おわかれ

回想録⑦




御坊さんもおみえになって、告別式が始まりました。

1回目の御経をあげ始めた時に、お義姉さんが感極まり涙……2回目の御経の終わりがけには、私の涙が溢れ出てきました。

お義姉さんも私も、もらい泣きみたいな感じでしょうか……

お義母さんは信心深い人だったので、一緒に御経を聞いていて、きっと喜んでいるんだなぁ✨️と思いました。


家族葬の会場の広さは約20畳。祭壇に飾っていた花輪は思っていた以上に新鮮で立派なので、非常に良い香りが会場へ広がります💐

御坊さんが最後の御経を唱えてくださっている間に、葬儀場の担当さんがその花輪と盛花から、手際良く切り出して柩に手向けるお花を準備していました。


告別式の終わりには、最後のお別れです。一人一人丁寧に、手を握ったり頬をなでたり、思い思いの挨拶をしました。

お供えしていたお義母さんの好きだったお菓子を箱から出して🍪お義姉さんが次男くんと一緒に作ったクッキーや、その他のお菓子などを柩に入れたり……お義母さんのお気に入りの「キティちゃんのブランケット」をかけて……私が2015年に渡した「Yakultキティちゃん干支🐑ぬいぐるみ」も枕元へいっしょに寝かせました。

お花が大好きだったお義母さんの柩に皆が綺麗な花を手向け……最初は遠慮気味に一本ずつですが、家族葬で人数が一桁なので、何回も巡ってくるためか、後半は気前良く大胆に入れていました。それでも中々のボリュームでした。


葬儀場の担当さんの指示で夫が骨壺などが入った金色の大きな箱を持ちました。お義姉さんは遺影、長男くんと次男くんは交代で位牌、手の位置が決まっているそうなので気を付けて持っていました。私はお供えの菓子折を持って行く事になりました。


お忙しい中のスケジュール調整しながら通夜へ、さらに告別式にも来てくださったお義姉さんの旦那さんのお父様はこのタイミングで帰宅されました。

ウチの長男は月曜の仕事に間に合わせるよう此処までで、体調不良のウチの次男も一緒に帰る事になりました。


荼毘のため、それぞれ自家用車で火葬場へ向かいます。