この話は
アキさまのブログネタより勝手に妄想してお届けします
尚、エセ京都弁とエセ広島弁については雰囲気を出しているだけなので
苦情は受け付けません(笑)

こちらより
こちらでは多少?脚色してありますのでご了承くだちぃ←ぉぃ
タクシーにて【前編】→こちら
タクシーにて【中編】→こちら
タクシーにて【後編_1】→こちら
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タクシーにて【fin】

すぅすぅと寝息を掻く祥子さん
右手で頭部を撫で左腕に彼女の重みを感じている

あの場所で彼女を見た瞬間この世のものではないんじゃなかろうか・・
・・そう思った。

━━━━━だが違う。
隣(ここ)にいるこのあたたかさが紛れもなく本物であると・・

この唇の柔らかさと感触がその存在を確かなものにしている。
感慨にふけ、さきほどの話を今一度思い出す。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

心地いい気だるさ
それに互いにまだ呼吸が荒いそんな中、ふと思い浮かんだ。

「菊・・」

「なんやの?急に?」

「ああ。いや次の店・・菊にちなんだ名前ってどうじゃろ思って。」

天井を見上げた体を変え、寝そべった彼女に向き直る

「え?次?
次の店って?」

「ん。祥子さんさえじゃけど」と前置きし
「このままあの料理の味を皆に味わってもらえんようになるんは
なんだかもったいない思うて。
それに祥子さんが働く姿一度も見てないんが悔しいっていうか・・」

「あきら・・」

「じゃけぇ、どうじゃろ?
もういっぺん見せてくれんかの?」

「うちも何度もそう思ったんやけど・・」

「それは心配せんでええ
いきなり大きなんは無理じゃけどいくらかあるし
賃貸からでも・・
何、心配いらんけ。あの味じゃったら厳島神社もお墨付きじゃけの!」

「ぷっ。晃ったら」

笑った祥子さんが無性に可愛らしかった。

「で。菊じゃけど・・」

「うん。」

高貴・高尚・高潔・私を信じて下さい・あなたを支える
女性的な愛情・清浄・破れた恋・真の愛
菊の花言葉にはこのような意味がある
俺はその中からひとつを選び彼女に告げた

「んもぉ・・晃ったら」

少し照れた彼女を引き寄せぎゅっと抱きしめた。
俺もこんなことなど一度も言ったことがないので
この顔を見られるのが恥ずかしいのもあった。

「嬉しい。なんだか夢みたいで昨日までのうちと違って
今は・・」

「今は?」

俺の胸に顔を埋めたまま彼女はトンと軽く叩いた。

「知らないっ」

そしてそのまま接吻(くちづけ)した

「夢じゃないけ」

「うん。。」

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

「あらぁいっらっしゃい
今日はおひとり?」

元気に客を迎え入れる薬師寺祥子の姿があった

$ミラーズ(仮)

小料理屋【お菊】

その店先のプランターには白妙菊(しろたえぎく)の花が誇らしげに咲いていた。

fin


※思い着きで始めた話やっと完結です( ´艸`)
第一話から半年経ってますね(汗

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☆Trois Noëlトロワ・ノエル【聖夜:La nuit sacrée】
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特別読みきり:『華へ水を』
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