大学という斜陽産業 -196ページ目

同業者のブログ

ちょっと暇つぶしにネットをふらふらしていましたら、同業者のブログを見つけました。どうやら自分とは違って理系らしい。ちょっと読んだけど、やはり仕組みも大分違います。

http://blog.livedoor.jp/yahata127/

なんと、今話題のライブドアのブログですね。今度面白いネタがあったら、コメントしてみます。

再試験

再試験という仕組みをご存じですか。

知っている人にとっては説明不要でしょうが、文字通り、再び試験を実施するというやつです。自分の学生時代にはありませんでした。

ちなみに追試験は、諸般の事情(大学によって認める事情が微妙に違う可能性はあります)により、本来の試験を受けられなかった場合に認められる試験です。

再試験は、大学によってこれまた色々と要件は異なるものの、一度試験を受けて合格しなかった(単位を認められなかった)科目について、改めて試験を受けるチャンスを与えるものである。要件としては、例えば、①卒業するのに数単位足りない場合、②進級要件に数単位足りない場合、などに、(無制限ではなく)一定の範囲内で受験を認めるというのが多いのではないでしょうか。

自分の学生時代にはなかった仕組みなので、就職して初めて聞いたときは追試験と混同していました。しかし、最初の就職先と今の大学、さらに非常勤先を含め、いままで講義した大学で再試験がない大学はなかったので、今では一般的な制度なんだろうと思う。そして、今の大学って、ここまで学生のことを考えなくっちゃいけないんだなあ、としみじみ考えさせられた代物でありました。

非常勤講師の口

先日、非常勤講師の口はどうしてみつけるのか、というコメントが付いたので、今回はその話をしてみたい。ただし、文系の、しかも社会科学関係という限定付きであることは言うまでもない。

基本は、やはりtaroさんが書かれたように、紹介が多い。紹介というか、人間関係によるところが大きいだろう(本来は実力主義で行くべき専任の口だって、人間関係によるところが大きいのは事実ですけどね)。

例えば、探す立場から言えば、学会、研究会等の関係で知り合いにめぼしい人がいれば、直接声を掛ける場合もあれば、その専門に近い人に誰かいい人いない?といって紹介してもらう場合もある。

非常にややこしい例として個人的な話をすれば、来年度も継続するX大学の某非常勤の口は、X大学のA氏からY大学(自分の勤務先)の甲学部のB氏に打診があり、B氏から乙学部のC氏に話が移り、さらにC氏から丙学部の自分に誰かいないかと聞かれたのを、これ幸いにと自分で入り込んでしまったというものである。だから、A氏とは顔すら合わしたことがなかったりする。

しかし、最近は、公募も多くなりました。同業の人には当たり前のサイトだけど、関心がある人は

http://jrecin.jst.go.jp/

をみてください。基本は専任の公募情報ですが、たまに非常勤の公募情報もでています。企業から大学へ転職する人も増えているので、スタッフ・サービスではないけど、転職情報としても利用できます。

#自分も週1回はチェックしています。

公募情報が容易に集められるなったせいでしょうか、公募をすると、以前と比べてかなりの人が応募してきます。だからといって採用したい人がわんさか来る保障はないのだけれど。

でも、子育て等でちょっとお金が欲しいという人は別として、研究時間を確保したいので非常勤は遠慮したいという人が多いです。しかし、師匠経由の紹介だったりして、断れずに続けている人もいますが。

締切の巻

テーマが大学の掟とは、自分でつけておきながら、ちょっと大袈裟かなあとは思ったりして。

さてさて、大学教員は、えてして他人(=学生?)に厳しく、自分に甘い人が多い訳です。

#自分も胸に手を当てて反省することしきり。でも、反省なら猿にもできるって芸があったなあ。

その良い例が、まさに締切。例えば、学生のレポートの提出期日には非常に厳しいくせに、自分の締切には超が10個以上つくほど甘かったりして。中には、教授会で毎回催促される人とかもいたりする。やはり企業社会ではやっていけない人が多いのね、なんて言われても反論できません。

#流石に教授会で名指しで注意されたことはない。

非常勤講師料

先日書いた非常勤講師の講師料の話。

相場って幾らぐらいだと思います?皆さんはどれくらいが妥当だと思うのでしょうか。もちろん、いろんなパターンがあります。いわゆる有名人に対する特別待遇がある場合もあります。という訳で、以下の話は、個人的な経験と聞いた範囲ということになります。

非常勤講師料の支払い形態は、大学によって違っていて、①1コマ(通常90分)あたり○○円、②週1コマで毎月定額、の2パターンがあります。

もちろん、いずれのパターンでも幅ありますが、②の場合だと25,000円から35,000円ぐらいでしょうか。①の経験もありますが、年間にならすと大体同じぐらいになります。

①の場合、当然毎月収入額が変動し、夏休みなど講義をしない月の収入は0になりますが、5回講義をした月は多くなるということになります。

②の場合、講義を1回もしなくても収入があって、ちょっとうれしい気もします。

通常、好きなだけ非常勤を許す大学はありません。週2コマぐらいが上限でしょうか。でも、この場合②のパターンだと、月50,000円強の副収入になるので、これをもって自動車ローンや住宅ローンのあてにしている人もいますね。

自分の場合はどうかって?お小遣いですね。

確定申告

今日から確定申告が始まります。

大学教員は、通常給与所得者ですから、普通の会社員と同じく、2000万円以上の給与所得があるとか、副業による他の収入、不動産や株式の譲渡所得等がない限り、確定申告は不要です。

不動産の譲渡所得は、おそらく大多数の人にとっては人生の中でそんなに何回も生じそうもないと思います。株式の譲渡所得がある人は結構いそうです(特定口座を利用するという手もありますが)。

大学教員の副業(と書くと怒られそう)で多そうなのは、(1)非常勤講師、(2)印税・原稿料収入でしょうか。TV・ラジオ出演料も該当しますが、大多数の大学教員にとっても無縁だとおもいますけど、どうでしょう(少なくとも、自分には無縁)。

自分も非常勤講師の収入と、印税・原稿料収入が少しあるので、確定申告をしなければなりませんねえ。

ちなみに、非常勤講師の相場って幾らぐらいだと思います?これについては、また後日。

トラックバック

う~ん、まだブログの仕組みが良く理解できていない。

昨日の書き込みのコメントとトラックバックがついたのだが、
コメントは良いが、トラックバックが十分理解できていない。
どうしましょ。

という、書き込みを増やすだけのぼやきでした。

バレンタイン・デー

今日は雑ネタです。

今日、2月14日は、バレンタイン・デーです。会社勤めの経験はないのですが、会社では職場で女性陣が男性陣に義理チョコを配る、というような話を聞きますが、大学、特に私立大学の教員は、義理チョコのおこぼれにあずかることはありません(事務職員同士は知りませんが)。別に欲しいわけではないけど(と、見栄を張ってみる)。

特に私立大学だと、この時期、講義がありませんから、高校や中学のように学生もキャンパスにはほとんどいません。講義があったとしても、学生が義理チョコをくれるような人気者ではないので、関係ないことこの上なし、です。

そういえば、学生時代、コンビニでバイトをしていたのですが、3月14日の朝に、あわてて生徒さんへのお返しを買いに来ていた近所の小学校の先生のことが思い出されます。単価は小さいとはいえ、20個以上買っていったのです。あのころは、(今が裕福ではないけれども)、貧乏生活を送っていたので、結構大変だなあ、と思ったのでした。

しかし、貧乏生活とはいえ、銭金に出てる人たちにはかないません。あれはすごい。

合否判定の謎

今日は、入試の合否判定について、個人的な疑問を書きたい。

まずは、真面目な話から。

入試の合否判定は、通常、各学部の教授会の承認を必要とする。もちろん、原案は入試委員会みたいな学部内組織がつくる。その際には、過去の歩留まり率などを勘案して、必要な合格者数を決めるわけである。そう、合格点が先にあるのではなく、合格させたい人数から合格点が決まる訳である。そしてこれはもちろん、一種の賭である。

歩留まり率は毎年変わるので、当たれば良いが、はずれると大変である。予想より低い場合は、定員割れとなる可能性があるので、冷や汗もの。では、逆に高い場合は良いのかというと、文部科学省が文句を言うので、これまた困ったことになる。

ちなみに、文科省は、定員の1.2倍ぐらいまでは許容すると言われている。 九州の某大学は、そんなことはお構いなしに、定員の数倍もの入学者を確保し、補助金等のしがらみを一切断って、我が道をいっている。しかし、通常は補助金等を受けるために、お上の言うことを聞くことになる。でも、そんなこと言ったって、定員割れした場合に助けてくれるわけではないのだから、ハイハイっていうことを聞いていれば良いって訳じゃないのだけれど。

で、次に個人的に???となる話。

まあ、これは大学教員ってやつがいかに経営感覚がないというか、自分たちの給料がどこから出ているのかを認識していないっていう話である。 上で、合否判定は教授会の承認を必要とする、と書いた。ここが曲者なのである。そのときに、いろんなことを言い出す人たちがいる。例えば、

①自分の大学の現状を認識していない(敢えて目を逸らしている?)のか、うちの大学はもっとレベルが高いのだから、合格点をもっと上にしろと言う人

②もっと入学者のレベルを上げないと教育できないと言う人。

いずれも、合格者の人数を少なくすることになる。これは、言い換えるならば、授業料収入が少なくなることを意味する。某保険会社のコマーシャルではないけど、「よ~く考えよう」である。自分たちの給料は、授業料が主要な源泉である。それを少なくしてくれ、と言うのである。じゃあ、その分自分の給料は返上します、とは決して言わない(言ってもそうはならないだろうけど)。民間だったら、売上が減って利益が減ると(厳密には、売上が減ってもさらに費用を減らせば、利益が増える場合もあるけど)、ボーナスなどがカットされることになるのに。

こんなことを書くと、自分の専門がだんだん絞れてきてしまいそうで怖い。

②の方は、さらに問題は深刻である。「満足のいく教育ができない」という主張は、一見聞こえが良いが、よ~く考えると、「私は教育能力が低いです」と言っているのと同じである。じゃあ、教員止めろよ、って言いたいものだ。で、そういう人に限って「私は教員ではない。研究者だ」って言うに決まっている。確かに研究者であるのが大学教員の特徴でもあるのだけれど、大学は我々の研究だけに対して給料を払っているのではない。大部分は教育に対して払っているはずだ。そう、大学にとって役に立たない人間を雇っていることになるわけだ。

もちろん、自分は教育力が高いから平気だ、なんて言いたい訳ではありません。

最後に、同業者の方(もし読んでいたらですけど)。こんな事書いていても、自分は経営側にいる訳ではありませんから

志願者数

大学冬の時代と言われ出して久しい。全入時代も目前で、いわゆる上位校は人気もあって受験者を十分確保できるし、入学者の質も確保できるが、いわゆる下位校では、募集定員さえ志願者が集まらないケースだって生じている。

勤務先の場合、全体として、さすがに純増とはいかないものの、ここ数年、微減状態で踏ん張っている。しかし、特定の学部には、「隔年現象」というのがあって、増えたと思ったら、次の年は減るというのを繰り返している。

自分の属する学部もそうだ。去年は増えたので、みな「ヨシッ」って思ってたけど、今年はその反動で激減した。

当然といえば当然なのだけれど、特に私立大学にとっては、入学者の確保は重要である。言い換えるならば授業料収入の確保である。民間企業で言えば、売上にあたるからである。しかも、(退学者や編入学者による多少の変動はあるが)4年間の収入に影響を及ぼす。さらに、受験料収入だって大きい。

そして学内の勢力図にこれが影響するのである。民間企業でも儲かっている部門が威張っていたりするのと同じで、(大学は建前上非営利法人ではあるけれど)儲かっている学部の要求が通りやすかったりするのである。さてさて、今年の入試はまだすべて終わっていないのだけれど、最終的にはどうなることやら。