~今日は、私にとって特別な日なので、自分のことを書きますが、よろしくおねがいします~



私は、小学校に入学するまで自分の兄弟以外とは話も出来ない子どもでした。いつも、ひとりで過ごしていました。昼間は、ずっと、庭にいていろいろな動物と遊んでいたのです。




その遊んだ動物の中でもイチモンジセセリと遊んだことは特別な出来事の一つでした。



このチョウは、他のチョウと違って私が近づいてもさほど逃げないのです。


そこで、そうっとイチモンジセセリの前に手を近づけてみたのです。


それでも、逃げません。



そこで、さらに手を近づけました。



すると、なんと、私の指に乗って来たのです。一足一足、私の指に乗ってきます。



指に乗ったイチモンジセセリを見ると可愛い丸い大きい目がありました。



私は、うれしくなって、それから毎日、このイチモンジセセリと遊んだのです。



先日、ブログで知り合った方がイチモンジセセリの記事を載せていらっしゃったのでこの事を伝えました。



その方は、早速、手乗りに挑戦してくださいました。そして、うまくいったと喜んでいらっしゃいました。



そうなんですね。

        鳥でも手乗りの鳥が人の心を癒しますよね~



私も、このイチモンジセセリに癒されながら幼児期を過ごしていたのです。



みなさんも、ぜひ、このイチモンジセセリをそっと指先にのせてみてください。



小さな小さな足がそっとそっと、でもそのかそけき感触ではあっても、確かな命の重さを感じられて、優しい気持ちが湧いてきます。



そして、自然を生きる動物とつながれたことの喜びを感じることができますから~。

日本の野生のスイレン




ヒツジグサです。




私の造った水辺のビオトープで、今、よく咲いています。




花弁は10枚、萼(がく)が4枚。



私のビオトープには、このヒツジグサとアサザとトチカガミがあります。

その3種の葉を比較してみますと~

ヒツジグサの葉の切れ目は、くっつかず、離れています。




同じ場所にあるアサザの葉は切れ目はあるが、くっついていますね。




もう一つ、トチカガミの葉の方は、きれいなハート形。


トチカガミも満開


それにトチカガミの葉には、裏側にスポンジがあります。


         3種の葉の違いは、以上です。



ヒツジグサは、未(ひつじ)の刻に咲くからヒツジグサという名前になったとか~

未の刻は午後2時ですね。しかし、実際には午前中から咲いています。


私が植物に本気で興味を持つようになったころ=1970年に教員になったそのころは、私の近くのあちこちの池にこのヒツジグサがありました。その後、こうした水辺の植物を食べてしまう外来の魚類や鯉などが池に投入されたようで、全く見られなくなっていきました。こういう自然破壊もあるのです。怒る


日本の=在来の生物を守りたーい!

野草だって、元をただせば、多くは、外来種です。しかし、それは、長い長い年月を経て日本に棲みついてきたものです。ところが、この何十年~百年くらいの間に急速に大量の外来種が入って来ています。そのことによって、日本の生物が全滅したり、激減しているのです。人間の営み=経済活動を中心とした営みが大きく影響しているのでしょう。だから、くいとめられるはずですよね。


★想像してみてください~このヒツジグサがあなたの身近な池などの水辺に普通に見られるとしたら、どうでしょう~




私の水辺のビオトープは、消えていく在来種を守りたいと思い造ったものです。アサザは増殖し、用水路に返し、定着しつつあります。

かわいい 白~ピンクの金平糖みたいな花



枝先にいくつもついています。



写真では、開ききらず蕾んでいますが、

本来は、しべが ちゃんと見えるほどに花冠は開きます。



茎には、棘があります。茎は赤くなっていることが多いです。

この棘で他の草木や壁につかまり



光合成ができるように伸び広がっていくのです。



葉は、こんなすてきな三角形 



とてもかわいい秋の野草ですよね~




タデ科 トゲソバ


※じつは、トゲソバというのは、別名です。図鑑には、ママコノシリヌグイと~。しかし、この名前だけは許されない名前だと私は考えています。血のつながりのない子を自分の子どもとして育てていらっしゃる方は、いくらでもおいでですが、本当に失礼な内容の命名になっていると思うからです。だから、トゲソバという別名を使います、これからも。~どうぞ、ご理解ください。

茎が赤く、大型になる植物です。



ヨウシュヤマゴボウ



花は、白。



花弁はなく、萼片です。



たくさんの花が集まり、花序を作ります。



実は、扁平で、緑色から熟すと黒くなっていきます。



この実をつぶすと、赤紫色の汁がたっぷり出ます。



ちょうど、サツマイモの収穫期。この実でサツマイモを描くといいですね。


ヤマゴボウ科ヨウシュヤマゴボウです。園や学校に植えておくといいですね。

今年は例年になく早いお月見です。


お月さんにお団子と



お花をお供えします。



秋の七草をお供えできればいいのですが、今年は早いので調いません。

ススキも穂が出ているのが少ないです。

この一群れだけ、穂が出ているところがありました。



後は、ハギ(小4「ごんぎつね」にでてきます)も花はまだです。



ミソハギ(お盆の花ですが)と


カヤツリグサをお供えすることにします



NCEGの会員の学校にも届けています。



昔から行われている行事を引き継いでいきましょう。

私たちには様々な年間の行事があります。1月からざっと見ても、お正月、七草、鏡開き、小豆粥、節分・・・・・という具合です。こういう行事には、それぞれの思い、願いが込められています。時代がどんなに変わろうとも、人々の願いというようなものは、変わらない大切な気持ちがこもっているものです。その気持ちをみんなで確かめ合うことを続けていきたいと思います。人を思いやったり、人々との連帯を大切にしていったり・・・・・・。こんな中で、季節感も確実に育っていきます。

日当たりのいい草むらに素敵な黄色の花が目を引きます。



金色の花が穂(すい)状につきます。



いい花ですよね~



バラ科のキンミズヒキです。



葉は、奇数羽状複葉になっています(これで1枚の葉です)。



花後にできる実には、かぎ状のとげがたくさんあります。





このかぎのゲジゲジで実が熟すと衣服に着きやすくなっているのです。


キンミズヒキは、バラ科ですが、小さな赤い花のミズヒキはタデ科です。

どちらも、趣のある魅力的な野草ですが、キンミズヒキの方が、華やかですね。




秋の野草を見に出かけましょう!

夏から秋に季節は移っています。

秋の前半は、花の美しさをしっかり楽しみましょう。

秋の後半になると、「花から実へ」と移り、多様な実・種を楽しめます。


自然体験をたっぷりと行うことで、感性豊かで真の学力の基礎をしっかりもった子どもに育てましょう。

秋の七草のひとつであるクズ



赤紫色の花序を立てて、下から順に咲いていきます。



一つひとつの花は、マメ科特有の蝶形の花です。



この花、優しく薫ります。香のよう~


全山を覆い尽くすほど伸び広がっていく強い植物です。



マメ科植物なので、ウサギやヤギなどは好んで食べます。

葉は、三小葉からできています。


クズの葉で遊びましょう

クズの小葉は、変異が多いのです。よく見たら~


握りこぶしの「グー」


2本の指で「チョキ」



指を開いて「パー」



どうでしょう~そう見えるでしょう。

こういう葉を見つけてくるのも、楽しいです。

そして、じゃんけんポンをして遊んでみましょう。

アキアカネが腹部を飴色に染め、里山に下りて来、飛び交うようになりました。

夏が終わり、季節は秋に向かっています。そんな山道に



これはカブトムシですね。



オスの象徴



頭部



この逞しい筋肉隆々の脚



昨年の夏の終わり、このカブトムシの母は交尾し産卵。

そのうちの一つの卵がうまく孵化して幼虫に。

その幼虫は育ちながら越冬した。

そして、大きくなった幼虫は、今年の初夏に蛹になった。

夏のある日、りっぱな成虫になって地上へ。

・・・・・・夏の終わりまで生き延びたこの雄は、雌と交尾し・・・・・・

~この約1年の寿命はさまざまなドラマティックな連続であったはずです。必死になって生きてきた1年だったことでしょう~


このカブトムシを見て「想像の翼を広げてみましょう」

例えばですよ~

・このオスは子孫を残すための交尾を終えて死んだのだろうな~

 そして、その相手の雌は、この里山の腐葉土がうず高く積もったところに産卵し、来年へと自分 の子どもを残したんだろう。


・これは、昨夜、飛んでいるところをフクロウに喰われたのだろう~

 暗くなってから、樹液の匂いを手掛かりに、飛んでいたこのカブトムシは、この里山に棲むフクロウによって捕らえられ、この山道に立っている樹木の上で食べられたのだろう。


~自然体験の豊かさによって、人それぞれの想像ができると思います。家族で交換し合うことで自然体験への関心がより高まると思います~

みなさん、ごきげんよう~

今日から、ふたたび、里山周辺の生物たちの姿を紹介していきます。

         どうぞ、よろしくおねがいします。


耕作放棄した畑の周辺に真っ白い花が


周りの木々を覆うように花がたくさん集まって咲いています~



センニンソウです。



白い花弁のように見えるのは、萼片なのです。





4枚の純白が十字形に咲いています。



花の中央には、たくさんの雄しべと雌しべがあります。



この花に香りがあればと思い

見るとつい、匂いを求めてみるのですが・・・・。



葉は、羽状複葉ですがちょっと解りにくい~



キンポウゲ科センニンソウ

華やかな純白の花がベール状に連なっています。


結婚していない女性には、

これをブライダルベールにして森で結婚式を挙げたら~と勧めていますw。

※本人は、真面目に勧めているのですけどね~




センニンソウは、花が終わると雌しべの花柱が伸びてきます。

そして、銀白色の毛を羽状に密生させるのです。これを仙人の髭になぞらえたのが「仙人 草」の名前の謂れです。


この実の姿も、とても素敵だと思います。絵の描ける方、ぜひ、お描きになってみてください。

車に乗っていたら、道路から下の谷の方にたくさんの雌花序を長く垂らした樹木が目に入りました。(雌雄異花)



この木は、幹にも特徴がありますね。



花などの特徴から、カバノキ科クマシデ属には違いないのですが、その次が解りません。



カバノキ科クマシデ属には、イヌシデ、クマシデ、イワシデ、アカシデなどがありますが・・・・。

近くまで行けたら特定できるのでしょうが・・・・・とても行けませんorz



~さて、今回、8/21以降は栗駒山の植物の紹介をしてきましたが、以上です~


★8月下旬、JSRC縄文柴犬センターへ仔犬を受け取りに行く用もあって秋田まで行き、栗駒山を散策してきました。端境期ではあったものの、高層湿原を中心に様々な植物に出会え、楽しかったです。たまには、こうした緯度や高度の異なる地に出かけ、生物を観察するのもいいものですね。


★明日からは、また、私の住む和歌山市郊外の里山周辺を中心とした生物の姿をお知らせしていきます。


また、良かったら見に来てください。