【No.557】人魚の眠る家 東野圭吾 幻冬舎(2015/11) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

 

人の死とは? 心臓の停止、それとも脳死なのか!

生きているってどういうことなのか。

人間がなにか神の領域にまで入り込もうとしているかのような感じがした。

ぼくの意識の中では、脳死が人の死かどうか日本人にはまだわだかまりや疑問が残っているように見受けられる。

こうしたなか延命措置や臓器提供にかかる脳死判定に対して一石を投じている。

380P

「本音をいえば、それは違うんじゃないかと思います。臓器提供に同意した場合のみ、脳死判定を行い、確定すれば死亡とする。同意しなければ判定は行われず、当然死亡したとみなされることもない―どう考えてもおかしな法律です。脳死が人の死だというなら、あの事故が起きた夏の日、瑞穂は死んだことになる」

同じような状況に遭遇したとき、自分はどんな選択をするのだろうか!

普段あまり気をつけて考えることがない脳死という難しいテーマを捉えた機会となった。

 

運命的な出会いがあり劇的なクライマックスを迎えた。

相変わらず物語の発展的な面白さと意外な展開。

東野さんの組み立て方はさすが凄いと言わざるを得ないな。

 

 <目次>

プロローグ

今夜だけは忘れていたい

呼吸させて

あなたが守る世界の行方

本を読みに来る人

この胸に刃を立てれば

その時を決めるのは誰

エピローグ

 

 

1958年大阪府生まれ。85年、『放課後』で第31回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第52回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第134回直木賞を受賞。12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第7回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第26回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第48回吉川英治文学賞を受賞