FLIGHT OF THE INTRUDER
監督:ジョン・ミリアス
音楽:ベイジル・ポールドゥリス
出演:ブラッド・ジョンソン、ダニー・グローヴァー、ウィレム・デフォー、ロザンナ・アークエット、トム・サイズモア、J・ケネス・キャンベル、
ダン・フロレク
1990年 アメリカ映画


ベトナム戦争を舞台に、全天候型の対地攻撃を主任務とする攻撃機A-6イントルーダーを主役にした
珍しい戦争映画。
ストーリーは、70年代初頭のベトナム戦争を舞台に、対地攻撃中に相棒を失ったパイロットが、
新しい相棒とともに作戦外の単独行動で敵地を攻撃したことから任務を外されてしまいますが、
彼らの上官が乗った機が敵の攻撃で敵地の真っ只中に不時着したことを知り、再び出撃する・・・・という、戦争映画ではよくあるパターンのお話。
イントルーダーなんて地味な攻撃機を主役にもってきてるもんだから、
戦闘シーンの大半は、夜間攻撃。
あまりよく見えない中で、戦闘が繰り広げられます。
今よりだいぶ稚拙なCGやミニチュアを駆使してイントルーダーの飛行シーンを撮ってるので、
夜間の方が製作側としてはアラが隠せて都合がよかったかも。
90年代にこんな戦争映画を撮れた(撮ってしまった)のは、ジョン・ミリアスを置いて他にいないでしょう。
基本的に戦争映画は、「スポーツ」として観てしまう僕としては大いに支持したいおバカ監督の一人。
過剰なヒューマニズムや過剰な反戦メッセージが込められちゃった映画は観る気がしない。
反戦へのメッセージはそこそこで、最後にはアメリカ万歳!で締めくくる、ほんとバカです。
でもそこが好き。
作り物なんだから、単純にスカッと「アクション」として観たいところ。
そういう意味でこの監督の作品は、痒いところに手が届く、僕にとってはいい意味で時代錯誤な作品が多い。
本作もそんな1編で、ミリアス監督作品がこれ以降発表されないところをみると、世間の評価は低かったのかもしれないなあ。
でも僕はお構いなし。
好きな作品です。






音楽は、ジョン・ミリアス作品といえば、故ベイジル・ポールドゥリス。
本編が「男気」な映画なら、スコアも「男気」系。
この人は、「コナン・ザ・グレート」、「スターシップ・トゥルーパーズ」、「ロボコップ」等々、
いわゆる「キ○タマ」系のスコアを書かせたら大変上手い作曲家です。
冷静に聴くとクサいメロも強引に力技でカッコよく聴かせてしまう手腕はさすが。
本作も、本編にふさわしいミリタリー・スコアが提供されていて、本編をグッと盛り上げます。
本作の目玉はなんといっても、エンド・タイトル。
劇中にも何度かメロが顔を出しますが、エンド・クレジットのところで、
一気に燃え上がるアクション・スコアが登場します。
これをレンタルビデオで初めて聴いたときは、正直何度もその部分だけビデオをリピートしてしまいました。
ミリタリーマーチ調の勇壮な曲で、「若き勇者たち」のエンド・タイトルをさらにカッコよくした感じ。
いい曲なので、かつて発売されていたブートレッグでは、この曲が1曲目に収録されていたほどです。
サントラは、公開時にはオフィシャルでは発売されず、ブートが2種類発売されただけでした。
僕は、「愛と殺意の海域」と「アイアン・イーグル」がカップリングされたものを持っていましたが、
肝心のエンド・タイトルの冒頭に「ブチッ!!」という大きなノイズが入るのが許せませんでした。
そして、先月、遂にIntrada Special Collectionから正規盤が発売されました。
ブートが14曲のところ、正規盤は20曲入り。
音質も上々で、当然、例の「ブチッ!!」もありません。
このスコアはオススメです。


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