華へ水を【九条くんver】

車窓から見る雨の角度が変わっていく
駅に着く頃、本格的に雨が降り始めていた。

この時期にしては気温が低くとても肌寒い。
この日予定されてた仕事が早く片付き、俺は美久さんのマンションへと向かった。
キヨスクで買った傘をさして

$ミラーズ(仮)

急に行ったらびっくりするかな?
1週間振りに逢う美久さんの表情を思い浮かべる

◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇

部屋の前に到着した
少しドキドキする。そしてインターホンを押し到着を告げた

「俺です。」

「九条くん?明日じゃなかったの?」

少し声が沈んでる気がした

「遅くにすいません。
思いのほか早く終わったんで、やっぱり来ちゃいました」


━━━━━カチャリ。


鍵が開き俯き気味の美久さんが現れる

一筋の涙が見え、少し驚いた。

「どうしたんですか?」

返事がなく、まだ俯いたままだ。
まさか・・

「寂しかったとか?」

それでも黙ったままだ。

「俺もですよ。美久さん。
だから、こうして早く終わらせたんです」

それでもまだ・・何かあったんだろうか?

「ん?大丈夫です?」

「・・かやくん」

「え?」

「鷹矢くん!」

俺の名を呼んでくれた━━━━━
この日・・初めて。

そのまま俺の胸に飛び込み
嗚咽を漏らして泣いている彼女。

こんな姿は初めて見る
またギャップにやられた。反則です美久さん、、

━━━━━カチャリ。

鍵をかけ・・俺は美久さんを抱きしめキスした。

FIN


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※九条くんverで書いてみました。

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