蒼風島茶異事記(茶農家気まま日記) -2ページ目

露地栽培と被覆栽培(3)

 「トンネル掛け」

 トンネル掛け

 この方法は、ポールなどを使って、茶株面より30~40cmほど離して、被覆資材を、トンネル状に掛けていきます。
 後述する「棚掛」よりも施設経費が安く、被覆労力は少ないのですが、生葉品質や「霜害防止」では劣ります。
 晩霜害の少ない地域に向いていると言えます。
 黒色寒冷紗(遮光度60%)の場合、一番茶期で、10~12日ほど、被覆します。
 
 
 

直掛け―――露地栽培と被覆栽培(2)

 今回は、「直掛け」

直掛け  

  「寒冷紗(被覆資材)」を、茶の木に直接掛けます。
 寒冷紗の裾の方に、ハサミをつけてお茶の木に固定します。
 遮光度(光を遮る強さ)が強く、被覆期間が長いほど、お茶の品質に与える影響は強くなります。
 一方で、収量は落ちていきます。
 そのため、鹿児島県の場合、一番茶で、遮光度60%の黒色被覆材を一週間程度被せるのが標準になっています。
 被覆することで、茶葉の品質が向上するため、「被覆栽培をする」というのが基本的な栽培方法です。
  
 

露地栽培と被覆栽培(1)

 今年の一番茶の摘採(摘み取)は、例年より、3~4日ほど早くなるだろう、と予測しています。
 品種にも因りますが、「ゆたかみどり」で4月2~3日頃だろうと考えています。
 さて、二ヶ月後、どうなりますことやら(笑)

 お茶の栽培には大きく二種類あります。
 露地栽培と被覆栽培。
 陽に当て風に当て雨に当てて育てる、露地栽培。
 被覆資材を被せて光を遮る被覆栽培。
 被覆栽培したお茶は、「被せ茶」と言って高級茶の栽培法に分類します。
 「玉露」などがこの栽培法です。 

 お茶は、布(寒冷紗)などで被覆して光を遮ることで、葉緑素が濃くなり、窒素分が葉に多く含まれるようになります。
 含まれる窒素分はほとんどがアミノ酸で、つまり、俗に言う旨味成分です。
 そのため、被覆したお茶は、露地栽培のお茶より、原則的に旨味に勝るというわけです。
 でも、単純に被せれば旨いお茶が出来るわけでもないのが、農業の奥の深いところ。
 ただし、被せ茶の方が、お茶の緑色は確実に濃く鮮やかなものができます。
 そのため、被せ茶の方が露地物より、高値で取り引きされることが多いようです。
 同じ条件なら、1kgあたり1000~2000円ほど違ってくる場合もあります。

 その被覆栽培も、被覆資材や被せ方で何通りかあります。
 おおよそ、直掛け・トンネル掛け・棚掛けの三通りです。
 
 その中身については次回。
  
 

 
 

 
 
 

【春整枝】の頃

梅

 梅が咲くと、「春整枝」の時期になる。
 「春整枝」は「化粧均し」とも言って、11月の「秋整枝」が終わってから、冬の間に伸びたりささくれだった葉や枝を揃える作業である。
 11月15日の茶の木  
 昨年11月、【秋整枝】直後

 2/1茶の木
 今日(今年2月)【化粧均し】前

 なんとなく 葉っぱがつんつん立って、表面がでこぼこしているのが伝わるだろうか?
 【化粧均し】で、このつんつんした葉や枝を切っておかないと、一番茶の中に、この葉っぱや枝が混入することになるし、気にして刈り面を上げると収量が落ちる。
 また、この時期はさみを入れて、軽く葉を飛ばすことで、芽の出る勢いを揃える働きもある。
 そしてなにより、一番茶への気合いが入っていく。
 そういう作業である。
 

無農薬だと猫が住む

 ここ数年、我が茶園は無農薬である。
 昨年から、化成肥料を止めて有機肥料に替えた。
 
 そこで、ふと気付く。
 茶園を徘徊するどら猫の数が増えた。
 茶園の周囲500mには民家は4軒しかない。
 さらに周囲1000mに拡大しても、30軒もない。
 にもかかわらず、どら猫は5匹ほど常駐、あるいは定期徘徊している。

 理由は簡単で、無農薬・有機栽培の結果、害虫を含めて虫が増えた。
 バッタ・コオロギ・カマキリ・甲虫類・蝶その他。
 蟹やミミズもかなり増えた。
 その蟹や虫やミミズを狙って、野鳥や土竜が増えた。
 その野鳥や土竜を狙って、猫が徘徊するようになった。
 で、結論。
 「無農薬だと猫が住む」

今日の作業と二十日大根

 この一週間ほど続いていた雨も、昨日今日と快晴。
 やや、怪しげな雲も通り過ぎては行くのだが、何ごともなく、晴れ。
 
 今日は、三回目の春肥(油粕)散布。
 二回目の後、軽く耕耘しておきたかったのだが、半分は雨のため果たせず。
 この数日で、耕耘、油粕液肥散布、食用廃油散布(ダニ防除)と、予定する仕事がたまりこんできた。
 二月上旬になれば、「春整枝」にかかります。
 その前に、上記の仕事を片づけたいのだけれど、さて、天気はどうなりますことやら。

 先日、二十日大根を植えた。
 よくみると、収穫適期は、種を蒔いてから40~45日前後。
 確かに、二十日ほどから収穫できます、とあるが、納得がいかない。
 
 

怪しい話――― 貂蝉(ちょうぜん)

 お茶とは関係のない、怪しい話。
 三国志演義の中に、貂蝉(ちょうぜん)という美女が出てくる。
 中国三大美女のひとりということになっているが、実在した記録はない。
 その貂蝉、華陀という名医が、西施(中国三大美女のひとり)の首とすげ替えた、という話もある。

 で、ふと、思ったりする。
 整形をして、薬膳ダイエットをして美人になったのじゃないかな、と。
 かなり失礼な話だけれど、
 オユンナがプチ整形をして薬膳ダイエットをして、チャン・ツィーイーになったようなもんかな、と。
 そんな小説でも書こうと思っているのですが、と言ったら、
 三国志当時は、薬膳どころか、何を食っていたかもわかりません!
 と一蹴された……。

 でも、伝説の名医華陀がいるのだし、言ってみれば、ブラック・ジャックがいて、その天才的腕を振るって整形し、なおかつ、食事療法をしたのと同じなんだけどな……。
 だれか、薬膳に詳しい人いないかな。
 未だ、諦めきれないでいる……。
 

 

梅の花

 昨日、花芽だと思っていたのは、つぼみだったらしく、今日は五分咲き程度。
 もっとも、数輪。

 昨夜の雨で、草木の勢いが一段と強くなってきた。
 葉や草の色が、一日で鮮やかになる。こういうとき、最初に雑草が伸びる。
 複雑な気分だ。

 

春の兆し

 ここ数日、気温が20℃を越え、地温も15℃を越えました。
 徐々に、発根も始まりそうです。
 10~11日に、二度目の「春肥」に油粕を、60kg/1000m2程度、施肥。
 11日夜から12日にかけて雨。
 大雨洪水警報が出てました。でも、時間300ミリ程度降らないと、気にならない。
 幸せな地域です。

 ほんとうは、せっかくまいた肥料が流れるのを心配しなくてはならないはずですが、
 まったく雨に気づかず……。
 幸いにも、茶園の方で辛抱してくれてました。
 ほとんど流失無しです。

 さすがに、13、14日と畑の土はかなり湿ってました。
 気温も地温も高く、風もあったので、土はかなり速い時間で乾燥していったようです。
 15、16日と、軽く耕耘。

 徐々に冬葉のくすんだ色が、変わりつつあります。
 梅の花芽も膨らみ始めたし、そろそろ、「春の兆し」が見え始めました。 

 

春肥

 今日は、「春肥」をやった。
 本来は、二月上旬から中旬にかけて施肥するのが普通だ。
 ただ、今日、それから暮れに施肥したのは、「堆肥」なので、早くてもいいのである。
 三ヶ月ほどかかって効いてくれれば、それでよいのだ。

 しかし、例年になく寒い。
 昨日今日と、霰模様の天気である。
 四月頃まで寒気が続きそうで、ちと心配である。
 ま、どこも寒いのだから、条件は同じだ。
 ――― と、言っておこう。