この話は
アキさまのブログネタより勝手に妄想してお届けします
尚、エセ京都弁とエセ広島弁については雰囲気を出しているだけなので
苦情は受け付けません(笑)
※加筆修正しました。
→こちらより
大学在学中にバイトで貯めた金で普通車二種免許を取得した
あんたなんでそんなもん取るん?
なんの役に立つと思ぅとるん?おかしな子じゃね
母のこの言葉が今も胸に蘇る。
ちょっと興味あったけー、取っただけじゃ
と返した覚えがある
もっともそれは方便で「タクシー運転手は子供の頃からの夢じゃ」
なんてことは言えずそのまま京都大学を卒業後すぐに
ここ京都でタクシー会社に就職した
観光案内もそうだが夜の繁華街などは色んな客層がいて
実に面白い
それに祥子と出会えたのもタクシー運転手をしていたからで
親の反対を押し切り勘当同然で広島を後にしたことを後悔はしていない
祥子は現在45歳。俺はそのその4つ下なので41歳だ
運転手は卒業後すぐ入社じゃから22歳から
勘当同然言うんわ、両親に三回生の夏休みに帰郷した時
タクシー運転手になると本音を言うつもりじゃったが言えんかった。。
結局先伸ばしになってな・・
卒業間近になって大喧嘩してそれっきり・・
そりゃそうじゃわな。運転手にさせるために大学に行かせたわけやないけ んって
えらい怒られたんじゃけ。俺が悪かったんじゃがな、、
じゃけど入社して数ヵ月後に静岡支社に転勤になって
28の時にまたこっちに来れたときは嬉しかった
タクシー運転手は俺の天職であり感謝しているくらいだ
それから19年タクシー運転手として働き今に至る
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
祥子との出逢いは13年前の雨がよく降る夜の街で、橋を少し過ぎた所だった
ワイパーの間隔がやけに早い気がした。
車庫へ戻ろうとした俺はひとりポツリと佇む女性を見かけた
こんな日に傘も差さんと何やっとるんじゃろか・・
その後姿が妙に沈み、今にでもどこかに飛び込んでしまうんじゃなかろうか
そんな空気を纏っているようだった
俺は彼女の横に車を停め、声をかけた
「どうしたん?こんなとこで
それ以上雨に濡れたら風邪引くけぇ、乗りんさい」
なんでそうしたのか、ほおっておけばよかったんじゃろぅが
ほぉじゃのぉて、それやったらなんだか俺じゃない気がした。
『昔ッから晃はそうゆうとこあるなぁー、じゃけーあたし好きなんかもね』
と地元で付き合っていた美佐枝に言われたことがあった
美佐枝とはこっちにくると同時に自然消滅したが・・・
要するに俺はお節介やきなのだ
「いい・・」一瞬顔を向けるが女性はスタスタと歩き出した
俺はハザードランプを付け車を降りると彼女の後を追った
「待ちんさい。」俺は彼女の手首を掴む
その手は恐ろしく冷え切っていた
いったいどれくらいここにいたのか?
それともずっと歩いていたのか・・
「離してっ
ほっといてよ!」
振り向いた彼女はとても悲しげで
本当に消えてしまいそうな表情だった
「それはできん相談じゃな
俺が許すことはできても、厳島神社は許さんじゃろーのぉ~」
「な、何よそれ」ぷふと笑った顔が
街灯に照らされてとても輝いて見えた。
「それに言葉使いが変やし・・
わたし、、今。。そんなやさしくされたら惚れてまうえ?」
「言葉変じゃろうか?
じゃけどこれがお国言葉じゃし、こっちの人も変じゃと思うけどのぅ
それに、あんたになら惚れてもええしね」
「う。。」少し戸惑ったような顔で、先ほどと一変し
ほんのりと紅潮もしているようにも思えた。
「まぁでも京都の言葉は好きえ?
俺、こっち来て4年ほどしか住んでへんけど」
「そうなん?でも上手い思うよ
さっき厳島とか言わはったけど広島の?」
俺は上手いと言われ少し照れながら答えた
「うん。産まれはね。じゃけど今はコレで飯食ってるから」
ハンドルを握った格好をし左右に振る。
当時【少女時代】が流行っていたら大爆笑じゃったかもしれん。
『Mr.TAXI』は、かなりお気に入りの曲だ
「ほじゃ、そろそろ乗ろうな?
寒いけー。」
「あ・・うん。そうする・・おおきに」
彼女はぺこりと頭を下げると俺は彼女の手を取りタクシーまで戻る。
後部のドアをあけ、彼女をエスコートした。
>タクシーにて【中編】→こちら
ひゃ!続く(笑)
AKI'sミステリー→こちら
☆Trois Noëlトロワ・ノエル【聖夜:La nuit sacrée】
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☆Trois Noëlトロワ・ノエル【贈り物:Un présent merveilleux】
→こちら
特別読みきり:『華へ水を』
芹沢美久→こちら
九条鷹矢→こちら
MILK→こちら メンバーさまのみ
<UME>→こちら メンバーさまのみ
『~にて』→こちら
読みきり一覧→こちら
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苦情は受け付けません(笑)
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大学在学中にバイトで貯めた金で普通車二種免許を取得した
あんたなんでそんなもん取るん?
なんの役に立つと思ぅとるん?おかしな子じゃね
母のこの言葉が今も胸に蘇る。
ちょっと興味あったけー、取っただけじゃ
と返した覚えがある
もっともそれは方便で「タクシー運転手は子供の頃からの夢じゃ」
なんてことは言えずそのまま京都大学を卒業後すぐに
ここ京都でタクシー会社に就職した
観光案内もそうだが夜の繁華街などは色んな客層がいて
実に面白い
それに祥子と出会えたのもタクシー運転手をしていたからで
親の反対を押し切り勘当同然で広島を後にしたことを後悔はしていない
祥子は現在45歳。俺はそのその4つ下なので41歳だ
運転手は卒業後すぐ入社じゃから22歳から
勘当同然言うんわ、両親に三回生の夏休みに帰郷した時
タクシー運転手になると本音を言うつもりじゃったが言えんかった。。
結局先伸ばしになってな・・
卒業間近になって大喧嘩してそれっきり・・
そりゃそうじゃわな。運転手にさせるために大学に行かせたわけやないけ んって
えらい怒られたんじゃけ。俺が悪かったんじゃがな、、
じゃけど入社して数ヵ月後に静岡支社に転勤になって
28の時にまたこっちに来れたときは嬉しかった
タクシー運転手は俺の天職であり感謝しているくらいだ
それから19年タクシー運転手として働き今に至る
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
祥子との出逢いは13年前の雨がよく降る夜の街で、橋を少し過ぎた所だった
ワイパーの間隔がやけに早い気がした。
車庫へ戻ろうとした俺はひとりポツリと佇む女性を見かけた
こんな日に傘も差さんと何やっとるんじゃろか・・
その後姿が妙に沈み、今にでもどこかに飛び込んでしまうんじゃなかろうか
そんな空気を纏っているようだった
俺は彼女の横に車を停め、声をかけた
「どうしたん?こんなとこで
それ以上雨に濡れたら風邪引くけぇ、乗りんさい」
なんでそうしたのか、ほおっておけばよかったんじゃろぅが
ほぉじゃのぉて、それやったらなんだか俺じゃない気がした。
『昔ッから晃はそうゆうとこあるなぁー、じゃけーあたし好きなんかもね』
と地元で付き合っていた美佐枝に言われたことがあった
美佐枝とはこっちにくると同時に自然消滅したが・・・
要するに俺はお節介やきなのだ
「いい・・」一瞬顔を向けるが女性はスタスタと歩き出した
俺はハザードランプを付け車を降りると彼女の後を追った
「待ちんさい。」俺は彼女の手首を掴む
その手は恐ろしく冷え切っていた
いったいどれくらいここにいたのか?
それともずっと歩いていたのか・・
「離してっ
ほっといてよ!」
振り向いた彼女はとても悲しげで
本当に消えてしまいそうな表情だった
「それはできん相談じゃな
俺が許すことはできても、厳島神社は許さんじゃろーのぉ~」
「な、何よそれ」ぷふと笑った顔が
街灯に照らされてとても輝いて見えた。
「それに言葉使いが変やし・・
わたし、、今。。そんなやさしくされたら惚れてまうえ?」
「言葉変じゃろうか?
じゃけどこれがお国言葉じゃし、こっちの人も変じゃと思うけどのぅ
それに、あんたになら惚れてもええしね」
「う。。」少し戸惑ったような顔で、先ほどと一変し
ほんのりと紅潮もしているようにも思えた。
「まぁでも京都の言葉は好きえ?
俺、こっち来て4年ほどしか住んでへんけど」
「そうなん?でも上手い思うよ
さっき厳島とか言わはったけど広島の?」
俺は上手いと言われ少し照れながら答えた
「うん。産まれはね。じゃけど今はコレで飯食ってるから」
ハンドルを握った格好をし左右に振る。
当時【少女時代】が流行っていたら大爆笑じゃったかもしれん。
『Mr.TAXI』は、かなりお気に入りの曲だ
「ほじゃ、そろそろ乗ろうな?
寒いけー。」
「あ・・うん。そうする・・おおきに」
彼女はぺこりと頭を下げると俺は彼女の手を取りタクシーまで戻る。
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