華へ水を


溢れ零れた涙
こんなにもあなたが好きなんだってこと

この華が消えぬうちに
あなたが付けた薄らと染まる首筋の華へ
また新しい華のシルシを付けて欲しい

水をください・・

そんな気持ちでいると
不意に玄関のチャイムが鳴った

「俺です。」

インターホンから聞きなれた声がする

「九条くん?明日じゃなかったの?」

「遅くにすいません。
思いのほか早く終わったんで、やっぱり来ちゃいました」

九条くん・・
先週から出張中で、来るのは明日のはずなのに・・バカなんだから

それでも弾む心は抑えられず
その気持ちを鍵に込めてカチャリと開けた。

驚く九条くんの表情

きっとあたしの涙を見たから

「どうしたんですか?」

そう聞いてくるけど、、、

「寂しかったとか?」

黙ってると、、、

「俺もですよ。美久さん。
だから、こうして早く終わらせたんです」


いつからか、九条くんはあたしを呼ぶとき
芹沢さんから美久さんに変わった
その時の気持ちはとても嬉しかった。

「ん?大丈夫です?」

「・・かやくん」

「え?」

「鷹矢くん!」

あたしはそのまま鷹矢くんに抱きついた
初めて下の名で呼んだ


そしてその胸で泣いた

$ミラーズ(仮)

鷹矢くんのあたたかさ
外は雨で冷えてる体なのに、とても温かく感じる

くれた・・

あたしに水を。。

FIN


九条くんver→こちら

※限定記事が続いたので書いてみました。
とあるところでコメントした続きの話です(笑)
ご期待に副えたでしょうか?
かなり未来?のお話かも( ´艸`)
苦情は受け付けません。九条だけにね!どっひゃー

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