NINETEEN EIGHTY-FOUR
監督:マイケル・ラドフォード    
音楽:ドミニク・マルドゥニー、ユーリズミックス    
出演:ジョン・ハート、リチャード・バートン、スザンナ・ハミルトン、シリル・キューザック、グレゴール・フィッシャー、ジェームズ・ウォーカー、アンドリュー・ワイルド
1984年 イギリス映画


ジョージ・オーウェルの名作SF小説を、後に「イル・ポスティーノ」を監督するマイケル・ラドフォードが映画化した作品。
一応SFなんですが、全体主義国家を舞台にした救いのない近未来のお話なので、ファンタジックな要素は皆無です。
終始暗い雰囲気の作品で、SFなのに最後まで重苦しい映像が展開します。
同じような題材で翌年公開された、テリー・ギリアムの「未来世紀ブラジル」に比べても相当重いです。
もともとSFには縁の無い監督が手掛けているので、
良く言えば他のSF作品には無い独特の味わいがあります。
ストーリーは、厳しい情報統制が敷かれ、恋愛すら禁止されている全体主義国家を舞台に、
記録局に勤務する男が一人の女性と恋に落ちるが・・・・・というお話。
ジョン・ハートとスザンナ・ハミルトンが裸でいるシーンが結構多いのですが、
色調を抑えているせいか、2人とも肌の血色が悪く不健康に見えて、
なんか見てはいけないものを見ているような感覚を覚えます。

リチャード・バートンは本作品が遺作となってしまいました。

 


音楽は、ドミニク・マルドゥニーとユーリズミックス。
ユーリズミックスも、本作品のために暗めのインスト中心の実験的アルバムを製作しましたが、
本編にはほとんど使用されず、エンド・クレジットに"Julia"が使われただけだったような気がします。
有名なヒット曲"Sex Crime"は、個人的には大のお気に入りなのですが、
プロモに本編映像が使われただけだったような気が・・・・。
(この辺は記憶が曖昧ですみません。)
その一方で、おっさんには馴染みのないドミニク・マルドゥニーのスコアが全編に渡って使用されました。
こちらの方は、小編成のオケ( The Endymion Ensemble )とシンセによるスコアと
ロシア風の男性コーラスによる歌などが入っています。
印象的なモチーフとしては、スコア中何度も出てくるファンファーレ風のトランペット。
映像が映像だけに、スコアの方もトーンは抑えてあります。
アクション・スコアの類は一切なし。
中には、クラシックのような曲もあります。
サントラは、スコア盤のサントラCDが1999年に発売されましたが、
現在ではちょっと入手困難な状態かもしれません。
その代わり、i-Tunesでダウンロード版が簡単に手に入ります。

 

 

 

 


 

 

 

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