【No.906】戦国武将学 歴史に学び未来を読む 加来耕三 松柏社(2021/06) | 朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

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読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

歴史は繰り返す。方則は不変である。それゆえに過去の記録はまた将来の予言となる。(寺田寅彦『科学と文学』)

 

歴史は、背景を含めてなぜそれが起きたのか、それが起きるまでの状況はどうだったのか、その真実を知ることは、将来に生かすために必要です。

歴史小説は面白ければよいけれども、俗説や通説を信じるのではなく、勝者側が語る歴史だけを鵜呑みするのではなく、例えば敗者側や中立者が書かれた古文書など一級資料が世の中に出てきたら一つひとつ紐解いて解説をしてほしい。

そこから分かった史実から、総合的に語られてくる歴史をぼくは望みます。

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歴史番組(に参加してきた理由)の趣旨は、一般に伝えられてきた歴史には誤謬(間違い、誤り)が多く、真実の歴史とはいいがたいーそのことを訂正し、広く視聴者に知ってほしい、というものであり、それが少なくとも筆者の意図してきた参画理由であった。

一般の通史、俗説が改まる気配がない。

読者の中には、面白ければそれでよいではないか、と鷹揚に構える方がいるかもしれないが、歴史は過去を訪ね、現在と比較し、未来を読むのが、そもそもの使命だ、と筆者は思い定めてきた。

にもかかわらず、ふり返る過去が不確かなもの、創られた小説まがいの虚構、あり得ない新設の世界では、足場がぐらつき、とても未来への思考まではたどり着けない。

 

客観的な眼を持つ大切さは、同感です。

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次に何が起きるのか、原理原則を知ることができれば、過去は未来に応用、活用できるのである。

そのために、歴史の事例を立ち止まって考える訓練をしなければならない。

目の前のことだけに注目するのではなく、そこから離れた俯瞰的な眺めー高い場所から見おろすような視点―を常日頃から養う必要がある。

 

 <目次>

まえがき 歴史を通して伝いたいこと

序 章 戦国武将の基礎知識

第一章 戦略・戦術の虚実

第二章 戦国武将の知られざる実像[将軍・大名編]

第三章 戦国武将の知られざる実像[武将編]

第四章 軍師・僧・忍者……戦国を陰で操った人たち

終 章 女性たちは戦国武将の共同経営者

 

歴史家・作家。1958年、大阪市生まれ。奈良大学文学部史学科を卒業後、奈良大学文学部研究員を経て、現在は大学・企業の講師を務めながら、著作活動に勤しんでいる。『歴史研究』編集委員。内外情勢調査会講師。中小企業大学校講師。政経懇話会講師。