ナナカマドです。




花は、初夏に咲くのでもう、実になっています。


葉は、小葉がこんなに集まって奇数羽状複葉。

葉には、しっかりとした鋸歯があります。




丸い実が育ってきています。この実は、赤く熟すと鳥たちの貴重な食料になります。

もちろん、鳥によって種が散布されていくのです。


たまたまなんでしょうが、ここだけ色づいている葉を見つけました。

ナナカマドと言えば、紅葉の代表のように言われますよね~。


幹は、サクラに似ています。

ナナカマドはサクラと同じ、バラ科です。

ナナカマド、今どうなっているのかな~紅葉に向かっているのでしょうね。




ナナカマドを初めて見たのは、小さい二人の娘を連れて軽井沢へ行った時でした。

街路樹として植えられているのを見て、「これが、あのナナカマドなのか~」と、しげしげと眺めたのを覚えています。


名前の由来で語彙を豊かに!

「ナナカマド」は、なかなか燃えにくいそうです。それで、七度も竈(かまど)に入れても、燃えてしまわないということからついた名前だそうです。こうした名前の由来を子どもたちに話してやりましょう。名前の由来には諸説あることが多いですが、それは一旦脇に置いておき、名前の由来の話などをしてやりましょう。HONMONOの生物を目の前にしながら、話し合うと話も弾みますよ。

・竈って、どんなものなのか子どもによく分かるように説明してやってください。

・本当に、ナナカマドって、燃えにくいものなのかも、試してみたいですね。

~こうした話を聞いたり、体験をしたりすれば、子どもたちは、鮮明に覚えているものです。そして、様々なことに興味を持ち、広げていく子どもになってくれます~

少し、花の盛りは過ぎているようでしたが、ノリウツギ



スーパーホワイト



4枚の装飾花



山道沿いでよく見かけます。



和紙を作るときの糊として使ったそうです。



枝などを折ろうとしても、ポキッと折れるようなことはないのでしょう。

粘りがあるのです。ユキノシタ科ノリウツギ。


「吾が心 子にわかるらし サビタ咲く 山路に自動車(くるま)とめてくれたり」

亡き母が一緒に高野山の方へ行った時のことを「サビタ」として短歌にしていました。


季節は秋へ

昨日、庭で作業をしたのですが、その時、妻が「あっ、カネタタキ!」と言っていました。(とても残念なんですが夏まつりの花火の事故で難聴になっている私の耳には聴こえません)そして、ついに、姿までキャッチすることができました。実は、このカネタタキは私が子どもの頃からこの家には代々(?)棲み続けていて、必ず、秋になると啼きだすのです。

季節感は、自然体験を通して育まれるものです。しかし、生物をとらえる感覚がないとできません。動植物~虫の鳴き声などもある程度知っている人がいないと、子どもたちにそうした季節感などという感覚も育てられないのです。大きな人が小さな人たちを育てる責任は、一朝一夕には果たすことができません。でも!やらなくてはなりませんね。秋の七草さがしなども~いいですね~。

湿原から出ようとしたらリンドウです!



花は、平らには開きません。



それに、茎の上の方にだけついています。



リンドウ科エゾオヤマリンドウ~見栄えのする花です!


ホテルに戻ると、ロビーのテーブルにエゾオヤマリンドウの写真が載っていました。


さあ、2学期!!!

地域や学校によって違うのでしょうが、私の周りの公立の小学校は、明日から2学期が始まります。まだまだ、暑く湿度の高い日が続きます。子どもたちの体調管理を充分にして、学校での生活を再開できるように保護者の皆さんは、配慮するようにしましょう。

すてきな花ですね。




真っ白です。イワイチョウです。



5枚の花弁ですが、合弁花。



雌しべと雄しべがくっきりと



特徴のあるのは、この葉



丸くて(腎臓形)



鋸歯があります。



高山の湿原に生えるイワイチョウ。


ミツガシワ科イワイチョウでした!


ミツガシワ科の植物としては、私の身近にアサザがありますし、かつては、大好きだったガガブタもありましたが、それらの植物と、この見知らぬ栗駒の植物は、眺めていても私の中では繋がりませんでした。だから、やむなく図鑑を1ページずつくることになり、やっと、同定できてホッとしています。そう言えば、この花びらのフリルの感じなどはミツガシワの植物たちに共通しています!


図鑑を1ページずつくると

何度も、何度も図鑑を見ていたら、実際にはまだ見たことのない生物に出会った時に、名前が浮かぶことがあります。時間のある時には、美しい生物たちの写真を楽しく眺めることもいいですね。もちろん、HONMONOに出会うことの素敵さには叶いませんが~。

花弁の縁は波打っています。

湿原の木道沿いにいくつか見つけた



ウメバチソウ



この花、梅の形のように、白い5弁の花弁がパッチリ

上を向いて咲いている!



独特の葉は、茎を抱くようについている。


やはり、湿原が好きなのですね。

ユキノシタ科ウメバチソウに惹かれる人は多いですね。


夏休みはいかがでしたか~

自然体験、できましたか~。天候が不順な日が多く、予定通りにはいかなかったかもしれませんね。

家族で自然体験を行うという暮らし方をぜひ、これからも築いていってほしいと思います。現代の過剰な学力競争社会下にあっても、確かな学力をつけることは何にしても人間として成長する上で大切なことです。言葉よりももっと大切な感性を身につけるためにも、また、イメージ豊かに言葉や文章をとらえられる力をつける上でも、自然体験や社会体験がベースになくてはなりません。もちろん、生活科や理科の学習も自然体験なしには、「暗記」の教科になってしまい、子どもたちは楽しく学習できないですからね。

これも湿原で見つけた植物でした。



見たことのない植物です。



ニラの花に似ているので、ユリ科をさがしました。


イワショウブです。


葉は、単子葉ですね

花がきれいなので花茎を持って詳しく見ようとしたら、

ネバネバしました。

花茎の上の方には腺状突起がたくさんついているのです。



綺麗な花が集まっていますね。



虫も蜜を求めて来ていました。



実は赤い色となって育っていきます。


もう、今頃は、ずいぶん育っているのではないでしょうか~

ただ、「しょうぶ」っていうのはどうもピンとこないのですが・・・・w

大きな葉と赤い実の木




オオカメノキです。




葉は、こんな形をしていてこの名前の由来とも




また、虫によく食われることからムシカリとも言われる。



葉には、鋸歯があります。葉脈もしっかりと表れています。




枝を水平に張り出すように広げている。



花は、初夏に咲き、今は、実ができています。



この実は、やがて熟していくと黒くなります。


スイカズラ科ガマズミ属のオオカメノキ(ムシカリ)

花はすんでいましたが、光沢のある実が目立っていました。

これも湿地に広がっていた植物です。



ツルコケモモです。



丸いモモがついている植物って、可愛いですよね~



細い茎が横に伸び広がっています。葉は、互生しています。



ツルコケモモは、みなさんよくご存じのクランベリーですね。

実は、さらに赤くなって熟すのでしょうね。


ツツジ科ツルコケモモ

栗駒には、ツツジ科の植物が多いように思いました。


身近に実のなるものを植えませんか~

食べられる実のなるものを植えたなら、楽しみが増えますね。

それに、花から実へのプロセスも見ることができ、子どもと一緒に植物の繁殖の姿を目の当たりにできます。花の作り、受粉の様子、実が熟すまでの様々な過程を子どもと一緒に体験できます。そして、実ができたら、みんなでその味を楽しむことができます。このツルコケモモのような生食には向かないものもあります。しかし、それは、ジャムやジュース、お菓子などに加工する楽しみがあります。

栗駒には、湿原が広がっていることはモウセンゴケの記事にも書きましたが、そこには独特の植物があります。



これもその一つ



シラタマノキです。



実が白いでしょう。



葉は、鋸歯があります。



シラタマノキの面白いのは、葉などをもむとサロンパスの匂いがするのです。


ツツジ科シラタマノキ

足元にたくさん生えていて、白い実がかわいい植物でした。

「シラタマノキ」~「白玉の木」といいますが、私の図鑑には草本類として載っています。

私の大好きな野草が栗駒にもありました!



ホソバノヤマハハコです。



シルバーリーフも大好き



それに、この花



どこか、ペーパーカスケードの雰囲気に似ていませんか



実は、私がいつも見るのは、生石山なのですが、ここでも見られるとは!



自分の好きな生物を見つけましょう!

いろいろな生物を見ていると自分の好みに合った生物に出会います。そして、その生物のいそうなところやよく見かける季節になると心待ちにします。今回の私のように、思いがけなく出会えた時の喜びはまた格別です!