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今日も、母音を身につける方法の続きです。
超論理的に、母音を身につけるやり方を
さらに詳しく説明していきます!
ちょっと長めの記事になりましたが
まずは図の見方に慣れてもらえればと思います。
ーーー
●appleを発音してみよう
王子様は、
"apple"を魔女に発音させられまくっていました。
あっぽー
王子「どうですか?いい感じでしょ?」
魔女「15点」
魔女は目を見開いて言いました。
魔女「あっぽーのリズムは悪くない。しかし、"a"の発音があかん」
王子「ああ!!わかりました。"あ”と”え”の中間音ですよね!!」
王子さまは"あ”の口で”え”と言いました。
えっぽー
魔女「あかん。それはeの発音」
王子「なるほど。わかりましたよ。こっちですね!」
次に、王子さまは”え”の口の形で”あ”と言いました。
あぇっぽー
魔女「ダメ。それはaの発音」
王子「えええええ」
王子さまは困った顔で言いました。
王子「あっぽーもダメ。えっぽーもダメ。あぇっぽーも、えぁっぽーもダメ、、、もう選択肢ないじゃないですか!!どうやってあとえの中間音を作ればよいのですか!?」
魔女「うひょひょひょひょひょ、、、どうやっても無理じゃよ」
王子「なぜでしょう!?」
魔女「なぜなら、そもそもappleのaはあとえの中間音ではないからじゃ」
ーーー
●あいうえおの、舌先とあごの位置わかりますか?
王子「どういうことですか!?学校であとえの中間音だと習いましたよ??
あの口でえと言うか、えの口であと言うか、どっちでもええんじゃおまえらわかったかぁぁぁ!!!!!!!っておっしゃってました (注: 実話です)」
魔女「いくら先生でも、嘘はダメじゃのぉぉ」
魔女が魔法をかけると、図が現れました。
王子「おおおお!先週のやつですね(→こちら)。
横軸に舌先の位置、そして縦軸に口の開き(アゴの位置)を二次元プロットしたんでしたよね。
たしかアメリカの発音専門家が提唱しているという.........」
魔女「そうじゃ。この図を使えばすべての母音の場所がわかるのじゃ。しかし、この図を本当に活かすためには、まず日本語の「あいうえお」がどこにあるかを知る必要がある」
王子「あいうえお、、、ですか?」
魔女「そう。いつも日本語を話してるのだから、舌先がどこにあって口がどのぐらい開いているか余裕でわかるよな??」
王子「ええええ、、、、、、そんなこと生まれてこの方一度も考えたことがありません」
魔女「そのとおり!!!普通はそんなこと考えない。考えなくてもできてしまうから。
だから、日本語の「あいうえお」を理解することが一番最初におまえがするべきことじゃ。
あいうえおが理屈でわかれば、あいうえおベースで英語に応用できる。わかる?」
王子「全然わかりません、、、でも教えてください!」
魔女「よしゃああああ!!まずは、あいうえおの位置は、、、、、、」
ここじゃあああああ!!!!!!
魔女「い、え、あ、お、う、って順番に言うてみて?」
王子「いーえーあーおーうー」
魔女「舌先が少しずつ奥に下がっていくのわかる?」
王子「なんとなく、、、、」
魔女「とりあえず、この図をみながら、まずは"いえあおう"ポジションを理解することが次回までの宿題じゃ!!必ず、鏡で自分の舌の位置を確認するように」
王子「難しそうですが、、、、やってみます!」
ーーーー
●æの音、完全図解!!
魔女「では、ここからいよいよappleのaの発音の解説に入るぞ」
王子「待ってました〜!よろしくお願いします」
魔女はニヤニヤしながら言いました。
魔女「まず、あとえの位置がここ」
魔女「ふたつの音を結んで、、、、」
魔女「中間地点が、さっきのおまえの"a"の発音じゃ」
王子「あとえの中間音ですね」
魔女「そう。しかし、appleの"a"の正しい位置は、、、」
魔女「ここじゃ!!!!!!」
王子「え??、、、どういうことですか??」
え
魔女「えじゃなくて〜」
あ
魔女「あでもなくて〜」
æ
魔女「こうじゃ!!!!!!!」
超ドヤ顔の魔女に王子様は小声で言いました。
王子「......................................すみませんが、全然わかりません」
魔女「あああああ???舌がペタッと見えとるのに口が開いとるやろが!!!!!」
王子「......................舌がペタッ??」
魔女がニヤニヤしながら言いました。
魔女「な??こんな説明じゃさっぱりわからんじゃろ?
......これがフォニックス的手法。しかし、アメリカ式発音図を使えば一瞬で理解できてしまう」
魔女が、さらに呪文を唱えました。
魔女「もう一度よ〜く見て。これが3つの音の位置関係」
魔女「すなわち、、、、、、」
魔女「えを言いながら、あごを下げればæ!!」
魔女「もしくは、、、、、」
魔女「あを言いながら、舌先を前に出すとæ!!」
王子「!!!!!!!!!!!!!」
魔女「これが、æのやり方。そしてこの図の使い方じゃ」
王子「こ、、、これはすごい、、、発音の地図ですね!!!
つまり、要約すると"æ"は"あ"と"え"を足して2で割った中間音ではなく、"あ"と"え"のそれぞれの特徴の両方を併せ持つゴテンクス的存在、、、フュージョンということですか!!!!!」
魔女「Oh!!Yeah〜!!!!!!!」
次回に続きます。
ーーー
æの音。
この音が日本人にとって最も難しく、
誤解が多い音だと思い、今回は詳しく取り上げました。
マップ(map)、ハット(hat)、ファースト(fast)
ファックス(fax)、サックス(sax)
これらのカタカナ英語を
そのまま読んでも絶対に通じません。
ペタッと舌が見えて口が開いてるこの形。
日本語には存在しないので、なかなかできなかったんですが
アメリカ式の発音地図を使えば超簡単でした。
えを言いながら、しっかりアゴを下げるだけ。
そして、この音を正しく認識できるようになると
圧倒的に英語の音が聞こえるようになってきます。
それぐらいに特徴的な音。
日本語には存在しない、
英語ならではの深い母音のサウンドなのです。
.....理屈っぽく感じるかもですが
発音こそ、曖昧な言葉で説明するのではなく
舌の位置でロジカルに覚えるのが絶対に近道なのですよ。
次回は残りの"a"サウンドも解説します。
Thank you very much!!
▶第12話★100%母音の発音を身につける方法(3)〜busとbathとboss〜
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第8章★リスニングに革命を起こす方法~もくじ
青いタイトルをクリックすれば直接記事にいけます
-イントロダクション
▶第1話★スピーキングではそこまで発音にこだわらなくてよい?
-子音を身につける方法
▶第5話★日常会話でもっともよく使われる子音とは?【 t 】
▶第8話★子音の”長さ”を意識すると、英語らしい発音になる?
-母音を身につける方法
▶第9話★海外ドラマ母音ランキングベスト10 〜英語には4種類の"あ”が存在する?
▶第10話★100%母音の発音を身につける方法(1)〜アメリカ式で完全図解!4つの"あ”〜
▶第11話★100%母音の発音を身につける方法(2)〜あとえの中間音じゃない
▶第12話★100%母音の発音を身につける方法(3)〜busとbathとboss〜
▶第13話★あいまい母音”シュワサウンド”とバナナの英語発音。
▶第14話★アンテナ理論〜日本人が英語の音を聞き取る力を高める秘訣
▶第15話★おすすめの英語発音本(CD, DVD教材)、4冊!
▶第17話★英語アンテナを立てて、リスニング革命を起こす方法
-リスニング革命の塔(レベル1-レベル4)
▶第18話★リスニングに革命を起こすレベル1~短い素材を音読、録音する
▶第19話★クリアに発音される&会話で使えそうな英語教材を音読する
▶第20話★リスニングに革命を起こすレベル2~短い素材を完コピする
▶第21話★最強アプリ"Speater"で英語速度もリピートもループも自由自在
▶第22話★Speaterを使ったループ・オーバーラッピングの方法 (体験動画付き)
▶第23話★学校で英語を学んだ時間、人生でこれまでに英語を話した時間
▶第24話★リスニングに革命を起こすレベル3~長めの文をオーバーラッピング&シャドウイング
▶第25話★リスニングに革命を起こすレベル4~もう一度録音して聴いてみよう