4月馬鹿(笑) | 偕楽園血圧日記

4月馬鹿(笑)

 今日は4月1日、エイプリルフール。
 去年のエイプリルフールには福田総理(当時)の「嘘発言記事」をでっち上げたものの、そのあと何だか「嘘が嘘でないような展開」になってしまったのだが……今年はどんなに一生懸命「エイプリルフール・ジョーク」を考えても到底太刀打ちできないようなものを朝日新聞が出してきたので、皆も困っていることだろう(失笑)。

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 本社編集局員、差別表現をネットに投稿

 
朝日新聞社内のパソコンからインターネットの掲示板に不適切な内容の書き込みがされていたことが分かった。本社は31日、この文章を書いた社員を特定し、事情を聴いたところ、投稿を認めた。
 社員は東京本社編集局の校閲センター員(49)で、掲示板サイト「2ちゃんねる」に断続的に投稿していた。部落差別や精神疾患への差別を助長する内容が含まれていた。3月30日夜、外部から指摘があり本社が調査を開始した。 >このセンター員は「他の投稿者と応酬するうちにエスカレートしてしまった。悪いことをしました。釈明の余地はありません」と話している。
◆本社「厳正に処分」 >朝日新聞社広報部の話 弊社社員が2ちゃんねるの掲示板にきわめて不適切な書き込みをし、多くの皆さまに不快な思いをさせ、ご迷惑をおかけしたことをおわびします。事実関係をさら>に確認した上で、厳正な処分をいたします。
 asahi.com 2009年3月31日23時4分

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 発表が56分早いよ、朝日さん。えっ? エイプリルフールのジョークじゃない?

 よく「2chを見ているだけで金がもらえる仕事はないかなぁ」というジョークがいわれるが、本当にそんなものがあるのだから驚きである。
 しかもこのセンター員が書き込んだ内容というのが酷いもので、記事では「部落差別や精神疾患への差別を助長する内容が含まれていた」と「まるでちょっと触れられていた」かのイメージを与えるように書いてあるが、「含む」どころかそういう表現だけで構成されたものまであるのだ。
 朝日新聞は「弱者の味方」を謳いながら「高学歴・高収入者が読む新聞」と誇っているところがあるが、「中の人」にもそういう意識が蔓延しているということを示すいい例であろう。なるほど、普段朝日新聞を持ち上げる左巻きが、同じような「正義の味方面」をして「ネトウヨ」といい、「ネトウヨのような低学歴低収入者は産経を信じる」と言い放つのも当然だ。(そういえば、とあるサイト(笑)で朝日に関係するIPのアクセスをブロックしたら「ネトウヨ」系の罵詈雑言が減ったという噂もあるな(爆笑))

 この「校閲センター」というのは調べてみたところ「紙面からミスを出さないようにする」部署らしい。
 それだけではなく、

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 文字の間違いを直したり、誤った事実を正したりするだけではありません。
 以前、少子化対策に関する記事で女性が赤ちゃんをあやしている挿絵を見た男性の先輩が、「育児の負担が母親に集中している現状を容認してしまう」と言って修正をかけたということがありました。小さなことかもしれない。でも、新聞がそういった「間違った当たり前」を直せなければ、社会も直っていくはずがないんですよね。それからというもの、私にとっての「正しい情報」=「読んだ人がどんな気持ちになるか、というところまで考えられているもの」になっていったんです。
 朝日新聞サイト 「朝日新聞の仕事」内「記者部門の仕事」より

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 という、とてもエリート意識社会正義感にあふれた人間が詰めているのだから、このセンター員はその気高き意識を汚したことになる(冷笑)。
 新聞は基本的に「新聞は正しいがネットは信用できない」「ネットの情報はゴミ」という姿勢を取っているようだが、今度の事件は、自分たちがまさに「ネットのゴミ箱化」を演出していたと批判される「ブーメラン」なのだ。

 新聞業界には、

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 減頁に加え、ここ10年来、各紙が活字を拡大した結果、記者が書くスペースはどんどん減っている。新聞の活字は長らく1行15字の時代が続いたが、現在は朝日、日経で11字と15字時代より27%も縮小。毎日に至っては10字と33%も縮小している。この結果、朝日では2割ほどの記者が「社内失業」状態に陥り、今年から本社で余剰となった記者を地方の拠点総支局に配置転換させ始めた。新聞社は歴史的に労組が強く、解雇は難しいため、地方記者を増やす形で総人件費を抑制し、かろうじて雇用を維持している。
 ファクタ 2009年3月30日(月)12:00配信「ああ、日本から夕刊が消える!」より

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 という話もある。「余剰記者」が増えると、このようなことをする記者がまたぞろ出てくる可能性もあろう。
 朝日新聞はこのセンター員の名前も出さず、処分内容にも言及していないが、これをうやむやにしていつの間にか消える形で終らせようとするならば、何の教訓にもならない。
 朝日新聞は自分たちの精神を守るためにも、このセンター員に対して厳しい対処をすると共に、社員全体の「常識観念」の育成に乗り出す必要があろう。

 もっとも、朝日新聞には、「珊瑚事件」以来、不祥事を教訓にして綱紀粛正に繋げたという姿勢が見えたことがまったくないのだが。


 おまけ。

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 強力な軍事報復を警告=「日本の牙城を無慈悲に粉砕」-北朝鮮

【ソウル31日時事】朝鮮中央通信は31日の論評で、北朝鮮が「人工衛星」と称して発射の準備を進めている長距離弾道ミサイルを日本が迎撃した場合、北朝鮮は「再侵略戦争の砲声」とみなし、「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段とその牙城を無慈悲に粉砕する」と警告した。韓国の聯合ニュースが伝えた。
 論評は、日本が北朝鮮の衛星打ち上げをミサイル開発とみていることについて、「相互尊重」をうたった2005年9月の6カ国協議共同声明を認めない立場を宣言し、「6カ国協議のテーブルをひっくり返す行為だ」とけん制した。
 時事通信 3月31日20時45分

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 北朝鮮のジョークは斜め上過ぎて意味が分からないのが難点か(苦笑)。

 自分たちで「打ち上げるのは人工衛星だ」というのならば、その弾道は日本の迎撃エリアのはるか上になる。それなのに日本の迎撃を心配するというのは、それが低弾道のミサイルであることを白状しているか、あるいははじめから打ち上げを失敗すること(この場合は日本に落ちてくる可能性があり、空中で破壊して国民と国土を守るのは日本として当然の「権利」であり「義務」である)を宣言していることになるのだが……「最も強力な軍事的手段によってすべての迎撃手段とその牙城を無慈悲に粉砕する」というのは明らかにノドンミサイルのことをいっているのだから、なおさらMDを活躍させなければならなくなる
 日本という「外国」に対して「ミサイル実験場の一部」程度の認識しか持っていないような政権が「相互尊重」という言葉を持ち出して非難の言葉を口にするというのは、どこか「難しい言葉を教えてもらったので使ってみたくてたまらない中学生」に通じるところがあるな(爆笑)。


 もう一つ、北が北なら南も南、

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 独島の生物遺伝資源を研究、生物主権の確立へ

【大邱1日聯合ニュース】大邱地方環境庁と嶺南大学の独島研究所が、独島の自然生態系と生物の遺伝資源(DNA)調査研究を共同で進める。
 両機関は1日、独島生態系の変化を持続的に観察し、生物資源と生物遺伝子情報を確保し、自然生態系保全と生物主権を確立する方針だと明らかにした。まず、ことしは独島の植物相や植生など7分野にわたりモニタリング活動を行い、新たな植物種に対する調査を実施する計画だ。また、植物の流入ルートや種の起源、集団内の遺伝的多様性を分析するため、各種植物のDNA分析を実施し、研究結果を遺伝子情報バンクに登録する。独島が生態的に完全な韓国領土だと立証する一方、独島生物のDNAを引き続き研究する方針だ。特に独島植物相においては、外部流入種の分布と拡散が生態系に及ぼす影響を重点的に観察し、流入種の除去を慎重に検討する予定だ。
 両機関は3日、嶺南大学で「独島生物資源共同研究協約式」を行う。
 YONHAP NEWS 4月1日14時15分

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 竹島に勝手な名前をつけて占拠を続けるためにならばということだろうが、「生物主権」などという言葉ははじめて聞いた。
 その土地に生息する生物の分布具合が領土の証拠になるという理屈がまったく不明である。この考えが通用するならば、よくニューギニアや南米のジャングルの生態系を先進国の学者が調査しているが、あれは「領有権の主張行為」になるのだろうか?

 韓国の子供が「独島にはヨモギがたくさん生えています。ヨモギは韓国人の方が日本人よりよく食べるから独島は韓国領です」と言っている映像を昔見たことがあるが、彼の国では国の機関や研究者も同じことをいうのだなぁ(嘲笑)。


 本日のプラレス。

 最後に真面目な話。

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 脳波を解析して動くロボット開発 ホンダ、アシモの新技術発表

偕楽園血圧日記-脳波ロボット
(写真、共同通信より。脳波計測器)

 ホンダは31日、人間が頭の中で考えた動作を、脳波と脳血流を計測・解析することで、2足歩行ロボット「ASIMO(アシモ)」が同じような動作をする技術を国際電気通信基礎技術研究所(ATR、京都府精華町)、島津製作所と共同開発したと発表した。将来は家事手伝いなどに応用できる可能性があるとしている。開発した装置はヘルメット形のセンサーと計測機器などで構成。実験では正答率90・6%に達した
 共同通信 2009年3月31日(火)19:48

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 これは凄い技術だ。この脳はパターンの検出技術がさらに発展すれば、脳性麻痺や肢体不自由な人が自分でサポートロボ、あるいは装着型補助装置を操れるようになる可能性がある。
 そのためには、もちろん写真にある巨大な「箱」をもっともっと小型化する必要がある。だがこれは確かな「光明」である。