読めないときは無理して読まなくてもよいとか、
たくさん本を読まなくてよい、
ゆっくり読めばよいなど、
題名にあるとおりあまり読めなくなった人に向けた本だった。
でも、普段から読める人にとっても目から鱗が落ちる格言というべき言葉がたくさんあった。
例えば、
・読書は、自己あるいは相手との対話であり、ある種の冒険である。
・読み方は人によって違うから、どんな読み方でもよい。「正しい」読み方などは存在しない。
・印象的な一節に出会えばよいから、一部だけ読んでもいいし全部を読まなくてもよい。
・本は、自由に読めばいいので最初から読まなくてもよい。
・読書は「量」ではなく「質」を追求する。むやみに多くの本を読もうとしない。
・自分を変えてくれる1冊ではなく、一つの文章、一つの言葉を探す。
・印象に残った言葉をノートに書き写す。引用ノートを作る。
・刊行後十年以上経過している本や50年以上読み継がれている本を読めばよい。
・書店や図書館に出かけて自分の興味や関心がある本に出会う。書店員や司書などの本と読書の専門家に相談すればよい……等々。
「なるほど!」
読書好きモチベーションアップにつながる本となった。
<目次>
はじめに 読書という不思議な出来事
第1章 待つ読書(読書は対話、読めないときは、読まなくてもよい、「正しい」読み方など存在しない ほか)
第2章 言葉と出会う(図書館へ行く、素朴な本に出会う、言葉とコトバ―もう一つの言葉を読む ほか)
第3章 本と出会う(素朴な言葉、「読む」という旅、言葉の肌感覚を取り戻す ほか)
おわりに 読めない本に出会う
あとがきに代えて 無意識の読書
1968年新潟県生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、随筆家。東京工業大学リベラルアーツ研究教育院教授。「叡知の詩学 小林秀雄と井筒俊彦」で西脇順三郎学術賞を受賞
