非常勤講師の口 | 大学という斜陽産業

非常勤講師の口

先日、非常勤講師の口はどうしてみつけるのか、というコメントが付いたので、今回はその話をしてみたい。ただし、文系の、しかも社会科学関係という限定付きであることは言うまでもない。

基本は、やはりtaroさんが書かれたように、紹介が多い。紹介というか、人間関係によるところが大きいだろう(本来は実力主義で行くべき専任の口だって、人間関係によるところが大きいのは事実ですけどね)。

例えば、探す立場から言えば、学会、研究会等の関係で知り合いにめぼしい人がいれば、直接声を掛ける場合もあれば、その専門に近い人に誰かいい人いない?といって紹介してもらう場合もある。

非常にややこしい例として個人的な話をすれば、来年度も継続するX大学の某非常勤の口は、X大学のA氏からY大学(自分の勤務先)の甲学部のB氏に打診があり、B氏から乙学部のC氏に話が移り、さらにC氏から丙学部の自分に誰かいないかと聞かれたのを、これ幸いにと自分で入り込んでしまったというものである。だから、A氏とは顔すら合わしたことがなかったりする。

しかし、最近は、公募も多くなりました。同業の人には当たり前のサイトだけど、関心がある人は

http://jrecin.jst.go.jp/

をみてください。基本は専任の公募情報ですが、たまに非常勤の公募情報もでています。企業から大学へ転職する人も増えているので、スタッフ・サービスではないけど、転職情報としても利用できます。

#自分も週1回はチェックしています。

公募情報が容易に集められるなったせいでしょうか、公募をすると、以前と比べてかなりの人が応募してきます。だからといって採用したい人がわんさか来る保障はないのだけれど。

でも、子育て等でちょっとお金が欲しいという人は別として、研究時間を確保したいので非常勤は遠慮したいという人が多いです。しかし、師匠経由の紹介だったりして、断れずに続けている人もいますが。