2000年に介護保険制度が始まり既に15年目。
度重なる改正で、以前に比べると使いやすくなってきた感があります。
とはいえ、利用者が安くて使いやすくなるという事は、その分介護従事者の負担と、税金・介護保険料の増加に繋がるのですから喜べませんけど。
厚生労働省の統計によると、平成25年度の通年で介護サービスを利用した人要介護1~5の人が約271万人、介護予防サービスまで含めると349万人が介護保険を利用しているという事は、既に日本の人口の約40人に1人が利用しているのです。
厚生労働省:要介護(要支援)状態区分別にみた年間継続受給者数の変化別割合より
http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/kaigo/kyufu/13/index.html
一方、健康保険の対象だった後期高齢者の入院・看護は、介護保険制度を利用する形での在宅医療・看護へと仕向けられているようです。
もっとも、公的医療保険(健康保険)制度で入院と看護で負担する医療費に比べて、介護保険制度を適用して、通常のリハビリ療法などを介護事業者の訪問看護に切り替えていくと、後期高齢者などの医療報酬で算出した場合と比べてほぼ半減するという試算もありますから、厚生労働省と財務省は、大赤字で税金投入をいくらしても改善しない健康保険から、まだ財政的にもゆとりがある介護保険制度へと切り替えて、医療費の抑制をしたいのでしょうね。
そんな超長寿社会で少子化が進む日本に住んでいて不安になるのが、将来の老後生活です。
今でも公的な介護施設に入りたくても入れない待機者が大勢いますし、施設によっては何年も待つような事態も起きていますが、高額な介護施設に入所するには金銭面の負担が大きいので、誰でも入れるわけではありません。
そんな心配を金銭面でカバーできるようにと、貯蓄性の高い金融商品が銀行・証券・保険会社から、相続も含めた資産運用として不動産投資などが販売されています。
サラリーマンにとっては、収入が安定している現役世代の内にある程度の老後の目途を付けたいと思う方が多いので貯蓄や資産運用が利用されていますが、定年がない自営業者にとっては、貯蓄や資産運用以上に有効なのが、元気で現役で働いていられる事です。
健康寿命を高くするには、生涯現役、労働と報酬を得るという“やり甲斐”が一番効果的のようです。
自治会などの地域活動や、趣味のグループ活動、環境や福祉活動を目的としているNPO(非営利活動)への参加も、目的は様々でもやりがいはあるでしょう。
周りを見ても、健康に長生きしている人は、人と会う事を面倒がらずに積極的に社会参加をしています。
独居世帯の孤独死が長期間気付かれないというのも、外部との接触が極端に少ない家庭で起きていますから、お互い様の環境づくりをしておきたいですね。
それでも。ケガや病気が原因で寝たきりになる可能性はありますから、そんな時に備えたいのがどれくらいの費用が必要なのかなという具体的な金額でしょう。
平均値では、平均寿命と健康寿命との差が、病気やケガなどによる入院や在宅看護、要介護状態なのでしょう。
厚生労働省の2010年統計を見てみると
http://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/14-1/dl/gaiyou.pdf
女性の平均寿命:86,30歳-健康寿命73,62歳=12,68年
男性の平均寿命:79,55歳-健康寿命73,62歳= 9,13年
平均寿命が長い女性は、介護や入院などの支援を受ける期間も長くなるという事です。
とはいえ、実際には寝たきり状態から亡くなるまでの期間は平均5年、出費の平均額は約500万円と云われています。
年間100万円、月額83,000円程度家計の負担が増えても、それを支えられるだけの貯蓄や周りの家族のサポートがあれば何とかなるものでしょう。
せっせと貯蓄して通帳残高が増えるのを見るのは楽しいのかも知れませんが、健康で長生きできるように自己投資をしたり、子どもや孫と楽しく過ごしたりして、いざという時困ったら支えてあげよう!と家族や親せきから思われるような、かわいい爺さん婆さんを目指す方が、老後も楽しく過ごせるのでは?