体が感じやすいのは寒さか温かさか？

沖縄では、GWを目前にビーチが賑わい始めています
一方で入梅前にも関わらず雨が多く、天気が変わるごとに気温もよく変わります。
不安定な天気から体調を崩されていらっしゃる方もいるのではないでしょうか？
アーユルヴェーダでも季節の変わり目は、体に『ヴァータ』という風の性質が高まるため自律神経などのバランスが崩れやすく注意して過ごすことが必要と言われています。 

健康管理士TIPSから気象の変化を味方につける方法について簡単にまとめておきますので、ご自身の体調管理にお役立てください

「気象」の要素＝気温・湿度・気圧
これらの変化に合わせて私たちの自律神経・内分泌・免疫機能は自らバランスを取ります。

今回は、気温が与える体への影響を考えます。

 人間が 活動するのに適した温度の範囲は夏の室内で25~26度、冬は18~20度程度だそうです。この範囲を超えると、体は何かしらの方法で気温に順応するためにエネルギーを費やしていることになります。
体が気温に慣れきらないうちに５℃以上も気温が上下すると、皮膚でキャッチした刺激によって交感神経と副交感神経の切り替えが激しくなります。一日に何度もこの切り替えが行われるとそれだけ体への負担がかかり、疲労感が蓄積して体がだるくなるなどの不調が現れやすくなります。
まず、温度差の大きい場所に移る場合は、体に負担にかけていると思うと良いかもしれません。

 体の体温は何で調整されているでしょうか？
実は血液が体をめぐって体温の調節を行っています。
私たちの皮膚に点在する温度を感じるセンサー「温点」と「冷点」がまず気温を感じ取ります。体の部位によって分布は異なりますが、全体では寒さを感じる「冷点」の方が多く存在しています。その為、私たちは寒さの方が敏感に感じ取り、寒さから守るために反応を起こしています。
寒さを感じ取ると、まず血管が収縮して体の熱を逃がさないようにします。これによって血液循環が悪くなり、手や足先に冷えを感じやすくなります。さらに関節周囲の筋肉や腱への血液循環が悪くなると関節のこわばりが現れることもあります。
また、血管が収縮すると血圧が上がります。その圧力に耐え切れないもろくなった血管で脳内出血などが起こります。朝方に心筋梗塞が多いのは、朝昼の気温差が激しい日で、朝方からの冷え込みから体を温めるために心臓がいつも以上に働き虚血状態になるからです。逆に急激に暑くなると、脱水状態が続いて血液の粘度が高まり脳梗塞のリスクが高まります。
血液の循環や血圧に何かしら不安要素がある方は、「気温差」にさらされないよう環境選びも大切になってきます。

 

天気が大きく変わる日はそれだけ急激な温度変化もあります。さらに夏になると、クーラーなどで急激に室内の気温が下がります。一般的な判断目安では、気温５℃低くなるときは、洋服１枚多く着ると丁度良いようです。夏の間も上着を持って体を守りましょう。