朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -166ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。




日々の仕事や生活をしながら、いろいろな考えやタイプの人とお知り合いになります。(ありがたいことです)



自分と価値観が合う人合わない人、趣味が合う人合わない人、そもそも話が合う人合わない人等々……。




その中で、周りを楽しませてくれるような面白い人に出会いたいものです。



そもそもこの多湖輝さんの言われるような、周りの人を幸せにしてくれるような、ついて行きたくなるような「面白い人」に出会いたいな。



(出来れば自分がそのような人になりたいものです)





 

 

5P

なぜ私がこの『面白い人』について書こうと思ったかと言えば、『面白い人』こそが、この人生を渡っていくうえで、自分も周囲の人も幸せにしてくれる最有力の人間モデルではないかと、しばらく前から思いはじめたからです。






 

 

6P

「一緒にいて楽しいし、この人となら幸せになれそうな気がする」

「面白い人」というのは、できなくても、切れなくても、何か印象に残る人、気になる人、忘れられない人、その人がいるとみんなが幸せになるような、そして知らないうちに、その人のために動きたくなるような、ついて行きたくなるような、そんな人のことではないかと思うのです。

これまで私が今まで会ってきた各界の、数多くの名だたる人たちとの付き合いを通じて、たどり着いた確信と言ってもいいでしょう。


 






◎高杉晋作の辞世「おもしろきこともなき世をおもしろく すみなすものは心なりけり」









 


 <目次>

まえがき

1章 「できる人」より「面白い人」になろう

2章 ユーモアは元気で長生きの原動力

3章 人生の達人に学ぶ「やわらかい頭」の作り方

田中角栄、小泉純一郎さん、向田邦子さん、手塚治虫さん、赤塚不二夫さん ほか

4章 これぞ極めつけ、私が降参した「超」面白い人列伝

岡本太郎さん……大阪万博で出会い、爆発する発想のヒントをもらった画家

井深大さん……クソ真面目なのに、なぜか人が面白がって寄って来たソニー創業者

石原慎太郎さん……言いたいことを言って、憎まれて死にたいという元東京都知事 ほか




◎1926年生まれ。東京大学文学部哲学科(心理学専攻)卒業。千葉大学名誉教授、東京未来大学名誉学長。著書に「頭の体操」シリーズ、「100歳になっても脳を元気に動かす習慣術」など。



いろいろな人がいて色々な価値観があってこういう考えの人も世の中にいてもいいよな。



自分にあった生き方をどうしていくべきかを考えるよい機会となりました。



「必要十分生活」とは、物がこれ以上増えると余計だけれども、これより少ないと生活に困るという状態のことです。



たとえば、

41P「(必要十分を追い求めた)単機能は多機能に勝る」

ひとつの機能が壊れたらすべて修理に出す必要がある、

複数のものを組み合わせることでデザイン性が損なわれる、

操作が複雑になる(ラジカセ、ブルーレイ内蔵テレビ、スマートフォンなど)



134P「情報は能動的に集める」

今は自分で取捨選択しなければ間違いなく情報の波にのまれます。

相手から情報を制限してくれることはほとんどありません。

相手から運んでくる情報は受け取らない。

情報が浅くなってしまうということです。

無料で手に入るものは浅くて広い情報が多い。




ミニマリストではなく、必要十分な数とモノを厳選した生活が理想的かな。





必要十分な生活用品に囲まれ快適な日常生活を送るための発想の転換が図れるような本です。






 <目次>

はじめに


第1章

仕事編

机の上を運ぶ

書類は1年経ったら捨てる

単機能は多機能に勝る

プリンターはいらない など


第2章 日常生活編

洗面所に置くものは11回ルール

浴室はホテルを目指す

トイレは入浴前に洗う

靴は3足

下着は3枚

服は強制ローテーション

洗濯機はいらない など


第3章 情報編

スマートフォンのホーム画面は1つだけ

メールの受信箱は常に空にする

情報は能動的に集める

SNSは嫌になったらやめる など


第4章 趣味嗜好編

車は何も足さずに乗る 

趣味の物は思う存分家に置く など


第5章 必要十分生活の心得

必要十分な状態になると片づけが楽になる 

収納はスーツケースに入る分だけ 

ついつい捨てられない物の処分例 など

おわりに


◎リサーチャー。1978年生まれ、富山県出身。男性。趣味は、片づけとプログラミング。2015年から本格的にインディーズ作家としての活動を開始し、個人出版の電子書籍版『必要十分生活』がKindleストアで異例のベストセラーに。座右の名は「人間万事塞翁が馬」、血液はAB型



「これまでの私の小説をぶっ壊してみたかった。

そしたらこんな作品ができました。 東野圭吾」


ラプラスって何?


―ラプラス【Pierre Simon Laplace】[17491827]フランスの数学者・天文学者。数理論を天体力学に適用して成功し、太陽系の起源に関して星雲説を唱えた。解析学を確率論に応用する研究も行い、メートル法制定にも尽力。著「天体力学」など(出典:デジタル大辞泉)



ラプラスの魔女が出てくる?


―342P「もしこの世に存在するするすべての原子の現在位置と運動量を把握する知性が存在するならば、その存在は、物理学を用いることでこれらの原子の時間的変化を計算できるだろうから、未来の状態がどうなるを完全に予知できる。」

ラプラスはこのような仮説を立てて、その存在は後年、ラプラスの悪魔と呼ばれる。




読んでみたらやはりさすがだと!


読みやすく楽しめるエンターテインメント小説。


東野圭吾さんらしい作品だとあのときもそう思いました。




彼は、ほぼ間違いないな。


最近のものは出版されるとほぼすべて読んでいます。


ハズレがなく楽しめますから。


安心して読めますから。





一見バラバラの事件が、理由があってどんどんとつながっています。


様々な方向から、点であったものが一本の線と結びついていくのは圧巻。


だんだんと謎が解けていくとともに出来事が複雑に絡み合っていく。


犯人や動機、被害者への繋がりなど、ヒントが巧みに散りばめられています。


夢中になって読みすすめれます。


東野さんのこれらのさじ加減はほぼ神業だと思いますね。






◎1958年大阪府生まれ。「放課後」で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。「容疑者Xの献身」で第134回直木賞、「祈りの幕が下りる時」で第48回吉川英治文学賞を受賞








◎342P

「ラプラスの悪魔になるには覚悟が必要なんだ」


「数学者のラプラスは御存じですか。フルネームはピエール・シモン・ラプラス。フランス人です」桐宮玲が青江に訊いてきた。


「ラプラス?いや、聞いたことがないな」


「もし、この世に存在するすべての原子の現在位置と運動量を把握する知性が存在するならば、その存在は、物理学を用いることでこれらの原子の時間的変化を計算できるだろうから、未来の状態がどうなるかを完全に予知できる-」桐宮玲は詩を唱えるような口調でいった。


「ラプラスは、このような仮説を立てました。その存在のことは後年、ラプラスの悪魔と呼ばれるようになります。謙人君の予測能力は、このラプラスの悪魔にイメージが近いといえます。そこで数理学研究所では、彼の能力についての研究をラプラス計画と名付けることにしました。計画、と付けられるからには、最終的なゴールが設定されることになります。研究所が設定したゴールは大まかにいうと二つあります。ひとつは彼の脳内で何が起きているかを解明すること。そしてもう一つが、先程から再三話に出ている再現性の立証です。




◎436P

ボイスレコーダーをしまいながら、それからもう一つ、と謙人はいった。

「あなたはたくさんの間違いを犯しているけれど、最大の間違いを指摘しておく。大多数の凡庸な人間たちは、何の真実も残さずに消えていく。生まれてきてもこなくても、この世界には何の影響もない-さっきあなたはそういった。だけど違う。世界は一部の天才や、あなたのような狂った人間たちだけに動かされているわけじゃない。一見何の変哲もなく、価値もなさそうな人々ことが重要な構成要素だ。人間は原子だ。一つ一つは凡庸で、無自覚に生きているだけだとしても、集合体となった時、劇的な物理法則を実現していく。この世に存在意義のない個体などない。ただの一つとして」




「わたしはずっと、したかったの」




自分に置きかえてみればどうするだろうか。




彼女の立場になって考えると、その気持ちが少しずつ理解できるようになりますが。





かろうじてバランスを取っていることでも、ある事件をきっかけにして急にバランスを崩してしまうことかあります。



ほんとうは、もっと先に崩れていたのかもしれません。



それがただ先延ばしとなって、いまやっと表面化しただけなのかもしれない。





日奈子の夫は、性的不能のはずだったのにどうして!?




日奈子は、どうして他の人に性を求めるの!?







セックスレスに悩む女性のやるせない心情を赤裸々に語っています。




それらを生々しく描き出してくれる小説







◎1983年北海道生まれ。立教大学文学部日本文学科卒業。2001年、短歌集『ハッピーアイスクリーム』で高校生歌人としてデビュー。その後、小説、エッセイ、詩、漫画コラボ作品など、様々な分野に活動の場を広げている。










◎27P

自分の声で目が覚めた。苦しい夢を見ていた気がする。一瞬前のことなのに思い出せない。短時間でも眠れてよかったという思いと、現実のほうがつらいのだから、早くまた眠りの中に戻りたいという思いが同時に湧き上がる。

夫の衝撃的な告白から、三日経つ。衝撃は今もはっきり残っていて、じわじわと不快な液体をしみださせつづけているかのようだ。








◎84P

たとえばここにある深緑色の洗面器にすら、背景があり、物語がある。それらは間違いなく、わたしたちが紡いできたのだ。







◎186P

顔も思い出せなくなりつつある女に対しては、憤りは残っているが、けれど一方では、わたしたちの穏やかで満ち足りた生活を壊したのは、けしてあの女だけではないのだともわかっている。

ずっと壊れていたのかもしれない、と。

求めても手に入らない存在を、なんとかして手に入れようとするのではなく、求めて手に入る存在で埋めようとしていた。好みの家具、洋服、旅行、食べ物。よっぽど高価なものでない限りは、ユキはわたしに与えてくれたから。








◎192P

崩れていく。目の前で。わたしが崩しているのだ。大切にしてきた、一つずつ積み上げてきたものを。バランスなんて、一瞬でアンバランスに切り替わる。オセロが白から黒になるように。

「わたしはずっと、したかったの」
















タイトルに惹かれます。


着るものによって、自分の人生が変わるとは考えたことがなかった!




2P「服を選ぶのに本当に大切なことは何か」「本当に少ない枚数の洋服しか持たないこと」




4P「あなたにはスタイルがある」「あなたの生き方と個性が、その洋服にピタリと重なっている」




42P「あなたが何を着てきたかで、あなたの人生は決まっていた」これから選ぶ服を変えれば、新しい人生が始まるのです。




「フランス人は10着しか服を持たない~パリで学んだ“暮らしの質"を高める秘訣~ ジェニファー・L・スコット」に相通ずる普遍的な内容でした。



具体的で分かりやすいから、どちらかと言うと女性が服を選ぶ時や買う時に大いに参考となるのではないかな。



内容は、すべてが目新しいものではなくすべてが共感できることではありません。



当たり前にすべきこととしてもなかなかできないことです。


でも、まったくできないわけではありません。




一つでも、少しでも、できることから始めればいい!



見習えばいい!



心がければいい!




これらのなかから自分なりに理解してやりたいことを実践していくことで、総合的に人生がおしゃれに変わっていくのですよね。




 <目次>

プロローグ 素敵な未来をひらくワードロープのつくり方

1章 「何を着るか」で、人生は変わる―「なりたい自分」になる一着の選び方(「流行」はある。流行の前に「自分」がある、「必要な服」は、こんなに少しでいい ほか)

2章 その服、着ているだけで損します―すべての服は「イメージ」と「役割」を持っている(愛される服、敬遠される服、運を呼ぶ服、無難な服 ほか)

3章 洗練された女になる方法―もっと早く知りたかった!このおしゃれ理論(すべての色は「感情」を持っている、顔まわりを華やかにする“秘訣” ほか)

4章 小物選びが「おしゃれの決め手」―投資すべきは、スパイス小物!(バッグや小物は「味」を決める“スパイス”、あなたという存在を語る「バッグ」 ほか)

5章 あなたに必要な「十セットの服」―コーディネート、もう迷わない!(「理想の自分」を見つける3ステップ、洋服選びの5W1Hとは? ほか)

エピローグ あなたのクローゼットが「愛」で満たされるために




◎ファッション・プロデューサー。服飾専門家。シューズブランド「JELLY BEANS」の立ち上げをはじめ、SHIBUYA109、JR東日本(アトレ)などでプロデュースなどを行う。



知らないことを知ることやわからないことがわかるって楽しい!



例えば、家にある電化製品類―家電に対して萌えるという気持ちは、ぼくの頭のなかにはまったくありませんでした。



「近年では、可愛くない家電は家電とはみなされない」




家電を通じて幸福を追求していくという方向性がわかりました。



また、ルンバなどの自動掃除機―自分が育てたかわいい家電に人格を移植できるビジネスの可能性などを知りました。





もしも友人からの紹介がなかったら?(と考えると)



今のぼくにとって、この本はまったく目に入らずに手にも取ることがなかったであろうかと。



紹介を受けて読むことができる幸せをこの本で味わいました。




例えば、自分にとって大切なことを気づかせてくれるような本に出会いたいな。




 <目次>

はじめに 

第1章 しくじったっていい。可愛ければ(トラブルが可愛い、着せ替える、ロボット掃除機の多様な進化 ほか)

第2章 機械に対する意識の変革(ロボットは可愛いという概念、ロボットの老いと死、モノに宿り魂 ほか)

第3章 歩み寄る企業とユーザー(「Siriたん」と戯れる、Siri、HomeKitとAppleの野望、ユーザーの力 ほか)

第4章 人は擬人化を求めている―これからの家電(人間は無意識にモノを擬人化している、コンピュータに「人間」を見てしまう、「生物」を感じる仕組み ほか)

おわりに




◎学生時代はコンピュータグラフィクスの研究を行う。2005年より株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所に勤務。2011年に「萌家電」を発表してからは家電ネットワークに専念。さまざまな家電アプリケーションの開発を手がける一方、一般ユーザーの家電関連開発コミュニティの支援や体験会なども積極的に行っている。博士(情報理工学)






5P

こういった風潮をひと言でいえば、家電の実現するものが、家事よりも大きな世界に広がりを見せてきたということだ。これは言い換えれば、家電に「仕事じゃないこと」を期待するユーザーが出現してきたともいえる。家電は何がしかの機能を提供するのみならず、その「インターフェイス」(人との接点)の重要度が増しすぎた結果、これまで人間関係において観察されてきた「親しみ」や「ユーモア」、もっと言えば「萌え」や「愛情」のようなものまで家電の文脈で語られるようになってしまったのだ。

「近年では、可愛くない家電は家電とはみなされない」と。





197P

家電はこれまで職人エンジニアが技術によりをかけてつくり、メーカーが誇りをもって売ってきた。しかし、これからの家電の開発においては、それだけでは不足であり、データマイニングの専門家や心理学者、行動学者など、人間に関するさまざまな専門家を導入してサービスを提供していく必要があり、何よりもユーザーの力が必要となってくる。

そこから、たんなる便利さを超えた、真の快適さ、もっといえば家電と暮らす幸福に近づく鍵が見つかるはずである。

いま、「萌え」は奇しくも、秋葉原という「家電」の街を席巻している。



身近な家族の大切さについて考えさせられました。




家族を大切にしていなかった男がある日、突然、妻を事故で亡くしてしまうのです。






仕事一辺倒にして家族をないがしろにするとそのツケが回ってきます。




彼は、大切な人を失ってから初めてその人の存在を認識して感謝の念が出てくるのです。




ラストになって彼女の真実にやっと気づかされました。妻の本当の気持ちがわかってうるうるしてきます。





はっきりと言えなくて後悔するのではなく、しっかり感謝の気持ちを日ごろから伝えていきたいとぼくは思うのです。






◎1981年生まれ。2001年、デビュー作『リアル鬼ごっこ』が若者の圧倒的な支持を得てベストセラーになり、続く『@ベイビーメール』で地歩を固める(ともに文芸社)





堂場さんの警察やスポーツ小説ものは読んだことがありますが、後ろから急かされるようにしてこれも一気読みしました。



東京にある神田神保町をよく知っている人にとっては面白いのではないかな。




知っているお店や行ったことがある場所、見たことがある風景などがたくさん出てくるから。




でも、知らない人にでもこの町を訪れたくなるように描かれているように思います。





生まれも育ちも神保町の明央大学准教授、吾妻幹が探偵役となっています。





オークションで競り落とした1億2千万円のヴィンテージギターを巡る事件を解決していくミステリーです。





◎1963年生まれ。茨城県出身。青山学院大学国際政治経済学部卒業。新聞社勤務のかたわら小説を執筆。2000年『8年』で第13回小説すばる新人賞を受賞。警察小説をはじめスポーツ小説など多彩な分野で活躍







90P

そんなことより、問題はこの喪失感だ。「心に穴が空いたようだ」とはよく言うが、そういうレベルの話ではない。痛いのだ。もしかしたら心筋梗塞の痛みとはこういうものではないか-経験したことのない凄絶な痛みと聞いている-と考え、胃の辺りを拳をねじ込む。

あり得ない。

吾妻はこれまで、母親をはじめ多くの人間を見送ってきた。人はいとも簡単に死ぬもので、昨日まで元気に笑っていた人間が、翌日には冷たい骸になっていることも珍しくはない。しかし、殺されたとなると話は別だ。他人の手で人生を終わらされるなど……。





今野さんものは、ストーリーが小気味よい。



サクサクと読み進めることができます。



単なる警察もののフィクションではありません。


単なるオカルトものでもありません。



狐憑きの除霊とお祓い師など科学を超えたところに解決を求めるところが面白いかな。



こういう系統が好きな方にも楽しめますね。



◎1955年北海道生まれ。「隠蔽捜査」で第27回吉川英治文学新人賞、「果断」で第21回山本周五郎賞と第61回日本推理作家協会賞を受賞。





145-146P

ごまかしたり、隠したりするのは、相手に礼を欠くことであり、結果的には自分にとって不利益になる。

嘘がばれそうになると、また嘘で糊塗することになる。それが積もり積もって自分の首を絞めることになるのだ。

常に本当のことを言うのが、一番正しいのだ。事実が、どんなに突拍子もないものでも、だ。

それを信じるか信じないかは、聞く側の勝手なのだ。




155P

「あったかもしれない。だが、人間の記憶ってのは都合がよくてな。あれは、何かの間違いだったと思い込んでしまうわけだ。あるいは、忘れちまおうとする。すると、記憶が改ざんされることがある。だから、鬼龍と関わるたびに、今回みたいな気分になる。そのつど、戸惑っちまうんだよ」



「DEAD OR ALIVE! 死ぬか!生きるか!」




普通ではこんなマンションはあり得ない!




銃撃、殺人などなんでもありありのマンション。




そこには、ぶっ飛んだキャラの住人たちが住んでいます。




規約さえ守ればヤクザでも刑事でも戦車でも不測の訪問者はすべてシャットアウト。





望月拓馬は、任期の1年を無事!?にまっとうすることができるのか!





極悪人しか住まないマンションの管理人助手として、彼の祖父の命令で放り込まれた拓馬のハラハラ、ドキドキ感がたっぷり味わえます。





僕はこういうのが嫌いじゃない。




かれの荒唐無稽な奮闘ぶりがとっても面白い。






 <目次>

極悪専用

六〇三号室 51

日曜日は戦争 91

つかのまの… 135

闇の術師 173

最凶のお嬢様 209

黒変 241

二〇一号室 283

元日の来訪者 317

緊急避難通路 347




◎1956年名古屋生まれ。「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。「無間人形」で直木賞、「海と月の迷路」で吉川英治文学賞を受賞