スチャダラパー、高木完が
所属する音楽事務所の社長だった私が
ある日
「歌いたい！」
と言う魂の望みに目覚め
会社を手放す
と言うところから
でしたね。
第一話 私はコレで会社をやめました！
https://ameblo.jp/somihongo/entry-12504269471.html
その時の大きなモチベーションであった
「歌いたい」
を叶えるべく
サンフランシスコに引っ越して
ところがレッスンに行ってみると
歌えない。
理由もなく涙が出て喉がつまり
音がちゃんと出ないのだ。
そうして私は歌への
憧れを抱えたまま
パフォーマンス・アーティスト
としての活動を先に
公ではじめていた。
ちなみに渡米した翌年
２０００年には
サンフランシスコで４００人の
お客様を前に３日間、
全裸も伴う
パフォーマンスアート作品に
ダンサーとして参加した。
そんな私にとって
初めてのソロコンサートが
シアターというのは
ぴったりだと思ったのだ。
サンフランシスコ・ベイエリア
と言うのは身体表現とそれ系の芸術の
メッカである。
しかし引っ越すまでは
そんなことはつゆ知らず、
というだけでなく
興味もコレと言ってなかった。
そもそもその土地に住むことになったのは
松濤に住んでいたときに
よく行っていた自然食レストランに
勤めていた女性がダンサーで
彼女が行きたがっていた
ワークショップの英語で書いた詳細を
私に日本語に訳すことを頼まれた
ところから始まった。
チラシを読み進むにつれ
私の胸はドキドキした。
「これは私のためのものだ！」
そう強く実感し、
そのピンク色のチラシを
家に持ち帰ることにした。
ああ！
チラシの色まで覚えている！
私は少し驚く。
このブログを書き出すまで
そんなことを覚えていることさえ
知らなかったのだ。
その一週間のワークショップの主催は
アナ・ハルプリン
と言う１９６０年代から活躍する
当時７９歳の女性。
そのワークショップは
身体表現によって
心と魂を解放するような
ワークで
現在は彼女の娘が
主催するようになった
表現アートセラピーの学校の
創始者でもあった。
私が会社を手放したのは
１９９９年。
所属アーティストや社員
取引先などに話をして
会社を整理し始めた時点では
まだこの先の人生がどうなるのか
全くわかっていなかった。
なんとかなるだろう！
そう考えては
会社経営１０年で自然に残った
幾ばくか貯金だけを頼りに
私は会社をやめた。
まさかその先貯金が底をついて
一文無しになる日が来るとは
思わずに！
この先の人生
どう生きていいかの見当もつかず
迷い子のようになる日が来るとは
これっぽっちも思わずに！
（続く）
第1話 私はコレで会社をやめました！〜私が歌うことの意味
第2話 私はコレで会社をやめました！〜私が歌うことの意味
第3話 歌を忘れたカナリヤ〜私が歌うことの意味
第4話 あのフジロックの〜私が歌うことの意味
第5話 こんなことがあっていいのか！？〜私が歌うことの意味
第6話 ピンチはチャンスに続くのか？〜私が歌うことの意味
第7話 武道館〜白いベンツ？〜私が歌うことの意味
第8話 アレサ？ 記憶の曖昧さの中で〜私が歌うことの意味
第9話 ゆるい繋がりを辿ったら〜私が歌うことの意味
第10話 自分の価値を信じること〜私が歌うことの意味
第11話 人の向ける注意の持つパワー〜私が歌うことの意味
第12話 少し背伸びをしてでも〜私が歌うことの意味
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