し物を尋ねたら「太郎さんに観てほしくて三個もってきたわよ」と言われて感激。

一回目ステージは栗橋で拝見した「ALIA」。童話に書いたことで懐かしさが倍増。

 

二回目ステージは新作「PINK」。新作というが6月頃から出しているようだ。

なんとAKB一色の作品だぁ~♪

最初に、ピンクの衣装で登場。斬新なデザインで鮮やかなツーピース。短いスカート部は斜めにカットされており裾に白いフワフワが付いている。エナメル系の白いロングシューズで素足が眩しい。

 なんといっても、白いリボンの付けたツインテールが超かわいい♡

「私もまだまだ若いわよ。AKBにも負けないわよ。」と言っている声が聞こえる(笑)。もちろんミントさんは我々ストリップ・ファンの永遠のアイドルですよん♪

 

 次の衣装もピンク系で素敵。薄いピンク色で上品なラグジュアリードレス。胸元から肩口にかけて白いヒラヒラが付いている。スカートの下部にピンクの花が豪華に縫い付けられてあり、そこから裾広がりになっている。

 そのままベッドへ。ベッドでも楽しく演ずる。手を振ったり、手を突き上げたりする仕草に、ファンが呼応する。手と足の爪にピンクのマニュキュアがきらり☆

 最高に明るく楽しい気分にさせてくれる作品。やはりミントさんは「ストリップの妖精」というに相応しい存在です。

 

 次の演目「深紅」にも脱帽した。和物、これもまた凄い作品だわぁ~。

 今年の6月頃に披露したものらしい。

 最初に衣装の華やかさに目を引かれる。

 白地に華やかな花柄がプリントされた着物。紫の袴をはいている。ちなみにこれは学生時代に使ったものとファンの人が教えてくれた。

 この上に、まさに真紅のベール状の透け透けの上着を羽織る。その下の方に金の刺繍がされてあり超豪華。この上着を最初に両手で上に掲げる。牛若丸の女版みたい。

 髪は後ろにひとつ結ぶ。黒いブーツを履いて、舞い踊る。

 次の衣装も、これまた豪華。デザインがとてつもなく斬新。白地に花柄がプリントされている着物に、下の右半分には金と赤のラメがキラキラ輝く。襟元に宝石が散りばめられているよう。衣装代がかなり高価だろうなと思っちゃう。

 左側頭部に赤と金の大きなリボンの髪飾り。よく見ると、赤と金の紐が垂れている。そして同じく赤と金に緑の松が描かれた扇子を持って舞い踊る。

 最後に、赤い襦袢姿。襟元が白く、下の方には赤いラメが豪華に煌めく。

 

  演目3連発に脱帽である。最初の「ALIA」の優雅さ、最後の「深紅」の豪華さに挟まれて、「PINK」の存在がなかなかいい。

「PINK」を拝見した瞬間に、私の脳裏にストーリーが流れ出した。すぐに童話の構成が出来上がった。3作目の「深紅」を観る前に、既に「PINK」を童話にするつもりでいた。

 こうして童話「ピンクの妖精とブルーの妖精」が誕生した。気に入ってくれるだろうか。

 

私は、今回もストリップの妖精に恋をした♡

 

 

平成26年8月                          仙台ロックにて 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ピンクの妖精とブルーの妖精』 

~鈴木ミントさんの演目「PINK」を記念して~

 

 

 真夏の夜空に二つの星が輝いていた。

ピンク星とブルー星という双子の星。地球から観ると二つは宝石のように輝いていた。

 

二つの星は、遠く地球という星に興味をもった。それぞれの星から妖精を送り込んで、様子を窺うことにした。地球人が友好的であれば是非とも親交させてほしいと考えていた。

 

最初に、ピンク星からピンクの妖精が送られた。

ピンクの妖精は明るく容姿端麗。

ピンクが大好きなので、ピンクのネオンが輝くストリップ劇場に目がとまった。中を覗いたら、ピンクの衣装を着た踊り子がピンクの照明の下で舞い踊っていた。「これだわ。これに決めた!」ピンクの妖精はストリッパーになることにしました。

ピンクの妖精はピンクが大好き。だから自分をピンクだらけにしたい。

「この衣装、ピンクできれいでしょ!?」

「この口紅、ピンクできれいでしょ!?」

「このマニュキュアもピンクできれいでしょ!? 手も足も見て!」

 ピンクの妖精はかわいいので一躍人気者になりました。外見がかわいいだけでなく、お客さんが喜ぶのがうれしくて、サービスも満点でした。

「私の乳首、ピンクできれいでしょ!?」

「私のあそこ、ピンクできれいでしょ!?」

 お客さんの目が大きなハートマークになって、ピンクピンクし出しました。劇場全体がピンク色に染まり、まるでピンクの海で泳いでいるみたいで、ピンクの妖精は大喜び。

 ピンクの妖精は「地球人は最高にすてきな生き物です」とピンク星に報告しました。

 

 少し遅れて、ブルー星からもブルーの妖精が派遣されることになりました。

 ブルーの妖精は、もちろん若くて容姿端麗なのですが、どうしても気持ちはブルー。

 ピンクの妖精の誘いで、ストリッパーになりました。

 お尻にブルーの蒙古斑が少し残っていましたが、これは若い証し。気になりません。

 ブルーの妖精もかわいかったので、お客さんが注目しました。ところがブルーの妖精と接しているとなぜか憂鬱になりました。

「うるさい人はキライ」

「しつこい人はキライ」

「お酒臭い人はキライ」

「踊っているときに居眠りする人はキライ」

「太って脂ぎっている人はキライ」

「歳とって加齢臭のする人はキライ」

 好き嫌いをはっきり言うため、言われた客はブルーな気分になりました。最初の内かわいいとポラを撮っていた客がどんどん引いていきました。そのためポラが全く売れなくなりました。劇場側も、せっかくいい素材なのにもったいないと困ってしまいました。このままではブルーの妖精は首になってしまいます。

 

 ピンク星は足し算の文化。ピンクの力でどんどん仲間を増やしていく性格。一方のブルー星は引き算の文化。相手をブルーにさせて、いやな人や物をどんどん排除していく性格。

 ピンクの妖精はこのままではいけないと考えました。ブルーの妖精がブルー星に「地球人はダメ」と報告したら、地球との親交はできなくなります。こんなチャーミングな人々を悪く言うのは意に沿いません。

 そこでピンクの妖精はブルーの妖精とチームを組むことにしました。もともとブルーの妖精は容姿端麗だしダンスも上手だったので、二人の妖精のチームショーは素晴らしいものになりました。まさに双子の星のごとく、二人は宝石のようにピンクとブルーに鮮やかに輝きました。ベッドショーでは二人が呼応して光がシンクロナイズするので幻想的なファンタジーの世界を醸し出しました。お客は大喜び。

 オープンショーでは若い裸体を惜しげもなく披露し客を喜ばせました。

客対応はピンクの妖精が前面に出てやったので、ポラがバカ売れ状態。

 二人のチームの人気に火が付きました。世界中の劇場から引っ張りだこ。

 

 もうすぐ、地球はピンク星とブルー星と友好条約を結ぶことになります。

ストリップで宇宙が平和になるなんてステキなことですね。

 

                                    おしまい              

 

 

 

 

  

 

 

H26年1月お正月、ロックの踊り子・鈴木ミントさんを「ストリップの妖精」と題して観劇レポートしてみたい。

 

 

 

H26(2014)年正月、ミントさんがライブシアター栗橋にのることを知り、今年のストリップ始めは鈴木ミントさんに決めた!

1月3日(金)早朝8時半頃、栗橋に到着。車で来たのだが、途中ディズニーランドに向かう車の列で渋滞したため遅れた。四番目だった。トップは美樹うららさんの熱狂的なファンの方でTS系劇場でよく見かける。横浜方面から来たようだ。二番目は鈴木ミントさんの熱狂的なファンの方で、ミントさんを観劇に来ると必ずお会いする。今では親しくお話しさせて頂く。今回は彼がかぶりセンター席に座り、私はその左隣の席。ミントさんのことをいろいろ話してもらい嬉しかった。

ミントさんの今週の出し物は「ALIA」で、私も京都DX東寺で拝見している。ミントさんは昨年H25に新作を二個しか出しておらず、そのうち一個は既に昨年ここ栗橋で披露済み。そのため、もう一個の「ALIA」だけの一個出しにしているようだ。

「ALIA」はアニメらしい。私はそのアニメを全く知らないので、ファンの彼に聞いたが彼も知らないと言っていた。ただ「ALIA」の曲が今回の演目の中に使用されており、またポラの時に流れている曲も「ALIA」の曲のようだ。

 まずは、演目「ALIA」の内容をご紹介する。

 ステージが始まり、ミントさんは青いドレス姿で登場。妖精のように華麗なドレスである。胸元は羽毛のようにふわふわし、ウエスト部分はコルセットのように縦線できゅっと締める。そしてスカート部分は横に重ねるように下に流れる。このドレスは元々、人魚姫の泡をイメージして作ったものらしいが、結果的に水をイメージしたものにしているとミントさんが話してくれた。

 頭には三つの花の髪飾りをして長い髪がなびく。素敵な銀のネックレス。そして、白い大きな羽根をもって舞い踊る。白い羽根は風をイメージしている。青い水の上を白い風がそよぐ。

 次に白いドレスで登場。左肩から斜めに流れる線、スカート部分も左から右下に流れる斬新なデザイン。ふわふわとした布を腰に巻くが、透け透けなので白いパンティがちらちら見える。右手首と右足首に白い布を巻く。裸足でリズミカルに舞う。

 最後にも、白い衣装で登場。先のドレスと似ているが違う。肩から紐で吊るしているロングドレス。上半身は小さい銀色のポチがキラキラ輝く。スカートは横縞が重なるように左から右に流れる。手首には白い蝶がデザインされた腕輪をする。裸足で踊りながらベッド・ショーへ。この衣装の時に使用した曲が「ALIA」の曲なのかな。

 ベットでは、透き通る白い肌がセクシーに迫ってくる。切れ長の瞳を近くで拝見すると胸がときめく。ちらりと白い足の爪マニュキュア(ペディキュア)が見える。

 身体を大きく反るポーズ、足を水平に上げるポーズを次々と決める。大きな拍手とともにステージは幕を閉じる。

 

 最初に、この演目を拝見したとき、アニメのことも知らなかったし、何がテーマになっているか全く分からなかった。

 一回目のミントさんからのポラで「今週は『ARIA』をやってます。水とか風とか流れるイメージ!」とコメントを頂き、これから私の想像力が膨らんでいった。

 すぐに浮かんできた言葉をポエムにしてみた。詩が、すぐに書けた。この日は詩人になれたよ。

 

この日はステージを観ながら、一日中ミントさんのことを考えていた。ミントさんのレポートを書くつもりで栗橋に足を運んだので、私の二日間をミントさんに捧げたい。

また、最初に「ミントさんのレポートを書いてあげるね。明日、届けるよ。」と宣言したので、この手紙を楽しみに待っていることだろう。「私のレポート、どんな内容か、不安でもあり、楽しみだわ」と一日目の最後に笑顔で言われる。ミントさんという大きな目標を前にして、私自身が期待に応えられるかどうか不安になってますよ(笑)。

 

ミントさんは出会った時のままに、ストリップの妖精である。ミントさんほど、ストリップの妖精という言葉にぴったりの方はいないだろう。

 

 

 

平成26年1月                             栗橋にて 

 

 

[事後談]

 当初、二日間を栗橋で過ごす予定だったが、二日目にレポートとポエムを渡した後に、ひとつの童話が浮かんだ。構想を練り始めたら私自身が興奮し、これをどうしても形にしてミントさんに渡したくなった。そのため、もう一日延長して三日間をミントさんと過ごすことにした。お正月休みだったのでそれが可能だったので。

 翌日、童話「風の妖精と水の妖精」を手渡した。ミントさんは前日より何倍も感激してくれた。「本物の、童話作家みたい・・」

 演じながら、私と何度も目が合った。「いまは水の妖精を演じているの。次は風の妖精ね。」そんな気分でステージに向かっていたと話してくれた。この童話が、私とミントさんとの最高の思い出になった。演目「ALIA」は一生忘れられない出し物になった。

 

 

 

 

 

『水が流れるように 風が流れるように』 

~鈴木ミントさんの演目「ALIA」を記念して~

 

 

 ステージに君が現れる

 水が流れるように君は舞い

 風が流れるように君は舞う

 

 君に触れたいけど

 君は風のようにすり抜け 水のように流れていく

 

 君をしっかり目に焼け付けたいけど

 水や風のように透き通る

 

 君はたくさんのオーラを発している

 まぶしいくらいに君を感じる

 

 君はたしかに目の前にいる・・・けどいない

 いつも君は妖精のようにはかない

 

 ぼくは心で観る 心で君を感じる

 ここには愛がある 夢がある

 君の存在がぼくに生きる勇気をくれる

 君に会えるだけでいい

 

 水が流れ

 風が流れ

 時が流れる

 今 ここに 君がいる

 それだけでぼくは幸せになれる

 

 

                                    おしまい     

 

 

 

 

 

         

『風の妖精と水の妖精』 

~鈴木ミントさんの演目「ALIA」を記念して~

 

 

 少女には、妖精が見える不思議な力がありました。

 少女が朝起きると、お日様の妖精が「おはよう」とささやきます。少女が道を歩いていると風の妖精が「こんにちは」と声をかけてきます。道端の草や花が「今日はいい天気ね」と話しかけてきます。小川の水面がきらきら輝いたかと思うと、水の妖精が「今日は雨が降るらしいから傘の準備をしていたらいいよ」と教えてくれます。

 少女は妖精たちのお蔭で気持ちのいい毎日を送っていました。

 

 ある日のこと。

 少女は風の妖精を見つけ口を尖らして問い詰めました。「この前、人間界に竜巻を起こしたでしょ!? あなたがやったのね。家を失って困っている人たちがたくさんいるのよ。どうしてそんな酷いことをするの?」

 風の妖精が困惑しているのを見て、水の妖精がこそこそ隠れようとしました。少女は水の妖精の尻尾を捕まえて、もっと強い口調で問い質しました。

「水の妖精さん、あなたはもっと酷いよわ。津波でたくさんの人々が亡くなったのよ。どうしてそんな酷いことをしたの、、、私には信じられないわ。」

 風の妖精も水の妖精も、かんかんに怒っている少女を前にして困り果てました。というのは、風の妖精と水の妖精は少女のことが大好きだったので、嫌われたくなかったのです。 

「人間が、あまりにも横暴・傲慢になって自然を虐めるからなんだ。自然界の他のたくさんの妖精たちも同じ気持ちなんだよ。」

 風の妖精と水の妖精は、彼女の表情(かお)を窺い、怒りを宥(なだ)めるように言いました。

 

そして、風の妖精と水の妖精は少女に対して「機嫌を直して遊びに行こうよ!」と誘いました。

 風の妖精は、少女を空の世界に誘いました。「ぼくと一緒に風になって空を飛ぼう!」

グライターに少女を乗せました。「わたし、操縦できないわよ」という不安げな声に、「大丈夫!操縦はぼくに任せて。しっかり捕まっていればいいからね。」

 グライダーは風に乗り大空に羽ばたきました。「まるで鳥になって空を飛んでいる気分よ♪」風の妖精は少女に、最高にスリリングで楽しい空中遊泳をプレゼントしました。

また「ぼくと一緒にいたら、夏の暑いときには涼しい風を吹かせるし、冬の寒いときには暖かい風を送ってあげるよ。」と片目をつぶって少女に言いました。

 

 水の妖精は、少女を川下りに誘いました。「ぼくと一緒に水の世界を楽しもう!」

水の妖精は彼女を小さなボートに乗せて川下りをしました。少女は激しい濁流に驚きました。「大丈夫!ぽくが守ってあげるよ。しっかりボートに捕まっていればいいからね。」

 ボートは流れに乗って水の上を滑りました。「まるでお魚さんになった気分よ♪」水の妖精は少女に、最高にスリリングで楽しい川下りをプレゼントしました。

また、「ぼくと一緒にいたら、夏の暑いときには氷をあげるし、冬の寒いときには暖かい飲み物をあげるよ。」と片目をつぶって少女に言いました。

 

 少女は、風の妖精も水の妖精もとても優しいことを知っていました。

 時には悪戯もします。この前は、風の妖精が少女のスカートをめくりました。「こらーっ!」と言ったら舌を出して逃げていきました。水の妖精も、この前、ゲリラ豪雨を降らせ少女の身体をびしょびしょにしました。「もぉー!せっかくおニューの服を着ていたのにー!」と苦笑いです。

 こんな悪戯はしても、風の妖精と水の妖精はいつも面白く、優しく少女に接してくれます。とても紳士的なんです。

 だから、この風の妖精と水の妖精が怒って為した所業について人間にも反省すべき点があるだろうと感じていました。だから、これ以上、風の妖精と水の妖精を責められません。

 でも、二度とそんなことをしてほしくない。そのために私は何ができるのかしら?

 少女は、自分も妖精の仲間入りをすることで、妖精たちを牽制するのが一番いいと考えました。しかし、妖精の世界は魑魅魍魎が蠢(うごめ)くところです。水の妖精も風の妖精も決して美男子ではありませんからね(笑)。

 少女は花の妖精になることを決意しました。花は自分から何も欲しません。ただ黙って美しく咲き、人の目を楽しませる存在です。少女はそんな花の健気さがとても好きでした。そして、人間はもっと自然に対して謙虚さを持たなければならないと感じていました。

 

 妖精になることを水の妖精と風の妖精に相談したら、諸手を挙げて賛成してくれました。

「妖精のみんなにぼくたちが紹介してあげるよ。決して虐められることなんかないから安心してね。妖精になったら、いつも楽しいことをしようね。」とウインクをしました。

 そして、水の妖精は次のような話をしました。

「そもそも妖精というのは、人間が自然から感じた美しさ、不思議さ、壊れやすい脆さみたいな感じを象徴するもの。だから妖精は弱い存在で、全然怖いことはないんだ。

もともと妖精は人間と共存しているんだよ。だから、自然が怒ったときは、人間にそれ以上、横暴や傲慢になってはいけませんという警告なんだ。お互い長い共存関係を保っていくための牽制だと思ってほしいな。人間はそれに気づき謙虚にならないといけないんだよ。」

少女は素直に頷きました。

 

                                    おしまい            

 

 

今回は、大見はるかさん(ロック所属)における、H30年8月中の大阪東洋ショー劇場の公演模様について、二周年作を題材に語りたい。

 

 

H30年8月中の大阪東洋ショー劇場に中日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①渚あおい(東洋)、②松本なな(東洋)、③大見はるか(ロック)、④三村妃(ロック)、⑤水元ゆうな(東洋) 〔敬称略〕。今週は三村妃さんが東洋初乗り。

 

今週は、1,3回目にメイドもの、2,4回目に二周年作。前者は前回4月頭の東洋、そして後者は5月結の広島で拝見していた。前者はレポート済なので、今回は後者について書きたい。

最近、踊り子さんによくマンガを描いてもらうが、広島ではるかさんから描いてもらった「クレヨンしんちゃん」が凄く印象に残って、今回の東洋に合わせて、「クレヨンしんちゃん」の童話を用意してプレゼントした。それにしても、はるかさんの絵に描いてあった、しんちゃんのお尻ふりふりが強烈で、はるかさんの立ちバックを見るたびに思い出す(失礼!)。また、しんちゃんを描いてほしいよ~♡

 

 さて、二周年作について述べたい。

 最初に、天上から大きな白いリボンが二本吊るされている。白い蝶結びから長いピンクの布と短い白い布が垂れている。

 その間から、かわいい少女が現れる。白いベビードールを着て、裸足で舞い踊る。

最初の曲は、Silent Sirenの「alarm」続いて「start」。(SILENT SIREN(当時の表記はSilent Siren)通算11枚目のシングル。2015年11月4日に発売) 作詞:すぅ、作曲:クボナオキ。ドラマ「いつかティファニーで朝食を」主題歌。目覚めの朝をかわいく歌っている。ボーカルの吉田菫(すぅ)の歌声にキュンとする。

 白い布を持って振り回す。最後に、その布を二つのリボンをつなぐ幕のようにする。その幕の後ろで衣装を脱ぐ。シルエットが見える。

 ここで一旦暗転。

 インスト曲「Marble」(ドラマ「失恋ショコラティエ」サントラより、Ken Arai作曲) が流れる。

 白いドレス姿で登場。肩紐で吊るしたワンピース。胴回りが締まり、スカートがふわっと広がっている。スカートは前上がり後ろ下がりで、すらりと足が見え、銀のハイヒールを履く。頭には白い花飾り。

 水色の傘を持って楽しそうに踊る。

音楽が「星空ランデブー」(TVアニメ「石膏ボーイズ」の主題歌。作詞家のボンジュ―ル鈴木が歌うカバー曲)に変わる。

 傘を下ろし、その傘の陰で、ピンクのドレスに着替える。裸足で盆に移動。

ベッド曲はTommy february6(トミー・フェブラリー6)のFAIRY DUST(フェアリー・ダスト)。英語の歌詞。作詞:Tommy february6・JJ、作曲:MALIBU CONVERTIBLE。川瀬 智子(かわせ ともこ、本名:奥田 智子(おくだ ともこ)、旧姓:川瀬、1975年2月6日 – 現在43歳)は、日本の歌手、ミュージシャン、作詞家。the brilliant greenのボーカリスト。Tommy february6(トミー・フェブラリー)およびTommy heavenly6(トミー・ヘヴンリー)名義でも活動。愛称は、Tommy(トミー)。

 

 とてもメルヘンちっくな作品である。

最初、あの吊り下げているリボン二本を柱とカーテンに見立てて女の子の部屋か建物に居るイメージを想像していたが、途中から天上から地上への蔓ではないかと思い到った。そして蔓を伝わり降りてきた堕天使というイメージか。

というのは、二周年に合わせて作った(?)オープン用法被に「黒炎を纏いし堕天使大見」と記されてあるからだ。しかも「堕天使シール」まで作って「天界より舞い降りし堕天使大見! 見た者を魅了するその姿に焦がれた若者の想いは彼女が纏う黒炎となり激しく燃え上がる!」と説明されている。その言葉の響きと演目のメルヘンさが繋がるかな???

解釈が間違っていたらごめんね。

 

 

平成30年8月                          大阪東洋ショーにて

 

【大見はるかさんからのコメント】

・「二周年作は演目名決めてないのだー。リボンはかわいく見せたいので付けてるよ。」

・「私の二周年作はあすかみみ姐さんプロデュースです。」

・「テーマは『出逢い・目覚め』かなー?!!」「二周年のやつはイメージで『ステージやお客さんとの出会い・新しい自分』をイメージしてるんだよー。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『踊り子になった堕天使』

~大見はるかさんの二周年作を記念して~

 

 

天上にすむ女神には、たくさんの天使たちが仕えていました。

その中に、ちょっと変わった天使がいました。ふつうの天使は気品に溢れた独特な輝きを放っていました。ところが、その天使は貧相な雰囲気を持っていました。たしかに背中に羽根があるので天使には違いありませんが、他の天使と同じ輝きを放っていません。容姿も下界の人間に近い感じがします。

 

女神は、その天使を下界に降ろすことにしました。

天使は何もわからないままストリップの世界に入りました。天使の羽根をもぎ取られた屈辱、自分への自信の無さ、下界への不安などから最初のうち自分の殻に閉じこもりました。かわいい容姿でしたが、そんな彼女の暗さから、お客さんや劇場関係者の評判はよくありませんでした。

でも、彼女はストリップの世界から逃げる術を知らなかったので、踊りを練習し、一生懸命にステージを努めました。彼女のけな気な姿に好意を抱く客も現れ、次第にファンが付き始めました。

ところが、愛嬌がなく、人付き合いが苦手な彼女は、楽屋のお姐さん達から虐められました。かわいい容姿がむしろ嫉妬の対象にもなりました。ところが、天上の世界には憎しみや恨み、妬み(ねたみ)・嫉み(そねみ)などマイナスの感情は存在しません。だから、もと天使であった彼女には、お姐さん達のつまらない嫉妬が理解できませんでした。

「赤ちゃんは天使に近い存在なので最初は真っ白な状態で生まれてくるけど、人間は大きくなるにつれ、醜いマイナス感情を学んでいくのね。悲しいことだわ。」

彼女には、お姐さん達の虐めを気にする感覚がなかったことが救いでした。

 

ある日のこと。

彼女は、自分のことを眩しげに見つめる熱い視線を感じました。一人の青年が彼女の瞳をじっと見つめていました。他の客からも同じようなLOVEビームが全身に浴びせられました。彼女は心が熱くなりました。その瞬間、彼女の身体が内側から輝き始めました。

そして、ベッドショーで、ヒックとしゃっくりをしたら、ひとつの泡が口から吐き出ました。その泡はハートの形をしています。

ヒック!ヒック!ヒック!・・・

しゃっくりが止まりません。盆の上がハートマークで溢れました。

そのハートマークは美しいピンク色。それは美であり愛でした。それを観ていた観客はとても幸せな気分になりました。いつしか彼女のステージは幸せを呼ぶステージとして評判になりました。

 

たくさんの客が彼女のステージを観に集まりました。一躍、彼女はストリップ界の大スターになりました。

これまで彼女のことを見下していたお姐さん達は、彼女の活躍が妬ましく、さらに意地悪をしました。しかし、彼女は全く意に止めませんでした。

「美と愛をもてば、憎しみや嫉妬はいかにつまらないものか分かるわ」

ステージにおける本物の美しさは、心の美しさがそのまま反映されることを彼女が証明していました。

 

彼女のもとに、女神が現れました。

「あなたは、本当の美と愛を手に入れましたね。立派に天使の資格を得ましたので、私と一緒に天上に戻りましょう!」と言って、背中に羽根を付けてくれました。

 女神は天使を連れて天高く上っていきました。

 

                                   おしまい

 

 

 

 今回は、ロックの踊り子・大見はるかさんについて、H30年4月頭の大阪東洋ショー公演模様を語ります。

 

 

H30年4月頭の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①榎本らん(東洋)、②坂上友香(東洋)、③牧野れいな(ロック)、④ゆきな(ロック)、⑤大見はるか(ロック) 〔敬称略〕。今週は坂上友香さんの9周年。

 

今週は当初、金井みおという東洋の新人がデビューする予定があったものの怪我のため流れる。そのため、ゆきなさんが先週から引き続き連投になる。ということで、今週は大見はるかさん、ゆきなさん、牧野れいなさんというロック若手パワーが目玉になっている。その三人の中でも、トリの大見はるかさんがお姐さん格として頑張っている。

 

大見はるかさんは東洋で人気が高い。前回の東洋は12月結で、大体三か月毎に出演している。出演リクエストが高く、最も多く東洋に出演しているロック嬢である。

ある東洋の常連さんが「大見はるかさんはお人形のようにかわいい」と絶賛していた。

アイドル好きが多い東洋に最もマッチしている踊り子と言えよう。

今回もアイドル路線まっしぐら。

今回の二つの出し物は、榊原ゆいの曲「にゃんだふる!」で始まるピンクのネコの演目と、倖田來未の曲「Puppy」で始まるメイドもの。

どちらも‘いつもの大見はるか’のイメージで安心して拝見できた。

 

前者は東洋で観たことがあるが、後者のメイドものは初見かな。

衣装は白いブラウスと黒いスカート、そしてなんといっても白いエプロンですね。頭はツインテールにして白いベビー帽を付ける。完璧なメイド服である。しかも、メイドがよく似合うね。

♪言わせたいの ご主人様『こっちにおいでよ おまえがいないとだめ だめ だめ』だと…

そう、東洋には大見はるががいないとダメ ダメ ダメ

 

いつまでも‘いつもの大見はるか’を楽しみたいと思う今日この頃である。

 

 

平成30年4月                           大阪東洋ショーにて

 

 

 

【メイドものの曲名】

1.     Balla socket Lounge Music#2

2.     Puppy

3.     Oh Boy

4.     Turh You on

5.     Intro duction for kingdom

6.     It Shou Id Ba Easy

 

 

 

『クレヨンしんちゃんがやってくる ―うさかめver―』

~大見はるかさん(ロック所属)に捧げる~

 

 

 

クレヨンしんちゃんこと野原家の家族が森のストリップ劇場にやってきました。

なんと、しんのすけの母みさえがいつも買い物をしている「サトーココノカドー」のポイントをためて家族旅行がプレゼントされたのでした。なぜか森のストリップ劇場の招待券が付いていました。最初、みさえは「こんなもの、いらないわよね」と言いましたが、「せっかく当たったんだから無駄にすることもないだろう」としんのすけの父ひろしが頑張りました。「そうだ、そうだ」としんのすけもお父さんを応援しました。

 なにせ、二人は親子そろって、美人が大好きですからねぇ~。

 

 今回の家族旅行では、野原家のひろしとみさえの夫婦、そしてしんのすけとひまわりの子供二人、そして飼い犬のシロ。ひろしがレンタカーで運転していきました。

 参加者はこれだけのはずでした。

 ところが、森のストリップ劇場に着いたら、ふたば幼稚園の送迎バスが到着していました。

 中から、怖い顔をした園長先生が出てきました。「おや、野原家のみなさん、こんにちは」と園長先生は丁寧に挨拶しました。園長先生の鼻の下がずいぶん緩んでます。

 バスの中から、ぞろぞろといつもの面々が出てきます。

 しんのすけの担任のよしなが先生、よしなが先生とライバルのばら組のまつざか先生、そしてさくら組の上尾先生。

 さらに、しんのすけの友だちの、風間くん、ネネちゃん、マサオくん、ボーちゃんまで。

 しんのすけは森のストリップ劇場に家族旅行で行くことをみんなに自慢していたので、みんなが現れてショックを受けました。

 説明が遅れましたが、「サトーココノカドー」ではあまった招待券をごっそりふたば幼稚園に寄付したとのこと。園長先生は、いい社会科見学になると言ってみんなを引き連れてやってきたという次第。

 園長先生は主だった生徒にも声をかけたが、しんのすけの場合は前から森のストリップ劇場に行くことをみんなに自慢げに話していたので、声をかけなかっただけでした。

 

 さて、ストリップが始まりました。

 森の動物たちがすてきなステージを披露しました。

 しんのすけがヤジを飛ばします。「おらのかあちゃんのけつは、もっと大きいぞー」

 すると、父のひろしが「そうだ、そうだ、みさえのお尻はもっと魅力的だぞー」と合わせます。みさえの顔に真っ赤な火が点きました。

 さらに「きれいなお姐さんは出ないのか―!?」と二人で叫びます。親子そろって困ったものです。みさえが二人に飛び掛かりました。親子で揉み合いの大喧嘩です。

 園長先生が「まぁまぁ野原家のみなさん、落ち着いて観ましょうよ」となだめます。

 

突然、しんのすけがカメを誘ってステージに上がりました。

しんのすけは「おらの象の鼻は長いぞー」と言って、ちんぽをくるくる振り回します。

 カメも「おれの首も長いぞー」と言って、首をくねくね振ります。

 そして、しんのすけとカメは二人でヒゲダンスを踊ります。

 それを観ていた、みさえはしんのすけを掴まえてパンチを入れました。

 うさぎちゃんもカメの頭に、うさちゃんパンチを入れました。

 

 最後に、人気者のうさぎちゃんのステージでみんなが盛り上がりました。

 野原家の人々、ふたば幼稚園の先生たち、クラスの面々は、みなさんストリップに魅了されました。

 さて、今後この中から何人の踊り子候補が誕生していくのでしょうか?

 

                                    おしまい

 

 

 今回は、ロックの踊り子・大見はるかさんについて、H29年12月結の大阪東洋ショー公演模様を、童謡「おもちゃのチャチャチャ」に絡めて語ります。

 

 

H29年12月結の大阪東洋ショー劇場に顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①上野綾(東洋)、②桃瀬れな(ロック)、③有沢りさ(ロック)、④大見はるか(ロック)、⑤清本玲奈(ロック) 〔敬称略〕。

今週は、大好きな踊り子の大見はるかさんと清本玲奈さんに年末の挨拶がしたくてやってきた。まぁ年末じゃなくても来てますが(笑)。

 

大見はるかさんの演目「ミッドナイトドール」を1,2回目ステージで初めて拝見した瞬間に、是非ともレポートさせてもらおうと思った。

というのも、最近、私はMY童話「うさぎとカメ」シリーズを書いていて、そのネタのために沢山の童謡を聴いていた。童謡「おもちゃのチャチャチャ」で始まる今回の作品に私はすぐにのめり込んだ。

 

最初に、演目「ミッドナイト・ドール」について紹介する。

柱時計の音が深夜24時の時刻を告げる。全てが寝静まった真夜中、童謡「おもちゃのチャチャチャ」のオルゴールが鳴り出す。おもちゃが動き出す気配。

舞台には、大きな丸い絨毯が敷かれ、その上に二匹の熊のぬいぐるみと、カラフルな熊のお家が建っている。

一人の少女が白いドレス姿で登場。よく見ると白地にピンクのストライプが入っている。頭には白とピンクの花飾りで左側頭部に薄い布等の飾りを垂らす。ドレスの形は、半袖で、肩から下に流れるようなワンピースで、胸元に大きなリボンを付け、スカート部は前上がり後ろ下がり。足元は白いシューズを履く。

the brilliant greenのボーカル・川瀬智子のソロプロジェクト、Tommy february6の曲「SUGAR ME」(リリース2013年6月12日)に乗ってノリノリで踊る。

二曲目が中川翔子の「シャーベット色の時間(とき)」(2009年1月1日リリース2ndアルバム「Magic Time」に収録)に変わる。

白いドレスを脱ぎ、その下にノースリーブのキラキラした白いワンピースが現れる。足元は白い網タイツに白いシューズ。

三曲目がFolderの「NOW AND FOREVER」(2枚目のシングル。1997年12月17日発売)に変わる。90年代に結成されたFolderは沖縄アクターズスクール出身の男女混成による小中学生7名で構成される。当時人気だったポンキッキーズに出演し、あらゆるジャンルの歌やダンスをこなすスーパー小中学生グループ。DAICHIがボーカルを担当。このくらいの年頃の子で、これだけかっこよくこなしているのは凄い。演目の「おもちゃのチャチャチャ」に合わせた選曲だね。

この曲と同時に、舞台左手に腰掛けて白いシューズを脱ぎ、次に白いドレスも脱いで、白いガータ―と白いパンティ姿になって、盆に移動。

そのままベッドショーへ。パンティを脱いで左手首に巻く。背中まで流れる長い髪。かわいいヌードにときめく。キレイに整った小さなヘアがそそる。

アクセサリーとしては、ガラスの長短二重のネックレスで先端に葡萄の房のような真珠が輝く。左手首には純金のブレスレット。

最後の立上り曲は、BoA( ボア )の「Amazing Kiss」。圧倒的な歌唱力を持つ韓国出身のBoAのミディアムバラードで締める。

最後は盆から舞台に戻り、黒い椅子に座る。童謡「おもちゃのチャチャチャ」が鳴り、時計の音とともに人形に戻り、照明が落ちる。

少女はおもちゃ箱の人形だったというストーリー。

 

 

真夜中におもちゃ箱の人形が踊り出すというのは、まさしくファンタジーの定番。今回のストーリーに近い童話もきっとあるはず・・・そう思って、ネットで調べたら、バレエ『くるみ割り人形』で有名なE.T.A.ホフマンの童話『くるみ割り人形とねずみの王様』(1816年発表)とか、アンデルセン童話『すずの兵隊』などがあるが、この演目にぴったりしたストーリーは見つからない。やはり童謡「おもちゃのチャチャチャ」の歌詞が一番近い。

この童謡「おもちゃのチャチャチャ」は西洋から来たものかなと思いつつ紐解いたら、なんと日本で作られたもの。<「おもちゃのチャチャチャ」は、野坂昭如作詞、吉岡治補作詞、越部信義作曲の日本の童謡である。2007年(平成19年)に日本の歌百選に選出されている。>とある。

まず歌詞をしっかり見てみよう。

『おもちゃのチャチャチャ』(1963年)

 

※おもちゃのチャチャチャ おもちゃのチャチャチャ

チャチャチャ おもちゃの チャチャチャ※

 

そらにきらきら おほしさま

みんなすやすや ねむるころ

おもちゃは はこをとびだして

おどるおもちゃの チャチャチャ

 

(※くり返し)

 

なまりのへいたい トテチテタ

ラッパならして こんばんは

フランスにんぎょう すてきでしょ

はなのドレスで チャチャチャ

 

(※くり返し)

 

きょうはおもちゃの おまつりだ

みんなたのしく うたいましょ

こひつじメエメエ こねこはニャー

こぶたブースカ チャチャチャ

 

(※くり返し)

 

そらにさよなら おほしさま

まどにおひさま こんにちは

おもちゃはかえる おもちゃばこ

そしてねむるよ チャチャチャ

 

(※2回くり返し)

 

今回の演目は、「みんながすやすや寝静まる真夜中に」まさに二番の歌詞の「フランス人形が花のドレスでチャチャチャ」に当てはまる。

この詩をもう少し踏み込んで考察してみよう。

この詩は結構ハイカラである。フレーズひとつ取っても「鉛の兵隊 トテチテタ」「子豚ブースカ」なんかナウい。ちなみにトテチテタというのは昔軍隊がラッパを使って時を知らせたり号令をかけていたころの口の動き。軍隊で使っていたラッパには押すところが無く、口の動き(タチツテト)で音を変化させていた。したがって「トテチテタ」と言うのはその号令のラッパの音のこと。

また、曲名にもなっているメインフレーズ「おもちゃのチャチャチャ」は「おもちゃ」と「チャチャチャ」の掛詞になっているわけだが、旋律として見ると、元々チャチャチャ( cha cha cha )はキューバ起源のリズムやダンスの一種で、マンボから発展したもの。ノリの良さもしっかりしている。

なんと言っても一番驚いたのが、この歌の作詞者が、あの野坂昭如氏ということ。野坂昭如(のさか あきゆき、1930年(昭和5年)10月10日 - 2015年(平成27年)12月9日85歳で没)は、直木賞作家、歌手、作詞家、タレント、政治家というマルチな才能を見せた方である。彼は映画にもなった長編小説『エロ事師たち』に代表されるエログロや情念、相克の世界の表現者のイメージがある一方で『火垂るの墓』のような戦争の悲惨さも描いている。野坂作品を読めば「人間なんざ、皮一枚剥きゃ獣と同じ」の感覚を教えてくれる。その彼が童謡『おもちゃのチャチャチャ』を書いているという事実に驚く。

童謡『おもちゃのチャチャチャ』と『エロ事師たち』が矛盾なく同居しているのが野坂昭如という人のかっこよさと思えてきた。

改めて、ストリップ通いを趣味とする私がステージを観て童話を書いているのに非常に通じるものがある。

小説『エロ事師たち』は、世の男どもの「エロ」を満たすため法の網を潜り、あらゆる享楽の趣向を凝らし提供することを使命とする中年男の物語で、売春斡旋、白黒ショーやブルーフィルムの上演、エロ写真の販売などが描かれる。考えてみると、これらは昔のストリップに本番まな板ショーや白黒ショーがあり、今のストリップでエロポラ撮影があるのと、よく通じている。もしかして、毎日ストリップ通いしている私はエロ事師なのかなとふと思えてきた(笑)。

今回の演目「ミッドナイト・ドール」を観ながら、童謡や童話というメルヘン(ファンタジー)の世界とストリップなどのエロスの世界は紙一重というか、いや一枚の紙の裏表なのだと感じた。改めて「メルヘンとエロスは、人間が本能としてもつ心の奥底から求めて已まない夢として相通じている」ということに気付かされた。

以上、小難しい話をしてしまったが、これらを素敵なステージ作品として演じてくれた大見はるかさんに心から拍手を贈りたい。

 

平成29年12月                           大阪東洋ショーにて

 

 

 

 

今回は、H29年8月中の大阪東洋ショー劇場での、ロックの踊り子・大見はるかさんのステージ模様を、演目「朧月夜」を題材にしてレポートします。

 

 

 H29年9月中の大阪東洋ショー公演の初日に顔を出す。

今週のメンバーは次の通り。①北川れん(道劇)、②鶴見つばさ(ロック)、③榎本らん(東洋)、④大見はるか(ロック)、⑤荒木まい(東洋)〔敬称略〕。

大見はるかさんは15日ロングなので、既に今週お会いしていて二度目になる。今週は三個出しだが、その中に演目「朧月夜」があった。実は前回6月結の東洋公演で初出ししたこの演目を拝見して気に入り、また観たいと思っていたので嬉しかった。

もうひとつ偶然が重なった。私は今年六月から源氏物語を読んでいた。前回ちょうど朧月夜のところを読書中で、また今回は最後まで読み終わったばかりで感動を引きずっていた。そのため今回はこのレポートを書く気満々だった。

 

さっそく演目「朧月夜」のステージ内容を紹介しよう。

盆前からスタート。白い上下セパレートの衣装で登場。上部は肩出しの吊るしでピンクのブラの周りをふわふわした白い布地が囲む。白い花を中央に置く。下部は前上がり後ろ下がりのギザギザした白い布。右頭部に白・ピンクの花飾り。数珠を垂らしたような白い首輪。両手首にも白い布地。

NEWSの曲「I・ZA・NA・I・ZU・KI」に乗って、ピンクの扇子を振り回して、裸足で舞い踊る。二曲目は切々と歌うFlowerの「初恋」。

次に、白い衣装に着替える。首の後ろで結んだワンピースドレスが足元までふわりと流れる。衣装は、白の中に赤と青の線が描かれている。胸元の赤い花がワンポイント。またFlowerの美しいバラード曲「熱帯魚の涙」に合わせ、スカートの裾を掴んで振りながら舞い踊る。

そのままベッドへ。黒い扇子を持っている。赤いパンティを脱ぐ。

立上り曲は中島美嘉の名曲「一番綺麗な私を」。とてもいい選曲だね。

最後に舞台に戻り、ピンクと黒の二つの扇子を丸く重ねてポーズを決めて終わる。

しっとりとしたいい演目である。大人の女性としてのはるかさんの艶やかさを感ずる。

 

「朧月」は霧(きり)や靄(もや)などに包まれ、柔らかくほのかにかすんで見える春の夜の月のことで、「朧月夜」は朧月が出ている夜のこと。私は今回の演目をてっきり唱歌「朧月夜」を代表とする風情をテーマにしていると思っていたが、はるかさんからのポラコメに源氏物語の朧月夜と書かれてあり驚いた。

 一体この作品のどこから源氏物語の朧月夜をイメージするのか。また、そもそも源氏が愛した数ある女性の中でどうして朧月夜に惹かれたのか、気になった。

 翌日、この観点からステージを観直してみた。ハッと気づいた。二つの扇子が月を意味しているんだ!これは朧月夜という女性の側の気持ちにならないと見えてこない。

 朧月夜は宮中の桜花の宴の夜に思いがけず源氏と出会い見初められ関係をもった。しかし、朧月夜の父親は右大臣で源氏の政敵にあたる。そのためお互い思いはあるものの、会いたくても会えない関係。まるでロミオとジュリエットの世界だ。これを踏まえて作品を観ると、二つの扇子が朧月夜の象徴的な気持ちを示す。最初のピンクの扇子は絶世の美男子である源氏に愛され抱かれた女の歓びを表現している。そして次の黒い扇子は愛する源氏に会いたくても会えない女の淋しさを表している。

 そのことが分かると、全ての曲が朧月夜の気持ちをよく反映している。Flowerや中島美嘉の美しくも儚く切ないバラード曲が朧月夜のイメージとよく重なる。特に朧月夜が最初に源氏と結ばれたときの気持ちがまさしく「一番綺麗な私を抱いたのは貴方」なのだろう。

 ここまで理解できて「朧(おぼろ)」が取れてすっきりしたよー。

 

最後に蛇足ながら、「私はストリップ界の光源氏になりたい」という話を聞いて下さい。

源氏は女性に手紙を出しまくった。卓越した和歌の才能もあった。当時は電話もメールもなく、手紙だけが恋の告白の手段として貴重だった。

私も源氏になりきって、踊り子さんに手紙を出しまくる。和歌は書けないが童話を書く。気分は光源氏なんです。(以前、灘ジュンさんは私の気持ちをよく理解してくれたなぁ~笑) しかしながら、なかなか恋は実らない。(涙)

 絶世の美男子とチビデブハゲの親父ではかくも違うものか・・・悩む日々。

 

平成29年9月                         大阪東洋ショー劇場にて

 

   

 

【補足】源氏物語の朧月夜について

 

 長い長い源氏物語を読み終えたときは思わずバンザイしたよ。

この源氏物語のテーマについては昔から様々な諸説がある。本居宣長が『源氏物語玉の小櫛』において「もののあはれ」論を主張したのは有名。しかし、『源氏物語』にはそもそも西洋風にテーマを論ずることには意味がないという説もある。

 私は、物語を読み終えたときに、「これは世にも稀な美男子であった光源氏の、王朝内における壮大なる近親相姦の世界だ」と思えた。

 光源氏は自分の周りにいた女性を、きれいだと思ったら片っ端から手を付けた。その見境なさはほとんど病気である。

 

最初に手を付けたのが継母なのだから驚くしかない。あまりに見境なく呆きれ果てる。

二人の関係を少し説明しよう。光源氏は父親である桐壺帝と桐壺更衣との間にできた子。桐壺帝は他の有力な妃を差し置いて桐壺更衣を偏愛し、やがて源氏が誕生するわけだが、更衣はその心労が祟って病死する。悲しみに暮れる桐壺帝を見かねた周囲のすすめにより、亡き桐壺更衣に瓜二つである藤壺(先帝の第四皇女)を入内させて寵愛し、第十皇子(後の冷泉帝)を産んだのを機に中宮に据えた。源氏は桐壺更衣がすぐに亡くなったので後ろ盾もなくなり王位に就くことができなかった。この冷泉帝は、実は光源氏と藤壺との不義の子であるが、桐壺帝はそのことを知らない。こんなこと考えられますか?

 

 光源氏と関係をもった女性はあまたいるが、親戚縁者が多い。思いつくままに挙げると・・・源氏に最も愛され後に正妻となる「紫の上」は継母である藤壺の姪。二番目の正妻「女三の宮」は源氏の姪。源氏の正妻候補に幾度か名前が挙がった「朝顔の姫君」は源氏の年上の従兄弟。源氏の父桐壺帝の妃を姉に持つ「花散里」。・・・また親友であり良きライバルであった「頭の中将」に関係した女性たちとも通じる。「夕顔」とは三角関係になるが、その夕顔と頭の中将との間に生まれた娘「玉蔓」を自分の養女にしながらも通じる。この他にもたくさんの女性と関係を結ぶ。まさしく光源氏はプレイボーイ中のプレイボーイでした。

 

 そのため、女性で痛い目にもたくさん遭う。その中で最大の事件が「朧月夜」との密通でした。彼女が源氏の政敵である右大臣の娘であったため、これが一因となり源氏は須磨に島流しになる。

ちなみに、この名「朧月夜」は、古今和歌集に10首入集された大江千里(歌人)の和歌「照りもせず曇りもはてぬ春の夜の朧月夜にしく(似る)ものぞなき」に由来する。朧月夜をうまく表現した和歌ですね。もともと漢詩句「不明不暗朧朧月」を翻案したもの。

 

この機会に、朧月夜の一生を詳しく述べておこう。

朧月夜は当時権勢を誇った桐壺帝の右大臣の六の君(六番目の娘)で、桐壺帝の正妻である弘徽殿女御の妹という高貴な生まれだが、作中では珍しい艶やかで奔放な気性の女君である。姉弘徽殿女御の産んだ東宮(源氏の兄にあたる。後の朱雀帝)の女御に入内する予定だったが、宮中の桜花の宴の夜に思いがけなくも光源氏と出会い関係を持ってしまう。後にその関係が発覚して入内は取り止めになる。源氏の最初の妻である葵の上が死んでいたので、右大臣は源氏と結婚させることも考えたが、弘徽殿女御が猛反対し、源氏自身も既に紫の上を妻にしていたため実現しなかった。

朧月夜は始め御匣殿別当として登華殿にあり、後に尚侍(ないしのかみ)となって弘徽殿に移る。その美貌と当世風で華やかな人柄から朱雀帝の寵愛を一身に受ける一方、源氏との逢瀬も密かに続けていた。朱雀帝は自身が源氏の魅力に及ばぬことを認め、朧月夜を責めなかったが、彼女と源氏の関係が発覚したことが右大臣と弘徽殿大后の怒りを買い、源氏須磨流しの一因となった。

源氏の不在中に父太政大臣(元右大臣)が死去。朱雀帝退位の後、源氏の全盛時代には朱雀院に従った。朱雀院出家後に再び源氏と関係を持つが、最後は源氏にも告げずに院の後を追い出家、物語から退場する。

 

 

 

『着物の妖精 百花繚乱』 

~大見はるかさんの演目「朧月夜」を記念して~

 

 

 宮廷界の貴公子・光源氏が浮かない顔をしていた。

 心配した友人の陰陽師が声をかけると、光源氏はこんな話をし出した。

「私はたくさんの女性を愛してきた。いつだって本気だった。いい加減な気持ちで相手をしたことなんて一度もない。・・・しかし、振り返ると、たくさんの女性を不幸にしてしまったんではないかと悔やまれてならんのだ。」

 陰陽師は言った。「あなたは純粋に女性たちを愛した。そのことに嘘偽りはありません。側に仕えていた私がそのことをよく知っています。」「女性たちはあなたに愛されたことを誇りに思っています。最高の幸せと感じています。あなたが残した忘れ形見を大切に育てることに一生を捧げる方がたくさんいます。そのことをあなたが苦に感ずる必要はありませんよ。」

 それでも光源氏は納得がいかない様。

 陰陽師が言う。「それならば私がこの世の精霊たちにうかがってあげましょう!」

 

 エロエロエッサイム♪と唱える。

 この世の魑魅魍魎たちが虹の架け橋を伝って集まって来た。変な顔をした精霊も多かったが、話が光源氏のことというだけで、たくさんの花の精霊たちが多く集まってきて華やかだった。

 陰陽師が尋ねる。「光源氏は一時の性欲のために女性を愛したのか。その罪はいかばかりか?」

 精霊たちは口々に言う。「女性は光源氏に愛されて真に満足しています。女の人生において、本当に好きな男に抱かれることほど幸せなことはありません。光源氏は己の性欲に駆られて女を抱いてしまったことを悔いているようですが、そもそも男性の性の快感に対して、女性の性の快感は比べものにならないほど大きいのです。男女の性交の後、女性には出産という苦しみが待っています。その代償のためにも、性の喜びのご褒美が与えられているのです。」

 陰陽師が付け加える。「それでも光源氏は愛した女性たちに何か償いをしたいと考えています。何か良いものはありませんでしょうか?」

 花の精霊たちが言う。「光源氏が『この世には女性の数だけ美しさがある』と言っている気持ちがとても素敵だと思います。特に日本の女性は美しい。彼女たちに特別のご褒美をあげたいですね。日本の女性に似合う花柄の着物はどうでしょうか。私たちが提供してあげますよ。」

 

 こうして日本には着物の文化が興りました。

                                    おしまい    

 

 

 

今回は、ロックの新星・大見はるかさんについて「可憐なる美少女」と題して語ります。

 

 

 11月に入り肌寒くなってきた。朝方は寒くて目が覚めるようになる。しかし、日中はぽかぽかした秋晴れ陽気。ここ栗橋の劇場は周りが閑散とした田んぼなので爽やかな秋の風が吹き通る。

H28年11月頭のライブシアター栗橋公演。私にとって久しぶりの栗橋になった。昨年H27年4月に来た記憶があるから一年半ぶりかな。ずいぶん来ていなかった。栗橋は一時、今年の五月に閉館するという騒ぎがあったが、継続になって本当に良かった。最近はロック大会もあるようだし、これからはもっと来ようと思う。

今週の香盤は次の通り。①黒崎優(ロック)、②さくらみみ(フリー)、③多岐川美帆(道劇)、④大見はるか(ロック)、⑤石原さゆみ(道劇)〔敬称略〕。

 

さて、今週はロックのお二人と会うのを楽しみにしていた。

仲良しの黒崎優さんとも久しぶりの再会で昔話に花が咲いた。

また、新人の大見はるかさんとの再会を楽しみにしていた。はるかさんとは今年六月中の大阪東洋で初顔合わせ。あのときは私のスト仲間に一緒にのっていた南まゆさんの熱烈なファンがいて、彼に合わせてまゆさんの応援をしていた。まゆさんの方に気を取られていたため、今回久しぶりにお会いしたはるかさんは「あれっ!?こんなにチャーミングな娘だったかな!? こんなにステキなステージだったかな!?」と思わせるほど魅力的になっていた(失礼!)。 はるかさんは前回の東洋はデビューしたばかりだったから、半年も過ぎてだいぶステージに慣れてきたんだね。私としても今週は通う楽しみが増えて急に嬉しくなった。石原さゆみさんのポラにも「はるかちゃん、かわいすぎる」というコメントがあったよ(笑)。

五か月ぶりの再会になったが、私のことをおぼえてくれていて本当に嬉しかった。

 

私の周りのスト仲間に、はるかさんの魅力にはまっている客が多いのに驚かされる。ロック客のファンが多いのは当然だが、私のスト仲間が多い東洋客の中にも、六月の東洋公演ではまって関東ロック館に遠征したり個撮に行ったりしている方がいる。今週の栗橋にも東洋客が何人か来ていた。

また、Pさんがリボンしているのにビックリ!以前、Pさんとは同じお姐さんを応援する仲間だったので久しぶりの再会に喜んだ。「当然、はるかちゃんを応援してくれるんだよね」と言われ、「もちろん応援しているよ」と笑顔で応える。なぜか、昔からPさんが応援するお姐さんを私も好きになる(笑)。女の子の好みが似ているのかな!?

 

我々おじさんを夢中にさせるはるかさんの魅力って何かな?

お人形さんのように可愛い♡ 日本人だけどどこか西洋の人形っぽくもある・・・人形のバービーとリカちゃんを足して二で割ったような感じかな。

はるかさんのお顔は目鼻立ちがいいんだね。ほりが深いので外人っぽい。前髪が垂れて隠れているけど、眉毛がきりっとして見える。

目にはアイライン、そして左目尻に涙袋のアイメイク。

茶色のロングヘアが背中まで流れる。「私の髪型はロングのパッツンです。前は、前髪も分けていたのですが、踊り子を始めてからは邪魔なので切ってしまいました!!」

典型的な美少女である。ロリっぽい幼さを感じるが、1990年7月9日生まれというからもう立派な26歳なんだね。

健康的な小麦色の肌。

身体がスリム。155㎝ B80 W58 H85のスタイル。足がすらりと細いね。

 

はるかさんのような雰囲気をどこかで見たような気がする。アニメに出てくる美少女かな? ちなみに有名人では誰に似ているかと本人に聞いてみた。「似ているタレントとしては、内田有紀さん、平愛梨さん、河西智美さんとかよく言われます!!」あっ! たしかに内田有紀さんに似ているな。後の二人は知らなかったのでネットで検索してみた。女優の平愛梨さん、元AKB48の河西智美さん、なるほどなるほど・・・みんな美少女だね♪

はるかさんにポラで接していると、かわいいだけでなく、新人らしい初々しさもあり、とっても素直そう。ポラコメントの字も丁寧に書いてあり、まじめさが窺える。おじさんとしては、この可愛さを守ってあげたくなる。かくいうストリップの父を自任する私も父性本能がくすぐられてたまらないです(笑)。

 

さて、今週はデビュー作と新作「にゃんだふる!」の二個出し。

それぞれ簡単に内容を紹介する。

デビュー作は大阪東洋で既に拝見していた。

最初に、ふわふわしたピンクの衣装で登場。肩紐に吊るされたバスト部分とスカート部分がセパレートになっている。スカートは短く、すらりとした細い脚が伸びる。銀色のハイヒールを履く。手にはピンクの手袋。

髪に付けた大きな花飾りが華やか。ピンクとパープルが織りなす大きな花で花芯が宝石のようにキラキラ輝く。

かわいいダンス。曲が「FLASH」(パフューム)、「きれいア・ラモード」(中川翔子)と続く。「ダンス経験は無いです。ストリップで初めて踊りました。」ということで、踊りはまだぎこちない。でもステージや踊りは慣れだから心配ないよ。

上着を脱ぐ。上はトップレスで下だけ透け透けのスカート。

そのまま、ベッドショーへ。曲が「愛が止まらない」(wink)、「MY ALL」(浜崎あゆみ)と続く。

ベッドで目が合う。少女漫画に出てきそうな大きくてつぶらな瞳。おじさんはイチコロ。

バストは小さいが(失礼! ちなみに私はバストの大きさに全くこだわらない)、乳首がかわいい。左乳首の下にホクロを見つけた!これだけで嬉しくなっちゃう私。

下のヘアも自然でいい。大切なところをかわいく覆っている。

また、おしりがかわいいねー。大きくはないが形がとてもいい。

全体として、はるかさんは手のひらの中に包み込んであげたくなる可愛らしいサイズ感を覚える。ロリコン好きにはたまらないタイプだね。

アクセサリーは付けていない。はるかさんは素材の良さだけで十分に可愛さが引き立つので、アクセサリーは余計になる。

 

次に、新作「にゃんだふる!」の内容。

この作品は、今のはるかさんにぴったりで、彼女の魅力を十二分に出している。

最初に、猫をイメージした衣装。ピンクのワンピースだが、黒いタイツに黒いブーツを履く。頭にはピンクの耳を付ける。首に真珠の白いネックレス。また黒い腕輪。ピンク毛の手袋。全体として、ピンクと黒のコントラストが程よく、かわいい猫のイメージをつくっている。

演目名にもなっている曲「にゃんだふる」(榊原ゆい)の音楽にのって軽快に踊る。デビュー作のときからダンスがかなり上達しているね。

次に、黒い透け透けのベビードールに着替える。黒を基調にしながらも、ピンクの耳、ピンクの手、そしてピンクのパンティが透けて見えるというように、黒の中にピンクをポイントに置いてある。曲が「Monster」(嵐)、「てのひら」(ミスチル)と続く。椅子を使って踊る。椅子への絡みがとてもいい。

椅子を持って、そのままベッドショーへ。上着を脱ぐと、黒いガーターに大きなピンクの尾っぽが付いている。パンティを脱ぐ。椅子を使いながら上手に見せる。ときおり、かわいいお尻を見たいのにピンクの尾が邪魔をする(笑)。ベッド曲「ツキノアカリノミチシルベ」(ステレオポニー)が彼女のセクシーさを盛り上げる。

大満足の作品である。この作品で、はるかさんの人気を不動にしたね。

今週も、ロックの新星に出会えて最高の思い出になったよ。ありがとうね。

 

 最後に、童話「夢の中のお姫様」を書いたので、私からのプレゼントにさせて頂きます。

 

 

平成28年11月                        ライブシアター栗橋にて

 

 

 

 

 

 

 

 

『夢の中のお姫様』    

~大見はるかさん(ロック所属)に捧げる~

 

 

 ある日、僕の夢の中に、この世の者とは思えないほど美しいお姫様が現れた。まるで、童話の世界に出てくる西洋のお城に住んでいるお姫様のようだ。

 僕は一目で夢中になり、お姫様とまさに夢のような時間(とき)を過ごした。

 僕は毎日、寝るのが楽しみになった。もちろん、お姫様に会いたいからだった。

 ところが突然、僕の夢の中からお姫様は消えてしまった。どんなに探しても、現れてくれなかった。

 

 途方に暮れた僕は、街を歩いていて、ストリップ劇場の看板を見つけた。何気なくその劇場に入っていった。

 ステージの上に華麗な美少女が舞っていた。名前を「大見はるか」と言う。まるでストリップの妖精だ。どこかで会ったことがあるような気がした。

彼女がベッドショーに入り、盆の上に寝そべり客席の方を眺める。「なんて大きくて綺麗な瞳をしているんだろう~♡」と僕はため息をついた。彼女の目線が僕を捉えた瞬間、僕は金縛りにあった。僕の魂は、彼女の心の窓である瞳の中に誘い込まれた。

「私があなたを夢の世界に連れて行ってあげる。さあ、夢の扉を開くわよ!」

  はるかさんがそう言って、足を開いてオープンした瞬間、僕は股間に吸い込まれた。

 

 入った瞬間、温かい風が優しく頬をなで、すごく懐かしい感じがした。まるで、母なる子宮の中で優しく包まれているような空間だった。

すぐに、アニメ映画「魔女の宅急便」に出てくる少女が僕に声をかけてきた。はるかさんにそっくりだった。はるかさんはまさに夢先案内人なんだね。「さぁ、私と一緒に夢の国ネバーランドに向かいましょう!」そう言って、僕をほうきの後ろに乗せ飛び立った。

 空高いほうきの上から、ネバーランドの様子が見えた。

 あらっ! 白雪姫が七人の小人たちと戯れていた。シンデレラ、それに不思議の国のアリスまでいるぞ。僕の心はときめいた。

 突然、ほうきの上の僕は肩を叩かれた。驚いて振り向くと、知っている顔がほうきの横を飛んでいる。なんとピーターパンだ!

「いらっしゃい! 夢の国ネバーランドにようこそ。」笑顔で話しかけてきた。

 

 僕は、ほうきから降り立った。「魔女の宅急便」の少女にお礼を言うと、彼女はすぐに飛び去っていった。そして、ピーターパンと話をした。夢の中に出てきたお姫様に会いたくてここまで探しに来たんだ!一緒に探してくれないかな!とお願いした。

「その方は、この夢の国ネバーランドを治めるお城に住んでいるお姫様だよ。ただ、お姫様に会うには夢の国の住人にならないと会えないよ。」と説明してくれた。

「僕じゃ、その資格はないのかな。どうしたら夢の国の住人になれるの?」と尋ねた。

「メルヘンの世界を信じ、心から楽しめることが条件になるんだ。君はストリップをメルヘンの世界にしたくて沢山の童話を書いているよね。僕も読んだことがあるよ。ネバーランドのみんなが君の童話を喜んでいるよ。だから君は夢の国の住人として立派に資格があるよ。」とピーターパンは説明してくれた。

 そう話したピーターパンは、僕の手をとって、ネバーランドのお城に向かって飛び立った。

 

 お城までたどり着くと、城の前にお姫様が立っていて僕のことを笑顔で迎えてくれた。

 なんと、お姫様ははるかさんだった!!! そうか、夢の中のお姫様ははるかさんだったんだ。僕のことをネバーランドに呼び出したくて、僕の夢の中に現れたんだ。

「ずっと会いたかったんだよ」と僕が言うと、「私もよ」そう言って、お姫様は僕の頬にキスをしてくれた。

 僕はお姫様と結婚して、この夢の国で、まさに夢のように楽しく一生幸せに暮らしました。

 

                                    おしまい

 

 

 

今回は、西園寺瞳さん(ロック所属)について、H30年11月頭のDX歌舞伎での公演模様を、演目「Still doll」を題材に語りたい。

 

 

H30年11月頭のDX歌舞伎に初日から顔を出す。

今週の香盤は次の通り。①西園寺瞳(ロック)、②葉月凛(DX歌舞伎) 、③ゆきな(ロック)、④沢村れいか(ロック)、⑤鈴木千里(ロック)、⑥伊沢千夏(ロック)〔敬称略〕。

 

 今週は六日間通えて、とても楽しかったです。毎回、私の手紙を読んで感想を書いて頂き、いつもながら楽しい文通ができました。今回は、16周年作「真田丸」を観ていて最初の語りに胸がときめき、ついつい先に童話「西園寺瞳物語」を書いてしまいました。というかストリップの神様から書きなさいと言われた気がしました(笑)。この話には私がふだん感じている西園寺瞳の魅力をぎゅっぎゅっと詰め込みました。瞳さんから「照れちゃうので他の踊り子さんには見せないでね」と言われましたが、もちろん見せませんよ。瞳たんに私の想いが伝われば十分です。

 また、最近は、童話と一緒に他の踊り子さんから頂いた絵を同封しています。瞳たんが喜んでくれて嬉しいです。今回、瞳たんから‘きりみちゃん’の童話をリクエストされたので、次回は是非とも瞳たんの絵も私の秘蔵コレクションにさせて頂きたいと心から思っております。よろしくです。

 

さて、今回の観劇レポートを書くにあたり、すごく面白いと感じたのが、今週出演されているお姐さん方がやっている演目の関連性でした。ゆきなさんの演目「待夢輪舞(たいむろんど)」は、沢村れいかさんの演目「TIME」と‘たいむ’繋がり。また、ゆきなさんの演目は人形を演じているので西園寺瞳さんの演目「Still doll」と人形繋がり。また、葉月凛さんの新作「天空」も人形がイメージされる。全員の観劇レポートを書こうと思っていたら頭が混乱してくる始末(笑)。

 

今週の出し物は、1,3回目は16周年作「真田丸」、2,4回目が演目「Still doll」。

さっそく、演目「Still doll」の内容を私なりに紹介してみますね。

Still dollを和訳すると、「じっとしている人形」「静かなる人形」という意味になる。

 

 最初に、暗い中、「アヴェ・マリア」のオルゴールが流れ、スポットライトが椅子の上の人形に当たり、すぐに消える。

 ぞくっ!とした始まり。

 その人形が、そのまま人間の姿になって現れる。

 金髪のロングヘア。もちろんウイッグ。ブラウンの髪飾りが付いている。

 肩出しで、白いロングドレスを肩紐で吊るしている。ドレスの縁には茶色のフリルがたくさん付いている。スカートは前上がり後ろ下がり。白い手袋。白いブーツを履いている。

 音楽に合わせて、踊る。

 二曲目は、Charaの名曲『やさしい気持ち』。(14枚目のシングルである。1997年4月23日発売。彼女独自のウィスパーなボイスなどが数多くの共感を呼び、発売から約20年経た今もなお、「Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜」と共に歌い継がれている代表曲となっている。CHARA(Charaとも表記。ちゃら、1968年1月13日 - 現在50歳)は、日本のミュージシャン、女優、音楽プロデューサー。本名非公開。 埼玉県川口市出身。ユニバーサルミュージック所属。血液型はAB型。1995年(平成7年)3月、岩井監督の映画『PiCNiC』で共演した6歳年下の俳優、浅野忠信と結婚。同年7月に長女SUMIREが誕生。1999年(平成11年)、長男佐藤緋美が誕生。しかし2009年協議離婚したことを発表し、14年余りの結婚生活にピリオドを打った。

 音楽がwinkの「愛が止まらない」に変わり、人形を持った人間が登場。

 白いフリルが付いた、黒いワンピースドレスになる。髪は黒髪で、後ろに白いリボンで結ぶ。白いロングブーツを履く。

 ここで一旦、暗転。

 音楽が、分島花音の「still doll」に変わる。演目名となっている曲である。この曲については後で解説する。

 白いドレス姿で、人形を持って現れる。白い髪飾り。白い首輪。胸を出した白いドレスがふわりと流れる。白い足かせ。

 椅子の上に座り、人形のヘアにブラシをかける。

 そして、人形を持って、裸足で、ベッドショーへ。

 ベッド曲は、サラ・オレインの「涙のアリア」。(昼ドラ『新・牡丹と薔薇』主題歌) これほどピュアな高音は聴いたことがない。声に優しく包まれているようだ。

サラ・オレイン(スコットランド・ゲール語: Sarah Àlainn、1986年10月8日 – 現在32歳)はオーストラリア出身のヴォーカリスト・ヴァイオリニスト・作曲家・作詞家・翻訳家・コピーライター。

この曲は、ヘンデルのオペラ「リナルド」というオペラの中の一曲で、囚われの身になったお姫様が、恋人リナルドを想って歌うそのタイトルも「私を泣かせてください」というアリアなんです。このアリアは、世界でも指折りのイタリアのオペラ歌手、バルトリさんの18番ですが、サラ オレインさんはまた一味違ったみずみずしい魅力をこの曲から引きだしています。ヴァイオリンも、ものすごく上手で、世界的ヴァイオリニスト、シモン ゴールドベルグという先生の孫弟子にあたります。その上東京大学には留学してしまうし、とんでもないアーティストなんですね。

この曲が入っているアルバム『f(エフ)』2015年11月25日発売。fantasy(ファンタジー)、feminine(フェミニン)、fierce(力強さ)、fears(弱さ)、fragility(儚さ)、そしてその歌声に含まれていると実証された “1/f のゆらぎ”……。待望の3rd album は “ f ”をキーワードに、ヴォーカリスト、ヴァイオリニスト、作詞・作曲家、アレンジャーとして多彩な顔を持つサラが自らの内面を掘り起し、その多面性を表現した作品です。今作ではヴァイオリン曲も収録。では、その華麗な腕前を披露しています。16のグラミー賞受賞を誇る世界的な大プロデューサー、デイヴィッド・フォスターにその才能を認められ、彼のプロデュースする『We Love Disney』 album に参加、世界のスーパーテナー、アンドレア・ボチェッリの最新シネマ・アルバムでのデュエット、伝統と人気を誇るウィーン少年合唱団のクリスマス・アルバムへの参加……と、世界のクリエイター、アーティストも認めるサラの才能が開花した一枚となっています。

そして、立上り曲は、霜月はるかの「グリオットの眠り姫」。(これは彼女の2枚目のオリジナルアルバム。2009年10月14日にティームエンタテインメントから発売された。)

霜月はるか (11月15日生 – 現在36歳くらいか?)は、日本の女性シンガーソングライター。宮城県出身、東京都育ち。白百合女子大学文学部児童文化学科卒。血液型はA型。CRAFTSCAPE所属。愛称はシモツキンで、公式webサイトのアドレスにも使われている。

このアルバムは、前作『ティンダーリアの種』から数千年後、57年前から太陽の力が弱まり恐慌に向かう世界で、双子の歌い手と『グリオット』と呼ばれる歌声を込める事が出来る不思議な石を巡るオリジナルストーリーをベースにしたファンタジーボーカルアルバム。 霜月はるかは歌唱担当だけでなく作詞、作編曲、サウンドプロデュース、トータルプロデュースと全てにこだわり、作り込まれている。前作『ティンダーリアの種』と繋がる作品であるため『ティンダーリアの種』の旋律が一部楽曲に引用されている。 メディアミックス展開も行われており、2010年12月28日よりコミックZERO-SUMで漫画連載が開始された。

 

最後に、演目名にもなっている分島花音の「still doll」について、もう少し詳しく話したい。

この曲は、作詞は分島花音さん自身だが、作曲をしたのはManaさん。

このManaさんというのが凄い。

Mana(マナ)は、日本のギタリスト、シンセシスト、音楽プロデューサー。現在活動停止中のヴィジュアル系バンドMALICE MIZER及び、現在自身が手がけるサウンド・プロジェクトMoi dix Moisのリーダー。 基本的に「Mana様」の愛称で呼ばれることが多い。MALICE MIZERのメンバーからは「Manaちゃん」、Moi dix Moisのメンバーからは「ボス」の愛称。

ゴシック・アンド・ロリータ(ゴスロリ)を愛好しており、教祖的存在と言われている。このことが高じてファッション・ブランド「Moi-même-Moitié(モワ・メーム・モワティエ)」を立ち上げ、デザインおよびプロデュースを手がける。 音楽活動の他にゲーム雑誌「ゲームラボ」にてコラム「Mana様の郷愁なるGame inferno」を執筆・連載していたが、現在は連載を終了した。

Manaさんは、今や世界中でムーブメントとなりつつある「ゴシック&ロリータ」(通称ゴスロリ)なる日本独自のファッション・カルチャーの創始者であり、自らゴシック・アンド・ロリータファッションブランド「Moi-meme-Moitie(モワ・メーム・モワティエ)」のデザイン・プロデュースを手掛け、90年代のヴィジュアル系バンドMALICE MIZERで頂点を極め、今や世界共通語の「VISUAL-KEI」(ヴィジュアル系)」の第一人者として日本のみならずフランス、ドイツを始めとする海外のメディアでも多数取り上げられる、元MALICE MIZER(マリス ミゼル/現在活動休止中)~現Moi dix Mois(モワ ディス モワ)のカリスマ的リーダーのManaが、女性新人アーティスト 分島花音をプロデュース。作曲をMana、作詞は分島 花音が担当したクラシックとフレンチポップ、エレクトロニカが融合したデビューシングル「still doll 」は、まさにManaによる未知なるサウンドの幕開け!!

そのManaさんが見込んだ分島花音さんも凄い人だ。

分島花音(わけしま かのん、1988年6月28日 – 現在30歳)は、日本の女性シンガーソングライター、チェリスト、作詞家、イラストレーター。

東京都出身。ソロアーティストとしてはJ-POP初のチェロ・ボーカリストと言われている。ソニー・ミュージックパブリッシング所属。

両親の勧めで3歳の頃からチェロを習い始め、中学時代から音楽活動を開始。弦楽アンサンブル・グループやチェロデュオを結成し、15歳で古楽コンサートにバロック・チェロで参加。チェリストとして多数のリサイタルやジョイント・コンサートを経験する。中学の終わり頃から音楽創作を始める。高校に進学し、軽音楽部に所属。ボーカルを始める。高校1年の文化祭で初めてボーカリストとしてステージに立つ経験もする。 高校在学中、Sony Music主催のオーディションに応募し、ファイナリストに選出。その後Sony Musicと契約する。契約後、現在活動休止中のMALICE MIZERのリーダーで、現在はソロサウンドプロジェクトMoi dix Moisとして活動する、ヴィジュアル系アーティストのManaと出会う。ソニーからの依頼を受けたManaは、チェロを弾きながら歌うという独特なスタイルに魅かれ、分島の音楽プロデュースを請け負った。Manaにとっては初の女性アーティストのプロデュースであった。なお、Manaによるトータルプロデュースは1stアルバムまでである。2ndアルバムは8曲をプロデュースしている。以降はManaによるプロデュースは終了。

 

最後に、「still doll」(スティル・ドール)の歌詞を載せておく。

Hi Miss Alice

あなた 硝子の眼で

 どんな夢を

見られるの?

 魅入られるの?

 

またあたし

 こころが裂けて

流れ出る

繕った

隙間に刺さる

記憶たち

 

Hi Miss Alice

あなた 果実の口で

誰に愛を

投げているの?

 嘆いているの?

 

もうあたし

言葉を紡ぐ

舌の熱

 冷め切って

愛でるお歌も

歌えない

 

 以上、内容てんこ盛りの作品である。

 メルヘンの世界からやってきた西園寺瞳さんらしい作品だなぁと思った。この点は17年目に入っても全く変わっていない。まさしく彼女は歳をとらない永遠の妖精である。

 

 

平成30年11月                           DX歌舞伎にて 

 

 

 

 

 

 

                      H30年11月

『西園寺瞳物語』

  ~西園寺瞳さん(ロック所属)の16周年作「真田丸」を記念して~

 

 

 2006年6月に川崎ロックで一人の少女がストリップ・デビューした。

 サワティ王子は彼女のデビュー初日の模様を観ていた。ステージに現れたとき、ロリちっくで、かわいくて、なによりヌードがとても綺麗な子だと感激した。透き通るほどの白い肌が彼女の魅力のひとつであることは間違いない。

 ステージは無事終わったが、問題はポラ対応にあった。これだけ可愛い女の子だから、普通だったら客が我先と並ぶはず・・・ところが誰も並ばない。

 少女は首からぬいぐるみをぶら下げていた。ゲゲゲの鬼太郎に登場する目玉おやじだ。それがロリちっくな少女にどうも不釣り合い。しかも、そのぬいぐるみときたら、すごく薄汚れている。

 彼女はお客さんが並ばないのでどうしていいか分からない状態になる。おろおろし出した。その様子も普通の女の子っぽくない。まるでよその星から来た異星人みたいな感じ。その雰囲気にお客が引いてしまった。

 その中で一人、サワティ王子が立上り、ポラを買いに行った。彼女はすごく嬉しそうな表情でサワティ王子の顔を見て、ペコリと頭を下げた。こちらが恥ずかしくなるくらい、馬鹿丁寧にも見える。が、それが客に対する彼女の心からの誠意なのだと感じた。

 それを見ていたスト仲間たちが「おまえ、よく気持ち悪くないなぁ~」とからかった。サワティ王子は新人の踊り子を外見や何かで差別するつもりはなかった。自分がストリップを楽しむための相性を確かめたくて、ポラを買い、そして手紙を差し入れた。

 彼女はまたサワティ王子の手紙にも丁寧に反応してきた。しっかり感想を書いている。とても感性がいい。サワティ王子を一番喜ばせたのは、手紙にお絵描きが入っていること。サワティ王子の創作童話に対して、女の子らしいメルヘンちっくな可愛いイラストを描いてきたのだ。簡単な絵だったがサワティ王子の気持ちは和んだ。すぐにこの娘の応援をしよう心に決めた。

 

 ちょうど、彼女がデビューした後ぐらいに、AV界から灘ジュンさんという超大物スターが鳴り物入りでデビューした。誰もがジュンさんの美しさの虜になり夢中で追いかけた。それからストリップ界には灘ジュン黄金時代が到来した。

 そんな中、彼女は必至でステージを務めた。ポラが売れずに営業成績は振るわなかったが、彼女はどんな出演にも選り好みしなかった。どこの劇場からでもオファーがあれば絶対に断らないで全国各地を回った。

ふつうの踊り子は「その劇場は遠いし、交通手段が不便だから」「連投はきつい」「体調が悪い」などと言って、オファーを断ることが往々にしてある。その点、彼女は一切オファーを断らなかった。この「劇場のオファーを断らない」という評判は、劇場側にとって極めて重要なことで、彼女のお陰で香盤に穴を開けずに済んだことが度々あった。それが彼女に対しての借りとなり、劇場側はどんな時でも優先的にオファーを出してくれるようになる。

こうした彼女の地道な努力が効を奏し、彼女の人気はじわりじわりと高まっていった。地方劇場に乗ることがファンを全国区にし、結果的に根強い固定ファンの獲得に繋がっていったのだ。

サワティ王子は、彼女を追いかけて全国を遠征したりはしなかったが、都合のつく範囲で彼女を応援し続けた。

 

そして10年もの年月が経った。

サワティ王子がびっくりしたのは、彼女が歳をとらないことだった。ビックスターの灘ジュンさんもさすがに年齢には逆らえずに美貌が衰え始めたところ、彼女の方はむしろ歳とともに綺麗になっていった。そして美しさでは灘ジュンさんを上回ってきた。

彼女のデビュー当時を知らない新しい客がどんどん美しい彼女のファンになっていった。人気は既に灘ジュンさんを追い抜いてきた。

サワティ王子は確信した。

「彼女はやはり妖精なんだ。メルヘンの世界からやってきた妖精だったんだ。」 

彼女には普通の女の子にはない不思議な雰囲気をもっていたが、きっとそのせいなんだ。鬼太郎の目玉おやじを大事にもっていたが、あれは妖精として妖怪とも交流があったせいだ。彼女自身、歳をとらない半妖怪と言えるのかもしれない。

 

一世を風靡した灘ジュンさんも既に引退した。

彼女は17年目に入ったが、その美貌はますます磨かれ更に綺麗になっている。人気は不動だ。

相変わらず、多くの劇場に引っ張りだこ。つい先月も、小倉A級から大坂東洋へ、次に広島へ、そして関東の蕨ミニへと、全国縦断の四連投というハード・スケジュールぶり。

なお、以前は、メルヘンの世界にばかり興味があるのかと思い気や、今では戦国武将に興味を持ち全国のお城巡りをしているようだ。まるで男の子のような趣味だ。ステージの演目でも戦国武将を演じ、年配のストリップ客を唸らせている。不思議な魅力に満ちていることはデビュー当時と変わっていない。

 

 サワティ王子はストリップの神様に尋ねた。

「踊り子の価値を決めるのは誰ですか? やはり、お客ですか?」

 ストリップの神様は言った。「いや、お客は気まぐれだ。それは‘時’が決めるのだ!」と。

  16年という長い時間が静かに流れていた。

 今やストリップ芸歴17年目。つねに第一線の現役として活躍している。

 その踊り子の名前は西園寺瞳という。

 

                                    おしまい