蒼風島茶異事記(茶農家気まま日記)


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今日から茶摘み

 今日から本格的に茶摘みが始まりました。
 出足としては、やや首を傾げる品質です……。
 うちの茶園は、予定より一日早めて、4月1日摘み。

 明日から、夜はほとんど茶工場での作業となります。 

3月15日現在の新芽

 3月15日の茶の木(ゆたかみどり)

 3月18日の茶の木

 もう少し伸びていますが、まあこんなものでしょう。
 彼岸過ぎになると、伸びも急速に進んできます。
 黄色味が緑を載せてくると、成長が進んでいるのと同時に、旨味も乗ってきます。
 緑が濃くなるほどお茶は旨くなるのです。

 この状態の芽を噛んでみます。
 青臭さはなく、かなりの苦味と渋み、ほのかな甘さとが拡がります。
 製品化した茶の葉を囓った味とほぼ同じです。
 香りが足りないのと、やや水っぽい点が違うだけでしょうか。
 もう、お茶の味の大部分は決まっていると言っていいのでしょう。
 何ごともなければ、去年よりましなものができそうです。

はじける泡の音

 3月8日。
 一枚目の「やぶきた」に油粕。
 二枚目の「やぶきた」、三枚目の「ゆたかみどり」に、油粕液肥の残滓。
 以上散布。

 気温が上がり、油粕液肥の発酵が進んできた。
 蓋を開け、撹拌すると発酵して出来た炭酸が浮き上がってきて、液肥の水面ではじける。
 無数にはじけた炭酸は、発酵過程で生じるその時々の香りや匂いを撒いていく。
 今は香り。発酵臭ではあるけれど、甘酸っぱい香り。
 もう一週間もすると、発酵臭が勝って匂いに変わる。
 それでも、希釈して散布すると、発酵臭は香りにとどまっている。

 3月8日の茶の木(ゆたかみどり)
 3月8日の茶の木

 この時期になると、周囲の静かな夜、耳を凝らせば、
 お茶の新芽のはじける音が聞こえてくる。
 ほんのコンマ何ミリという新芽の伸びでも、数十億という芽数がそろえば、なんとなく聞き取れるようになる。
 ちょうど、細かな炭酸がはじける様な音である。
 ――― そんな気がするだけですが。

少しずつではあるけれど


 3月3日の茶の木(ゆたかみどり)
 3月3日の茶の木


  2月27日の茶の木
 2月27日の茶の木

 ゆっくりと成長しています。

 *****
 昨日、今日と晴れ。
 気温は15℃、18℃。
 なかなか上がりません。
 現在確認できる害虫は、「毛虫」だけ。
 さくさくとよく葉を食べるのです、これが。

 で、どうやってやっつけようか思案中です。
 新芽に害が出るので、食用油は使えません。
 
 明日の天気を見て、考えることにしよう。

雨の気配が消えない

 今日も昼から雨。
 この十日ほど雨の気配が消えない。
 陽射しがなく、曇り空ばかり。
 一向に気温が上がらない……。

 昨日、油粕を撒いた。
 昨日今日と油粕液肥を散布した。
 その後、雨。
 水は必要なので、決して悪いことではない。
 せめて、撒いた油粕と土壌を耕耘させてくれたら、これ以上のことはないのだが……。
 
 雨の気配が消えない曇り空。上がりにくい気温。
 新芽の急激な成長は望めないが、じっくりと伸びてくれる。
 茶の木の上の水気と低めの気温は、害虫の繁殖を抑えてくれる。
 病気もまた同じ。
 無農薬栽培には、いい傾向ではあるのだが……。

 でも、
 そろそろ陽射しが欲しい!

あと33日

 2月27日の茶の木(ゆたかみどり)
 2月27日の茶の木  


 新芽の下の二枚の葉が「包葉」
 その中にツンと伸びたのが新芽。
 新芽が包葉の二倍の長さになったものが全体の70%を達した日が「萌芽期」
 その日から30日前後、積算温度で450度を超えると摘採期となります。
 概ね、32~33日だろうと推定します。
 
 画像を見る限りでは、29~30日後の3月30日頃でもおかしくないのですが、
 茶園全体を見渡すと、プラス3~4日ほどのようです。
 後は、日中の平均気温がどれだけ上がっていくか、です。





 
    

新茶まで、あと36日(予定)


  今日(2月22日)の茶の木(ゆたかみどり)
  2月22日の茶の木

 この状態だと、あと35~36日で摘採できそうです。
 被覆すると、40日程度になりますが、被覆なし。
 
 そのかわり、せっせと葉面散布をして茶葉の含有窒素量を増やします。
 むろん、油粕液肥。
 直近になれば、昨年の製造茶葉を水出しして散布したりします。
 一応水溶性窒素(お茶の旨味成分)が含まれているので、効果はあるはずですが、実際はどうだかわかりません。
 気休めのようなものです。

 そうやって、わけのわからぬことをやりながら、日一日と茶摘みに向かっていくわけです。

  

4月2日

 2月17日に遅い「化粧均し」を終え、今日で4日。
 この時期ハサミが入ることで、萌芽が一挙に進んできます。
 「ゆたかみどり」で、4月2日の摘採でまず間違いのないところ。
 あとは、天候がどう推移するかです。

 一葉から二葉開いた頃(3月5~10日頃)に、一度寒が戻ってきます。
 その時に一端芽の伸びが止まるのが、気になるところ。
 悪ければ、霜の被害に遭います。
 ――― それは、その時のことにして。

 18日に、春肥(油粕)をやりました。
 3~5cmほどの深さで耕耘して、土壌と油粕を混ぜるのがベストですが、あいにく19日から雨。
 21日には、まだ土壌は湿っています。
 やった肥料が流れない程度の雨は、次善なので、まあ良しの部類です。
 ――― 耕耘できない場合は散水しましょう。という指導もありますし。

 で、今日は、スプリンクラーの清掃作業です。
 これから、摘採までの40日間、液肥の散布と散水でフル稼働することになります。
 

化粧均し(春整枝)

 この数日、間を挟みながら、「化粧均し(春整枝)」をやっていた。
 「整枝」には、秋春整枝と夏整枝とがある。
 整枝作業の主な狙いは、
 1)摘採面をきれいに揃え、次の摘採葉に、古葉や木茎が混入しないようにすること。
 2)頂芽を摘除することで、新芽数を増やしたり、新芽の生育を均一にすること。
 3)そのことで、良質の原料(生葉)を多く生産すること。
 である。

 特に生産量に関わるのが、「秋春整枝」である。
 「秋整枝」は、11月初旬頃行うもので、8月中旬の「夏整枝」以後伸びた芽を刈り揃える作業だ。
 この作業で、翌年の一番茶の収量と収穫時期とがほぼ決まる。
 その後、遅れ芽や季節風などで「立葉」が出る。
 「寝癖」のようなものだろうか。
 これを切りそろえるのが「春整枝」
 「化粧均し」とも言う。

 この作業が終わると、40~50日で、新茶の摘み取りが始まる。
 まさに、茶の木の、「寝癖」を直して、たたき起こす作業なのだ。

 これから、春肥の施肥、2回。
 さらに芽出し肥を一回。
 耕耘作業。
 そろそろ伸び出してくる茶園周辺の草刈り。
 葉面散布。
 人によっては(標準的には)、薬剤散布。
 被覆資材の被覆………。
 と作業は一番茶の摘採に向けて、煮詰まっていきます。
 

露地栽培と被覆栽培(4)

 棚掛け

トンネル掛け

 この方法は、「玉露園」棚掛けに準じたものです。
 地上2mほどの高さに鉄パイプなどで棚を作り、ワイヤで被覆資材を水平に張り巡らして茶園を被覆するものです。
 被覆資材は、茶株面から60~80cm離して垂れ下がらないように張ります。
 この被覆法は、晩霜害・生葉の品質向上に効果がありますが、他の被覆方法に較べると、施設経費がかなりかかります。
 「超優良茶」生産用と考えた方がいいかもしれません。
 もし、棚掛け茶園を見掛けることがあったら、そこの茶園は、「………賞受賞園」と思った方がよいくらいなのです。
 


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