この話は
アキさまのブログネタより勝手に妄想してお届けします
尚、エセ京都弁とエセ広島弁については雰囲気を出しているだけなので
苦情は受け付けません(笑)

こちらより
こちらでは多少?脚色してありますのでご了承くだちぃ←ぉぃ
タクシーにて【前編】→こちら
タクシーにて【中編】→こちら
タクシーにて【後編_1】→こちら

タクシーにて【後編_2】

タクシーを自宅へと走らせる
彼女は窓際に肘をかけ、ぼーっとしている
なぜ最初、右京区へと向かっていたのか、、
あそこになにがあったのか・・

あの時は聞きそびれたが、のちの話では
あそこには彼女の実家がある。
かなり葛藤もあり、どうしてよいか分からずあてもなく歩いていたら
知らず知らずに向かっていたのだという。

アパートに着くと彼女の手を取りながら、自室へと招く。
お世辞にも綺麗とは言えない部屋だが、致し方ない。
まずは冷え切った体を温めねばと狭いリビングにあるストーブに火を灯した。

キッチン横のパネルを操作したあと風呂を沸かす
水が溜まると湯が沸くシステムになっている。
未だに昭和の香りが漂っている平屋のアパートだ。

俺は彼女の横に座り、ベッド脇の毛布で包んだ。

ぽつりぽつりと彼女は口を開くと信じられない話を始めた。

「そんなことが・・」

「ね。重いでしょ?」

彼女は俺の胸に飛び込むとわななと震えながら嗚咽を漏らした
俺は彼女の背に手を廻しぎゅっと抱きしめた。

$ミラーズ(仮)

気丈に振舞ってはいたようだが耐え切れなくなると
涙を流し、俺にしがみつくようにむせび泣き始めた。
よりいっそう愛しさが芽生え背をさすり抱きしめる。

「・・晃。。」

そう俺の名を胸で呟くと濡れた瞳を持ち上げ俺の視線と絡ませる。

「うち、、」

そのまま俺の背に腕を廻し抱きしめてきた
まだ濡れた衣服が俺を濡らす。

━━━━━だが。

それさえも受け入れた
なんだかそうすることで彼女と共感している気持ちになったからだ

━━━━━それに。

もしもこの話が嘘だとしても俺は彼女になら・・
そう思い始めてもいる

━━━━━なぜなら。

それが中村祥子。その人だからだ。
嗚咽を漏らし震えながらひとり耐え抜いた数ヶ月を過ごしたのだろう。
誰にも頼れず、、打ち明けられず。
だから、あそこにいたのだ。

この瞬間、俺は彼女の支えになろうと決めた。

「中村さん」

その刹那彼女の唇が俺を塞ぐ。

「いや・・祥子って、、祥子って呼んで」

離れた唇からその言葉が漏れる
破裂しそうな心臓がドクドクと脈打つのを感じながら

俺は彼女の名を呼んだ。

「祥子・・さん」

瞼が重なるほどの深い接吻(くちづけ)を交わした。

>タクシーにて【後編_3】→こちら

あう。。
つづく(笑)
後編に数字をつけていいの?という苦情は堪忍え( ´艸`)
広島弁も出してないしーぺこり
ストーブはイメージですsei

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