リスクは想定すべき。
不安をコントロールし、前向きで楽しく、希望を持ってリスクを「正しく恐れる」ための専門家でない人向けの本です。
自然災害や交通事故、リコール、ハラスメント、情報漏洩、感染症、景気変動、人口減少など、災害・事故から経営・ビジネス、政治・経済・社会までの、ミクロからマクロまでのあらゆるリスクを65項目に渡って検討されています。
問題が起こる前にリスクの原因を取り除き回避するほか、発生頻度を低減する、他人にリスクを負担・移転すべきだと事例をもとにして教わりました。
リスクと言えば、このような言葉が思い浮かんできます。
危機管理、リスクマネジメント、転ばぬ先の杖、石橋をたたいて渡る、
悲観的に準備し楽観的に対処する、迅速に初動対応を行う、
5Sの整理、整頓、清掃、清潔、躾の5つ。
人間が予期しない出来事に遭遇した時に、あり得ないという先入観や偏見が働き物事を正常な範囲だと勝手に認識してしまう脳のメカニズム、正常性バイアス、
PLAN→DO→SEE・CHECK→ACTIONの繰り返し。
1つの重大事故の背後には29の軽微な事故がありその背景には300の異常(ヒヤリ・ハット)が存在するという、1:29:300の法則・ハインリッヒの法則等々……。
「リスクを取らないのが最大のリスク」。
思い出すのは、東日本大震災での福島第一原発の電源消失事故。
想定していない高さの津波によって、非常用電源も海水をかぶってしまい、原子炉を冷やすための電源を確保することができなくなった事件です。
地震が多い日本において、地震が原発直下で起こることも当然ながら、海岸そばに原子力発電所を建設するのならば、想定以上の津波が来るのも想定すべきだったと考えられたのではないかと。
そんなことが起こらないように思考回路を閉鎖しないように正常性バイアスを外して、歴史や過去、書物から、深く慎んで人の叡智から学ばないといけないと思います。
<目次>
はじめに
序章 リスクとは何か?
第1章 リスクの基礎知識
第2章 リスクをコントロールする10か条
第3章 災害・事故等のリスク
第4章 経営・ビジネスに関するリスク
第5章 政治・経済・社会リスク
おわりに
参考文献
索引
リスクマップ
著者プロフィール
慶応義塾大学経済学部卒業。東京海上日動リスクコンサルティング株式会社、上級主席研究員。リスクマネジメント・危機管理等の企業向けコンサルタントとして、これまで約20年間に、600社以上にコンサルティングを提供、企業向け講演はこれまで200回以上。経営者、役員、幹部、一般社員など立場・担当部署の異なる様々なビジネスパーソンに「リスク」とその対処を解説する中で、リスクに対する様々な誤解や対処の難しさを実感してきた。また海外駐在員として中国勤務を経験し、国民性による「リスク」認識の大きな違いも体感した。2020年4月から現職。
【No.901】リスク大全 予測不可能な時代に先手を打つ 知らないとまずい65のリスクと対策(できるビジネス) 深津嘉成 インプレス(2021/06)









