ロックの踊り子・鈴木ミントさんについて、第三弾「ストリップの妖精に恋をする(その3)」と題して観劇レポートする。

 

 

H26(2014)年11月14日(金)、会社を早退して仙台ロックに前乗りした。今回は鈴木ミントさんとMIKAさんという超豪華香盤。新幹線で仙台に向かい、夕方五時に劇場に到着。一回目トップのポラ時に入場。

今週の香盤は次のとおり。①秋月穂乃果、②板野舞、③清水愛、④MIKA、⑤鈴木ミント〔敬称略〕。板野舞さんは15日までのロングで、16日からはaiさんが出演。私は14~16日の三日間を仙台に滞在した。

 

ミントさんは先月10月1日で五周年。もう六年生なんだね。

今週は周年作かなと期待していたのだが、今年は周年作を出していないらしく、「今週はARIAと深紅をやっとりますっ! どっちも旧作でごめんなさい。火と水、静と動、の組合せ。」と最初にコメントを頂く。

前回、八月の仙台ロックのときには、ARIAと深紅の他に新作のPINKという三個出しで、私はPINKを中心にレポートと童話を書いてプレゼントした。正直なところ、今回、新しい作品でレポートと童話を書きたいと内心期待していたが残念。

ちなみに、今年はこれで仙台ロック四回目の来演。「なんと今週は今年四回目の仙台でございますっ!! もう仙台所属みたいなものですねっ♡」私としては嬉しい限り。

 

さて、今回は特に張り切ってレポートと童話を書くこともないかと漫然とステージを楽しんでいた。ところが、ARIAと深紅を観ていて、かつミントさんからの「火と水」というコメントが心にひっかかり、ミントさんが火の妖精と水の妖精に見えてきた。私はミントさんを「ストリップの妖精」と称しているので、自然に妖精のインスピレーションが湧く。二日目に童話「火の妖精と水の妖精」が頭を過り、三日目に周年プレゼントにさせてもらった。

 

私は、今週もストリップの妖精に恋をしたっ♡

 

 

平成26年11月                          仙台ロックにて 

 

 

 

 

『火の妖精と水の妖精』 

~鈴木ミントさんの演目「深紅」&「ALIA」を記念して~

 

 

 開場前のストリップ小屋。

 

ぼわっぼわっ かすかな音が聞こえてくる。

 ストーブの中から煤だらけの顔がのぞく。火の妖精だ。

「これから寒くなるからストーブの中をきれいに掃除しておかなきゃね。これが終わったら、天井のライトの埃も落としておかないといけないな。」

 

 ぴちょんぴちょん かすかな音が聞こえてくる。

 トイレの中からずぶ濡れの顔がのぞく。水の妖精だ。

「みんなが使うトイレの中はいつもきれいに掃除しておかないといけない。これが終わったら洗濯もあるな。」

 

 火の妖精と水の妖精は、開場前のストリップ小屋の中を、あっちに行ったり、こっちに行ったりと大忙し。

 きれい好きの二人は大の仲良し。

「掃除が終わって、開演したら二人でストリップを盛り上げようね」と話す。

 ストリップ小屋の雰囲気は二人の共同作業でうまく運営されていました。二人はまさに縁の下の力持ち的存在。

 

 火の妖精は、人の心の中に飛び込むのがうまい。火は熱でありエネルギーの源。人の心をほっこらと温めることもできるし、時に、恋愛の火付け役にもなれる。

 それに対して、水の妖精は、心に潤いを与えることができたが、逆に心を冷まし、時には恋愛に水を刺すこともできた。人間の身体はほとんど水分なので、水の妖精が容易にコントロールできる。

 二人が一緒に手を組めば、人間は二人のいいなり。

 

 場内の役割分担は次のよう。火の妖精が踊り子とお客の心に火をつけ、それを水の妖精が水をかけながら、いい火加減バランスを保つ。

 例えば、こんな感じ。

最初に火の妖精が踊り子の心に火をつける。踊り子は張り切ってステージに飛び出す。しかし踊り子が頑張り過ぎて少々熱くなりすぎたかなと思うと、水の妖精が汗をかかせて身体を冷ます。

また、火の妖精が手製のマッチを持って「踊り子さんを好きになりなさい!」「ポラを買いなさい!」と言いながら客の心にハートマークの火をつける。なかなか火がつかないこともあるけど、ミントさんの場合は激しく火がつき場内がハートマークだらけになる。今にも火事になりそうな雰囲気なので、水の妖精が消火にかけまわるほど(笑)

なぜかカッカと怒る人、喧嘩っ早い人、そういう劇場内のマナー・エチケットに違反する人には、水の妖精は遠慮なく水をかけて追い出す。

また最近、インターネットで、踊り子やお客の悪口を書き込む輩が目につく。火の妖精と水の妖精はこうしたパトロールにも一役かう。彼らはある意味、ストリップ全般のお掃除当番。

 

踊り子さんのヌードに激情する人も困りものですね。

いつだったか、こんなことがあったな。純情な青年がある踊り子に恋をしました。彼の心はとてもピュアなもの。だから二人は青年の気持ちが痛いほど分かりましたが、これは叶わない恋でした。そこで、水の妖精は青年の目から涙を出しました。あふれる涙は熱い彼の心を冷やし、そっと慰めました。

 

踊り子さんに憧れて追いかける人、リボンを投げる人はたくさんいます。

火の妖精も水の妖精も彼らの様子をそっと窺います。

ストーカーになりそうな人は危険だから水をぶっかけてストリップ小屋に来れないようにします。

また、毎日たくさんのプレゼントをかかえて劇場に通ってくるのはいいのですが、どうも家庭を壊してしまいそうな人、仕事もしないで生活が破滅しそうな人を見かけるとやはり黙っておけなくなります。ストリップは心の平安のためにあるので、しっかり仕事をするからこそ楽しめる場です。彼らの心に注意信号を投げかけます。

狭い場内ではありますが、そこには様々な人間模様や人生のドラマがあります。

ストリップって不思議な世界です。

 

ぼわっぼわっ 

ぴちょんぴちょん 

今日も、火の妖精と水の妖精が場内を駆け回る音が聞こえます。

 

火の妖精と水の妖精は、場内のいろんな温度調整という大切な仕事をしていました。

 

                                    おしまい