土寄せ
ここ数日の作業は、「土寄せ」
正確には「葉寄せ」かもしれない。
茶の畝の間に落ちている、「秋整枝」で刈り落とした葉を、畝の中央に寄せる作業だ。
摘採機で刈り取った葉は、収葉機で吸い上げられパイプを通して畝間に吹き落とされる。
その際、どうしても茶の株下に吹き寄せられるものも出てくる。
また、摘採機が通過した後、畝には轍がつく。
葉を寄せ、轍をほぐす。ついでに除草し、不適切な伸び方をした枝を切る。
その作業を、「土寄せ」と称している。
かなり時間を食うのだが、年内にはすまさねばと、思っている。
当然、他の作業と並行しながら、である。
正確には「葉寄せ」かもしれない。
茶の畝の間に落ちている、「秋整枝」で刈り落とした葉を、畝の中央に寄せる作業だ。
摘採機で刈り取った葉は、収葉機で吸い上げられパイプを通して畝間に吹き落とされる。
その際、どうしても茶の株下に吹き寄せられるものも出てくる。
また、摘採機が通過した後、畝には轍がつく。
葉を寄せ、轍をほぐす。ついでに除草し、不適切な伸び方をした枝を切る。
その作業を、「土寄せ」と称している。
かなり時間を食うのだが、年内にはすまさねばと、思っている。
当然、他の作業と並行しながら、である。
お茶を飲む
釜でわかしたお湯はやかんに注ぎます。
こし器代わりのコーヒー豆用の焙煎網。
ちょうどいい感じで漉せます。
一回分のお湯は柄杓で軽く三杯。おおむね2リットル。
と言っても、寿司やさん用の大振りの湯飲みで4杯程度。
二三人で飲むにはちょうどいい量です。
茶の葉は、おおむね15gが一日(三回)分。
一度入れた葉に三回お湯を注ぐことになります。
不思議なことは、お湯の量。
柄杓でちょうど三杯が、味の適量なのです。
多くても、少なくても、味が悪いのです。
一回目は変わらないのですが、二煎目、三煎目が大きく変わってきます。
一日中美味しく飲みたければ、「柄杓で三杯を固守」というわけです。
――― ほんとは、毎回新しくお茶の葉を入れ替えればすむ話ですが(笑)
にゃあと鳴く
昨日。
篠降る雨の中、猫を埋めに行った。
茶園の片隅に、死んだ猫たちを埋め続けてきた場所がある。
最初はそこに埋めるつもりで。
でも、すぐに気が変わって、南向きの梅の木の下に埋めることに決めた。
そこなら、誰も掘り返したりしないだろうから。
心は頼りないものだから、ある距離より近くには、決して近づいてはいけないのだ。
近づくとどんなにまっすぐ立とうとしても、心は予想以上に大きく揺れて、傾いてしまうものなのだ。
心が柔らかなうちは大きく揺れるだけですむし、傷ついても再生できるだろう。
硬くなってしまうと、そうはいかなくなる。
ぼくは少し近づきすぎたし、柔らかくもない。
今朝、ほんの数時間前まで元気だったらしいのに、そいつだけ寄ってこないので探してみると冷たくなっていた。
死因は推測できるが、書かない方がいい。
移動する数分の間、ぼくは努力していた。
心を水平に置くように、動かさないように、距離を置くように……。
フロントガラスを叩く雨はワイパーで何とか払えるけれど、溢れそうになる涙までは拭えないから。
無駄だったけれど。
梅の木の下に、小さな深い穴を掘った。
そこにそいつを入れて土を被せた。
土も盛らないし、墓も建てない。
そこに埋めたのはただの亡骸なのだから。
帰ってくると、親猫と仔猫二匹が寄ってきた。
もう一匹は、鳴きながら寄ってくることも、ごまをすって、足に頬ずりすることもない。
もう二度と。
にゃあと鳴く その声ひとつ 埋む時雨
篠降る雨の中、猫を埋めに行った。
茶園の片隅に、死んだ猫たちを埋め続けてきた場所がある。
最初はそこに埋めるつもりで。
でも、すぐに気が変わって、南向きの梅の木の下に埋めることに決めた。
そこなら、誰も掘り返したりしないだろうから。
心は頼りないものだから、ある距離より近くには、決して近づいてはいけないのだ。
近づくとどんなにまっすぐ立とうとしても、心は予想以上に大きく揺れて、傾いてしまうものなのだ。
心が柔らかなうちは大きく揺れるだけですむし、傷ついても再生できるだろう。
硬くなってしまうと、そうはいかなくなる。
ぼくは少し近づきすぎたし、柔らかくもない。
今朝、ほんの数時間前まで元気だったらしいのに、そいつだけ寄ってこないので探してみると冷たくなっていた。
死因は推測できるが、書かない方がいい。
移動する数分の間、ぼくは努力していた。
心を水平に置くように、動かさないように、距離を置くように……。
フロントガラスを叩く雨はワイパーで何とか払えるけれど、溢れそうになる涙までは拭えないから。
無駄だったけれど。
梅の木の下に、小さな深い穴を掘った。
そこにそいつを入れて土を被せた。
土も盛らないし、墓も建てない。
そこに埋めたのはただの亡骸なのだから。
帰ってくると、親猫と仔猫二匹が寄ってきた。
もう一匹は、鳴きながら寄ってくることも、ごまをすって、足に頬ずりすることもない。
もう二度と。
にゃあと鳴く その声ひとつ 埋む時雨
お願い
蒼風島茶異事記の記事に関して、ひとつのお願いがあります。
お茶に関する記事の中で、いわゆる蘊蓄記事に相当するものが掲載されることがあります。
引用等ご自由にお使い下さって結構なのですが、
なにせ、ずんだれ親父の書く記事なので、時に内容が怪しげになることがあります。―――いつも、かもしれませんが(苦笑)
できれば、引用等なされる場合、
「蒼風島のずんだれ親父の話だから、そのつもりで聞いて」
と一言添えて欲しいのです。
親父も、発言のたびに赤っ恥をかいては、そのつど知識を修正するのですが、どうも追いつきません。
正しい知識を仕入れたつもりなのですが、どうも頭の中で発酵してしまって違うものに化けているらしいのです……。
――― 困った親父です。
で、引用なされる方が赤っ恥をかかないように、一言
「蒼風島の ずんだれ親父の話だから」
是非、お願いします。(再掲)
お茶に関する記事の中で、いわゆる蘊蓄記事に相当するものが掲載されることがあります。
引用等ご自由にお使い下さって結構なのですが、
なにせ、ずんだれ親父の書く記事なので、時に内容が怪しげになることがあります。―――いつも、かもしれませんが(苦笑)
できれば、引用等なされる場合、
「蒼風島のずんだれ親父の話だから、そのつもりで聞いて」
と一言添えて欲しいのです。
親父も、発言のたびに赤っ恥をかいては、そのつど知識を修正するのですが、どうも追いつきません。
正しい知識を仕入れたつもりなのですが、どうも頭の中で発酵してしまって違うものに化けているらしいのです……。
――― 困った親父です。
で、引用なされる方が赤っ恥をかかないように、一言
「蒼風島の ずんだれ親父の話だから」
是非、お願いします。(再掲)
風蒼き島
俳人、篠原鳳作の句に、(たしか)
「しんしんと 肺碧(あお)きまで 海の旅」
というものがある。
「その感じを味わいたくてね」
と言って、ある友人が屋久島を旅客船で訪ねてくれたことがあった。
夏の、やや黒みを帯びた碧い海の上、その彼方の真っ青な空に浮かぶうすい藍色の島影が見えたとき、
「頬に当たる風の蒼さが目に染みる気がした」
そうだ。
彼が言うには、
透明な水を幾層にも重ねると、やがて深い翠色の淵になるように、透明な風を幾層も重ねると、蒼い空になるのだそうだ。
「その蒼い風がね、頬に吹きかけてくるのが見えたんだよ」
と嬉しそうに話してくれたのが印象に残っている。
それで、自分の中では、
屋久島は蒼い風の島、蒼風島(やくしま)なのだと決めている。
「しんしんと 肺碧(あお)きまで 海の旅」
というものがある。
「その感じを味わいたくてね」
と言って、ある友人が屋久島を旅客船で訪ねてくれたことがあった。
夏の、やや黒みを帯びた碧い海の上、その彼方の真っ青な空に浮かぶうすい藍色の島影が見えたとき、
「頬に当たる風の蒼さが目に染みる気がした」
そうだ。
彼が言うには、
透明な水を幾層にも重ねると、やがて深い翠色の淵になるように、透明な風を幾層も重ねると、蒼い空になるのだそうだ。
「その蒼い風がね、頬に吹きかけてくるのが見えたんだよ」
と嬉しそうに話してくれたのが印象に残っている。
それで、自分の中では、
屋久島は蒼い風の島、蒼風島(やくしま)なのだと決めている。





