朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -137ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

「アウトプットは、インプットされたものの中からしかできない」

百田尚樹さんは博覧強記の人。

政治、経済、スポーツ、歴史、文学、科学、男女等々百田さんの話題のレパートリーが多くて幅広いところには素直に感心させられる。

話の途中で相手の反応をうかがって、簡潔さと冗長さを臨機応変に対応できる姿勢があるから、彼は人をうまく惹きつけるのだと思った。

一番大切なことは「人を楽しませたい」という気持ちだという百田さん。

人に面白い話をしようと思う時は、

「自分自身が面白いと思うことを話すこと」

「話のテーマになっていることを聞き手は何も知らないという前提で話すこと」

これは真似ていきたい要だった。

例えば、人に話をするために気を付けていかねばならないことが事例を踏まえて種々書かれてあり楽しく読める本だった。

 

 <目次>

まえがき

第1章 人を引き付ける話をする技術(起承転結が基本、つかみが大事 ほか)

第2章 その気になれば、誰でも雑談上手になれる(相手ではなく、自分が関心を持つ話題を探せ、一番大切なことは「人を楽しませたい」という気持ち ほか)

第3章 こんな話に人は夢中になる(意外なオチは記憶に残る、スポーツ選手の凄さを伝える時のコツ ほか)

第4章 親友とする真面目な話(殺害された市民の数は、全人口より多い?、一人の男の虚言が大問題を生んだ ほか)

 

1956年大阪生まれ。同志社大学中退。番組「探偵!ナイトスクープ」のメイン構成作家となる。「永遠の0」で小説家デビュー。「海賊とよばれた男」で本屋大賞受賞。

芸人・オリエンタルラジオの中田敦彦さん本。

「くじけないメンタル」と「冷静な思考」を持つためのノウハウや思考法があった。

 

例えば、「人生編」の中にあった。

これらには同感した。

大切なことは、自分は何によってまわりを喜ばせられるのか。何によって社会に貢献できるのか。

人の話に耳を傾ける、自分ならどうするか考える、成功している人のノウハウを盗もうとするなど、学ぼうとする姿勢が大切だ。

焦って幸福を求めなくても、もうすでにいまが幸福。

感情をおさえない。直感は正しいのでそれに従おう!

 

しかしながら、納得できないこともある。

「同じ場所に居続けない」

思うように活躍できなくてもそこに居続けないといけないことがある。収入、生活、家族のため。次のステージに登るために与えられた場所で頑張ってみることもある。

「長生きしようとしない」

芸人のように太く短い人生もわかる。けれども、ぼくは平凡だけど、せっかく生を受けたらできるだけ元気で長く生きていきたいものだ。

「絶対にあきらめない」

世の中に絶体はない。いつまでも目標は大切だが、努力しても行動してもどうしてもできないこともある。だからあきらめも肝心だ。

 

時代は変わるし生き方や考え方も価値観も変化してくるのはわかる。

日本古来から現代までに伝わってきている、こころに寄り添える不変の有難い言葉。

「和して同せず」と

「和を以て貴しとなす」

読んでいる時に不思議にも頭に浮かんできた。

 

 

 <目次>

はじめに 

1 基礎編(ネガティブな自分を変えない―「よく食べる」「よく眠る」この2つだけで乗り越えられる、自分の「個性」にとらわれない―「個性」とは、あとで勝手に備わるもの ほか)

2 仕事編(変化を恐れない―「副業」であなたのなかに多様性を作ろう、やりたいことを探さない―「何をしたいか」ではなく、「何をすれば喜ばれるか」 ほか)

3 人間関係編(変なヤツを拒絶しない―大前提として人間関係は毒。どうせ毒なら変人と付き合おう、まわりの評価を気にしない―「最高に楽しい」「すばらしいね」ポジティブな言葉を連呼しよう ほか)

4 組織・集団編(組織に浸からない―組織を使い倒してやれ、無理に緊張を解こうとしない―大丈夫、そのままでうまくいく ほか)

5 人生編(夢を見ない―自分を知ろう。そのためには「学び」だ、幸福を求めない―焦らなくて大丈夫。わたしたちはもうすでに幸福 ほか)

おわりに 

 

1982年生まれ。芸人。実業家。慶應義塾大学在学中に藤森慎吾とオリエンタルラジオを結成。自身のオンラインサロン開設。アパレルブランド「幸福洗脳」を立ち上げるなど経営者としても活躍。

 

 

“あなたの稲穂が豊かに実りますように”

白駒妃登美さんご本人からサインをいただくときにこのメッセージが添えられました。

自分の稲穂を育てる」ことがまずは肝心かと思います。

稲穂を豊かに実らせたい。

稲穂とは「個性、持ち味、特技、能力、才能。三度の飯よりも好きなもの」等天から授かったもの。天分の意味。

種の状態でいただいたものを、周りの人の喜びや幸せのために、その天分を生かすようにして努力を積み重ねることで成長して実っていく。そして、その恵みを分かち合うことが我々日本人の本質に繋がるのではないかと。

201P

いくら稲穂を授かっていても、自分のためだけにそれを使っていたら、成長も実りもないということです。

世のため人のため、あるいは大好きな人や大切な人のため、つまり自分の超えたもののために天分を働かせることで、はじめて稲穂は成長し、実るのです。

 

「目標達成型よりも天命追求型で生きる」ことを目標として。

目標達成型は、「自分の力で物事を解決する」。

あらかじめ頭のなかで目標を定め、その実現にむけて邁進していく生き方をいう。西洋では、このような生き方を重要視する傾向があり。

天命追求型は、「起こった出来事を受け入れる」。

まずは今、居る場所で、今、やるべきことに素直に向き合い、全身全霊を尽くして心を込めて丁寧に生きて行く。

それを誰かが必ず見ているから、ご縁のある人たちを通じて自分にふさわしいステージに引き立てられ応援されて大切な役割が全うできるのだと。

こういう視点に、いまの立場できづくことができて有難いものだと思います。

 

はじめに

第1章 西洋と日本の神話の違い(『古事記』とは、『古事記』と『聖書』の違い ほか)

第2章 三種の神器を磨きあげる(漢意から大和心に、三種の神器が象徴するもの ほか)

第3章 自分の稲穂を育てる(何か事を始める時には、手持ちのもので始めよ、本当のあなたの長所と短所 ほか)

第4章 天命追求型で生きる(「受けて立つ」生き方、「一歩引く」という叡知 ほか)

あとがき

 

1964年、埼玉県に生まれる。慶應義塾大学経済学部に進学。卒業後、日本航空に勤務。その後、企業の接遇研修講師、結婚コンサルタントとして活動中に、大病を患う。天命追求型の生き方にシフトしたことで、病状が奇跡的に快復。2012年、株式会社ことほぎを設立し、日本の歴史は「志」のリレーであり、報恩感謝の歴史であることを伝える講演活動を本格的に開始する。全国各地での講演・研修依頼やメディアの取材・出演依頼は、年間200回におよぶ。公益財団法人モラロジー研究所・特任教授、NPO法人ヒトの教育の会・常任代議員、天皇陛下御即位三十年奉祝委員会・奉祝委員を歴任

社会学者の古市憲寿さんは、チョコレートが大好き。

彼は、歯に衣着せぬ物言いでもぼくは嫌な感じがしない。

しっかり自分の言葉で書かれているところがよい。

疑問に思っていることや感じたことをオブラートを包まずに伝えている。

スキマ時間にちょこちょこっと読めるくらいの量のコンパクトなエッセイがたくさん連なる。

ネットニュースの記事を見ているような感じ。

一つの事象を自分の目で客観的に物事を観察して観察眼が鋭い。

ぼおーっとして、ただの日常を過ごしていないよう。

常に世の中にアンテナを張って突っ込みどころを探している。

雑学に秀でていて、多岐の分野に渡る幅広い知識がある。

今までたくさんの本を読んできたという印象を持った。

芥川賞に2回連続ノミネートされるほど実力がある人。

「百の夜は跳ねて」などの彼が書いた小説も読みたくなった。

 

 <目次>

はじめに

第1章 炎上したいわけではありません(みんな乙武さんがうらやましかったのか、東京に人を呼ぶには、観光客として日々を過ごす ほか)

第2章 意外と悪くありません(テレビは意外と面白い、読解力より文章力を磨いたらどうか、「疑似的な出自」を気にする社会 ほか)

第3章 誰の味方でもありません(「HINOMARU」批判は空疎だ、大阪で地震に遭遇した、会うことは無駄ではない ほか)

おわりに

 

1985(昭和60)年東京都生まれ。社会学者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員。日本学術振興会「育志賞」受賞

読めないときは無理して読まなくてもよいとか、

たくさん本を読まなくてよい、

ゆっくり読めばよいなど、

題名にあるとおりあまり読めなくなった人に向けた本だった。

でも、普段から読める人にとっても目から鱗が落ちる格言というべき言葉がたくさんあった。

例えば、

・読書は、自己あるいは相手との対話であり、ある種の冒険である。

・読み方は人によって違うから、どんな読み方でもよい。「正しい」読み方などは存在しない。

・印象的な一節に出会えばよいから、一部だけ読んでもいいし全部を読まなくてもよい。

・本は、自由に読めばいいので最初から読まなくてもよい。

・読書は「量」ではなく「質」を追求する。むやみに多くの本を読もうとしない。

・自分を変えてくれる1冊ではなく、一つの文章、一つの言葉を探す。

・印象に残った言葉をノートに書き写す。引用ノートを作る。

・刊行後十年以上経過している本や50年以上読み継がれている本を読めばよい。

・書店や図書館に出かけて自分の興味や関心がある本に出会う。書店員や司書などの本と読書の専門家に相談すればよい……等々。

 

「なるほど!」

読書好きモチベーションアップにつながる本となった。

 

<目次>

はじめに 読書という不思議な出来事

第1章 待つ読書(読書は対話、読めないときは、読まなくてもよい、「正しい」読み方など存在しない ほか)

第2章 言葉と出会う(図書館へ行く、素朴な本に出会う、言葉とコトバ―もう一つの言葉を読む ほか)

第3章 本と出会う(素朴な言葉、「読む」という旅、言葉の肌感覚を取り戻す ほか)

おわりに 読めない本に出会う

あとがきに代えて 無意識の読書

 

1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、随筆家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。「叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦」で西脇順三郎学術賞を受賞

著者の樺沢紫苑さん。

作家として30冊以上の本を出費され、また数多くの本を読まれてきた読書家であり、精神科医でもあるので、僕らの前で説明される言葉には重みと説得力がありました。

 

インプットは、読むこと、聞くこと。

アウトプットは、書くこと、話すこと、行動すること。

この「インプットの3」に対する「アウトプットの7」の黄金比率。

これを意識して、さらに人間的に成長していきたいと。

 

例えば、「READ」の章について。

科学的に記憶に残る本の読み方は参考になりました。

本を読んでいくときに取り入れて真似ています。

 

・「月10冊読むだけ」より「月3冊+アウトプット」がよい。

・アウトプット前提にして精読や深読をする

・速読や多読ではなく、感想を「他人に説明できる」ように深読する

・三振本ではなく、多くの気づきが得られるようなホームラン本を選び読む

・先入観を持たず素直になるよう、自分の主義とは反対に思える本をあえて選んで読む

・メリット、デメリットがわかり情報の偏りをなくすため、「賛成、中立、反対」など3点読みでバランスよく情報収集する

・「その本を読む目的を明確にする、目次やはじめに、おわりに」などに気をつけて重要な部分を「パラパラ読み」する

・問題や悩みを解決するために本を読む

・例えば、本が好きになる、共感力がつく、創造性が増す、ストレス解消効果がある、他人の人生を疑似体験できる、楽しい人生が豊かになるよう、「小説」を読む 等々。

 

インプット大全はアウトプット大全とともに、単なるビジネス本でなく、事例によって何度も参照したり、振り返りながら読んでもよい、例えば教科書のような辞典ともいうべきエッセンスがいっぱいに詰まった本でした。

先に気づかなかったことに気づいたり、こういうことを意味するのかというような発見や理解を深める再発見もあります。

手元にこの2冊を置いて、何度も読み返していきたいものです。

 

 <目次>

はじめに 

アウトプットとは何か?

第一章    インプットの基本法則

第二章    科学的に記憶に残る本の読み方

第三章    学びの理解が深まる話の聞き方

第四章    すべてを自己成長に変えるものの見方

第五章    最短で最大効率のインターネット活用術

第六章    あらゆる能力を引き出す最強の学び方

第七章    インプット力を飛躍させる(応用編)

おわりに

参考・引用図書

 

1965年札幌生まれ。札幌医科大学医学部卒。樺沢心理学研究所設立。精神科医、作家。著書に「読んだら忘れない読書術」「学びを結果に変えるアウトプット大全」など。

昭和3、4年ごろ。千葉県の浦安に住んでいたときの生活とそこでの見聞がベースとなって書かれた小説だった。

当時、お金がなくその日の食事にも困るくらいに赤貧だった。ラブレターの代筆などで生計を繋いでいたという。

 

舟宿主、漁師、船頭、船長、女中、エンジナー、薬の外交員等々、彼の小説の原点ともいうべき庶民の目線を捉えていた。

喜怒哀楽。その土地で一生懸命に生きている人々のありのままの姿を見て、

素をさらけ出した面白き日を過ごし、

したたかに生きていくる術を知ったのだろう。

 

直線上にある目標に向かうのではなく、失敗と成功を繰り返し目の前にある為事(しごと)をコツコツとやるだけ。

そうすることで、パッと前が開いていき次にやりたいことが見つかるのだ。

それから自分の可能性も広がっていくことを有難くも教えていただいた。

 

「自分を理解してくれる人が読めばいい。ぼくの作品は死んだ後に売れる」

昭和42年死去、享年63歳だった。

亡くなる10時間まえまでペンを握っていたという。

「人間の真価は、彼が死んだとき何を為したかではなく何を為そうとしたかである」

この言葉に作家山本周五郎さんの生き方が集約されるものと感じた。

 

 <目次>

はじめに

「青べか」を買った話

蜜柑の木

水汲みばか

青べか馴らし

砂と柘植

人はなんによって生くるか

繁あね

土堤の春

土提の夏

土提の秋

土提の冬

白い人たち ほか

注釈

山本周五郎と私 沢木耕太郎

解説 服部康喜

 

 

1903‐1967。山梨県生れ。横浜市の西前小学校卒業後、東京木挽町の山本周五郎商店に徒弟として住み込む。1926(大正15)年4月『須磨寺附近』が「文藝春秋」に掲載され、文壇出世作となった。『日本婦道記』が’43(昭和18)年上期の直木賞に推されたが、受賞を固辞した。

「死んで いない者」なのか、

「死んでいない者」なのか。

ぼくの葬式にはこんなに集まってくれるのだろうかと思った。

 

冒頭の文章は、秀逸。

人が亡くなったあとの哀しみの表現力、そのときの雰囲気がうまく表現されていて、すぐにこのなかに引きこまれ終わりまで読もうと思った。

3P

押し寄せてきては引き、また押し寄せてくるそれぞれの哀しみも、一日繰り返されていくうち、どれも徐々に小さく、静まっていき、斎場で通夜の準備が進む頃には、その人を故人と呼び、また他人からその人が故人と呼ばれることに、誰も彼も慣れていた。

人は誰でも死ぬのだから自分もいつかは死ぬし、次の葬式はあの人か、それともこちらのこの人かと、まさか口にはしないけれども、そう考えることをとめられない。むしろそうやってお互いにお互いの死をゆるやかに思い合っている連帯感が、今日この時の空気をわずかばかり穏やかなものにして、みんなちょっと気持ちが明るくなっているようにも思えるのだ。

 

家系図を描きながら読み進めれば、頭のなかを整理できればもっと愉しめるのだ。

5人の子供夫婦や10人の孫、3人のひ孫など、死んでいない者たちが出てくる。

世代の違いによる様々なギャップがあり、

お互いに不思議な距離感もあり、

はっきりとした個性もあり。

次々に彼らの視点で語られる。

彼らの気持ちを表わす描写がうまいと思った。

126P

自分よりも弱い者を前にしただけで、まるで自分が強い者であるかのように振る舞わなくてはならないことになり、一緒に弱くなれない。変わらず自分も弱く愚かで、もしかしたらお前たちとほとんど変わらないか、もしかしたらお前たちよりも簡単に逃げてしまうことができるのだから本当はもっと弱いのかもしれない。けれども逃げることを知らぬお前たちは逃げて虚勢を張ってる俺を強いかのように頼ってくるから、俺も強い者であるかのように振る舞うが、俺には何も、お前たちの頼りにできるようなものなどない。

 

1982年東京都生まれ。埼玉県育ち。2011年「楽器」で第43回新潮新人賞受賞。14年『寝相』で第36回野間文芸新人賞候補。15年『愛と人生』で第28回三島由紀夫賞候補、第37回野間文芸新人賞受賞。同年「ジミ・ヘンドリクス・エクスペリエンス」で第153回芥川賞候補

 

 

人の死とは? 心臓の停止、それとも脳死なのか!

生きているってどういうことなのか。

人間がなにか神の領域にまで入り込もうとしているかのような感じがした。

ぼくの意識の中では、脳死が人の死かどうか日本人にはまだわだかまりや疑問が残っているように見受けられる。

こうしたなか延命措置や臓器提供にかかる脳死判定に対して一石を投じている。

380P

「本音をいえば、それは違うんじゃないかと思います。臓器提供に同意した場合のみ、脳死判定を行い、確定すれば死亡とする。同意しなければ判定は行われず、当然死亡したとみなされることもない―どう考えてもおかしな法律です。脳死が人の死だというなら、あの事故が起きた夏の日、瑞穂は死んだことになる」

同じような状況に遭遇したとき、自分はどんな選択をするのだろうか!

普段あまり気をつけて考えることがない脳死という難しいテーマを捉えた機会となった。

 

運命的な出会いがあり劇的なクライマックスを迎えた。

相変わらず物語の発展的な面白さと意外な展開。

東野さんの組み立て方はさすが凄いと言わざるを得ないな。

 

 <目次>

プロローグ

今夜だけは忘れていたい

呼吸させて

あなたが守る世界の行方

本を読みに来る人

この胸に刃を立てれば

その時を決めるのは誰

エピローグ

 

 

1958年大阪府生まれ。85年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞

集団の中での「和して同せず」が理想的だ。

思考を放棄してはいけない。頭をラクにするのはいけないことだと言う。

全体主義的な相手の場合には、彼らに盲目的に支配されることになるから。

物事の判断をするために、自分とは別の視点を持ちながら自分で考え判断していかなければならないことはもちろんのこと、

自分を見失わないよう、他人に自分を任せないようコントロールすることを教わった。

 

マインド・コントロールや洗脳などの説明などもあったが、心理学の専門書的ではなく一般書としてかみ砕いて書かれてあり分かりやすい内容であった。

また、カルトに絡む事件や外国での集団自殺などの事例や各種の実験や経験者への調査などを緻密に行い、一環とした科学的なデータをもとに研究されている社会心理学者が書かれたと紹介あり。

 

 <目次>

プロローグ あなたは支配されやすいか!?

第1章 人はラクをしたい生き物

第2章 なぜ騙されるのか

第3章 支配されやすくなってきているのか

第4章 人を支配するテクニックの恐怖

第5章 「人間支配」の事件はなぜ起きたか

エピローグ 自分を見失わないために

あとがき

 

1960年徳島県生まれ。関西大学大学院社会学研究科博士後期課程単位取得退学。立正大学心理学部教授。カルト宗教のマインド・コントロール研究や、詐欺・悪徳商法の心理学研究の第一人者。