この話は
アキさまのブログネタより勝手に妄想してお届けします
尚、エセ京都弁とエセ広島弁については雰囲気を出しているだけなので
苦情は受け付けません(笑)

こちらより
こちらでは多少?脚色してありますのでご了承くだちぃ←ぉぃ
タクシーにて【前編】→こちら
タクシーにて【中編】→こちら

タクシーにて【後編_1】

冷え切った部屋にストーブの火を灯す
ファンヒーター特有の音と匂いが部屋を埋めた
そのままキッチンに行き、お湯を沸かすと彼女の横へ座った。

2年前祥子さんは小料理屋 『凛』をオープンした
当時スナック『AKI』のお抱えママをしていたが、そこで資金を貯め
念願の自分の城をオープンしたという

スナック時代の常連で埋め尽くされ賑わい溢れていた。
だが1年後都市開発計画が持ち上がった
それに伴い立ち退きを余儀なくされるが、祥子さんは抵抗した。
数名の店主たちと結託したが嫌がらせにも近い地上げで
ひとり
またひとりと去って行った。

最後のひとりとなった彼女は昨日、とうとう店を手放すことになったらしい
念願の自分の店
それがわずか1年あまりで・・
入ったお金は全て借金の返済に充てたということだった。

「そんなことが・・」

「ね。重いでしょ?」

彼女は俺の胸に飛び込むとわななと震えながら嗚咽を漏らした
俺は彼女の背に手を廻しぎゅっと抱きしめた。

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

結局あれからまた沈黙を保ったままになってしまった。
俺じゃどうしようもないことじゃろうか?
立ち入ることはできんのじゃろうか?

少しでも彼女の荷物を持つことはできんもんか・・
元よりその悩み自体知る由もないので、どう持つか図りかねるが。。

「晃・・今夜、、泊めてくれへん?」

「は?え?」

な、何ゆうとるんじゃ?

「このままじゃ・・うち、、」

助手席の後ろに座った彼女は、ぼんやりと見るともなく外を見つめた
うちで話す言うことじゃろうか?

「家で話を聞く言うことでいいんじゃな?ほんならオーケーじゃけ」

「うん。

・・・晃。。おおきに・・」

$ミラーズ(仮)

俺は路肩に車を停め、無線機を取ると本社へと連絡した
車番と名前を告げる

「社長はいんだ(帰った)じゃろうか?」

(おう薬師寺どないした?)

無線からくぐもった声が聞こえてきた。
先輩の島本さんだ。皆からは島やんと呼ばれている。

(社長なら先刻帰りんはったけど?)

「悪いんやけどこれから直帰したいんじゃが
ええじゃろうか?」

(まぁほんまはダメやけど薬師寺ならええやろ
なんやええもんでも見つけたんか?)

少しニヤつく島やんの顔が浮かぶ

「うん。まぁそれでええけど・・」

(なんやなんや冗談やで。あとでわしから言うとくさかい
気ぃつけてな)

「お疲れさまです」

(おぅ)
無線を切るとアクセルを踏みんだ。

>タクシーにて【後編_2】→こちら

アキさまの所と時系列をずらしています(勝手にw
また続いてしまった・・

今年はこれで最後の記事となります
8月ぐらいから仕事量を増やしたので
なかなか書く機会がありませんでした。
ご迷惑をおかけしますが来年もよろしくお願いしますへび
よいお年を投げKISS

2012.12.31 Lydia

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