0歳からのバイリンガル育児はコチラ♪花 0歳

 

 

 

娘に対して本格的にバイリンガル育児を始めたのは1歳7か月のとき。

 

わたしの場合は、家では

英語で話しかける方法を取りました。

 

 

1歳7ヶ月からの数ヶ月間は 家の中では英語。...と言っても、赤ちゃんなので話す言葉も限られていますが。

 

2~3歳は日本語とのバランスを考えながら

日本語と英語の量を

日々 調整していました。

 

でも「語りかけはハードルが高い!」という方は

ちょこっと英語時間を作るだけでもいいと思います。

 

 

乳児期のバイリンガル育児は

 

丸レッド 歌音譜

丸レッド 絵本本

 

の2本立てで十分でしたが、

この時期に必要になってくるのが

 

丸レッド 発話を促すインプット

 

ずっと英語で話しかける・・・

とまではいかなくても、

 

ポイントを押さえて

英語で語りかけるだけでも

驚くほど効果が出てきます。

 

 

押さえるべきポイントは、

簡単な単語やフレーズでもいいということ。流暢に話しかける必要はありません。

 

 

 

 

なぜそれが大事かというと、

この時期は、お母さんが言ったことを

そのままリピートしてくれる

可能性が高いからです。

 

文にする必要はありません、

そのものを指さして単語や短い文を言うだけ。

 

 

 

最初に入れておくとスムーズなインプットは、

 

1 物の名前

衣類、食べ物、乗り物など、子どもが日常的に目にするもの

 

2 色や形

3原色から始め、日常的に目にする色と形。

 

3 基礎的な動作

sit down, stand up,  munch, wash, put on, take offなど、日常的に使う動作表現。

 

4 基礎的な形容詞 (余裕があったら)

sunny, rainy, cold, hot, yummy, sweet, sourなど日常的に使う形容表現。

 

 

これをするには、

教材も何も必要ありません。

 

家にあるもの、

家の外で目にするもので、

指さしてリピートさせるだけ。

 

 

「リピートさせる」と言っても、言わせるのではなく、

ちょっとしたコツさえ掴めれば、自然に

リピートしてくれます。

 

 

例えば、バナナを欲しがったときに

 

 

お母さんはバナナを差し出して、

ニコ You want banana? Yes, please?

 

バナナを引っ込めて

ニコ No, thank you?

ニコ Yes.

 

と言えば、バナナを渡す・・・という感じ。

 

「Yes」が出なければ、

引っ込めたり差し出す動作を繰り返します

 

 

「Yes」の意味が分からなくても、

お母さんが引っ込めてるのと

差し出している意味は何となくわかる。

 

 

娘は食いしん坊だったのでこの方法は効果的でした。

 

 

発話に繋がらなくても、何となく"banana"という言葉は入りやすい。

 

 

この時期は、欲求を満たす要求が多いので

ある意味チャンスなのかもしれません。

 

 

そして闇雲に英語で話しかけるのではなく、

語りかけるフレーズも

段階的に難しくしていきます。

 

 

 

例えば、flower(花)という言葉をインプットしたいとします。

まず初めは、花を指して

 

1 "Flower!チューリップ黄"(花!)

 

flowerが定着したと思ったら、

 

2 "Look! Flower!チューリップ黄"(見て!花だよ)

 

flowerがリピートできるようになったら、

 

3 Look at the flower! What color is it?(花を見て!何色かな?)

 

3の質問をするためには、色がインプットとして定着していないといけないので、

 

まだ色が言えなかったら、

"It's yellow!黄色い花"とお母さんが言ってしまうのもいいと思います。

 

そう考えると、

段階を踏むのがいかに大切か分かりますウインク

 

 

 

単語力がつけば、今度はそれを文にしようとしたり、

文と文をつなげて複文を作ろうとしたり、

そうやって文を自分で作っていく段階に入ります。

 

 

動画ももちろんインプットとして使えますが、

こうした視覚・聴覚・味覚・触覚・嗅覚に

うったえるインプットはとても効果的です照れ

 

 

 

■発話を促すインプットについて 1 発話を引き出す
2 五感に働きかけるインプット 
3 2歳前の語りかけ

 

 

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「0歳から始めないと遅い?」

という質問をたまに受けます。

 

 そんなことは全然ありません。

 

 

 母語である日本語がどんどん発達して、

 

「それ以外の言葉はイヤ!」という年齢に達したら、英語を導入するのにちょっと工夫が必要になるけれど

 

その前であったら

 

他言語に対する心の垣根はありません。

 

そう考えると、スムーズに

 

英語を取り入れやすい時期というのは2歳あたりなのかなぁと。子どもによっては、2歳くらいでも「心地よい言葉」がはっきりしている子もいるかもしれません。

 

 

 娘が0歳の時はどんなことをしていたかというと・・・

 

 

丸レッド 音譜

丸レッド 絵本本

 

この2つを日々の生活に取り入れていました。

 

 

英語に自信があるお母さんだったら

語りかけをしてもいいと思いますが、

 

 

英語に自信がなければ

この2つだけでも十分かな、と。

 

 

この頃は、わたしも語りかけはしていなかったですが、

近所の英語サークル

月に2回ほど通ったり、

 

 

お友達で集まって

英語の絵本を読み合ったり、

 

英語の歌を歌う時間を作ったりして

モチベーションを維持していました。

 

 

 この時期は、「インプット」のことを考えるよりも

 

 

子どもと一緒に手遊び歌を歌ったり

膝に子どもを乗せて絵本を読んだり

 子どもとの触れあいを中心に

考えると良いと思います。

 

 

特に絵本は

この時期からの読みきかせは

大切なのかなと思いますニコニコ

 

 

 座って話を聞く習慣ができたり、

 

本好きに繋がったり、

親子の会話が広がったり、

想像力が養われたり。

 

 

 集中して聞いてくれなくても

 

一瞬でも絵本を一緒に読む時間を

作るだけで良いと思いますニコニコ

 

 

 最後に、娘が赤ちゃんの頃に大好きだった動画をご紹介します。

 

このMommy & Meは、

「お母さんと一緒」というような意味。

 

 

アメリカの親子サークルの雰囲気が分かります。

 

 


 

 

 

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大人の英語クラスで、最初の授業で聞くことがあります。
 
どうしてこのクラスを取ろうと思ったのか
 
みなさん、社会人なので理由は本当に様々。
 
 
「会社でTOEICの点数が必要だから」
「英語を維持したいから」
「英語が好きだから」
「ただの趣味」
 
 
何でこんな質問をするかと言うと、
 
 
そもそも なんで英語を勉強しようと思ったのか、
 
口に出して誰かに伝えることで
目標を再確認して
モチベーションを上げるためです。
 
 
バイリンガル育児も同じなのかな と。
 
どうして英語をやらせたいのか?
 
子どもが小さいうちは、
子どもが話せるようになったり、
読めるようになったり、
それだけで親としても嬉しい。
 
 
小さい頃は、
家庭環境や親の存在も それだけ大きい。
 
 
でも、中高生にもなれば、
英語を続けるかどうかは本人次第
 
 
自分の時間と労力を投資してまで
続けようとは思わないかもしれない。
 
学校の成績のため、
大学受験のため、
そこまでは頑張れても
それ以降は続けたいと思わないかもしれない。
 
だからこそ、小さいうちから
英語を 日本語と同じ「言葉」として
意味のあるものになるように
環境を整えたり、
 
 
英語を続ける動機づけすることが
大事になってくると思います。
 
 
お母さんと一緒に英語の歌を歌ったり
絵本を読んだり。
 
 
そこから少しずつ、
子どもが自分で英語の本を読んだり、
英語で何かを書いてみたいと思ったり、
 
子ども自身が 英語との関わりに
意味合いを見出していくのかな と。
 
 
「英語の取組みをしなきゃ!」と
頑張りすぎないで
 
 
「この絵本、うちの子 好きかな?」
「一緒にこの歌を歌ってみよう
 
 
子どもと向き合う時間の中に
英語という要素が少し加わるだけ。
 
 
毎日の生活の中に英語がある・・
 そんな時間をちょっと作るだけ。
 
それだけで子ども自身の
英語に対する気持ちも 
変わってくるんじゃないかと思います。
 
 
もし 家庭での取組みが負担であったり、
楽しくないときは、
英語教育のプロにお願いするのもいいし、
 
 
子どもが興味を持つまで
少し待ってもいいキョロキョロ
 
幼児から英語をやるメリットは、
 
 
他言語や他文化への
心の垣根をなくすこと
にあると思います照れ
 
 
英語は言語であって、
人と人を繋ぐ言葉のツール
 
そこが算数や理科などとは違う。
 
 
お母さんが興味がなかったり、
楽しくなかったら、
子どもにも伝わってしまいますあせる
 
 
英語はきっかけにしか過ぎなくて
 
「その人のことをもっと知りたい」
「その文化をもっと知りたい」
「そのことをもっと勉強したい」
「もっと自分の世界を広げたい」
 
子どもが自分でそう思えるかどうか?
 
 
バイリンガル育児(おうち英語、英語育児)の
いいところは、お母さんが 英語が苦手でも
一緒に成長していけるところ照れ
 
 
誰のための英語?
 
 
ニコ自分のため」と
将来 子どもが思えるように
親はお手伝いするだけでよいのだと思います。
 
わたしの場合は、子どもと一緒に
自分自身も成長するためでもあります照れ
 
 
もちろん、
 
わたしも英語の先生として
小さい生徒さんが「英語が好き!」
と思ってくれるように
レッスンでは全力を尽くしたいです。
 
 
 
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前回の記事では、インプットとは何かについて書きました。

 

じゃあ、

どんなインプットがあるの?

 

 

 

 インタラクティブなインプット

 

 

挙げたらキリがないほど

 

色々あると思いますが、

 

 

 

ここでは

インタラクションがあるか ないか?

・・・で分けて考えたいと思います。

 

 

ここで言うインタラクションとは、

大人や周りの人との社会的な関わりのこと。

 

 

言語習得の理論では、

インタラクションなくして言語習得は起きない

という考え方もあるほど、大事な要素と考えられます。

 

 

 

丸レッドインタラクションがある


  1. 語りかけ
  2. 絵本読み
  3. インターナショナルスクール、英語サークル、英語教室、オンラインレッスン、英語キャンプなどの英語環境
 
 
 
 インタラクションの伴わないインプット

 

 

丸ブルーインタラクションがない


  1. 動画
  2. 音源かけ流し
  3. 読書
  4. お風呂や部屋に貼ってあるポスター

 

子どもが小さいうちは、大好きなお母さん(お父さん)との関わりは、子どもにもダイレクトに届くという理由で、お母さんが子どもに話しかけたり、絵本読み、歌なんかが有効と考えられますが、インタラクションを伴わないインプットは効果がないのでしょうか?

 

 

 

 取組み次第でインタラクティブに

 

 

インタラクションがないインプットも、工夫次第ではインタラクティブなインプットにもなると思っています。

 

 

 

動画だったら、動画に関して声がけをしたり、

音源かけ流しだったら、一度読んだ絵本の音源を流してみたり

音源に合わせてお母さんも一緒に声に出してみたり、

 

 

読書だったら、本に関して質問をしてみたり、

ポスターだったら、一緒に指差しながら会話をしたり。

 

この時に音源や動画の内容も非常に重要になってきます。

まだ土台作りの段階は、子供の英語のレベルに合ったものでなければ

質のいいインプットとはなりにくいと考えています。

 

 

子どもが乳幼児であれば

インタラクティブなインプットも大切。

 

 

 

今 子どもに与えているインプットはインタラクティブかな?

そうでない場合は、インタラクションを取り入れる。

そしてインプットのレベルが子供の英語力に合っているものを選ぶ。

 

そんなことを意識するといいのではないかなと思います。

 

 

 

 

 

■インプット理論について 1 意味のあるインプット
2 インプットとモチベーション
3 五感に働きかけるインプット 

 

 

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今でこそ、至るところで耳にする『インプット』という言葉。

 

日本の英語教育で使われている「インプット」は、

 

もともとは言語学者のKrashen氏が提唱した

インプット仮説から来ています。

 

いろいろな批判もあるものの、今でも言語習得では有名な仮説。

 

今は、「大量のインプットが大事」

 

というメッセージが

一人歩きしているような…

そんな印象を受けますが、

 

それって本当なんでしょうか?

 

ひと昔前は『英語をシャワーのように浴びたら、

ある日 突然英語が溢れ出す』と言う表現をよく目にしましたが、

 

今は『インプット2000時間で英語を習得できる』

という文句をよく目にします目

 

どちらも原理は一緒。

 

ある一定量のインプットを与え続ければ、

英語を話し始める

(聞き取れるようになる)という考え方。

 

 

でも、実はこの「2000時間」には

これと言った根拠はないようです。

 

十分なインプット量

「目安くらいにはなる・・・」

程度に思っておいた方が安全かもしれません。

 

 

そもそもインプットって何なんでしょうか?

 

 

インプットは言語情報のようなもの

と考えると分かりやすいと思います。

 

 

でも、アウトプット(発話)に

繋がるものでなければ 効果は上がりません。

 

 

言語習得でいうインプット理論で

重要なのは主に3つ。

 

  • 理解可能であること
  • 繰り返し与えられること
  • 学習者がインプットに気づくこと
 
難しすぎてもダメバツレッド
「気が向いたとき」、「毎回違う内容」ではダメバツレッド
 
 
「繰り返し」が大事で、
特に大事なのが、
 
 
学習者がインプットに含まれる文法要素に気がつくこと。
 
 
気がつかなければ、
インプットが情報として蓄積される可能性は
低いということです。
 
だから、
子どもの言語・認知レベルに合わない
音源や動画をひたすら流し続けても、
 
 
英語漬けの環境を「一時的に」を与えても、
 
 
発話のきっかけになったり、
モチベーションのアップになることはあっても、
 
 
意味のあるインプットになるとは限らない、ということです。
 
 
インプット量も もちろん大事。
 
 
でもそれと同じか 
それ以上に大事なのが、
インプットの質
 
 
例えば、3歳のお子さんに与えるインプットで言うと…
 
 
丸ブルー その子が好きそうな内容か?
丸ブルー その子の年齢に適した内容か(言葉遣いや表現など)
丸ブルー その子とって難しすぎないか?(言葉や表現が難しすぎないか?)
丸ブルー 繰り返し耳(目)にするような、身近な内容か?
 
 
子どもの年齢、性格、言語レベル
といった要素を考えて、
インプットを考えて与えると良いのかなと思います音譜
 
 
じゃあ、
どんなインプットがあるのか?
 
 
次回は、インプットの種類について
触れたいと思います。
 
 
 
■インプット理論について 1 意味のあるインプット
2 インプットとモチベーション
3 五感に働きかけるインプット

 

 

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 初めましての方はこちらもどうぞ♪ 花 自己紹介①:娘のことについて
花 自己紹介②:英語が消えちゃった?!
花 自己紹介③:英語は得意科目?
花 自己紹介④:大学生って大変!
花 自己紹介⑤:大学院生活と 恩師との出会い

 

自己紹介シリーズも

今回でひとまずおしまい。

 

 

幼少期に経験した英語の喪失と、英語への苦手意識

 

 

それでもなお 英語を続けたいと思ったのはどうしてか?

 

 

それは時間と労力(そしてお金)

投資してでも

英語を続たいと思ったからです。

 

 

「未来のなりたい自分」

英語が欠かせない要素だったから。

 

 

言語習得を語る上で、

モチベーションはとても大切な要素。

 

 

でもそれと同じように

投資アイデンティティ

という考え方も重要と考えています。

 

 

娘のSmileが英語に対して、

「自分の時間と労力を使ってまで続けたい」と思ってくれるか。

 

 

それがわたしのバイリンガル育児で

大事にしていることの一つです。

 

 

■「アイデンティティ」・「投資」について
理論について詳しくは 過去の記事をご参照ください花
1 モチベーションと投資
2 英語習得とアイデンティティ

 


 

Smileが生まれるまでは、

子どもの言語習得については

あまり考えてこなかった わたしですが、

 

 

 

Smileが生まれてから 

それが180度 変わることに。

 

 

5ヶ月くらいだったでしょうか。

babbling(喃語)が始まったSmileを見ていて、

大学院時代に学んだ言語習得理論を思い出したのです。

 

 

でも、

言語習得理論は一通りやったとは言え、

母語における乳幼児の言語習得と 

 

バイリンガル育児は似ているようで違う。

 

 

ちょうど母親に貰ったチラシを見て、

DWE(ディズニー英語システム)に見学に行ったのもこの頃。

 

 

教材は魅力的なものの、

さすがに高額すぎて断念。

 

 

「じゃあ何をしたらいいのかな?」

 

 

まずしたのは、

英語に触れる環境を作ること。

 

 

近所に

オーストラリア人が開いている

英語サークルに通い始め、

 

 

そこで会った外国人ママや

バイリンガルのママたちと繋がり始めたのです。

 

 

この時点では、

家での語りかけは始めていません。

 

 

英語で育児をするというのは、

大人同士の会話では使わない表現が多いため、

そのときのわたしにはハードルが高かったんですね。

 

 

そしてまだまだ引きずっていた

英語への苦手意識

 

 

それがオーストラリア人の友達に言われた一言で変わります。

 

 

英語が話せるのに、Smileに英語で話しかけないなんて

 

 

"It's a waste.(もったいない)"と。

 

 

そのときは「きついこと言うなぁ」

と思ったけれど、

よく考えてみれば 「それもそうだ」と納得。

 

 

彼女に言われた一言で、

本棚に眠っていた言語習得の本を読み直し、

バイリンガル育児スタートとなった訳です。

 

 

Smileに語りかけをしていて思うのは、

Smileと一緒に 

わたしも成長しているということ。

 

 

こうして始まったバイリンガル育児ですが、

バイリンガル育児を通して得た学びは

本当にたくさんあります。 

 

 

今回、

わたしの英語ヒストリーを

お話しようと思ったのは、

 

それがわたしの

バイリンガル育児の大切な軸だから。

 

 

家庭それぞれで育児の軸は違います。

 

みなさんのバイリンガル育児の軸は何ですか?

 

 

 初めましての方はこちらもどうぞ♪ 花 自己紹介①:娘のことについて
花 自己紹介②:英語が消えちゃった?!
花 自己紹介③:英語は得意科目?
花 自己紹介④:大学生って大変!


今回は、わたしのバイリンガル育児の土台ともなっている、

 

 

大学院でのことをお話したいと思いますニコニコ

 

 

 

アメリカから日本に帰ってきて15年、

アメリカは遠い場所となりつつありましたが、

 

 

それでも幼少期の想い出が強く残っていたため、

アメリカは「いつか住みたい場所」となっていました。

 

それがいよいよ現実のものとなります。

 

 

言語学で有名な研究者がいるということで

ハワイ大学に進学することを決め、いざハワイへ。

 

 

「ハワイ」と言うと、

南国でリゾートなイメージですが、

 

 

大学院での日々は、

ハワイに住んでいることすら忘れてしまうほど 超ハード。 

 

 

 

授業では毎度 

数十ページの研究論文を2、3個読んで、

 

授業のディスカッションに備えるのが大前提。

 

 

それに加えて

定期的に出されるレポート課題に

プレゼンテーション。

 

 

英語ネイティブのクラスメイトでも

付いて行くのに必死なのだから、

留学生のわたしにとっては 尚更です。

 

 

寝ても覚めても勉強ばかりだったので、

 

日焼けもほとんどせず、

友達には「本当はハワイにいるなんてウソだろう」と言われていました爆  笑

 

 

最初の一年は付いて行くだけで必死で、

自分の研究分野のことを考える余裕もありませんでしたが、

 

 

一年目の終わりに 

わたしの人生を変えるほどの出会いが。

 

 

 

それが言語学者 Lourdes Ortega氏との出会いです。

 

 

SLA(第二言語習得)の分野では

とても著名な教授。

 

 

だけど普段はそんなことを感じさせない

気さくな人柄と穏やかで優しい雰囲気でした。

 

幸運にもそのOrtega氏が指導教授となり、

面談のためにオフィスに行くと、

 

 

 

「何を研究していきたい?」と聞かれました。

 

 

「正直まだ分からない」と答えると、

 

 

「あなたが以前書いたエッセイ、とても興味深いわ。『ライティングで自己表現をしてきた』と書いてあったけど、スピーキングで自己表現するのとは どう違うと思う?」

 

 

「わたしの場合、話すことは得意ではないから、書くことの方が自己表現しやすい」

 

 

「それは なぜかしら?」

 

 

「英語にコンプレックスを抱いてきたから、話すと自分の言いたいことが言えなくなるんです」

 

 

「どうしてコンプレックスを抱いてきたのか、掘り下げて考えてみるといいかもしれないわね。それが どうライティングに繋がるのかも」

 

 

Ortega氏のオフィスを出た わたしは しばらく放心状態でその場を動けませんでした。

 

 

 

そのときはまだ、幼少期の経験が 

今の自分のアイデンティティ

繋がっているなんて思いもしなかったから。

 

 

 

それから数日、悶々と過去を振り返り、

それをノートに書き留める作業を続けました。

 

reflective journal(自己内省日記)というものです。

 

 

過去の出来事自分の感情

掘り下げて

ブレインストーミングしていくのです。

 

 

 

この、自分の感情を掘り下げていくという作業は、

 

 

その後の大学院生活でも欠かせない存在となり、

研究でも何度も救われることとなります 。

 

 

 

そして再びOrtega氏との面談。

 

 

「研究したいテーマは見つかった?」とOrtega氏。

 

 

「英語習得とアイデンティティの関係を研究してみたい。学習者のライティング材料を通してそれを見れるのかどうかは 分からないけれど・・・」

 

 

「そういう研究はあるし、とても面白いと思うわ。わたしの専門分野でもあるから一緒に頑張りましょう」

 

 

こうして『英語習得とアイデンティティの変移』についての研究が始まったのです。

 

 

 

Ortega氏に会ってなかったら、

過去の自分と 

とことん向き合うことも

なかったかもしれません。

 

 

そして何よりも、

 

 

アメリカの大学院で認めてもらうことが、

大きな自信に繋がったんだと思いますニコニコ

 

 

その勢いに乗って、

ハワイ大学併設の語学学校で

英語の先生としても働き始めます。

 

 

初めこそ

「留学生に英語なんて教えられるのか?!」

なんて怖じ気づいていましたが、

 

 

ちょこっとハッタリ

あとは努力で何とか乗り切りました。

 

 

「英語コンプレックス」が

徐々に薄れてきた頃に、

ベトナムでの教育実習話に

乗ってしまうのですが、

 

 

その話は また別の機会に音譜

 

 

右差し自己紹介⑥『バイリンガル育児の始まり』につづく。

 

 初めましての方はこちらもどうぞ♪ 花 自己紹介①:娘のことについて
花 自己紹介②:英語が消えちゃった?!
花 自己紹介③:英語は得意科目?

 

英語との格闘は大学生になってからも続きます。

 

 

「英語を使えるようになりたい」一心だった

わたしは迷わず英文科を選択。

 

 

クラス分けテストを受け、

上位のクラスに入って喜んだのも束の間、

 

英語の授業初日、クラスメイトの

英語力の高さに愕然とします。

 

 

わたしが通っていた大学は、

インター上がりの子も多く、

英語を話せることは当たり前のことだったのです

 

 

普段の会話も英語が

飛び交っているような空間でした。

 

 

目の前でなされる

ディスカッションに冷や汗の毎日あせる

 

 

今まで自分が「できると思っていた英語」は、

英文を読むことや、

英語のテストで高得点を取ること

 

 

自分の言葉を使って相手に伝えたり、表現したりする、

コミュニケーションのツール

としての英語ではなかったのです。

 

 

それを痛感して、すっかり意気消沈。

 

でもそこで落ち込んでる暇はありませんでした。

先生の話す英語のスピードも速いのなんの。

 

 

毎授業、先生の目の前に座り、

一語一句、聞き漏らすまいと必死。

 

 

宿題の量も膨大でした。

付いて行くのに必死で、

睡眠時間は毎日4時間くらい。

 

受験勉強のときよりも

勉強したんじゃないでしょうか。

 

 

アカデミック・ライティングなるものに

触れたのもこのときが初めてです。

 

 

書くエッセイ、書くエッセイが

真っ赤に添削されて戻ってきて

 

それを泣く泣く修正して、

再提出する日々でした。

 

 

そんな大学生活を送っていたので、

英語に対する自信も少しずつ回復。

 

 

英語で読み書きができる、

プレゼンテーションができるくらいにはなりました。

 

 

そんな大学生活の中で持ち上がった

大学院留学の話。

 

 

「英語の先生になりたい」

と思い始めていたわたしは

大学院留学を決意。

 

 

そこからTOEFLの猛勉強が始まります。

 

 

ずっと苦手意識を抱いてきた英語。

その英語が

当時のわたしの原動力となっていたとは

 

人生分からないものです。

 

 

右差し自己紹介⑤『大学院留学と恩師との出会い』につづく

 初めましての方はこちらもどうぞ♪ 花 自己紹介①:娘のことについて
花 自己紹介②:英語が消えちゃった?!

 

小学4年生になる頃には、

英語はすっかり遠い存在になっていて、

 

 

「そう言えば、アメリカ住んでたんだっけなぁ」と

時々アメリカ生活を思い出すくらいに。

 

 

そして家から歩いて3分もかからない公立中学へ進学。

 

 

今でも苦い想い出として

記憶に残っているのが英語の授業

 

 

小学生の間は、

あまり英語に触れてこなかったとは言っても、

 

英語の歌を歌ったり、

アメリカ時代の幼稚園の先生に手紙を書いたり、

 

 

嫌がるわたしに気を遣いつつも

母親が折りに触れて

機会を作ってくれていたので、

 

発音リスニングはかろうじて残っていました。

 

 

そのため、英語の授業では「帰国子女」扱い。

 

 

ことあるごとに先生に指されて、

みんなに注目される中、

英文を読んだのを覚えています。

 

 

それが嫌だったわたしは、

途中からアメリカ訛りの英語を隠すようになり、

わざとカタカナ読みをするように。

 

 

それでも周りからは、

「帰国子女=英語ができる」と思われていたので、

 

 

「英語が話せない」ことを隠すかのように

教科書は丸暗記するほど猛勉強しました。

 

 

県立高校に進学したあとも、

「帰国子女」扱いは変わらず。

 

 

「悪い点数を取ったら恥ずかしい」と、

わたしも英語は他の科目のは勉強していました。

 

 

そのため英語は常に得意科目。

 

 

話せないけど、成績はいい

 

 

そんな状態が6年も続いたので、さすがの わたしも

「英語ができる」と勘違いしてしまいます。

 

 

今思えば、英語コンプレックスのお陰で 

ここまで頑張れたのかもしれないけれど、

 

 

我ながら「よく頑張ったなぁ」と思います。

 

 

ですが、その自信もそう長くは続かず、

英語に力を入れている大学に入って

見事に崩れ去ります 。

 

 

右差し自己紹介④『大学生って大変!』につづく

 初めましての方はこちらもどうぞ♪ 花 自己紹介①:娘のことについて

 

バイリンガル育児を始めるきっかけをお話する前に 

わたしのことを少しお話したいと思います。

 

 

そもそもSmileに対して

バイリンガル育児を始めたのも、ある想いがあったから。

 

 

言語習得理論に、

情意フィルターという考え方があるのをご存知でしょうか?

 

 

簡単に言ってしまえば、

言語に対する見えない「壁」。

 

 

「苦手意識」に近いかもしれません。

 

 

幼少期に「英語の喪失」を経験したことで、

わたしにとって英語は つい最近まで

「心地のよい言葉」ではありませんでした。

 

 

そういう経験から、

Smileにとって英語が

「心地のよい言葉」になってくれたらいいなぁ という想いがあったのです。

 

 

 情意フィルターについて花 心地のよい言葉とは

 

 

今回は、

わたしの「英語が消えちゃった!?」経験をお話したいと思います。

 

 

わたしが生まれてから すぐ、

父親の転勤で家族全員で

アメリカに移住することになります。

 

 

そのとき姉2人は 4歳。わたしは生後3ヶ月。

 

 

アメリカの生活に5年半 

どっぷり浸かった姉たちは、

いわゆる「帰国子女」。年齢は9歳半でした。

 

 

日本帰国後、感覚もアメリカンなまま、

日本の公立小学校へ編入します。

 

 

登校初日は、

ブレスレットやネックレスを着けて行くなど、

母にとっては冷や汗ものだったようです笑い泣き

 

 

そして授業についていくのも、

日本の生活に慣れるのにも大変だったようです。

 

 

でも社交的で明るい性格というのもあり、

何とか乗り切ったという感じです。

 

 

一方のわたしですが、

自分のことを「帰国子女」と思ったことはありません。

 

 

理由は 英語を流暢に話せなかったから。

 

 

「帰国子女」と言うと、

決まったように返ってくる

「英語ペラペラなんでしょ?」という台詞。

 

 

帰国してすぐ英語を忘れてしまった

わたしにとっては、

英語は苦手な言葉

 

 

そう言われる度に適当にごまかしていました。

 

 

生まれてすぐアメリカに移り住んだのに 

なんで忘れてしまったのでしょうか?

 

 

理由は簡単。

日本帰国後のことを考えて、

 

 

母親が家庭内は

日本語だけにしていたのと、

 

 

まだ読み書きができなかったから。

 

 

言っていることは分かるし、簡単な返事はできる。

でも読めるのは、

「cat、bat」のような3文字だけ。

 

 

今の娘のように読めていたら、

まだ維持も難しくなかったかもしれない。

 

 

でも音だけの言語習得は、

覚えるのも抜けるのも本当に速いのです。

 

 

もちろん家庭の外では英語環境

姉たちは公立の小学校へ通い、

わたしはモンテッソーリのプリスクールに通っていました。

 

 

あのままアメリカに住んでいたら、

バイリンガルになっていたかもしれませんが、

 

 

日本へ帰国と同時に、

家庭の中も外も日本語環境

 

 

英語は みるみる抜け落ちていき、

6歳前のわたしでもはっきりと分かるほどでした。

 

 

 

「英語が失くなっちゃう!」というのは 

当時のわたしにとっては 

とても怖いことでした。

 

 

本当にものの数ヶ月でどんどん抜け落ちていく。

 

昨日 発音できていた音が、

今日 発音できなくなるんです。

 

 

一年もすると、

「言ってることは分かるけど、言葉が出てこない」という状態に。

 

 

アメリカの大学で

言語学と音声学を学んだ母親は、

わたしが英語を忘れないように

 

英語で語り掛けをしたり、

お風呂の中で英語の歌を歌ったり、

英語を話す環境を積極的に作ってくれました。

 

 

でも、当時のわたしにとってみれば、

 

(アメリカにいるときは日本語だったのに) 何でいきなり英語で話すの?」

 

「日本にいるのに何で英語つかうの?」と完全に英語拒否。

 

 

「分かるけど、言葉が出て来ない」というのと、

「お母さんとは日本語」

という意識が強かったんでしょうね。

 

 

そのときの わたしの情意フィルターは、

この上なく厚かったに違いありません。

 

 

 

姉2人は お互いに英語を話していたけど、

わたしは そんな姉たちを横目で見ているだけ。

 

 

そのうち、

英語は「心地のよい言葉」じゃなくなってしまいました。

自分から英語を話すことがなくなったのも この頃です。

 

 

日本の生活にすっかり溶け込むにつれ、

アメリカと英語はすっかり遠い存在に。

 

 

次回は、中高生のときの 

わたしと英語の関わりについてお話します。

 

 

右差し「自己紹介③:英語は得意科目?」につづく。