日本の野生のスイレン




ヒツジグサです。




私の造った水辺のビオトープで、今、よく咲いています。




花弁は10枚、萼(がく)が4枚。



私のビオトープには、このヒツジグサとアサザとトチカガミがあります。

その3種の葉を比較してみますと~

ヒツジグサの葉の切れ目は、くっつかず、離れています。




同じ場所にあるアサザの葉は切れ目はあるが、くっついていますね。




もう一つ、トチカガミの葉の方は、きれいなハート形。


トチカガミも満開


それにトチカガミの葉には、裏側にスポンジがあります。


         3種の葉の違いは、以上です。



ヒツジグサは、未(ひつじ)の刻に咲くからヒツジグサという名前になったとか~

未の刻は午後2時ですね。しかし、実際には午前中から咲いています。


私が植物に本気で興味を持つようになったころ=1970年に教員になったそのころは、私の近くのあちこちの池にこのヒツジグサがありました。その後、こうした水辺の植物を食べてしまう外来の魚類や鯉などが池に投入されたようで、全く見られなくなっていきました。こういう自然破壊もあるのです。怒る


日本の=在来の生物を守りたーい!

野草だって、元をただせば、多くは、外来種です。しかし、それは、長い長い年月を経て日本に棲みついてきたものです。ところが、この何十年~百年くらいの間に急速に大量の外来種が入って来ています。そのことによって、日本の生物が全滅したり、激減しているのです。人間の営み=経済活動を中心とした営みが大きく影響しているのでしょう。だから、くいとめられるはずですよね。


★想像してみてください~このヒツジグサがあなたの身近な池などの水辺に普通に見られるとしたら、どうでしょう~




私の水辺のビオトープは、消えていく在来種を守りたいと思い造ったものです。アサザは増殖し、用水路に返し、定着しつつあります。