「反わく」にかぎらないが…「デマ」というか…「決めつけ」というか…
「アイデンティティー・リベラル」というファッショ運動が日常化し、
民主主義が機能不全となり、言論・表現も抑圧されるばかりである。
直近、「わく」問題で一部が盛り上がっているが「デジャブ」なのである。
「反原発」は、なぜ敗北したのか?
「反あべ」も、なぜ不発に終わっているのか?
よくよく考えるべきである。
直近、日経平均10%下落で、いつものように
「猫」や「杓子」までが動画を作っている。
こういうのも広い意味では「デマ」のデパートといえるのである。
この件では、先にこの動画を紹介しておこう。
「まず、頭を冷やせ」…である。
⇒ [動画で解説]【米日株/ドル円】金利大転換 負のスパイラル
「アイデンティティ・リベラル」の問題点は…
「弱者」を甘やかす偽善の運動であること。
「弱者救済」は「弱者甘やかし」ではない。
ワガママ運動は、強者であろうと弱者であろうと許されない。
次には、赤子のように「泣けばいい」と思っているがごとき幼稚な態度である。
何度も言うように、「ゼロか100か」の極論二択思考は民主主義を破壊する。
最初に結論を決めつけて、党派運動にもっていくのもファシズムである。
民主主義では「自己開示」が重要で、
「自己主張」はファシズムを招く。
相手を自己主張にしたがわせようとするときに、それは「暴力」となる。
アメリカの外交官のような態度は、まさにそれではないか?
それに対し「NO」と言えない風潮を作っている日本ももちろん同罪である。
こういう連中が、世界をギスギスしたものにしていっているのだ。
「反わく」連中が、このファシズムの手法を続けるなら、
「同じ過ち」を繰り返すことになるだろう。
原発にしろ、「ワク」にしろ、「安全か、危険か」というのは…
事実認定の問題であり、本質的には「科学の問題」である。
それを「政治」や「運動」で「決着をつける」というのは、おかしい。
裁判で、事実審をやっているときに、
ワーワーワーワー外野が騒ぐのは不当だろう。
つまり、事実そのものを争う姿勢は、そもそもおかしい。
「デマ」というより、こういう姿勢が「反わく」、「反原発」の問題である。
いろいろ「おかしい」ことはある…とはいえ…
だれに「これが真実」というものがわかるだろうか?
「陰謀論」仕立てにすることの弊害は、
「真実」よりも「ものがたり」にいってしまうことである。
あちこちで長引いている戦争は
「ものがたり」に囚われていることで解決が難しくなっている。
わたしたちは、もっと些末な、ちいさいが、しかし確実な周辺事実
…を固めていく作業を怠るべきではない。
マスコミの情報統制のリアルが『推しの子』に描かれている。
ここは、「陰謀論」フリーである。
まず、こういったリアルを押さえて、問題全体の構造をみるべきである。
ここで、増田悦佐さんの資料を挟んでおこう…
アメリカのロビイングで、医療関係は規模がダントツトップである。
金融・保険・不動産…そして、通信電子も規模が大きい。
TSMCがらみで、「政治家や大学教授が当てにならない」というのもうなづける。
そして、『推しの子」に戻ると…
とても象徴的な「裏事情」である。
こういうことが「BAN」の直接的な「圧力」となりうる。
ちなみに、
薬物関係はとりわけ法的ハードルをクリアしてきている。
もちろん、その過程にこそ大きな問題があるがいちおう…
「手続きは踏んでいる」ことになっており、
そのうえで「安全と証明されている」のである。
アメリカの「訴訟社会」の流儀が、ここにはいりこんできている。
(つまり、「法的に安全」と「科学的に安全」はちがうのだ)
日本がそういう法体制を受け入れてしまっている以上、
いくら庶民感覚で「おかしい」と思っても、裁判では勝てないのである。
連中は、家康が大阪城を攻め立てたように、長い時間をかけ…
「外堀を埋め…、内堀を埋め…」ということを延々とやってきた。
そうやって「どうやっても詰み」の状態が作られてきている。
そんなもの、ただ「数のちから」で、
しかも「アイデンティティー・リベラル」でぎゃーぎゃーやったところで…
勝てない。
これは、ひとつひとつ埋められた地雷を撤去する作業であり、
ちくたく言っている時限爆弾の信管を抜く作業なのである。
そして、そもそも…
民主主義とは、強者のものであり…
弱者が、弱者のままで、正常に運営できるほど生易しいものではない。
弱者が、いまだ弱者なのだが、
それでも強者として立ち上がる…
そういう気概と美学を持たずしては、歴史が示す通り…
民主主義は死んでいくのである。