大学という斜陽産業 -190ページ目

万歩計その2~授業編

GWもあけました。人によってはこの金曜日(さらには土曜日)を休みにして、まだまだ連休中の人もいるかもしれませんが、大学は通常モードに戻りました。例年のことではありますが、やや学生の数が減ったような気がします。教室も、いつもより人数が少ない感じです。


さて、先日愕然とした一日の歩数を、今日は大学に行く場合で計ってみました。


万歩計になりました。今日は、講義とゼミがありました。ゼミはほとんど座りっぱなしでしたが、講義では少し歩きました。もともと、今日担当の講義の終わりにその日の内容を確認させる意味での小テスト等を実施しており、いつもその時間は教室内を歩き回っていますので、ちょっと期待していました。ということで、先日の結論の授業編は、以下のようになるでしょうか。


結論:講義は意外と身体に良い


今度は、一日に2コマ講義がある日の歩数を計ってみます。



GWも終わり

GWも終わりである。 結局、この1週間、幸いにも大学へは行かずにすんだ。


でも、これから夏休みまでは、もう通常の休み以外、休みはない。7月に海の日による連休はあることはあるが、今年は月曜日に講義がないので、あまり関係がない。そして、今月の土日はすでにすべてスケジュールが入っている。研究会、学会、研究会、学会・・・。ちょっと、いや、かなりブルーである。


では、このGWの成果は、と聞かれると、結局何もないような気がする。初志としては研究に充てようと思ったけども、これは遅々として進まない。その合間に気分転換に行った書斎の整理整頓も中途半端である。論文の締切も迫っている。気ばかり焦るけど、本当に進まない。やばいなあ。幸い、今月の研究会も学会も、報告、司会等が一切無いので、結局どれかをさぼることになるんだろうなあ。

万歩計

先日、ふと手にしたパンフレットに、一日あたり7千歩以下の場合、相当の運動不足であると書いてあった。そこで、どこかのおまけで貰った万歩計があったので、ここ数日つけてみた。


ちなみに、万歩計とは本来どこかの企業の登録商標で、一般名詞としては歩数計と言わなければならないらしい。


愕然としました。万歩計ではありません。千歩計です。


確かに、デスクワーク派なのでしょうがないですが、これはまずいよなあ。同じ文系でも、フィールドワークとかするタイプならまだしも、本当に机に向かって文献を読んで、PCで論文書いて、っていう生活だと、ほとんど歩かない。講義があればもう少し歩きそうだけど、家にいると本当に歩かないとは思っていたけど。


結論:研究は身体に悪い(笑)



研究会

分野や人によって様々だろうが、週末は、学会や研究会が開催されることが多い。さすがにGW中は開催されないようである。


しかし、年々いろいろなしがらみも生じ、学会や研究会に多数関わらざるを得ず、週末にダブルブッキングは当たり前、トリプルブッキングもざら、なんて言う感じである。


予定がバッティングした場合、当然自分の中で優先順位をつけて参加することになる。とはいえ、そうなると、全く参加しない研究会もでてしまうので、適度に配慮をしつつ、週末の予定を調整することになる。しかも、プライベートな都合だってある。


こんな場合の最適解を導き出すソフトでもないかなあ?


研究と大学教員という位置づけ

GWに入った。講義等がないので、(家族サービス等をのぞき)比較的まとまった時間がとれる貴重な期間である。このGWは、(内容はともかく)研究に大半を充てようと思う。だって、大学教員の仕事の一つに研究があるのだから。


しかし、大学教員にとって研究は非常に重要な仕事だと思うのだが、果たしてそれがどれだけ認知されているのかは、常日頃疑問に感じている。「おまえは、三流どころか五流ですらないのだから、研究者には値しないだろ!」とい突っ込みはきちんと受け止めますが。


実際、大学での位置づけも教育職員であって、研究職員ではない。だから、大学から支払われている給与は、研究への対価ではなく、教育やその他の行政・管理業務等(いわゆる雑務)に対するものだといわれたりもする。


以前の勤務先で、自己点検・評価の際、若手の教員の研究時間の確保をと訴えたら、(その大学の置かれている状況もあるだろうが)研究は、教育等の仕事をきちんとして、残った時間にするものだ、と言われたことがある。


幸いにして今の勤務先ではそこまで言われず、研究もきちんとすべき雰囲気があるので、周りの大半は(その評価はよくわからないが)きちんと研究しているようである。(まあ、実際、研究しなくても教育をきちんとしてくれれば、周りには迷惑がかからないので良いが、そういう人に限って教育もいい加減だったりするので困るのだが。)そして、それをきちんと評価しようという体制になっている。


はてさて、それにどれだけ応えられるかは定かではないが、研究にいそしむこととしよう。そして気分転換にこのブログに書き込むことにしよう。

専門職大学院の行方

今日の日経新聞の夕刊(または日経ネット )で、「会計大学院、計算外の苦戦・新設6校が定員割れ」との記事。


法科大学院の場合、新司法試験の合格率予想から、2年目の今年は昨年ほどの過熱感がなくなり、大学によっては大分苦戦したようですが、会計大学院は初年度から苦戦しているようです。法科大学院は司法試験の受験に必須なのでまだ良いのですが、会計大学院は公認会計士試験の試験の一部免除しかありません。計算外というか、予想通りとも言えそうです。


これからですと、教員養成の大学院の設立を考えているところも多いようで、このような専門職大学院がちょっとしたブーム的な感がありますが、いったい本当に成功するのはどれくらいなのでしょうか。


まだ答を出すには早いと言われるかもしれませんが、おそらく、どこの大学でも、これが失敗したからといって、誰かが責任をとるとは思えません。


勤務先でも何か考えている様子。とはいっても、現場レベルより上の方の理事とかが乗り気なんです。でも、失敗したら現場に責任を押しつけるのが今の経営陣。これらの結果によってあきらめてほしいと思うのが本音といったところです。


新しいことを始めるよりも、今のものを強化しようよ。

GWその2~謎の学年歴

先日、GW というエントリーで書いたけれども、GWが飛び石連休になっている場合、そこを臨時休校にして、1週間ぐらいの連休にしてしまう大学がある。自分の勤務先は暦通りだが、非常勤先がこの方法を採用している。


しかし、このやり方が個人的には何となく腑に落ちない。2日(月)は休みである。そして6日(金)から講義再開。しかし、翌7日(土)は休みではないが、講義は午前中のみで、開講数自体も少ないので、多くの学生にとっては休みも同然。したがって、休みの合間という意味では2日も6日も変わりないように思う。まあ、6日を休みにしてしまうと、29日も休みなので、2週連続休みになるし、講義回数も考えれば、しょうがないのかなとは思う。


そういえば、学生時代のある講義は、GW中に抜き打ちテストをすることで有名だった。GW中に真面目に出てくる学生を評価してあげようという配慮しようということだった。でも、(曜日の関係で毎年ではないが)恒例だったので、抜き打ちでも何でもなくなって、皆が準備万端で臨んでいるので、あまり意味がないのでは、と思ったことが思い出されます。

教授絶対主義?

ネタに行き詰まっていたら、こんなのを発見しました。あいかわらず同業者ネタなのですが。きっかけは、大学教員の日常・非日常のまだなんですが…なのですが、そこにリンクが貼ってあるエントリー教授って楽なの?では、こんなことが書いてありました。

 

(ここから)

掲示板の中で、教授は楽そうという意見がありました。

これは、本当です。楽しようと思えばいくらでも楽できます。しかし、教授になるまでの大変さはハンパじゃないです。

助手、講師、助教授の給料は、拘束時間の見合ったものではありません。助手から結婚してくれと言われたら、貧乏覚悟しろか、お前も働けと言われていると思ってください。脱線しましたが、そのぐらい安いです。
普通のサラリーマンと勝負になることもありますが、民間企業で働いている同期の人間より年収が高かったことはないです。自嘲的に学歴をドブに捨ててるなんて言い方をする人もいます。

なんでそんな職場にいるかと言えば、勉強が楽しい変人ですし、好きだから多少の苦しさもOKってことなんですよね。嫁さんはいい迷惑ですが。
そして、いつかは教授になればやりたい放題できるから、耐えていられるという側面もあるでしょう。

故に、大学の中には教授絶対主義に逆らおうという人はいないのです。


(ここまで)


世の中の方に誤解して欲しくないのですが、私立の文系では、普通、そんなことはありません。もちろん、すべての私立文系がそうだとは言えませんが、少なくとも、個人的事情が絡んでいない限り、そんなことはあまりあり得ません。

この個人的事情とは、教授に自分の師匠がいる場合などです。その教授が若くして弟子を育てて、自分の大学に就職させたならば、師弟とも教授なんていう場合があるのが私立文系です。だから、その関係で師匠に服従する可能性はありますが、そういう利害関係がなければ、全く対等とはいいませんが、上下関係はないのです。だから、結局、声の大きい人、すなわち言ったもん勝ちとなるんだと思います。助教授なんて別に教授を助けませんよ。

う~ん、上下関係とか生殺与奪の権利を教授に握られていないという点では理系でなくてよかったのだろうけど、教授の権力の小ささから言ったら理系の方がよかったのか。

読者機能

大抵どこのブログでもランキングがあるようだが、このアメブロには読者機能という機能がある。もちろん、アメブロ・ユーザーの間でだけ使える機能だが、「私はあなたのブログの読者です。」ということを作者に知らせ、またそのページが更新されたらその情報が送られてくるらしい。

 

 

というのも、自分も定期的に巡回しているブログがあるのだが、この読者機能をつかっていないので、本当のところはよく分からない。

アメブロではデフォルトで訪問者数をカウントしてくれているので、最近の推移から推測するに、何人かの固定読者がいるのだろうな、とは思っていた。そしてついにアメブロでの読者がついた。今まで何とも思っていなかったが、やっぱり読者がつくというのは嬉しいものです。

 

 

講義に関する噂

そろそろ大学の履修登録期間が終わるようで、学生の今年の履修科目が確定する頃です。本来は、(必修科目等の制限を除けば)自分の取りたい科目を履修すべきですが、中には、「1限と3限に必修があるので、2限に入れた」とか「あの先生の科目は楽勝だから取った」というのもあるようです。

 

しかし、学生の講義に関する噂も、結構あてになりません。例えば、大学教員の日常・非日常では、

 

 その他、非常勤がいないためにまわってきた穴埋め講義は、初回20分。次の回30分というとんでもないものでした。さすがにこんな講義じゃ誰もとらんだろうと思ったら、歪んだ楽勝情報が流布したようで、選択者が多いようですorz

 

 

といったように、結局何を根拠にしてそんな情報がでてくるの?っていう噂が飛び交っています。以前あった自分に関する誤報は、

 

「出席しなくても単位をもらえる」

 

というものでした。自分は当時、単位認定が厳しいことで有名だったらしく、学生の間では信じられない情報として流布しておりました。他の先生から、こんな噂がながれてるよって指摘されて知ったのですが、自分が初回の講義で言ったことは、こういう事でした。

 

「単なる出席点は取りません。だから試験ができれば、出席しなくても単位をあげます。」

 

なんです。重要な前半部分がすっぽり抜けた訳ですね。だから、この年、履修者はものすごい数になった(選択科目なのにほぼ1学年の定員分ぐらい)のですが、あきらめたのか、最終的に試験を受けたのは登録者数の半分ぐらいになりました。