山道でも見かけたのですが、これは田のあぜ道でのもの



パラソル型の花です。ツルボです。

6枚の花弁

6本の雄しべがあります。わかりますか?


下から順々に咲いていきます。

     (ホソヒラタアブが何匹もきていました)

長い花茎のつけ根には、2枚の葉が向かい合ってついています。


ユリ科ツルボ。食用にもなるそうですね。


ツルボは、別名がサンダイガサ(参内傘)といいます。宮中に参内(さんだい)した公家にお付きの者がさしかけた傘のことです。メリーポピンズが持っている傘を思い出しませんか~そういう話も、あれやこれやと交わしながら自然体験を楽しめばいいですね。




よその畑の中に生えていました。

小さいピンクがかった花をつけています。



この花が、子どものキツネの顔に似ているから


キツネノマゴというらしい。

                 そうかなあ?



枝先のやや太めの穂状花序を作っています。

これ~キツネの尾に似てるようにも思うけど~



茎は、四角。毛が多い。



葉は、対生している。



ぺろっと舌を出したような~ちいちゃい顔があちらこちらに~

キツネノマゴ科キツネノマゴです。


目立たない草花もよく見ると、なかなか趣のあるものです。

矢筈(やはず)のことを先日のヤハズソウの葉を使った草遊びで記事にしました(9/14)が、今日は、鏃(やじり)の葉を持つ植物です。


あなたの周辺では、稲刈りは、もうすみましたか?私の村は、海に近く、用水が最後に入る位置にあるので、稲刈りも、最後になります。その田んぼの稲の株元に




オモダカです。素敵でしょう~



毎年、この田には、いく株も生えますが、他の田では見かけません。


白い花は、3枚の花弁。オモダカ科オモダカ。




葉は、こういう鏃(やじり)の形になっているのです。






オモダカと同じ仲間の植物でみなさんよく知っているのが



「クワイ」
です。


オモダカも、クワイと同じように根の先に球根(塊茎)ができます。


私は、水辺のビオトープにオモダカもクワイも植えています。


~自然観察をしながら~

稲刈りのすんだ田には、オモダカが残されているかしら?探してみてくださいね。

オモダカの名前の由来は、「面高」から来ているそうです。葉を顔に似ているとして、その人の顔に似た葉を高く伸ばすことからつけられたそうです。顔のことを「面」ということなどを話してやりましょう。この葉を顔に見立ててみましょう←やれますか~楽しい想像ができそうですね

「矢筈」や「鏃」という語彙を子どもたちに増やしてやれますね。

「クワイ」をお正月に食べる謂れなども伝えてやるのもいいのではないでしょうか。

縄文柴犬の琴を連れて、畑に向かっていると

大きな蛾が、私の目の前まで来て、横切りました!

「うわあっ、おおきい!」

翅(はね)を動かすと、風が起きたようにホントに感じました。



すぐに稲の葉にとまりましたが


大きいので葉は、当然、折れ曲がっていきました。



もっと、よく見せてもらおうと思い→



→稲の葉を持ち上げたら、「あっ!」

飛んでいってしまいました。


この間、わずか30秒ほどのことでした。

それにしても、おおきかったなあ~。羽化してすぐのヤママユだったようです。


★ヤママユは、その名の通り、繭(まゆ)を作ります。クヌギやコナラなどのブナ科に産み付けられた卵から孵った幼虫は、ブナ科の葉を食べて成長し、繭を作ります。その繭は、緑色がかったカプセル形をしています。繭の中で幼虫からさなぎになり、やがて羽化します。この蛾は、さなぎから後は口がありません。退化してしまっているのです。幼虫の時に得た栄養だけで生きているのだそうです!


~ってことは、この翅を動かしているのは、捕食のためではなく、生殖のためってことですね!


★ヤママユのまゆから取れる糸も、絹糸ですね。

今週末の土曜日は、彼岸の入りですね。




あぜ道に咲き始めています。




ヒガンバナ


毎年、ブログに載せていますが、今年は、しべに注目します!




たくさんのしべが出ていてそれがこの花の可憐さを引き立てているように思います。

このしべには、雄しべと雌しべがあるはずです。




雄しべは、葯がついているのですぐ分かりますよね。

6本あります。




では、雌しべは?


そう、葯のついていないしべを探してみるといいのです。



この葯のついていないのが雌しべ。1本。


ヒガンバナ科ヒガンバナ

日本の野草の中でも名花と言っていいのではないですか~


日本の秋がすすみます~

畔道を歩いていると、黄色い素敵な花が~




帰化植物のヒレタゴボウ



4枚の花弁がきれいです。葉の脇から出ています。


まだ、さほど見かけることはありません。



茎は、赤くなることがあるようです。



その茎は角張っていて、名前の由来になっているようです。

葉は、互生しています。



すでに実も出来ていますが、萼の形もスッキリ




アメリカから入って来たのでしょう、別名、アメリカミズキンバイ。




アカバナ科ヒレタゴボウ。これから、広がっていきそうです。


帰化植物はあまり広がると困りますが、これはとてもきれいな草花です。

~写真のない記事になっています~


昨日、友人がお孫さんの小1のJ君を連れて来てくれました。そのJ君との2時間ほどの楽しい時間の様子をお伝えします。



畑と、里山のため池に行きました。


J君がその道すがら、まず心を向けたのは、用水路沿いで見つけた動物たち。

メダカに見えるカダヤシ

シオカラトンボ

カメ

それに、お姉ちゃんと一緒に採ったことのあるギンヤンマでした。


やはり、動く生物=動物が大好きです!


畑では、ビオトープでイトトンボに目が向きました。

よく見ると、無数に飛んでいることにも気づいたようでした。


そのうち、ヒツジグサの白い花にも気づきました。


=植物にも目が向き始めたようです=


里山のため池の大きさに驚き、その池を周回しているトンボ・ヤンマに注目しています。


「オニヤンマかなあ?」

オニヤンマにしたら、少し小さいよね~

「コオニヤンマというのもあるよ」


私も、まだ、同定できていないトンボ類です。

(早く、同定しておかないとなあ・・・・・。)


山で盛んに鳴いているセミたちにも関心を向けているようです。


セミの声に合わせて、草笛を教えました。


モチノキの葉で草笛の作り方を教えました。

指先を使って丁寧に折らないと丸めることができないのですが、器用に巻きました。

それから、先をつぶして咥え、吹いてみると

ピーッ

何と!すぐに鳴ったのです。

モチノキだと聞くと、クロガネモチが自宅にあると。

(きっと、帰ったらまた、笛を作ることでしょう。)


次に、笹舟を作りました。

おじいちゃん(友人)といっしょに作って、池に浮かべました。

風でスーッと走ります。

波を起こして、もっと、進まないものかとやっています。



ウラジロの飛行機やバッタも作りました。

飛行機を飛ばすのは難しそうです。バッタを跳ねさせるのも指のちょっとした使い方のコツが要ります。


帰り道、ヒガンバナを見て

「美しいけど、毒があるんだよね~」と言います。

食べたりしなけりゃあ大丈夫だよと、伝えます。


エノコログサで遊べることも知り、ニコニコ笑っていました。


友達にも、教えてあげられるねと言うと

「校庭は、先生たちが草引きしているからなにもないよ~」



草の生えていない校庭!

虫のいない校庭!

こんな中で子どもたちが置かれているのかと、愕然としました。




子どもは、少しの働きかけで自分の周りにある自然(生物)を自分のものにしていきます。次から次へと、生物への関心を伸ばしていき、もっともっとと広げていきます。こういう体験を心に持っているから、生き物を大切にする心も育つし、様々な文学作品を読んだときにも、そこに描かれている自然や情景描写も、イメージ豊かに読めるのです。また、生物にじかに触れながら、五感が刺激され、指先の器用さなども短時間に増していくのです。


今日の2時間ほどの活動の中で、J君は、自分が住んでいる愛知県で体験してきたことを織り交ぜながら、話してくれていましたが、こういう体験を重ねていってこそ子どもたちの豊かな成長が成し遂げられていくものだということを実感しました。すべての子どもたちが、賢くてしなやかさを持って育っていってほしいです。



(上記のように、池で見かけたトンボが解らなかったのですが、その日の夕方、再び、その岸辺に行くと、昨日のブログのようにトンボが翅を休めていたので、タイワンウチワヤンマだと同定できた次第です)

里山のため池でよく見かけるトンボが何種類かいます。

しかし、私は網を使って捕らえないので特定できずにいましたが、昨日、そのうちの1種が岸辺の枯れた笹の先にとまっていて、写真が撮れました!



腹部が黒で黄色い紋がついています。



池の岸辺に近い水面の上を行ったり来たり



時々、水中から突き出ている枝状のものにとまっていることもあるのですが、飛んで来る他の個体を追い払うためにすぐに飛び去るのです。



腹の先の膨らみ~ウチワヤンマのようですが、うちわが小さいです。

タイワンウチワヤンマだと解りました!!!




このトンボ、複眼の眼がヤンマのように左右がくっついていません。




名前にはヤンマとついていますが、ヤンマではなくサナエトンボ科のトンボです。


このトンボ、年々、分布域を南から北へと広げているそうです。


念願が叶った!

なかなか、丁寧に見ることができず、ただ、「ウチワヤンマのようにお腹の先が他のトンボとは違って、大きくなっているなあ~」「でも、ちょっと違う感じがする~」と思いながら、ずっと、飛ぶのを眺めていましたが、昨日、やっと、この個体が撮影できました。見つけた時は、チョウなどを写す時と同じように、まずは、一枚、写します。それから一足一足、近づきながらカメラにおさめていきました。帰宅して、その写真を見ながら同定できた時には、すっきりです!!これからは、このトンボの飛ぶ姿を違った気分で見つめることができます。

日当たりのいい土手に出たら、グランドカバー的に


ヤハズソウが広がっていました。



マメ科です。チョウ形の花



茎を這わせて広がっています。



この葉を両側から引っ張ると



こんな矢筈になります。ここからついた名前なのです。

小さい葉ですが、葉脈に沿ってきれいに切れるのですね。



こういう野草を見かけたら、一度、葉を両側から引っ張ってみてください。矢筈になったら、それはヤハズソウです。植物を見分けるのにも使えますね。

子どもたちにもやらせてやってください。子どもは、こんなことになるのを見て驚きます。また、矢筈という語彙も増やしてやってください。


里山の池沿いの山道は比較的明るいのですが、それでも広葉樹の林の中ですから入っていくと薄暗く感じます。そこに


こんな 真っ白な




キノコ




とげとげ~つぶつぶだらけです!




私の図鑑には残念ながら記載されていませんでしたが、ネットで教えてもらいました。シロオニタケです。



二日後に行くと




こんなに立派な傘を広げていました。




笠の表面のトゲ状の突起。こんなに一面に~




笠の裏のひだ~きれいですね。




シロオニタケは、有毒だそうです。

広葉樹のしたなどに生えるそうです。



秋は、キノコの季節でもありますね。

毒性のモノがあるために、おそれられますが、それさえ注意すれば、大変、個性的なので名前も調べやすいように思います。挑戦してみませんか~




★★昨日のブログ『動物とつながるという「よろこび」』に、コメントやメッセージ、ありがとうございました。わたしの 拙いブログ記事ですが、広げていただくためにご協力を得られてうれしかったです。こうした自然体験が人々を癒すことになり、その人の心を支えるようなことにつながれば何よりです。また、そのことで自然を大切に思う人々の輪も一層、広がるのだと考えます。今後とも、よろしくお願いいたします。