湿地にミゾソバが咲いています。




白から淡いピンクの~




なんか、やさしいいろが広がっています。



葉は、こういう形です。何に似ていますか?



ミゾソバの別名は「ウシノヒタイ」と言います。

なるほどでしょう~。



この花は、萼でできています。



花びらはなく、白やピンクの萼なのです。



雄しべは萼よりも短いので、外には出ていません。



見ていても楽しくなってきます。金平糖みたい~



牛の額の葉とこの小さな優しい色合いの花=不思議な取り合わせ!


ノイバラの実が赤くなってきました。



耕作放棄してもうずいぶんになるところには


ノイバラが必ず、生え



今、こんなにたくさん実っています。



果実酒にもできるという。

私は、嗜みませんので、もっぱらリースの材料として毎年、使います。



鳥たちの貴重な食料の一つなのでしょうね。また、分布域を広げていくことでしょう。


~野山の姿が、次第に変わって来ています~

半日陰の森の中で見つけました。



キク科ヌマダイコン



とても素朴な白い花です。



筒状花ばかりでできています。



名前は、ヌマ=沼に生えるダイコン=大根のような葉の野草ということらしい。



葉は、対生していて縁にははっきりした鋸歯があります。



ヌマダイコンは、実が熟すと粘りのある液が出てくっつくようになっているらしいです。実ができるころにまた、確かめに行くつもりでいます。


★初めてであった植物です。図鑑で調べ、その特徴の説明を見て、興味を抱くことができ、また、会いに行こうと思います。個々の生物の特性はすべて、魅力的です。自然観察に終わりはありません。


甘い香りがするので見ると、白い花が



ナワシログミです。



ナワシログミの花は、花弁ではなく萼です。



虫を誘う匂いなのでしょうね。クマバチが来ていました。



葉は、厚くて堅い。



葉裏は、白っぽくなっています。


苗代の準備をする頃に、実が赤く熟します。


★花がいっぱい枝という枝に咲き、そこから匂いを放って昆虫を誘い、受粉して実を結ぶ。力強いナワシログミの姿を感じました。

童謡「どんぐりころころ」は、みなさん、ご存じでしょう~

それを唄うとき~

「ああ、あのこと~」と思い浮かべながら唄えていますか?


急な岸とドングリの木々

自分で歌詞から想像してではなく、

ドングリが本当に”ころころ”と転がり”ドンブリ~”池に落ちる様子を想い出しながら唄えていますか?




私などは、想い出せているのです、想像でなく実際に。ころころと転がるなんだかとぼけた感じ、水の中に落ちるときの様子~なんだか慌てているみたい・・・、きっとそこにはどじょうがいて・・・




里山の池のすぐそばにドングリの木がいくつも生えています。


黒いのはカワニナ

私の里山のどんぐりは、クヌギであり、コナラです。


クヌギ


作詞をなさった青木存義さん(1879年 - 1935年)は、こういう体験をモチーフにしてこの詩を書いたのでしょうね。


コナラ


たくさんのドングリが落ちていますよ~


大正のころの子どもたちは、自然との距離のない中で暮らしていたので、この作詞家と同じような気持ちで歌っていたのだと思います。




今もそれはできるのです。


こうした体験をたくさん持てるように子どもたちを育てていきませんか~。

花弁がないコセンダングサですが、蜜が多いのでしょうか


チョウが来ています。



ヒメアカタテハ








キタテハ







ノブドウを見ながら吸蜜ですか~



秋の美しさを見つけに行きましょう~

田んぼへの道沿いに生えているのは



イネ科チカラシバです。



もう、終わりかけですが、花も見えます。


雄しべの葯が見えます。



雌しべは、ブラシ状なのですが、見えません。



チカラシバで遊びましょう!

   まず、この穂の一番下の部分を親指と人差し指ではさみます。親指の爪は立ててはさみましょう。




   そこから上にしごいていくのです。全部逃げないようにしごいていきます。


   そうして、先までしごきあげると




   こんな毬栗(いがぐり)ができます!



みんなで楽しんでくださいね~

みなさん、台風は大丈夫でしたか~


いつもですが、沖縄県を筆頭に、九州は、長時間、大変強力な暴風雨が荒れ狂い大変だったですね。被害に遭われた皆さん、お見舞い申し上げます。和歌山に来るころにはもうずいぶんと弱くなってきていましたので、なんとかやり過ごせました。




さて、台風が去った昨日の朝、畑の様子を見に行くと、風雨の中で必死になって葉裏にしがみついていた生物がいました。




トリノフンダマシというクモです。




形も、模様も




ポトンと落ちた鳥の糞にそっくりでしょう。




クモは、昆虫とは違って体は、頭胸部と腹部の二つに分かれます。

黄色いのが、脚で、8本あります。前にそろえています。




コガネグモ科トリノフンダマシ。

いろいろな生物たちも、必死になって風雨に耐えたのでしょう。


★私は、中学生のころからクモにも関心がありました。買ってもらった図鑑を見ていると、様々なクモの中にとてもきれいなすがたのクモがいくつもありました。そのうちのひとつが、このトリノフンダマシでしたが、中学生の時のクモの採集ではトリノフンダマシは見つけられなかったのです。それが、50年近くたち、退職して畑を始めて間もなく、畑の中で見つけたのです。その時も、サトイモの葉にいました。

昨日に続き、これも薬草として有名な植物です。



すっきりとしたシャープな形の花

       ムラサキの線が入っています。



リンドウ科センブリです。何もかもスマート!

これは、合弁花ですからつけ根は合着しています。5つに裂けているのです。




山道のすぐ際で見つけました。



想い出という宝



「OSM その葉を噛んでごらん」

父に連れられて里山の池の岸辺でのことでした。

小さな草の細い小さな葉を摘んで、噛んでみると

私の知らない大変な苦さでした!!!



今、私は、その岸辺に毎日のようにやってきます。その度に、この時のことを想いだしています。

懐かしく思い出す真ん中に 父 がいます。



自然体験は、こころに愛おしく刻まれるものです。

それは、家族のきずなとして、また、生物の美しい姿として~そういったものが混然として深く 深く


子どもたちにぜひ、自然体験をさせてやってください。


秋祭りたけなわですね~

お祭りには神輿ですが、この神輿を名前にいただいている植物があります。


それはゲンノショウコです。

ゲンノショウコの花が咲き~



やがて実が熟したら~



こういう形になります。クルリンと跳ねた先に実がついています。



この形が神輿のてっぺんについた飾りに似ているので


神輿草(みこしぐさ)といわれるのです。


この植物は、古くから薬草として使われてきたので、ゲンノショウコと名付けられています。この葉などを乾燥させて、煎じて飲むのです。



ゲンノショウコには、花の色が赤いのと、白いのとがあります。



東の方は、この白い花が多く、私たちのような西の方には、赤い花のものが多いようです。


私が子どもの頃には、どの家にも軒下に干したゲンノショウコが吊り下げられていました。