DOLCE E SELVAGGIO
監督:マリオ・モッラ、アントニオ・クリマーティ
音楽:ダニエル・パトゥッキ
1983年 イタリア映画
両腕を2台のジープで引っ張られて男性の腕がちぎれるシーンが有名な残酷ドキュメンタリー。
(ちなみに、このシーンはやらせ(作り物)ではないかとも噂されています。)
当時、このシーン目当てで観に行った好きモノなみなさんもたくさんおられたようですが、
散々出し惜しみした挙句、本編の最後の最後の方でやっと出てきます 笑。
その他は、転落事故死の瞬間とか、動物を解体したり殺したりするシーンや、世界の奇習などの観ていてゲンナリするようなシーンが続き、
途中で箸休め的にほっこりする動物ネタなんかを散りばめて間を持たせるという、いつものやり方で編集されています。
公開当時のチラシによると「40億分の1の偶然が あなたを直撃する!」、
「隠された〈真実〉の瞬間を追って 世界63ヶ国200余名の特派カメラマンが捉えた未曾有の映像!」だそうです 笑。
監督は、「グレート・ハンティング」、「グレート・ハンティング2」のマリオ・モッラとアントニオ・クリマーティのコンビ。
上記2作品と本作品を合わせて、マリオ・モッラ&アントニオ・クリマーティの残酷ドキュメンタリー3部作と
言われているそうです。
日本ではDVD化もされていないようです😅
音楽は、ダニエル・パトゥッキ。
この人のスコアはもっと評価されても良さそうなんですが、
本邦劇場公開作品が少ないせいか、あまり日本での人気は芳しくないような感じです。
イタリアのお家芸ともいえる残酷ドキュメンタリーにも、なかなかカッコいいスコアを提供しています。
シンセと打ち込みを中心に作られたスコアです。
タイトル曲は、ロックなシャッフルビートをバックにパンフルートのような音のシンセがリードを取る
タイトなインスト・ロックです。曲のラストにはフュージョンっぽいサックスが入ります。
当時としてはかなりカッコイイ曲だったのではないかと思います。
この曲は、Paolo Dossenaという人がプロデュースに絡んでます。
劇伴にも、日本人好みな泣きのメロディが使われていて、本気で売り出せばサントラも日本でも売れたと思うのですが・・・。
この人がスコアを手掛けた「ウイニングラン」などは、日本でもLPが発売されて結構ファンもいたはずなんだけどなあ。
ダニエル・パトゥキのスコアの他に、Josette Martial、Togoといったアーティストが演奏する曲が入っています。
これも作曲はダニエル・パトゥッキかなあ。
サントラは、公開当時にイタリアで全6曲20分収録の中途半端な長さのLPが発売されています。