朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~ -111ページ目

朝活読書愛好家 シモマッキ―の読書感想文的なブログ~Dialogue~

読書とは――著者や主人公、偉人、歴史、そして自分自身との、非日常の中で交わす対話。
出会えた著者を応援し、
本の楽しさ・面白さ・大切さを伝えていきたい。
一冊とのご縁が、人生を照らす光になる。
そんな奇跡を信じて、ページをめくり続けています。

哲学者でありアドラー心理学の権威、岸見一郎さんから、単なるhow-toものではない、含蓄が詰まった言葉から自分を深化させる言葉までがありました。

 

人生の後半に向けて、十二分に自分を見つめ直したいと考えています。

72P 新たな生きがいを見つける必要があるか

定年になったことが問題なのではなく、定年という与えられた現実をどう受け止め、その後の人生をどう生きるかを、自分で決めればいいのです。

 

対人関係では、悩みがあり喜びがある。

それならば不幸ではなく幸福になるようにして生きていければ。

142P すべての喜びは対人関係の喜び

アドラーが「あらゆる悩みは対人関係の悩みである」といっているように、対人関係は悩みや不幸の源泉だといえます。

生きる喜びや幸福は対人関係の中でしか感じられないものです。

 

なにかを目に見える成功よりも、いまのこころが幸せになることを目標にして生きていければ、気持ちが楽になります。

169P 成功ではなく幸福を

成功が量的なものであるのに対し、幸福は質的なもの。

定年の前からも、成功ではなく、幸福を目標にして生きることができれば、定年後、環境が大きく変わっても、そのことで生き方が大きく変わることはないでしょう。

 

今を生き切る、今日を丁寧に生きることが結局は幸せにつながる。

心がけていきたい。

183P 今を生きる

定年後であろうとなかろうと、人生のどの段階にあっても、今だけを生きると考えて生きるしかないのです。

過去のことを思って後悔したり、未来を想って不安になったりするのは、今を生き切れていないからです。今を生き切ることができれば、これから待ち受けている老いや死をも怖くはなくなります。

 

205P 今日という日を今日という日のためだけに生きる

定年について考えるということは、結局生きることについて考えるということです。

人間の価値は生産性にではなく、生きることにあるということです。

後悔することも不安になることもなく、今日という日を丁寧に生きる、これが今私たちにできることなのです。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 なぜ「定年」が不安なのか

第2章 定年に準備は必要か

第3章 あらためて働くことの意味を問う

第4章 家族、社会との関係をどう考えるか

第5章 幸福で「ある」ために

第6章 これからどう生きるのか

参考文献

 

哲学者。1956年京都府生まれ。京都大学大学院文学研究科博士課程満期退学(西洋哲学史専攻)。専門の哲学と並行して、1989年からアドラー心理学を研究。精力的に執筆・講演活動を行っている

著書に「アドラー心理学入門」「幸福の哲学」「老いる勇気」など。

このなかでこころに響いた内容のひとつは、複数の分野での掛け合わせにより世の中で稀な存在になることです。

この分野であれば一般的な人には負けないこと。

一般的な人にはできないスキルがあることです。

 

203P 100分の1のかけ算で1万分の1の存在になる

複数の分野で100分の1の存在になれば、それらを掛け合わせることでレアな人材になれる。

1/100×1/100=1/10,000

上位1%の分野が2つあれば、それだけで1万人に1人の人材となることです。

ここでは、公認会計士×起業家の事例紹介がありました。

 

精神科医・作家の樺沢紫苑さんの著書「読んだら忘れない読書術」に書かれてありました。

日本人の約半数が1カ月に1冊も読んでいないそうです。

「月に7冊読むだけであなたは読書量において日本人の上位4パーセントに入ることができる」

ぼくは、月に10冊以上読んで、ブログ等SNSでアウトプットしています。

だから上位数パーセントに入るのではないかと。

そうしたら、あとこれに何を掛け合わせるか問題になります。

 

本を読めば、ほぼすべての悩みは解決します。

だれかほかの人に聞く前に、図書館や書店に行って本を読むことです。

現在過去、古今東西、和洋を問わず、人間は同じような悩みやストレスを抱えて生きています。

それらを解決するヒントは、専門家に聞く前に先人たちが書かれた言葉のなかにあるのです。

5P

本を読んで解決しない問題はありません。

仕事、お金、人間関係、恋愛、結婚、子育て、幸せなど、人間の悩みは、明治、大正、昭和、平成、令和、いつもの時代も同じです。

本は、これまで地球で生きてきた人間の悩みを解決するために作られてきた歴史があります。

つまり、あなたが悩んでいる内容の大変は本を読めば、その解決方法が見つかるのです。

この世界には、あなたと同じ悩みを抱えている人がたくさんいて、それを解決した人がたくさんいます。本で解決できない悩みはないでしょう。

悩みがなくなれば、人生は楽しくなります。

読書によって人生は変わります。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 読んだ本の感想を10分で話せますか?(サバイバル力がある人は読者家である、読書は知識を得るためではなく思考を磨くためにする ほか)

第2章 結果が変わる読書術―インプット編(同じジャンルの本を4冊買って読む、人生が変わる読書術は1冊を4ステップで4回読む ほか)

第3章 鍛えた思考の軸はビジネスに効く!(読書によって思考の軸を鍛える、思考の軸はあらゆるビジネスシーンでこそ役に立つ ほか)

第4章 成果に結びつく読書術―アウトプット編(アウトプットこそが最高のインプット、アウトプットは合計3回で1回10分で話す ほか)

第5章 金川式最強の読書スタイル(読書の時間をルーティンに取り入れる、理想の将来像を描いてモチベーションをアップ ほか)

おわりに

 

公認会計士、経営コンサルタント、ビジネスプロデューサー、出版プロデューサー、事業家、作家。三重県生まれ、立命館大学産業社会学部卒業。大学在学中に公認会計士試験に合格し、会計事務所デロイトトウシュトーマツグループの有限責任監査法人トーマツ勤務を経て独立

 

【No.890】読書革命「本の読み方」で人生が思い通りになる 金川顕教 総合法令出版(2020/12)

前回のシリーズから約9年。

警視庁に栄転した風祭警部が大きなミスを犯し国立署に再び舞い戻ってきた。

宝生グループ総帥の娘、宝生麗子の後輩には、新人刑事の若宮愛里が加わった。

コントのようなノリ。

軽快なテンポは相も変わらず面白い。

サスペンスでノリノリの物語です。

 

首を吊った状態で発見された遺体は他殺の疑いが濃厚。真犯人のトリックとは?

不可解な殺人事件に出くわしても謎がなかなか解けない。

その現場を見ていないのに関わらず華麗な推理を披露していく。

この宝生家の執事、影山氏の推理は、的を射て心地良かったよ。

 

 <目次>

1 風祭警部の帰還

2 血文字は密室の中

3 墜落死体はどこから

4 五つの目覚まし時計

5 煙草二本分のアリバイ

 

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒。「謎解きはディナーのあとで」で第8回本屋大賞第1位。ほかの著書に「館島」「密室の鍵貸します」など。

かつて流行語であった、夫が妻の行く先々に付いて行く「濡れ落ち葉」の考案者である。

 

「少年よ、少女よ、大志を抱け」

「中年男子よ、妻子を抱け」

「老年よ、財布を抱け」

自分の財産はできるだけ最後まで自己決定権を保有しておいたほうが、高齢者の立場は強くなります。

 

樋口さんの御年88歳に合わせて、お金、働き方、人づきあい、介護、終活問題など人生100年時代を生きる我々に勇気をいただき、彼女から88もの転ばぬ先の知恵を授かりました。

 

こうなってくると、介護保険など高齢者を支える制度の充実が必要となります。

129P 「超高齢社会」×「ファミレス社会」の行き着く先は

ファミレス社会とは、ファミリーレス=家族なしのこと。「家族や血縁は少ない人」

が多い社会になると言う意味。

大介護時代が到来する。人口の3分の1が高齢者で、しかも家族がいない人や少ない人が多い。

 

「終身現役 一生勉強」がぼくの座右の銘です。

樋口さんの考えに全く同感です。

215P 84 人生100年に必要な「第二の義務教育期」

私は以前から、高齢社会には「第二の義務教育期」が必要と主張してきました。大人の学びは、あくまでも個人の自由です。しかし、人生100年時代に中高年の学習機会を提供していくのは国や自治体の「義務」ではないかと考えています。たいていの重要な法律は私たちが忙しい盛りにつくられ、介護保険制度にしても内容をよく知らない人が多い。これからは学ぶ機会を高齢者にも増やしてください。

ときには悩み、惑いながらも、ともに語り合い、助け合うという、人生100年時代の学びは大きいはず。まだまだ人間として成長すると思います。その経験を通して得たことをぜひ次の世代に伝え、社会に役立てましょう。いくつになっても挑戦です。

 

いまのところ、この国にいると戦争など直接人を殺し合う機会がないというのは、心の平穏や安定に大きく貢献していると思います。

220P 平和と豊かさに感謝あればこそ 次世代の希望となるよう

日本が世界でトップクラスの長寿大国になれたのは、「平和」と「豊かさ」の要因があったからです。

 

 <目次>

まえがき

第1章 ローバは一日にしてならず

第2章 老いの暮らし、どうしたものか

第3章 「金持ち」より「人持ち」でハッピーに

第4章 「老いの大冒険」を乗りきろう

第5章 あなたも私も介護する人される人

第6章 力を合わせて「五つ星の高齢社会」を

あとがきにかえて

 

1932年東京都生まれ。東京大学文学部卒業。時事通信社、学習研究社、キヤノン株式会社を経て、評論活動に入る。NPO法人「高齢社会をよくする女性の会」理事長。東京家政大学名誉教授。同大学女性未来研究所名誉所長。日本社会事業大学名誉博士。内閣府男女共同参画会議の「仕事と子育ての両立支援策に関する専門調査会」会長、厚生労働省社会保障審議会委員、地方分権推進委員会委員、消費者庁参与などを歴任

 

【No.888】老いの福袋 あっぱれ!ころばぬ先の知恵88 樋口恵子 中央公論新社(2021/04)

善良な弁護士白石健介が竹芝桟橋近くの路上に止めてあった車内で遺体で発見される。

警察の捜査の結果、愛知県に住む一人の男が殺害を自供して事件は解決のはずだった。

 

自供した男の倉木達郎家族の数々の苦悩。

殺された白石弁護士家族のささいな疑問。

三十数年前に起きた「東岡崎駅前金融業者殺害事件」という過去の事件の顛末。

五代と中町の担当刑事が感じるなにかしらの違和感。

このように色々なものが絡まり合いながら、物語が捻れながら反転していった。

 

391P

「そのことも意外でしたね。被害者の遺族と加害者の家族が協力して情報交換しているなんて、ふつうじゃちょっと考えられないですよ」と中町は頭を左右にゆらゆらと揺らした。

「その通りだが、あの二人の場合は特殊なんだよ。共通の理由がある」

「何ですか、それは?」

「どちらも事件の真相に納得していないってことだ。もっと別の真実があり、それを突き止めたいと思っている。ところが警察は捜査を終えた気でいるし、検察や弁護士は裁判のことで頭がいっぱいだ。加害者側と被害者側、立場上は敵同士だが、目的は同じ。ならば手を組もうと思っても不思議じゃない」

「なるほどねえ……といいつつ、やっぱり納得はできないですね。俺には気持ちがわかりません」中町は奴豆腐を口に入れ、首を傾けた。

「光と陰、昼と夜、まるで白鳥とコウモリが一緒に空を飛ぼうって話だ」

 

捜査結果に納得できない被害者遺族の白石美令と加害者家族の倉木和真。

「白鳥とコウモリ」のごとく異例のタッグを組んで真相究明に向けて東奔西走する。

 

最後に予想外の繋がりで驚く5百ページを超える大作だった。

 

1958年大阪府生まれ。大阪府立大学工学部電気工学科卒業。85年『放課後』で第三一回江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。99年『秘密』で第五二回日本推理作家協会賞、2006年『容疑者Xの献身』で第一三四回直木賞、第六回本格ミステリ大賞、12年『ナミヤ雑貨店の奇蹟』で第七回中央公論文芸賞、13年『夢幻花』で第二六回柴田錬三郎賞、14年『祈りの幕が下りる時』で第四八回吉川英治文学賞を受賞。19年に第一回野間出版文化賞を受賞。著書多数

「朽ちないサクラ」の続編。この作品もお気に入りとなった。

継続するシリーズものになると、次の作品も間違いなく読みたくなるのがぼくの読書の姿勢だ。

 

米崎県警捜査支援分析センターの機動分析係。

足で点数を稼ぐよりも、目を使って犯人を追うようなイメージ。

事件現場で収集した情報を元に解析・プロファイリングし事件を解決へと導く。

森口泉は、ここで並外れた記憶力という異能を発揮する。

 

彼女が所属する係の上司、黒瀬の心粋が伝わってくる箇所だ。

158P

女性の泉に泊まり込みの捜査をさせない理由はわかるが、他のメンバーにさせないのはなぜなのか。

黙って見ている泉の視線から、内心を悟ったのだろう。黒瀬は付け足すように言った。

「組織ってのは、上が楽をしちゃあいけないんだ。上が楽をすれば、下がそれを真似る。そうなったら、組織は腐っていくだけだ」

意外だった。

黒瀬の部下に対する横柄な態度からは、思いつかない言葉だった。泉が思う部下を育てるということは、教え諭し、自分の経験を伝えることだ。が、黒瀬は違う。無言で人になにかを伝えようとしている。

黒瀬の方法がいかに難しいことか、泉にも想像ができた。

 

警察署内で窃盗事件が起こった。

会計課の金庫のなかに保管されていた約一億円もの大金が無くなった。

誰が盗んだのか、金はどこに消えたのか。

泉たちは、事件を追っていくうちに暗く深い闇にたどり着いてしまった。

この間、黒瀬をはじめ、市場など他のメンバーたちの泉への信頼度が増していく過程がよかった。

 

泉はこの事件をどう決着つけるのか?

泉の決断力や行動力は半端ない。

彼女は前に前にと突き進む。

この姿はカッコよいを通り越して無謀だった。

ラストのページ数が少ないところで、彼女のことが心配で心配でけっこうハラハラドキドキさせられた。

なかなか読み応えのある刑事ドラマだった。

 

1968年、岩手県生まれ。2008年に『臨床真理』で第7回『このミステリーがすごい!』大賞を受賞してデビュー。2013年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、2016年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞したほか、『慈雨』で“本の雑誌が選ぶ2016年度ベスト10”第1位、『盤上の向日葵』で2018年本屋大賞第2位を獲得

52ヘルツのクジラは、他の鯨が聞き取れない高い周波数で鳴く。

世界で一頭だけのクジラ。

たくさんの仲間がいるはずなのに何も届かない、何も届けられない。

そのため、世界で一番孤独だと言われている。

声なき声を聴けるような運命の人には、出合えるべきして出会えるものだと思った。

102P

「第二の人生では、キナコは魂の番と出合うよ。愛を注ぎ注がれるような、たったひとりの魂の番のようなひとときっと出会える。きなこは、しあわせになれる」

久しぶりに目頭が熱くなった。

終わりには涙腺が緩くなった。

児童虐待やDV、性同一性障害に対する理解欠如など現代社会のさまざまな問題が描かれていた。

途中に、息が詰まるような厳しい激しい描写が続く。

 

幼い頃より家族から虐待を受けて育った貴瑚の半生は、家族から虐待や義理の父親の介護で搾取されていた。

同様に、母親に虐しいたげられていた「ムシ」と呼ばれていた少年は、タバコを舌に押し付けられるなどの虐待が原因で声をあげることができなくなっていた。

この少年の母親の琴美はこのような感じだった。

59P 線の細い、少女のような体つき。はにかむように笑って頬を掻く仕草は幼いけれど、しかしその顔は、村中の同級生とは思えないほど老けていた。美しい花が毒で枯れたような、そんな痛々しさがある。

貴瑚とこの少年の二人が、偶然引っ越した漁師町で出会ってしまってから、火花が散り始めた。

貴瑚は、少年の声にならない声聞き心に寄り添いながら、彼との距離を縮めていくのだった。

善い人間とそうでない人間とのわかりやすい対立軸があった。

後者人物たちによって、善良な人たちの美しい心の交流を強調して描くための反射装置となっていた。

 

不幸は不幸のままで終わるのではなく、なにかしら行動すると誰かが必ず見ていてくれて助けてくれる。

人は人によって支えられて生きている。

他人に助けられているとともに、自然に人を助けていることの繰り返し。

決して独りだけで生きていないのだと強く感じさせられるお話だった。

 

 <目次>

1 最果ての街に雨

2 夜空に溶ける声

3 ドアの向こうの世界

4 再会と懺悔

5 償えない過ち

6 届かぬ声の行方

7 最果てでの出会い

8 52ヘルツのクジラたち

 

1980年生まれ。福岡県在住。「カメルーンの青い魚」で、第15回「女による女のためのR−18文学賞」大賞を受賞。同作を含む「夜空に泳ぐチョコレートグラミー」でデビュー。

 

【No.884】52ヘルツのクジラたち 町田そのこ 中央公論新社(2020/04)

「GOTOトラベルは、GOTOトラブルだ」

物凄く強いキャッチフレーズが印象に残ります。

 

テレビや新聞等マスコミなどからの都合がよい片務的情報だけが耳や目に入ってこないように、感染症の専門的な内容を噛み砕かれて記された書籍も読んで物事の判断をしていきたい。

 

医学を知らないずぶの素人でも想像できるようなことをなぜしてこなかったのか。

専門家からの意見が聞けると間違いではなかったこととわかり安心ができます。

 

26P「人の異動と接触が感染を拡大する要因になる」というのは、過去や現在の感染症学者たちが検証を積み重ね導き出した定説である。

 

23P 補助金をばらまくより、PCR検査にお金を使う方がコスト的にも社会的にも有効。医学の教科書にも“感染者を見つけて隔離するのが最もよい”と書いてある。なぜ厚生労働省がやらないのか理解に苦しむ」

 

新型ウイルスとは? 

詳しく知らないことを知ることは楽しい。

 

以前からわかっていたコロナウイルスは4種類があり、SARS,MERSを加えて6種類となり、新型コロナウイルスが7種類目のコロナウイルである。

新型コロナウイルスは、SRAS-CoV-2と呼び、そのウイルスが引き起こす症状についてはCOVID-19と称している。

このCOVID-19とは「Corona Virus Disease」の略であり、発生した2019年の19をつけたものである。

 

副反応と副作用の違いは? 

よく分からないことをはっきりできることは楽しい。

 

「副反応」は、ワクチンの場合、摂取した時に起こる免疫を付与する以外の、好ましくない作用のこと。

「副作用」は、治療薬を使用した時に起こる好ましくない作用のことです。

アナフィラキシー症状は、副反応である。

アレルギー反応によって急激に起こり、血圧低下、吐き気、意識障害、血中酸素濃度の急速な減少によるショック状態などが生じる。

ボスミンなどのアドレナリン注射やデカドロンなどのステロイド注射をするなど適切な薬剤投与によって症状は治まる。

 

ワクチンを受けたらよいかどうか? 

その判断材料があれば嬉しい。

 

受けるメリットとデメリット

自らの発症を防ぎ、周囲へ感染を広げる心配がなくなる可能性が高い。

稀な確率で深刻な副反応が起こる可能性を否定できない。

受けないメリットとデメリット

副反応の心配がない。

感染した場合に多くの死者が出ており、さらに重症化したり後遺症が出たりする可能性も多くある。

 

初動で失敗したとはいえ、今からでも遅くはないのでは?

受け売りでない言葉で人に語れるようになれるのがもっと嬉しい。

 

158P

新型コロナウイルス感染症が世界中で拡大して1年が経つのに、なかなか終息が見えてこない。日本でも2回目の緊急事態宣言が出て、夜8時以降の営業自粛や人が集まる行事などの中止や延期を余儀なくされている。経済的に困窮する人たちも大勢出てきている。

こうした状況に陥ったのは、政府及び特定の専門家集団の誤った政策によるところが大きい。

しかし、初動で失敗したとはいえ、今からでも遅くはない。

「三密」を避け、外出時などではマスクを着用し、PCR検査キットなどによる抗原検査などで感染者を早く見つけて隔離するという基本対策を行いながら、ワクチンをできるだけ早く、できるだけ多くの人が接種することで集団免疫を獲得すれば、終息への道が見えてくるはずだ。

 

 <目次>

はじめに 

第1章 ワクチンは新型コロナウイルス感染症を終息させる希望の光(新型コロナウイルス感染者は世界で1億人を突破、日本政府の愚策1なぜPCR検査を拡充しないのか ほか)

第2章 ワクチンを理解するために知ってほしい免疫の話(ワクチンを知るには、まず免疫を理解しよう、体を外敵から守る二重の免疫システム、「自然免疫」と「獲得免疫」 ほか)

第3章 ワクチンとは何か(ジェンナーの種痘の発見から始まるワクチンの歴史、ワクチンで予防可能な病気 ほか)

第4章 新型コロナウイルスに対して、どのワクチンが有効なのか(新型コロナウイルス1ウイルスの構造、新型コロナウイルス2 ウイルスの侵入と増殖 ほか)

第5章 ワクチン後進国から脱却を(新型コロナウイルス感染症の予防接種、ワクチンの副反応について ほか)

おわりに 

参考文献

 

横浜市立大学名誉教授。感染症専門医・ワクチン学専門。1971年に横浜市立大学医学部を卒業後、ハーバード大学、メイヨークリニック等でアシスタントプロフェッサー、デューク大学客員教授等を歴任。1983年より横浜市立大学医学部微生物学教授、2001年より同大学医学部長、副学長等を兼任。2010年より同大学名誉教授となり、2012年にワクチン研究所を併設した奥田内科を開院。日本細菌学会名誉会員、緑膿菌感染症研究会名誉会員。日本感染症学会、免疫学会等の評議員、感染症制御専門医。英文原著論文約350編

 

【No.885】新型コロナワクチンを打つ前に知ってほしい大切なこと 感染症の専門家が教える 奥田研爾 現代書林(2021/05)

「目には 目 を、歯には 歯 を、悪魔には 悪魔 を」

麻薬取締官と警察官、潜入捜査からヤクザとベトナムマフィアの世界など、決して関りたくもないし関われない世界。

そこに吸い込まれるようにして引き込まれました。

凶悪な密売組織がクスリを扱う巧妙な手口や

命の価値が軽すぎる何ともヤバい世界が広がっていました。

主人公の加納が弱き者たちを救うために、縦横無尽に前に突き進む男気に惚れ惚れしてしまいました。

 

1956年生まれ。愛知県名古屋市出身。79年「感傷の街角」で小説推理新人賞を受賞しデビュー。91年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編部門を受賞。94年『無間人形 新宿鮫4』で直木賞、2001年『心では重すぎる』、02年『闇先案内人』、06年『狼花 新宿鮫11』、12年『絆回廊 新宿鮫10』で日本冒険小説協会大賞を受賞。04年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞、10年に日本ミステリー文学大賞、14年に『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞

 

【No.882】悪魔には悪魔を 大沢在昌 毎日新聞出版(2021/04)

最期におひとりさまでもOK。

老いは誰にも避けることができません。また死は必ずだれにでもいずれ訪れます。

日本の介護保険が他国に比べてもとても充実しているので、おひとりさまでも最期は大丈夫。いまの介護制度が後退しなければ心配ないのです。

病院死でなく、認知症になっても在宅ひとり死ができるようになったのは、専門職の支えがある介護保険制度のお蔭です。

だからこそ、おひとりさまは、これを大いに活用していきましょうということなのでしょう。

 

家庭は、夫婦だけでなく3世代同居のように多人数となると満足度が高くなるようです。

しかし自分だけでなく家族の悩みが多くなってくるので悩み度が上がる傾向があります。ひとりでいるのか夫婦でいるのか、子どもといるのかなどどちらが良いのかどうかの選択は、その人その人それぞれの家庭での考え方次第です。

206P 

わずか10年余で、老後の常識が180度変わりました。「子どもと同居が幸せ」から「同居しないほうが賢明」へ、「おひとりさまがみじめ」から、「おひとりさまは気楽」へ。その「常識」を変えた功績のいくぶんかは、わたしにもあったと思いたいです(笑)

若い頃、「今日の常識は明日の非常識!」そして「今日の非常識は明日の常識!」と言ってきました。そのとおりになったようです。

 

「わたしには家族がいませんので、基本、ひとりで暮らしています。

現在72歳。このまま人生の下り坂をくだり、要介護認定を受け、

ひとり静かに死んで。ある日、亡くなっているのを発見されたら、

それを『孤独死』とは、呼ばれたくない。それが本書の執筆動機です」 (上野千鶴子)

 

 <目次>

はじめに 

第1章 「おひとりさま」で悪いか?

第2章 死へのタブーがなくなった

第3章 施設はもういらない!

第4章 「孤独死」なんて怖くない

第5章 認知症になったら?

第6章 認知症になってよい社会へ

第7章 死の自己決定は可能か?

第8章 介護保険が危ない!

おわりに 

 

1948年生まれ。社会学者。東京大学名誉教授。認定NPO法人WAN理事長。京都大学大学院社会学博士課程修了。日本における女性学・ジェンダー研究・介護研究のパイオニアとして活躍

 

 

【No.883】在宅ひとり死のススメ 上野千鶴子 文藝春秋(2021/01)