11月になりました。

今日紹介するアキノキリンソウは、夏休み中から咲き続けていますよ~

花期が長いですねえ~。そして、ずっと生き生きしています!



生石山にも、私の住む里山にも見られます。



葉には、鋸歯があり、ガサガサしています。



この黄色い花が咲き続けています。光り輝くような黄色です。




キク科ですので、頭花は舌状花と筒状花からなります。



花後、実になっていきますが、アキノキリンソウの綿毛はどんなものなのでしょうね。

※なお、ベンケイソウ科のキリンソウという植物とは別種です。


★いわゆる、野菊もキク科ですし、このアキノキリンソウやセイタカアワダチソウなどもキク科です。キク科の植物って、多いですねえ。



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今日で10月もおしまい。気温がぐっと下がってまいりました。

引き続き、生石山の植物の紹介を続けます。

今日は、♂の株と♀の株に分かれているイタドリです。



こちらは、メスの株ですね。実ができています。



実を詳しく見てみましょう。



翼が付いた実です。これで風に乗って~~~です



一方、その♀の株の隣に生えていたこちらは



♂の方です。葉や茎などは同じですね。

ところが実はなく


雄花が咲いた跡だけが残っています。


植物は、さまざまなタイプがあります。それをポイントにして観察するのもおもしろいです。

この時期は、実ができているかどうかで雌雄同株か異株かが分かります。



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 男同士のじゃれあい

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秋の楽しみの一つに、野菊に出会えるということがあります。

ヨメナやノコンギクといった野菊は、花が薄紫~白い花をつけますがこちらは、純白です。



正確には、キク科の一つに見える花は、花の外側には白い舌状花がならび、真ん中にはたくさんの黄色い筒状花が集まってできています。キク科リュウノウギクです。



道沿いに咲いていました。


葉は、角のない大体三つに分かれているような形をしています。

葉などは毛に覆われているらしく白っぽく見えます。



リュウノウとは、竜脳で、中国から伝わった香料だとか~

そこでこの葉を揉んで匂いを嗅いでみようとしたら、葉を摘んだだけで匂うくらい



アントシアニンが含まれているのでしょうか

秋の終わりに花も、赤っぽくなっていることがあります。


日本的というか野菊の花は趣がいっぱいですね。


子どもたちには、五感を絶えず自然体験の中でフルに使わせるようにしてやりましょう。それが、かりに少々、違和感があっても~。有毒でない限りにおいて。そして、そばで大人も共感してやりましょう。そうすることで子どもは自分の直観力に自信を持ちます。それが、外界に積極的に踏み込める子どもになっていくことにつながると思います。


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テリハノイバラは、花もノイバラよりは大きい(いい香り)



それに、実も大きいです。



もう、この時期は、花はほとんど見られませんが、実が



あちらこちらに~



その赤い実が光っています。



誰かに齧られたようですね。



葉は、小葉からなり、ノイバラよりも小さくくらいです。


テリハノイバラは以前、花期に記事にしましたが(6/19)、ブッシュにはならず、地面を這うように広がっています。そこに、今、赤い大きい目の実がなっているのです。


テリハノイバラは、花を咲かせればいい香りで虫を誘い受粉し、実をつければ、赤い大きい実で鳥たちを誘って、種を散布してもらっているのでしょうね。逞しく生きるテリハノイバラの姿を見た思いがしました。


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生石高原で今、ススキの中に咲いているのは



リンドウです。まるで日向ぼっこをするかのように咲いています。



上を向いた釣鐘形の青い花。花冠が5裂しています。



茎の先に花を一つだけ着けたのもありますが、いくつもかたまってつけています。



葉は細く、先がとがっています。


生石高原のススキの生えているところは、水はけがいいと思うのですが、全く別のところで水田のそばの湿った場所でも見かけました。


リンドウ科リンドウ、美しい花を太陽に向けて咲き誇っていました。


★家族で秋の野草を見に行きましょう!花や実の美しさをこころに刻める暮らしを!!!


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観察会をしたススキの高原=生石山の植物の一部を紹介します。

これは、そのススキに寄生しています。


周りはすべてススキ


ナンバンギセル。

名前の通り~花がパイプのように見えます。


そのススキの株元に


茎を立ち上げ、ピンクの花をひとつだけやや下向きにつける



花冠の先は、5つにくびれている



こちらは、つぼみ。こういう萼に包まれています。



ハマウツボ科ナンバンギセルです。



★葉緑体を持たない植物で、栄養分はススキに依存して生きています。

花後、黒っぽくなってくると、種子が熟してきます。毎年、この場所に生えています。


植物にも、様々な生き方をしているものがあるのですね。


~生石山を訪ねた人に、このナンバンギセルが見られやすいようにするために、保存会の方で囲いをして守って下さっています~



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秋の観察会を生石山で行いました。秋に花や実をつける植物の名前、特徴などと、草花を使っての遊びを体験しながら約3時間目いっぱい活動しました。 ふ~うっ~w


秋風わたる~

草花遊びでは

・イノコズチの弥次郎兵衛

・チカラシバの毬栗

・ススキの槍投げ

・ススキの葉のロケット

・ススキのふくろう

・センブリの葉の味

・リュウノウギクの葉の香り

・テリハノイバラの花の香り

・エノコログサのエレベーター

・クズの葉のじゃんけん

・イタドリの茎の笛

・ハギの葉の笛

・ゲンノショウコ~神輿草

をほとんど、マスターしました。


神輿草

イヌタデ


取り上げた野草は

・ノコンギクとヨメナの違い

・ハバヤマボクチ

・ホソバノヤマハハコ

・リンドウ

・センブリ~合弁花

・アキノキリンソウ

・イタドリの雄株と雌株

・カワラナデシコ~対生する葉

・マツムシソウ

・ツリガネニンジン~輪生する葉、花冠から出た花柱

・ナンバンギセル~ススキに寄生

・ウメバチソウ

・ツルリンドウ

・イヌタデ~「いぬ」、タデ科

・ミズヒキ

・オミナエシ

・ヒゴスミレ

・トダシバ

・マルバハギ

・クルマバナなどでした。


一番奥は保存会M氏


この観察会に、初めて参加してくださった方は、4名でした。とても意欲的で、気づいたことをストレートに話してくれたので、生き生きとした観察会になりました。


ルーペを使い慣れよう~


短い時間でたくさん学んでほしいと、急ぎ足になりましたが、実際に草遊びなどをちゃんとできるようになるまで、繰り返し練習することができました。そして、ほぼ、予定していた通りに日程を終えることができました。


意欲ありあり

本当に真剣


最後に、コーヒーを飲みながらNCEGの理念、目的等について話をさせていただきました。

自然体験がなぜ必要なのか=そのポイントは

①自然体験=生物と接する事で、持って生まれた能力が引き出され、発達すること

②目と手の供応、手指の巧緻性、五感の発達、豊かな感性を獲得できること

③理科や生活科とのつながりはもちろん

④文学などで使われた表現を正確にイメージしながら読み深められること

⑤家族、友達、異年齢の人とのつながり

⑥科学的精神など


Mさんのお話


今日は、少人数だったこともあって、ルーペを使うなどしてじっくり観察することができました。参加者は、とても丁寧に野帳に記録しながら活動なさっていました。収穫の多い観察会になりました。


センブリw

          ~たのしかったでーす~




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宮澤賢治の「やまなし」(小学校6年 光村)がこの時期、授業で行われています。(ご存じの方も多いかもしれませんが、もし、確かめてみたかったら、検索してみてください)


S小のNさんから電話がありました。

「先生、『やまなし』の授業するのですが、ヤマナシって、手に入りますか?」


私は、戸惑いました。

私自身、この授業をするときにヤマナシを準備して授業をしたことがなかったのです。

それに、これまでヤマナシが和歌山県下にあるか否かも確かめたことがありませんでしたので~。


ただ、私にはヤマナシかどうかは分かりませんが、ある山で一本、生えているナシの木は見たことがありました。そこで、その辺りの植物に詳しいMさんに連絡を取り、尋ねてみました。すると、私の言っている木については、不明でしたが、他の場所にヤマナシがあることを教えてもらえました。


翌日、朝からその現場へ。

ありました!しかし、5m以上の高い所に実がなっていて採れそうにありません。やむなく、下に落ちている実はないか探してみました。見つけた実は、昨年のものでしょう。黒くなっていました。しかし、図鑑で調べた通りの大きさや形の実でした。



私は、その実を見てすぐ、思いついたことがありました。

それは、宮澤賢治の「やまなし」のお話の終わりの方にやまなしが川にいる蟹たちの頭上に落ちて来る場面があるのですが、その落ちた様子をとぷんと表現されていたことです。


どぼんではなく とぷん になっていたことです。



この実を見れば、なるほどです。

あの私たちが食用にしているナシとはおよそ違うのです。

普段知っているあのナシのような実であれば、どうして とぷん なんだろうと首をかしげたくなりますが、これを見たら とぷん がピッタリだと納得したのです。やはり、ほんものを知っていないと表現が理解できないのです。(私が、「やまなし」のこの部分を覚えていたのは、多分、自分の中で、「なぜ、どぼんではないのかしら」と納得できていないものを抱き続けていたからだと思います)





さあ、急いで学校に届けます!

ヤマナシが欲しいと連絡があったのは、その後増えて、4校に配ることになっていました。できたら、昼休み中に配りたいと思って市内をバイクで走りました。


どの学校でも、そのヤマナシを見て驚きながらも、実物を手にして大いに喜んでくれていました。

昨日のヒメジソが生えていた同じ、乾いた日当たりのいいところに



メリケンカルカヤです。



この色が秋の里山を彩っています。



イネ科です。



すでに実ができていますね。



実には綿毛がついていて



風が一吹きすれば



今にも飛びあがりそうです。



秋は、実~種を観察するのに絶好の季節です。

池の畔のやや乾いた日当たりのいいところにはススキや刈萱などの中に



ヒメジソが咲いています。



秋らしい花ですね。



ヒメジソとよく似たイヌコウジュというのがありますが、萼の尖り具合や葉の鋸歯の数が違うとされています。それによると、これはヒメジソのようです。



シソ科の特徴である唇形花



上の唇~上唇と下唇



茎は、四角



★「秋らしい」などと書いてしまいましたが、正確に説明を求められると困ってしまいます。どう言えばいいのでしょう?しかし、確かに私には秋らしいのです。みなさんもそうでしょうが、それは、子どもの頃から繰り返し移ろう四季のなかで生物に接してきた中で形作られてきた概念とでもいうものなのでしょうか?