朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -109ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

 

「彼を知り己を知れば百戦殆からず」

マルクス・レーニン主義(科学的社会主義)、資本論、マルクス経済学などの社会主義、共産主義に関する言葉は聞いたことがあるがよく内容を知らない。賛成、中立、批判などのどの立場をとるかの前にまずは触れることが大切だと思った。

 

最近、「社会主義」という言葉が少しずつ目に触れるようになってきた。

著者が言われているように、日本社会の富の偏在、経済力等の格差が拡大してきたことが原因だと思う。

非正規労働者のような構造的に立場が弱い人々の賃金が低く解雇されやすいため、地域間や階級間の格差が拡大してきたこと。また、

AI(人工知能)の急速な広がりによりデジタル化が加速したことによる。

経理、審査、営業など従来の事務職の人員が削減され、低賃金で働かざるを得ないことなどによるであった。

 

228P

「高望みをしても仕方がない」と受動的になってしまう人もいるが、社会構造に問題があるという意識を持ち、社会の構造を変えようとする人も一定数出てくる。

日本ではほぼ死語になっている社会主義(socialism)という言葉が、ヨーロッパのみならず伝統的に社会主義に対する抵抗感の強い米国においても、最近、頻繁に用いられるようになっている。日本でも近未来に社会主義の価値が、肯定的文脈で見直されることになると思う。

その際に重要なのは、歴史に学び、過去の過ちを繰り返さないように努力することだ。日本における社会主義の歴史を捉える場合、共産党、社会党、新左翼の全体に目配りをして、その功罪を明らかにすることが重要と私は考えている。

 

元NHK記者と元外務省職員による対談により構成されていた。

第二次世界大戦後の1945年から1960年までの日本の左翼運動の歴史を日本社会党と共産党の動向を柱にして論じられた、佐藤氏・池上氏としてはいつもになく硬派な内容であった。

 

 <目次>

はじめに 

序章 「左翼史」を学ぶ意義(議論の準備1 左翼とは何か?、議論の準備2 共産党とは?社会党とは?)

第1章 戦後左派の巨人たち(1945~1946年)(GHQによる「非軍事化」と「民主化」、アメリカを「解放軍」とみなした共産党 ほか)

第2章 左派の躍進を支持した占領統治下の日本(1946~1950年)(「逆コース」の時代、「寄り合い所帯」としての社会党 ほか)

第3章 社会党の拡大・分裂と「スターリン批判」の衝撃(1951~1959年)(社会党の国家観が反映された「平和四原則」、「血のメーデー事件」と朝鮮ビューローの謎 ほか)

第4章 「新左翼」誕生への道程(1960年~)(社会党はなぜ安保反対運動を起こしたのか、新左翼を育てた「社会党の傘」 ほか)

おわりに

 

池上彰

1950年、長野県松本市生まれ。ジャーナリスト。慶應義塾大学卒業後、1973年にNHK入局。報道記者として、さまざまな事件、災害、消費者問題、教育問題などを担当する。1989年、記者キャスターに起用され、1994年からは11年にわたり「週刊こどもニュース」のお父さん役として活躍。2005年よりフリーになり、執筆活動を続けながら、テレビ番組などでニュースをわかりやすく解説し、幅広い人気を得ている。また、9つの大学で教鞭をとる

 

佐藤優

1960年、東京都生まれ。作家、元外務省主任分析官。1985年、同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。在ロシア日本国大使館勤務などを経て、本省国際情報局分析第一課に配属。主任分析官として対ロシア外交の分野で活躍した。2005年に著した『国家の罠―外務省のラスプーチンと呼ばれて』(新潮文庫)で鮮烈なデビューを飾り、翌2006年の『自壊する帝国』で大宅壮一ノンフィクション賞、新潮ドキュメント賞を受賞。2020年、菊池寛賞を受賞

 

【No.911】真説日本左翼史 戦後左派の源流1945-1960 池上 彰 佐藤 優 講談社(2021/06)

昭和五十二年ごろ。神奈川県だけれども横浜ではなく山に囲まれた田舎だった。

元刑事でいまは巡査の蓑島周平と元医者で妻の簑島花との夫婦の駐在生活を通じて、

雉子宮に住んでいる人の心をほのぼのと謎を解きほどくような優しさが感じられた。

この簑島夫婦には、ささいな情報が入ってくる。

いろいろな形で悩みや相談を受けるなど、土地に溶け込んでみんなに頼られる存在となっている。

 

冬 水曜日の雪解けは、勘当者

病気で倒れた村長さんのところに勘当された娘が戻ってくる。

春 月曜日の来訪者は、スキャンダル

世間が芸能スキャンダルに沸く中、村に自称小説家の男が秘書といっしょに表れた。

夏 日曜日の幽霊は、放浪者

狐火や子どもなど山で度々起きるお化け騒ぎ。その悲しき真相は過去にあった。

秋 木曜日の謎は、埋蔵金

この村に埋蔵金発掘を目当てにしたテレビクルーがきた。でもそこにはとんでもないものが埋まっていたのだ。

 

今は少なくなってきたが、隣近所の顔が見える安心できる田舎の原風景がある。

嬉しくも生まれ故郷の田園風景と重なり、涙腺が緩む懐かしい短編集となっていた。

 

 <目次>

プロローグ 一年と十ケ月前  

冬 木曜日の雪融けは、勘当者    

春 土曜日の来訪者は、スキャンダル    

夏 日曜日の幽霊は、放浪者   

秋 木曜日の謎は、埋蔵金    

エピローグ 

 

1961年、北海道生まれ。2003年、『空を見上げる古い歌を口ずさむpulp‐town fiction』でメフィスト賞を受賞しデビュー。「東京バンドワゴン」シリーズをはじめ著作多数

コロナ禍で世界が変わった。

人との付き合い方も変わった。

そういったところでの苦悩には共感できるところがある。

 

全体的に退廃的であり破滅的な感じがする。

それぞれに表現力があり説明する箇所は芳醇だ。

じっとその場の空気を見ながら考え抜いて書かれてあると思う。

反映されている箇所の筆力が強いので、その老いに怯える気持ちがよく伝わってくるのだ。

103P

「ずっと、森川さんと付き合いながら、どこかで森川さんは別のところを見てて、僕のことを真っ直ぐ見てくれてないような気がしてました」

「私も大山くんと付き合いながら、大山くんと同じ世界にいるって一度も思えなかった」

私は大山くんと付き合っていたのではなく、老いに怯えあらゆる恐怖に耐え戦いながらも彼と一緒にいたいと望む自分と付き合っていたのではないだろうか。そんな突飛な考えが浮かぶ。(中略)

彼と向き合うたび、老いに怯える自分と直面した。彼と向き合うために美容整形に走り、走れば走るほど私は直面し続けた。自信のない自分、恐れをなす自分と、その自分に阻まれて、私は一度も大山くんとまっすぐ見つめ合うことができなかった。

 

カッコつけないで。

自分を素直にさらけ出して。

素直な気持ちで付き合える相手がよいと思う。

疲れないようにして生きていければ。

138P

己のナイーブさに苦しみナイーブさで私を傷つけ、ナイーブさでもって一方的に関係をぶちのめした奏。ディスコミュニケーションでコミュニケーションを図っているかのような夫、その二人の間で透明人間になったような孤立感に、悲しいでも寂しいでもなく自分もまた自分を陽炎のようなものに感じていた私は、龍太にその存在を祝福されることでようやく主体的な存在として振る舞えるようになった気がしていた。龍太の前では、私は自分の望みを全て言葉にできる。言動、セックス、関係、服装に至るまで、私は自分のしたいこと、して欲しいこと、して欲しくないことを全て言語化し、要求することができる。楽で、楽しくて、何も考えずに思ったことを口にできる関係は久しぶりで、その解放感に浸りきっていると自分が馬鹿になった気がして危機感を抱くほどだ。人は自分の内面をさらけ出すほど、その大したものの出て来なさによって、底の浅さを認識する。でも元々大したものでもない自分に何かあると妄想してしまうことの方がよっぽど恐ろしいことであるはずだ。

 

セックスを題材にしてエロいが文学的っていう感じで印象に残った。

240P

「精神力?根性論的な?」

「じゃなくて、自分の気持ちよさに集中しないようにする精神力」

「気持ちよさに集中してないの?」

「なんていうか、気持ち良くなりながらも気持ち良さに身を委ねないように気をつけるんだよ。長い時間をかけてイク方が気持ちいいからね。だから、常に頂点を目指してる感じかな。せっかくだから、限界を目指したいじゃない」

 

 <目次>

ストロングゼロ  

デバッガー   

コンスキエンティア

アンソーシャルディスタンス

テクノブレイク  

 

1983年生れ。2003年、『蛇にピアス』で第27回すばる文学賞を受賞。2004年、同作で第130回芥川龍之介賞を受賞。2010年、『トリップ・トラップ』で第27回織田作之助賞を受賞。2012年、『マザーズ』で第22回Bunkamuraドゥマゴ文学賞を受賞。2020年、『アタラクシア』で第5回渡辺淳一文学賞を受賞

春琴と佐助の静かで激しい愛の物語。

弟子に恨みをかい顔に熱湯をかけられ大火傷を負う美女。

醜い顔を見られたくないという彼女の願いを叶えるため自ら針を指して目を潰した男。

極めて悲劇的でありながら、不思議と陰惨さが感じられない。

 

句読点や改行が非常に少ない。

台詞の記号もほとんどない。

一頁丸々文字だけもあり。

現代に書かれた書と比べると非常に読みにくい文体だった。

 

梅花の幹を春琴に撫でさせる箇所、

佐助が春琴の小さな足を誉め語るところ。

エロとフェチが散りばめてあって、盲目の二人の拙いやり取りの間に交わされる情など、まさに耽美だった。

下手な甘美的な小説よりも余程妄想に駆り立てられる内容だ。

 

佐助の「自らの生涯をすべて春琴に捧げる一途さ」。

佐助は死んでも春琴の墓に自らの墓を寄り添わせる。

彼の彼女への尊敬と愛情の美しさを感じずにはいられない。

空き家率の上昇や介護問題、相続問題などが山積している状況下。

将来の相続を争族としないために、今すべきことはなにか?

 

「もったいない」と物を溜め込む親世代に対して、モノを持たないミニマリズム的子世代とのギャップがある。

実家が散らかる原因と対策、片づけ方のポイントを、アニメのサザエさん、磯野家をモデルにしてわかりやすく解き明かしている。

 

本人が暮らしやすくし自分がいなくなったあとに家族が困らなくするため親の意思を反映した、一時保存箱の設置、貴重品や重要物品のピックアップなどの生前整理のやり方は参考となった。

 

また、少子高齢社会から少子多死社会を迎えるにつれて、家族間トラブル、相続税支払い、遺族年金受給、遺産分割協議書作成などの機会に、弁護士や税理士、社労士、行政書士、宅建士、ファイナンシャルプランナーなどの法律知識を得るとともに、それぞれの専門家たちが活動する機会がますます増えてくると思った。

 

 <目次>

はじめに こうしてカツオの片づけ地獄が始まった!

プロローグ 葬儀どころじゃない物だらけの家―波平急死で始まった磯野家の大騒動

PART1 ゴミ屋敷と向き合うカツオの苦悩―「実家の片づけ」で知っておくべきこと

PART2 カツオが向き合う「物」と「親」―後悔しない「波平の遺品整理」

PART3 カツオを悩ます波平の遺産と相続税―磯野家の「お金の片づけ」騒動

PART4 カツオを苦しめる「空き家問題」―実家を「迷惑資産」にしない方法

PART5 フネも安心!自分で備える「生前整理」―あとあと遺品整理を楽にする「身辺の片づけ」

エピローグ 団らんを取り戻した「その後」の磯野家

おわりに

参考文献

 

1965年神奈川県生まれ。銀行、出版社を経て、片づけ上手塾エグゼカレッジ表参道校を共同で設立後、実家の片づけ講師として活動。一般社団法人実家片づけ整理協会の代表理事に就任。

歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。(寺田寅彦『科学と文学』)

 

歴史は、背景を含めてなぜそれが起きたのか、それが起きるまでの状況はどうだったのか、その真実を知ることは、将来に生かすために必要です。

歴史小説は面白ければよいけれども、俗説や通説を信じるのではなく、勝者側が語る歴史だけを鵜呑みするのではなく、例えば敗者側や中立者が書かれた古文書など一級資料が世の中に出てきたら一つひとつ紐解いて解説をしてほしい。

そこから分かった史実から、総合的に語られてくる歴史をぼくは望みます。

3P

歴史番組(に参加してきた理由)の趣旨は、一般に伝えられてきた歴史には誤謬(間違い、誤り)が多く、真実の歴史とはいいがたいーそのことを訂正し、広く視聴者に知ってほしい、というものであり、それが少なくとも筆者の意図してきた参画理由であった。

一般の通史、俗説が改まる気配がない。

読者の中には、面白ければそれでよいではないか、と鷹揚に構える方がいるかもしれないが、歴史は過去を訪ね、現在と比較し、未来を読むのが、そもそもの使命だ、と筆者は思い定めてきた。

にもかかわらず、ふり返る過去が不確かなもの、創られた小説まがいの虚構、あり得ない新設の世界では、足場がぐらつき、とても未来への思考まではたどり着けない。

 

客観的な眼を持つ大切さは、同感です。

10P

次に何が起きるのか、原理原則を知ることができれば、過去は未来に応用、活用できるのである。

そのために、歴史の事例を立ち止まって考える訓練をしなければならない。

目の前のことだけに注目するのではなく、そこから離れた俯瞰的な眺めー高い場所から見おろすような視点―を常日頃から養う必要がある。

 

 <目次>

まえがき 歴史を通して伝いたいこと

序 章 戦国武将の基礎知識

第一章 戦略・戦術の虚実

第二章 戦国武将の知られざる実像[将軍・大名編]

第三章 戦国武将の知られざる実像[武将編]

第四章 軍師・僧・忍者……戦国を陰で操った人たち

終 章 女性たちは戦国武将の共同経営者

 

歴史家・作家。1958年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、奈良大学文学部研究員を経て、現在は大学・企業の講師を務めながら、著作活動に勤しんでいる。『歴史研究』編集委員。内外情勢調査会講師。中小企業大学校講師。政経懇話会講師。

 

法医学は、普段はなかなか関わらないし聞こえてこない目にしない。

不審死された人の原因を究明する犯罪や事故の撲滅にとって重要な仕事です。

死者の声なき声を訊くために。

死者は、もう口で語ってくれないけれども、解剖してみると体が真実を語ってくれます。

168P

遺族の声よりも先に、ワタシたちは死者の声に耳を傾けるべきなのです。生きている人間は放っておいても向こうから喋ります。でも死者はワタシたちが耳を澄ませないと、ひと言も語ってくれなのですよ。

 

浦和医大法医学教室の光崎藤次郎教授。

彼の姿勢はこのような風です。

日頃からもどんな感じなのかよくわかります。

220P

聖域に足を踏み入れた瞬間、光崎は一人の老人から君主へと変貌する。天井天下唯我独尊、光崎の揮うメスと知見に逆らえる者は存在しない。

170P

小柄だが背丈は関係ない。全身から発散される威圧感が周囲の空気を張り詰めさせ、解剖台に一歩近づくと度に真琴を緊張させる。

49P

死体を解剖室に運び入れキャシーとともに準備を終えると、タイミングを見計らったように光崎が降臨する。

途端に解剖室の空気がぴんと張り詰める。歩みの遅い小柄な老人なのに、全身から放たれる威圧感は巨漢のレスラー並みだ。

解剖着に着替えた光崎は実年齢よりも十は若く見える。テレビの画面に映る顰め面の光崎も味があるが、やはり解剖着の光崎に勝るものはない。

 

名言だな。

269P

後になってあれはやっぱり殺人だったと分かった時、きっと取返しがつかなくなっている。それくらいだったら、たとえ多少の無茶をしても今できる全てをしておいた方がいい。せずに後悔するより、してから反省する。

 

「これから一人だけ誰かを殺す。自然死にしか見えないかたちで。

日本の司法解剖の問題点を厳しく指摘した浦和医大の光崎教授に犯行予告が届いた」

最後まで読まないとわからない。

全編を通して繋がっていた犯人は、今回も意外な人物です。

 

 <目次>

一 老人の声

二 異邦人の声

三 息子の声

四 妊婦の声

五 子供の声

 

1961年岐阜県生まれ。2009年「さよならドビュッシー」で「このミステリーがすごい!」大賞を受賞しデビュー。他の著書に「作家刑事毒島」「護られなかった者たちへ」など。

コロナ禍であろうがなかろうが、リモートであろうがなかろうが、同僚や上司が見ていようがいまいが、自分がやるべき仕事を忠実にやることが評価されることに繋がる。

出社しなくても会社に貢献する方法や営業で確実に成果を上げるコツ、細かく数値を設定するKPI仕事のノウハウ、社長や上司に評価されるためのヒントがあり。

 

柔軟性が肝。

12P 変化しないと生き残れない

ダーウィンは、「強いものではなく、変化するものこそが生き残る」と説いたと言われています。長い地球の歴史のなかで多種多様な生物が現れては消えてを繰り返してきました。今、生き残っているのは、変化してきたもの。

変化するためには、物事を柔軟にとらえることが欠かせません。古い常識や慣例などに縛られていると、柔軟性を発揮することは到底不可能なのです。

 

この「集中する」は、いろいろな機会に使えます。

50P 目標を達成するため魔法の言葉遣い、最後を「集中する」で締めくくる

「一日に最低でも15分本を読むことを心がける」ではなく、

「一日に最低でも15分本を読むことに“集中する”」

 

低位から上位へ、生理的、安全、社会的、承認、自己実現の欲求。

マズローの欲求5段階説を思い浮かびます。

178P ERG理論

組織やビジネスが発展するのは、人間が「存在」「関わり」「成長」という三つの欲求をもとに働くから、という考え方です。

存在欲求(E existence)給料や労働条件など、物質的・生理的欲求

関係欲求(R relatedness)上司や部下など、人間関係を良好に保ちたい欲求

成長欲求(G growth)創造的・生産的な影響を与えようとするもの。要するに、「この会社で働いてて自分が成長していけるか」という欲求

 

 <目次>

はじめに

序章 大きな変化のときは自分の仕事を見つめ直すチャンス

第1章 出社しないのに成果を出す人の「仕事の進め方」

第2章 出社しなくても売り上げる人の「営業・マーケティング」

第3章 出社しなくても成果が上がる「コミュニケーション」のコツ

第4章 出社しないのに仕事ができる人の「やる気」の高め方

第5章 出社しなくても「生産性を上げる」仕事術

おわりに

 

 

組織学習経営コンサルタント。株式会社パジャ・ポス代表取締役。NPO法人Are You Happy?Japan代表理事。日本大学卒業後、マーケティング会社、通販会社の経営を経て、ドクターシーラボ、ネットプライスなどの社長を務める。現在は7社の社外取締役を務めつつ、コンサルタントとして一部上場企業からベンチャー企業まで400社以上を指導。

 

【No.904】出社しなくても最高に評価される人がやっていること 池本克之 日本実業出版社(2021/06)

幸せな人生になるためにはどうすべきなのか。

今できることをやるなどの具体的な行動や大切な人を大事にするなど日常生活の過ごし方、明日のことを思い煩わないなどのこころの持ち方、他人の成功を喜ぶなどの考え方など、幸せな人生となるための方策をわかりやすく教示しています。

 

5P 結論は、「今」を大事にし、「今」を充実させることです。

 

7P 「充実した今」を積み重ねていくのが、充実した幸せな人生をつくる秘訣です。

それが善く生きることにつながります。

 

 <目次>

まえがき

第1章 今できることをやるしかない

第2章 この危機を無駄にしない

第3章 今の時間を最高に充実させる

第4章 大切な人を大切にする

第5章 幸せに生きるために

第6章 求援力・受援力・与援力

第7章 楽しみを発見し一人を楽しむ

第8章 自分を大切にする

あとがき 

 

1946年富山県生まれ。昭和女子大学理事長・総長。東京大学卒業後、69年に総理府入省。内閣広報室参事官、男女共同参画室長、埼玉県副知事などを経て、98年、女性初の総領事(オーストラリア・ブリスベン)になる。2001年、内閣府初代男女共同参画局長を務め退官。04年に昭和女子大学教授、同大学女性文化研究所長。07年に同大学学長、14年から理事長、16年から現職

 

まさに今。

新型コロナウイルスと戦っている時宜にかなった医療従事者の声が聞こえてきたと思う。

48P

「圧倒的な情報不足、系統立った作戦の欠落、戦力の逐次投入に、果てのない消耗戦」

ゆっくりと指折り数えていく。

「かつてない敵の大部隊が目の前に迫っているのに、抜本的な戦力改変もせず、孤立した最前線はすでに潰走寸前であるのに、中央は実行力のないスローガンを叫ぶばかりで具体案は何も出せない」

敷島は指先から顔を上げて、静かに告げた。

「国家が戦争に負けるときというのは、だいたいそういう状況だといいます。感染症の話ではなく、世界史の教科書の話ですけど」

静かであった。

「負け戦か、なるほどな……」

 

97P

苛立ちや焦りは周りの人間に容易に伝染する。

いうなれば負の感情はあっという間にクラスター化する。現場の人間が無暗に感情をぶつけ合えば、クラスターはさらに拡大し、組織は統制がとれなくなり、本来の目的である医療どころではなくなってしまう。どこかで遮断し、抱く台を防がなければいけない。要するに対処法はコロナウイルスと同じである。

 

103P

医療とは縁のない世界で生活する人にとって、コロナは今もなお対岸の火事のように切迫感がないのかもしれない。若い人々の中には、今の職場に人生を懸けている者もいるだろう。若年者の死亡率がかなり低いことを考えれば、感染より解雇や廃業を恐れる気持ちも理解できなくはない。

 

108P

この未曽有の大災害の中で、多くのひとが、静かに耐え続けている。テレビでは大声ばかりが行き交っているが、それがすべてではない。メスメディアは、舞台上で声を張り上げる人にスポットライトを当てることは得意だが、市井の沈黙を拾い上げる機能を持っていない。うつむいたまま地面を見つめ、歯を食いしばっている人の存在には気づいていない。声を上げない人々は、すぐにそばに当たり前のようにいる。苦しい毎日に静かに向き合い、黙々と日々を積み上げている。

 

いまは危機感がないコロナウイルス流行中だと肌で感じている。

またか!とまた昨日緊急事態宣言が発出された。

トップの会見からは、コロナ禍に対する切実な気持ちやココロに伝わってくる言葉がなかった。

またこの頃、世の中に緊張感が感じられない。

何度もコロナの酷さ辛さを真面目に国民に伝わってきているのだが、何度も同じことを繰り返すと信用してもらえなくなってくる。

まるでイソップ物語の「狼少年」のように嘘つき風に見えてきてしまう。

 

新型コロナが若い世代を中心に流行しているからなのか。

高齢者を主にしてワクチン接種の効果が徐々に表れてきているからか。

高齢者の死亡者が少なくなってきているからなのか。

 

オリンピックの情熱と選手への応援ともに、コロナへの冷静な対応が求められている。

唯一の強い有効対抗策としてのワクチン接種を始め、手洗い、うがい、マスク、三密回避の徹底を図り、ステイホームや不要不急の外出自粛、コロナ感染者の隔離の強化をするしかない状況である。

 

医療体制は逼迫している状況下、医療崩壊をしないようにするのではなく、そもそも崩壊は決してそうなってはいけないよう気合で頑張っている。

このため医療関係者たちは非常に無理をしている。体力とともに気力が心配なほどにである。

医療従事者の努力と犠牲のうえに立っている砂上の楼閣のような状態だ。

患者を減らすことが必要ではないか。

各種の対策を取っているのにも関わらず、首都圏を中心にして新規感染者の記録が更新され、全国で一日に1万人を超える新規感染者を数えている。

 

我々は一体何を優先すべきなのか。

人の健康や命なのか、

震災復興と平和の祭典のオリンピックやパラリンピックなのか。

GOTOトラベルなどの経済なのか。

 

こういうことわざや故事成語が頭に浮かびます。

虻蜂取らずに終わる。

花も折らず実も取らず。

多欲は無欲に似たり。

二兎追うものは一兎も得ず。

しかし一石二鳥や一挙両得という対義語もあるにはある。

うまくは当てはまらないように思える。

非常事態宣言や○○アラートの発出が続きます。

笛吹けども踊らず。

喉元過ぎれば熱さを忘れる。

 

昨年からの状況に慣れてきているが、ほんとうに悲惨な状況になったら必然的に個々人の判断で外出はしなくなるものだ。

 

ある一定の立場で考えると他の意見が危ぶまれるし、全員が納得する政策はあり得ない。

兎に角、八方美人ではいけないのではないかと。

選挙で選ばれた国を動かす人には、総合的に考えて一部の人たちに嫌われる勇気をもって決断をしていってほしいものだと思った。

 

 <目次>

第一話 青空 

第二話 凍てつく時 

第三話 砦

 

1978年大阪府生まれ。信州大学医学部卒。「神様のカルテ」で小学館文庫小説賞を受賞しデビュー。ほかの著書に「本を守ろうとする猫の話」「勿忘草の咲く町で」など。