を対象とした講座に参加してきました。
参加者にIT関連企業の人が多かったのは、IT創業者がリタイアして農業に参入するといったあたりが影響しているのか、それとも昨今の潮流なのでしょ
うか。
ベンチャー企業の創業支援をしているコンサルティング会社主催だったので、すでにアグリビジネスで起業、または起業後に成功している人たちの話が聞け
たというのには十分な価値がありました。
さすがそのあたりは大手コンサルティング会社ですね。
一方で参加者は、農業をITの活用で支援したいと“思っている”といった声
がいくつも上がっていたのは意外でした。
葉っぱビジネスで有名になった“いろどり”などでは、すでに70代を超えるお年寄りたちが、必要に迫られているとはいえマウス操作が中心とはいえPCを使って受注情報や売り上げ管理などをしているのですから、ソフトウェアさ
えしっかり構築できれば、農業者のIT化はさほど難しいとは思えません。
会計ソフトや業務日報のような、誰でも安価に購入できて使いやすいソフトの開発・販売で農業者支援をという方向なら、食える道はあるのかなと思いますが、多くの農業生産物の売価を考えると、農業のIT化はあってもIT企業が
農業支援をするだけの費用は捻出できないでしょう。
1反歩(10a)約300坪当たり、どれだけの収穫量と販売額になるかを知ってしまうと、そこからITに費用が出せるような生産農家や企業となると、かな
り限られてしまうでしょう。
300坪(1,000㎡)っていうのは、50mプール1つ分程度です。
そこにコメを作っても、作柄や気候に左右されますが、玄米で5~600kg
程度。
仮に一俵60kgが10,000円で売れたとしても100,000円です。
(補助金等は除きます)
それに、北海道を除く国内農家の1戸当たり平均耕作面積は1.5ha(150a)
~農水省・農地に関する統計~
http://www.maff.go.jp/j/tokei/sihyo/data/10.html
もしコメだけを作っていたら150万円の売り上げとなります。
もっとも、ここから苗や飼料代、耕作機械の燃料にリース代などの諸経費を差し引くと、人件費の入り込む余地などあってもごく僅かか、赤字かという微妙
なところです。
一般的には、稲作農家の場合、作付面積2ha以下では赤字になると云われて
ますし。
しかも、農家の人件費を時給に換算にすると、もはやアニメの下請けか農家くらいしかありえないような時給200円を切る?という恐ろしいデータもある
くらいです。
そうなると、ITを活用するために外注の人件費を出せるのは、大規模農業従事者といわれる5ha以上の作付面積を有する北海道の農家や、農業生産法人と
いった生産者のごく一部で、就農者の1~3%がいいところなのかも。
もっとも、プログラマーやエンジニアが時給200円以下でも業務を請け負っ
てくれるなら、それはそれでよいと思いますが。
農業とITがどうのように結びついていくのかは今後に期待ですが、まだ課題
も多いようですね。

