壁と、カステラと、ベストな私

2024-08-16

テーマ：: 歴音

ティナ・ターナー、ジャクソン・ブラウン、ジョン・レノン、ピンク・フロイド、日下尚、高橋尚子、須崎優衣、北口榛花、安楽宙斗、森秋彩、フランス、パリ・オリンピック、ボルダリング、クライミング、カステラ、文明堂、英語学習、英語教室、歌謡曲、ポップス、ロック、洋楽。

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スポ音8. 壁と、カステラと、ベストな私

（2024 パリ五輪）

今、フランスをテーマにした連載「フランでいこう」の連載中ですが、お休みし、今回は「パリ・オリンピック」のテレビ放送を見ながら、私が感じたことを少し書きたいと思います。

今回のオリンピックでも、選手たちの「いい言葉」や、面白いエピソードに触れることができましたね。

◇尚、金メダルは…

「レスリング男子」で金メダルを獲得した、日下尚（くさかなお）選手の言葉も、とても記憶に残るものでした。

日下尚選手の名前の「尚（なお）」は、かつてシドニー・オリンピックの女子マラソンで金メダルを獲得した高橋尚子（たかはしなおこ）さんから、命名されたそうです。

パリ大会での日下尚選手のインタビュー中での名言「最高に楽しい６分間でした」は、なかなかなのもの！

日下選手のこの言葉は、高橋尚子さんが金メダルを獲得した時の名言「すごく楽しい42キロでした」にかけたものでしたね。

当時の高橋尚子さんを知るよしもない日下選手… 「尚」にかけるとは、なかなか粋なことを言う方です。
自身の名前の「尚」が、金メダリストに由来することを誇りに思っているのでしょう！
二人目（？）の「尚・金メダリスト」！

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高橋尚子さんも、レース後やさまざまな場面で、しっかり語るタイプの選手で、自身も、数々の名言を支えにされてきた方のようですね。

人間の言葉は、パワーに変わったり、心の余裕に変わったりすることがありますね。
言葉を聞けば、選手の力量が見えてきたりもします。

戦う人たちにとって、言葉はとても大事！

当時の高橋尚子選手のインタビュー映像

24年という年月を隔てた、二つの「尚」という文字のつながりに、何かちょっと感動しました。

そして同時に、高橋尚子さんがシドニーで金メダルを獲得してから、24年が過ぎていたことに気づかされ、ちょっとショック！

高橋さんの金メダルは、ほんの少し前の出来事だと思っていたのに… 気がついたら、四半世紀が経っていました。

それにしても、試合後に「楽しい時間でした」とクチにできる選手は、ほんのわずかの選手だけでしょうね。

スポーツに限らず、どの分野でもそうですが、しびれるような刺激が楽しいと感じるようになったら、それはもうメダリスト級！

さて、次は誰が、金メダリストの「尚」になる…。

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2000年当時、高橋尚子さんが、試合直前に聴いて、踊っていた曲です。
この楽曲を耳にすると、高橋尚子選手の試合前のキレッキレの踊りと、小出監督と「Qちゃん（高橋さんの愛称）」の名コンビを思い出します。
あの小出監督なら、二人で踊りそう…。

hitomi（ヒトミ）
♪LOVE 2000（2000・平成12）

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なお、パリ大会の閉会セレモニーでは、日下選手がいた場所に、頭上からトム・クルーズが舞い降りてきましたね。
やはり、「尚」は持っている！

さらになお、讃岐（香川県）出身の日下選手の「４玉入りの肉うどん」は、食べたいけれど、さすがに４玉は…。

日下尚選手は、「最高に楽しい６分間でした」の他にも、「今までのどんなメダルよりも重い」、「絶対、今夜は、（金メダルと）一緒に寝ます」という言葉もカッコよかった！

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今回オリンピックに出場した日本のレスリング選手たち…、みな、結構いい言葉を残していますね。

なぜ…？

日本のレスリング界には、かつてメダルを獲得した最強指導者たちがたくさんいますね。
国民栄誉賞の４連覇選手、霊長類最強女子、「気合いだ」のあの父娘レスラー、上野駅の電話ボックスに金メダルを置き忘れた選手… 日本のレスリング界は、指導者も現役選手も最強！

今、多くの「元・霊長類最強」たちが、現役選手たちに、何かを吹き込んでいる！？

今回の五輪レスリング競技のテレビ中継での、元最強レスラー解説者たち… まるで戦闘態勢！
Good job！

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それにしても、今回のパリ大会でのレスリング全18種目のうち、日本人が出場した13種目の内訳は、金8、銀1、銅2… 計11。
日本の金メダル数20（世界3位）のうちの 8つがレスリング！
なんだ、この圧倒的な強さ！
もはや、お家芸のレベルを越えている！
まさにレスリング王国ニッポン！

レスリング、柔道… 日本は、どれだけ肉弾戦が好きなんだ！？

日本で、世界各国の現役競技選手を呼んで、日本主催の国際大会をもっともっと開催し、面白くテレビ中継してほしい！
プロ格闘家とも違う、真剣な戦いがいい！
ますます強くなるぞ！

日本人よ！元気ですか～！闘争心を失うな！
♪猪木ボンバイエ

レスラーたちは、名言を残せ！
この方のように！

闘魂がわきあがってきそうな動画

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◇価値がない…

「レスリング女子」で銅メダルを獲得した、須崎優衣（すさきゆい）選手の言葉もよかったですね。
彼女は、大相撲ファンも注目する、練習でも、試合前でも「（相撲の）しこを踏む」選手です。

今回のメダル獲得後の彼女が発した「オリンピック・チャンピオンの須崎優衣じゃなかったら、もう価値がないんじゃないかと思っていたんですけど…」の言葉は、ちょっとショックでした。

東京オリンピックで金メダルを獲得した選手でさえ、そこまで追い詰められるのか…。
私だったら、「金メダルを、すでに一個は持ってるし…」となるのですが… 厳しいメダリスト稼業です。

彼女の責任感・使命感・根性には、恐れ入りました！

ですが、彼女は、負けたことで、多くのことを得ることになりましたね。
さらに、強くなりそうな予感がします。

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お名前のとおり、相手選手にも、しっかり言葉を選ぶ、優しい「優衣」さんですね。

引退表明のあの相手選手の分まで、4年後も、8年後も突っ走って、金メダルをとって、ずっと後に、「あんたの、あの時がきっかけだったよ！」と言ってあげてほしいものです。

メダルをとるような方々は、負けても、決してタダでは起きない！
負けという出来事に、決して負けない！

須崎選手のインタビュー映像

スポーツでも、人生でも、人は「負けた時」に、多くを学び、成長しますね。
「勝った時」よりも、「負けた時」こそが、大切にしなければいけない時間！
「負け」の経験を活かしてこその「人生の輝き」！

スポーツ選手は、引退してからの人生のほうが長いですね。
勝っても、負けても、経験を活かせば、人生という競技の勝利者に！

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須崎優衣選手は、きっと決意したことでしょう。
「もう泣かない」！

須崎選手には、特別な曲らしいです…。

D-51（ディー・ゴー・イチ）
♪NO MORE CRY（2005・平成17）

◇大事なものは、カステラだけじゃない…

「やり投げ女子」で金メダルを獲得した北口榛花（きたぐちはるか）選手の言葉も、とてもよかった！

彼女らしい数々の言葉がありましたが、個人的には、下記の二つは名言だと思いました。

「なんかすごく大事なものをもらった気持ちで、何回も（金メダルを）見ちゃいます。」

「もう、うれしいんですけど、嬉しいだけじゃ足りないぐらい。」

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この数年で、彼女の成績は明らかに急成長しましたが、表情も、言葉も、相当に変わってきたなと感じています。

もはや、自身の技術力・調整力・発揮力だけでなく、戦う相手との心理戦も巧みに行えるような、最強のアスリートになりましたね。

その言葉「大事なものをもらった」…、それは優勝という結果や金メダルそのものだけではないことを、北口選手自身が一番理解していることでしょう。

「大事なもの」を、これからも失うことなく、輝かせ続けることができるのは、彼女自身！
あのカステラの食べっぷりを見たら、たぶんだいじょうぶ！

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彼女のモットーは…「飛んだ距離より、ヤリが蝶のように舞う姿」だそうですね。

飛んでいく「やり」が、何かプルプル揺れながら飛ぶ様子は… そうか！蝶だったのか！
彼女のラッキーアイテムの「蝶のピアス」「蝶の髪どめ」は、その日もしっかり輝いていましたね。

彼女の、やりを投げる姿は、他の世界各国の選手たちとは、まったくの別もの！
ひとりだけ異次元！
まさに超！まるで蝶！

やはり、神様は、挑戦を止めない者、努力を忘れない者、笑顔を失わない者に、微笑むのかもしれませんね。

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好物の「カステラ」も、試合に勝つ「ゲン担ぎ」！
お腹を下にして、まっすぐに横になって食べる姿勢は、まさかの、競技への重要な準備行動！
…知らなかった！

今度、私も、北口選手と同じ姿勢で、カステラ食べてみよ！
何かで優勝できるかも！？
でも、私の場合は、カステラ食って、そのまま寝込んで、ただの牛になる…。

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「Ms.gold medalist（ミス・ゴールドメダリスト）」の北口さん… K-POPが好きらしい…。

SUPER JUNIOR（スーパー・ジュニア）
♪Mr. Simple（2011・平成23）

◇文明開化の味

今回、北口選手が、おいしそうにカステラを食べる様子を見ていて、私も、何十年ぶりかに、カステラを食べたくて仕方なくなりました。

北口選手のおかげで、再び、日本に「カステラ・ブーム」がやってくるかもしれませんね。
カステラを、あんなに笑顔でおいしそうに食べる人を見た記憶がありません。

ぜひ、あの格好で、カステラのテレビCMにでも登場してほしいですが、あの格好だと、教育委員会がクレームを言うかも知れませんね…。

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1900年（明治33）の明治の文明開化の時代に、中川安五郎によって長崎県長崎市に開業したのが、カステラで有名な「文明堂」です。

「カステラ」は、ポルトガルから伝わった「南蛮（なんばん）菓子」をベースに、日本で進化した菓子ですね。

おそらくは室町時代あたりだと思われますが、当時、ポルトガル人が「ボロ・デ・カステラ（カスティーラ王国のお菓子）」と日本人に説明したことから、日本で「カステラ」と呼ぶようになったともいわれています。

ポルトガルには、日本の「カステラ」の原型ではないかと考えられている伝統菓子「パォンデロー」という焼き菓子があります。
日本の「カステラ」に似た菓子ですが、見た目は少し違います。
日本の高級和菓子にあるような、菓子技術を突き詰めた観のあのカステラの見た目と、繊細な甘い雰囲気、丁寧な形状を、「パォンデロー」には感じません。
むしろ、ママの味を思い起こさせるような素朴な雰囲気の焼き菓子です。

日本では、極めたような高級カステラだけでなく、素朴で格安のカステラも存在しますが、日本のカステラは、まさに日本の菓子といっていいほど進化したものになりましたね。

日本の「カステラ」と、ポルトガルの「パォンデロー」は、兄弟なのかもしれませんが、別の国で成長した、まるで違った性格を持つ兄弟なのかもしれませんね。

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「文明堂」は、今は、全国各店舗に「のれん分け」を行い、「文明堂総本店（本社：長崎）」や、「文明堂東京（本社本店：東京）」および文明堂東京のグループなどがあります。

いずれにしても、「カステラ」には、「文明を明けさせた」何かを感じる気がしますね。

◇カステラ1番、電話は2番…

皆さまご存じの、5匹の動物がカンカンダンスをするあの曲を使った文明堂のCMが始まったのは1962年（昭和37）だそうです。

当時、NHKは、オーストラリア人のノーマンさんとナンシーさんのバーグ夫妻による、人形を使ったテレビ番組を放送しており、それを見た文明堂側が、文明堂のテレビCMとして、バーグ夫妻に人形の制作を依頼して作られたのが、あの5匹の動物でした。

カンカンダンスは、今回のパリ・オリンピックの開会セレモニーの中でも、フレンチカンカンの代表曲「天国と地獄」とともに披露されましたね。

同じ楽曲、カンカンダンス、当時人気のお人形5体…、そして、実際の電話番号「電話は2番」も盛り込んで、あのテレビCMが作られました。

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もともとは、5匹の猫の「キャンキャン・キャット」として作られたのですが、どうも猫には見えない…、むしろクマ！

今は「カンカン・ベア」の愛称で呼ばれており、白クマの着ぐるみを着た子供たちのようにも…。

パリ・オリンピックで「フレンチカンカン」や、楽曲「天国と地獄」が再び注目を浴びたことですので、どこかの5人組も、白くまの着ぐるみを着て、踊ってみては…！

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さて、昭和のある年代までの生まれの方は、電話をかける際に、交換手に相手の番号を伝えて、電話をつないでもらった経験があると思います。
大量の女性交換手が電話局で働いていましたね。

「◎◎番をお願いします」…「（交換手から）お相手は、お出になりません」…私も、何かドキドキした記憶があります。
古い時代を描いた白黒映画には、こうしたシーンがよく登場しますよね。

文明堂は、当初ゴロのいい「電話はここいち（91番）」を使用していましたが、1935年（昭和10）に、東京管内で、念願の「2番」を手に入れます。

お客さんに、電話帳を調べさせずに、頭の中に「2番」を叩き込む作戦です。
「カステラ1番、電話は2番」は、宣伝文句として大々的に使用されます。
今現在、多くの文明堂店舗の電話番号の末尾番号をどうぞ見てみてください！

説明サイト

なんで「電話は二番」? 文明堂のキャッチフレーズ|【カステラの文明堂】WEBサイト&オンラインショップなんで「電話は二番」? 文明堂のキャッチフレーズ|【カステラの文明堂】WEBサイト&オンラインショップ

www.bunmeido.co.jp

あの楽曲を使った、文明堂の初代CM

北口榛花（きたぐちはるか）選手のおかげで、遠い記憶の中の「3時のオヤツ」を思い出すことができました。

さあ、カステラ買いにいこ！

◇たまたま… 壁が…

ここからは、言葉ではありませんが、ちょっとショックな話…。

「スポーツクライミング男子」の「ボルダー＆リード」で銀メダルを獲得した、安楽宙斗（あんらくそらと）選手でしたね。

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「クライミング（ボルダリング）」とは、人間が素手で壁を登り、技術やスピードを競うものです。

◎さまざまな種類の壁を登り、完登数を競う「ボルダー」
◎ロープを支点にかけながら、登る距離を競う「リード」
◎登る速さを競う「スピード」
の三つに分けられています。

今回のオリンピックでは、男女それぞれに「ボルダー＆リード」「スピード」の計４種目に分かれていましたね。
「スピード」の種目では、選手たちは、まるでスパイダーマンのようです。

今回は、安楽選手が、「ボルダー＆リード」で銀メダルでした。
ボルダーでは１位、リードでは５位で、合算して全体で２位の銀メダルでした。

一方、「ボルダー＆リード」の女子では、森秋彩（もりあい）選手が、ボルダーでは７位、リードでは１位、合算して全体で４位でした。

ですから、もし「ボルダー」と「リード」がそれぞれの競技に分かれていたら、二人とも金メダルを獲得できたということです。

陸上競技では、やり投げ、円盤投げ、砲丸投げは、それぞれです。
走力の戦いでも、100メートルのような短距離、中距離、マラソンのような長距離、ハードルや障害物などの競争まであります。
他に、ひとりで何種目も行う「（古代からの）五種競技」や「近代五種競技」があります。

「スポーツクライミング」も、各種目別と、すべての種目の「三種総合」があってもいい気がしますが…。

種目別にしたら、それぞれにスーパークライマーが、続々と登場してくる気もします。

「リード」だけなら、シニアクラスの年齢選手も出てきそう…。
クライミング全種をすべてこなせるチャンピオンも見てみたい！

こんな面白いスポーツ種目が、なぜ昭和の時代に、オリンピック種目になかったのか…。

それにしても、壁を登るとはいっても、それぞれ得手不得手（えてふえて）があり、技術にはそれぞれの奥深さがあるのだとわかりました。

地面を横に走る陸上競技があるのなら、クライミングはまさに縦（たて）に走る陸上競技ですね！
これは、完全に「山登り」「岩登り」とは別の次元のものです。

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さてさて、安楽選手は、幼少期に、父親がダイエットのために行っていたクライミング（ボルダリング）練習場のジムに、たまたまついていったそうです。
そこからクライミングの世界にはまり、17歳で、今やメダリストに…。

とはいえ、やはり、安易に…、楽に…、「金メダル」はとれませんね。

ただ、安楽選手には、クライミング競技が、体格とパワーだけではなく、奥深いテクニックとハート（心）が大切だということを教えてもらいました。

いつか、安楽選手は、やすやすと楽に「金メダル」を獲れることでしょう！
高齢者たちも応援してるぞ！安楽選手！

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それにしても、私…ちょっとした衝撃！

たまたま父親が太っていた…
ダイエットとして、たまたまボルダリングを…
たまたま、息子が父親についていった…

メダリストは、こんなふうに生まれてくるのか…。
人生は、わからん！

メダリストたち… 意外ときっかけは「たまたま」なのかもしれません。
でも、オリンピックのメダルは、「たまたま、もらっちゃった」は起きませんよね！

どこかに、たまたま、落ちてないか… 金メダル！百円玉でもいい！

そんなことより、ボルダリングって、ダイエットになるのか…？

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さて一方、「スポーツクライミング女子」の「ボルダー＆リード」で惜しくも４位だった、森秋彩（もりあい）選手でした。

今回はメダルを獲得できませんでしたが、世の中の小柄な女性たちに、どれほど勇気を与えたことか…。

森選手は、諸外国の選手と比べると低身長のため、今回の大会での壁の設定では、相当に不利でした。
不憫（ふびん）な彼女でしたが、それでも果敢に戦いましたね。

いつかは、身長差や腕の長さによる「ハンデ」や、身長による競技階級分けが必要になる時が来るのかもしれませんね。

格闘系競技種目に体重別があるのなら、その他の種目で身長別があってもいいかも…。

余談ですが、私は昔から、選手の握力と成績には関連性があるのではと感じています。

握力も、スポーツ選手の武器ではないのか？

種目別に、各選手の握力測定結果を公表してほしい…。

クライミング、柔道、体操、セーリング、アーチェリー、バドミントン、テニス、卓球、ゴルフ、ボクシング… 握る選手たちの握力競争してほしいなあ…。

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さて、そんな森選手は、まさかのパン屋でアルバイト中とか…！
メダル獲得有力候補選手が、まさかのアルバイトとは！
練習には、個人でもお金が相当にかかるでしょうし、時給は上げてもらえたかな？
どこかの外壁メーカー… 援助してあげて！

ボルダリング選手たちには、目の前の、登る「壁」以外にも、いろいろな壁がありそうです。

でも、「壁」は、むずかしいほど…、辛いほど…、なんか楽しそう…。

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1979年（昭和54）発表の曲ですが、1994年（平成6）のライブ演奏で…
ピンク・フロイド
♪アナザー・ブリック・イン・ザ・ウォール

◇珍観客が乱入！

私も、かなりの回数のオリンピックを、これまでテレビで見てきましたが、こんな観客がオリンピック競技を見に来たのは、初めて見ました。

なんと、巨大なクジラ！

南太平洋のフランス領のタヒチ島で行われた「サーフィン競技」の最中に、なんとすぐ近くまで、巨大なクジラがやって来ました。
そして、クジラのダンス！

イルカやシャチも、人間たちの様子を見に近づいてくることがありますが、まさかクジラまでが…。

頭脳が発達したクジラです。
「何か、人間たちが、いつもと違うことをしているぞ」と感じたのだろうと思います。

…なんか、とってもいいもの見た！

クジラの映像

1997年（平成9）から、27年もテレビCMとして放送され続けられている、「鈴与グループ」のあの歌…。
これほど多くの回数で耳にしてきたのに、今も、聴くたびに何か感動する歌詞です。
ワタクシめ… クジラのダンスと、北の国のオーロラは、テレビで見ました。
アリん子の涙だけは、まだ見ることができていません。

味わいのある、かわいい歌唱… ♪いつかきっと会えるよね…
鳥山あかね
♪くじら～いつかきっと～

◇壁に負けるな！

オリンピックの競技種目には、体操、ボルダリング、スケートボード、サーフィン、ゴルフ、アーチェリー、マウンテンバイク、カヌー、ウエイトリフティング、セーリング、馬術、やり投げ、マラソンなどのように、戦う相手が人間というだけでなく、器具や設備、自然と戦うという競技も、たくさんありますね。

そうした競技では、戦う相手が、自分とは別のライバル選手というよりも、自分自身の中にいる何かと戦うことになりますね。

得体の知れない「何か」との戦い…。

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バスケットボール、サッカー、フットサルなどには、「アイソレーション」と呼ばれる戦術がありますが、今回のオリンピックをテレビで見ていましたら、競技種目のひとつである、壁を登る「ボルダリング」競技会場にも、競技前の選手たちの待機場所を意味する「アイソレーション・エリア」と呼ばれる場所があることを知りました。

ボルダリング競技での「アイソレーション」は、競技や試合中の「待機所」を意味する用語ですが、競技によって、意味合いはさまざま…。

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ボルダリング競技では、試合が始まる時刻の直前に、各国の選手たちが、その日の試合の壁の設営状況を初めて見ながら、選手同士で登り方を話し合っている光景をよく見ます。
こうした行為は許されているようです。

ですが、選手たちは、競技が始まる直前に「アイソレーション・エリア」に入り、選手同士の情報交換が基本的に禁止されるようです。
よほどの仲良しでなければ、みなライバルですので当然のことでしょう。

多くのスポーツ競技では、対戦相手の人間と直接ぶつかり合う場面がありますが、単独競技のボルダリングの場合は、そのあたりは、かなり異なっています。
そういった点では、体操やスケートボードなどと同じタイプの競技ですね。

ただ、体操やスケートボードなどと異なる点は、ボルダリング競技は、自分の順番がくる前や、試合中に、他の選手の登る光景を見たり、実際の壁の状況に関する情報交換をすることができません。

私は、ボルダリングにおけるコーチの役割を知りませんので、登り方の作戦についてアドバイザーがいるのかどうかはわかりませんが、もし選手本人だけですべてを行っているのであれば、特別な心のコントロールが必要かもしれませんね。
選手は、情報が遮断された中で、自分の能力を信じるしかないのかもしれません。

待機所である「アイソレーション・エリア」では、多くのボルダリング選手が、自分自身と向き合っているのかもしれません。
「アイソレーション・エリア」では、すでに「何か」との戦いが始まっているのでしょう。

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「ボルダリング」の中の種目「リード」では、登りは一発勝負！
一度でも落下（失敗）したら、そこで終わります。
もう一度はありません。
実際の登山やクライミングであれば、落下は命取りになりかねませんね。
ある意味、命をかけた潔さや、不思議な達成感を感じさせてくれるボルダリング競技です。

ライバル選手に勝つことはもちろん、むしろ自分に勝つ！目の前の壁に勝つ！
心を持たない「壁」と戦う選手たち… 人間として応援したくなってきますね！
「壁」に負けるな！

選手たちは、いったい何を考えながら登っているのか…。
目の前に壁が立ちふさがっているのなら、それは登るもの…。越えるもの…。

◇アイソレーション

英語の「アイソレーション（Isolation）」とは、分離、隔離、孤立、絶縁などの意味があり、建設業界では「アイソレ」と言いますし、ダンスやパントマイムの業界でも特殊なトレーニング法の意味があり、電子回路やコンピュターの特殊用語にも使われますね。

英語には、「アイソレーション（Isolation）」によく似た意味あいで、でも微妙にニュアンスや使い方が異なる言葉があります。

「solitude（ソリチュード）」や「loneliness（ロンリネス）」です。

＊　＊　＊

今回のオリンピックで、どの競技だったか忘れましたが、格闘系の日本人選手が「試合が始まったら、味方してくれる者は誰もいない。自分を信じるしかない。戦う場所には、自分しかいないのだ」という主旨の話しをしていたのを憶えています。

スポーツ競技では、練習でも、試合でも、選手自身に、何かから遮断された「孤立状態」「孤独の感情」が起こるということですね。

スポーツ競技とは、選手の心の中に生まれる「孤立」「孤独」を、いかにコントロールできるかも重要なのでしょう。

ここで、孤独・孤立の音楽曲を…。

◎むりやり、ひとりにさせられちゃった…「isolation（アイソレーション）」

ジョン・レノン
♪孤立（Isolation）（1970・昭和45）

TOTO（トト）
♪アイソレーション（1984・昭和59）

◎ひとりって、結構嫌いじゃない、なんか楽しい…「solitude（ソリチュード）」

エジプト出身のフランスの歌手の、ジョルジュ・ムスタキ
♪私はひとりじゃないよ、孤独といっしょだもの…
♪私の孤独（Ma Solitude）（1967・昭和42）

◎悲しすぎるよ…「loneliness（ロンリネス）」

ベイビーフェイス
♪ロンリネス（2003・平成15）

インドネシアの盲目の17歳の女性歌手…将来が楽しみ！
プトゥリ・アリアニ
♪ロンリネス（2023・令和5）

◇空っぽでも、走るのさ！

楽曲の歌詞の一部だけを意訳抽出します。

＊　＊　＊

俺は、空っぽになるまで、走り続ける！
俺は、空っぽのままだって、走り続ける！

人は、信じるための何かが必要だよね。
俺は、俺以外の人のことは、わからない…。

俺は、目標や目的がわからなくなっても、走り続ける！
たとえ、到着地が空っぽだって、走り続ける！

俺は、空っぽになったって、走り続ける！
俺は、太陽に向かって、走り続けるだけさ！

ジャクソン・ブラウン
♪孤独なランナー（Running On Empty）（1977・昭和52）

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アスリートたち… 走れ！走れ！チカラの限り、突っ走れ！
孤独を友に！孤独を味方に！

4年後なんて、すぐに来る！

◇あなたは、The Best！

今回のオリンピックでは、選手たちへの誹謗中傷の問題が大きく取りざたされました。
世界的な現象ですね。

どのような内容の誹謗中傷なのか、一般の私たちには知り得ないものでしたが、一部が公表されたことで、その醜悪な内容に驚かされました。

多くの選手が悩んでいるようで、選手村には、さまざまな相談を受けつける専門家も常駐したようですね。
今後、法的手段も含めて、強力な対抗策を講じるようです。

SNSのない時代には、あまり注目されなかった現象ですが、困ったものです。

ティナちゃん… ガツンと歌でお願いします！

（歌詞の一部だけを、ちょっと強気に意訳抽出）

おい、そこのアンタ… アタシにやさしくしなよ！
そうしなくちゃ、ダメよ！
アンタの勝手な考えなんていらないのよ！
アンタは、アタシにやさしくすればいいのよ！

どうして、アンタは、いつもそうなのよ！
少しくらいは、やさしくしろよ！アンタ！
アンタ… アタシにやさしくしといたほうが身のためよ！

＊　＊　＊

ティナちゃん…下記ライブ（2009・平成21）時は御年70歳！
オリンピックに、選手で出れそうなくらいの、すっごい迫力！

彼女が言うとおり、選手たちには、やさしくね！

ティナ・ターナー
♪ベター・ビー・グッド・トゥ・ミー

2023年（令和5）に83歳で亡くなったティナ・ターナーでしたが、70歳台中頃まで、現役バリバリの、笑顔を忘れないパワフルさでしたね。

彼女の猛烈なパワーは、天性であり、女性としての苦難を乗り越える努力でもありましたね。

＊　＊　＊

本コラムの最後は、選手の方々に向けて…

パリ・オリンピックで、勝とうと、負けようと、あななたちは、日本の最高の選手「ザ・ベスト（The Best）」として、パリに送られた日本の代表です。
その辺の「へなちょこ」ではありません！

「ザ・ベスト」なんて、誰でもなれるわけではありません。
「日本最高の選手」という称号は、生涯にわたって消えません。

生涯…「ザ・ベスト」を誇りに！自信に！

誹謗中傷を行う「ザ・ワースト（The Worst）」になど負けるはずがない！

ただただ、ひたすらに、永遠に、あなたたちは「ザ・ベスト」だ！

＊　＊　＊

（歌詞の一部だけを意訳抽出）

そうよ！あなたは最高よ！
他の誰とも違うのよ！
あなたは、今までに会った誰よりも、最高なのよ！
そう…あなたは、ザ・ベスト！

ティナちゃん…2000年（平成12）の御年61歳のライブ！
♪ザ・ベスト（Simply The Best）