キラキラしていない方のゲイのおじさん -8ページ目

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25May
- 始まりか終わりか。④
  しろくまです。彼と別れ、一時間後に来る電車を待つ。只今の時間は20時。あたりは暗く、人気はあまりない。駅の周りを少し歩いて、喫煙所を見つけてタバコに火を着けた。煙を吐き出す息が、まるでため息のように感じられた。彼と一緒にいることは心地よかったし、楽しかった。年上だけど飾らない無邪気さが可愛らしかった。でも、体を重ねた時の違和感は何だったのだろうか。良く体の相性という話を聞くが、それなのだろうか。そもそも恋愛って、こんなに頭で考えるようなことだったっけ…彼に問題があるわけではない。自分が拗らせているだけなのだろう。久々のときめきを理想化して、その微妙な違いにただ戸惑っているだけなのだろう。でも、そんな事を自己分析してみても、今の私は浮かれられない。気が付くと、学生の頃の恋心を思い出していた。ずっと言わないと思っていた感情。相手に見返りなんて求めなかったから。だからこそ、ただ一緒に居られればそれで良かった。『ノンケに告白した高校3年の卒業式』こんばんは、しろくまです。唐突だがおじさん、ときめきたいのである・ω・先日からゲイ系のSNSをやっている方ならお分かりいただけるであろうクレイヴ・サーガと…ameblo.jpゲイとして上京し、環境が一変して沢山の自分以外のゲイに会った。人生で初めて気持ちを伝えても良い人を好きになった。でも今独り身ということは、その恋も終わったということだ。始まりがどんなに綺麗だったとしても、終わる恋もある。私はそれを繋げる努力が足りなかったのだろうか。初めから体だけの関係だと思っていたらその先を夢見ない。けれど、その先を想像していた相手と体を重ねると、何かの選択を間違えると、もうそれ以上近くなれることはない。彼はどう思っているだろうか＿彼に今日のお礼のメールを送る。まだ運転中だろうから、返信はすぐ来ないだろうとスマホをカバンに仕舞った。電車が来るまで、待合室で本を読みながら待っていたのだが、本の内容は頭に全く入って来なかった。ホームに電車が到着するアナウンスが流れ、私は足早にホームに向かう。人もまばらな車内に乗り、スマホを取り出す。彼からメールが届いていた。返信は来るだろうか、と思っていたので返信があった事が嬉しかった。もう少し時間をください。物分りの悪い私は、貴方のことがもう少し知りたいのです。おしまい。
24May
- 始まりか終わりか。③
  しろくまです。初リアルをした彼と、ラブホテルへ向かう。勿論いやな訳ではないし、これからそういう事をすることも分かっている。けれど、場に相応しい扇情的な私でも無い。前回の続きです↓『始まりか終わりか。②』しろくまです。沈黙を遮るように、彼が言った。「…しようか？」前回の続き↓『始まりか終わりか。①』しろくまです。先日ブログでお話した彼と会って来…ameblo.jp2人で並んで歯磨きをする。ここに来る前に温泉に浸かっていたので、シャワーは浴びずにそのまま衣服を脱ぐ。お互い下着のみになり、ベッドに入る。若い頃、初めて入ったラブホテルはなんだか浮き世離れして、なんだか恥ずかしさを助長させていたように感じていたが、大人になってからはそのムードも大切なんだなとふと思った。キスから始まり、お互いを愛撫していく。2人ともタチ同士なので出来ないこともあるが、タチ同士だからこそ分かる気持ち良さもある。私は、見た目が少し強面な方で所見だと男らしく見られる事が多い。エッチのポジションがタチでも、甘えたな人は割りと多い。彼は年上だったが、どうやら甘えん坊のようだ。甘えられると、甘えられなくなる私の性分。そもそも、甘えたいと思っていても今まで素直に甘えたことも殆どない。行為の最中、冷静なもう一人の自分が常にいた。相手の呼吸に合わせて、体に快楽を伴わせる。サウナにいるくらいの汗をかきながら、互いに果てた。少しベッドでゆっくりしてから、一緒にシャワーを浴びた。その後、腰が痛いと言っていた彼にマッサージをした。エッチをしている時より、マッサージをしている時の空気の方が好きだと思った。ホテルを出て、車に乗り込み最寄り駅まで送って貰うことに。帰りの車の中で、次の約束の話になったがすぐに決められなかった。またLINEで話そうと。それが答えのような気もしたが、私はまだ自分の気持ちがよくわからない。信号待ちで思わず沈黙が流れた。その瞬間、彼が私にキスをした。彼「いやじゃない？」いやじゃないって、難しいなと思った。確かにいやではない。けれど、すごく嬉しい！とも違うので私は正直返答に困ってしまう。私「もちろんいやじゃないですよ！」我ながら及第点スレスレの返答しかできない。こんな時、気の利いた言葉を返せる人が羨ましい。電車の時刻を調べると、あと小一時間電車は来ない。けれど、これから2時間かけて帰る彼に一緒にいたいとも言えなかった。駅前で降ろしてもらい、さよならした。あまり降りたことのない駅だったので、まだ電車までの時間もあるので、少し散歩した。まだしない方が良かったかな…それが最初に浮かんだ今日の振り返りの感想だった。つづく。
23May
- 始まりか終わりか。②
  しろくまです。沈黙を遮るように、彼が言った。「…しようか？」前回の続き↓『始まりか終わりか。①』しろくまです。先日ブログでお話した彼と会って来たのです。↓『あなたと見たい景色がある』しろくまです。先日東京に行った時に、ゲイ御用達ピンクのアプリ…ameblo.jpその申し出に、私は葛藤した。早かれ遅かれ、きっとそういう事にはなるだろうくらいの予想はしていた。今日そうなるかもと思って、念のため毛の処理もしていた。期待していなかった訳ではない。どちらか言えば、嬉しいと思った。けれど、それだけで終わってしまうのではないかと言うのが怖いと思ったのだ。時間を掛けてお互いを知ってからの方が良いのではないか。いや、体の相性を確認しておくことは大切なのではないか。ここで彼を拒んだら傷付けてしまうのではないだろうか。もしお互い将来を見据えているのであれば、今でも良いのではないか。そもそもセックスに必要以上のロマンを求めてやしないか。あぁ！うるさい！ぶわっと、私の中の色々な感情が湧き出て思考を圧迫する。こんなときでも、私はありもしない正解を探そうしている。結局私は、彼から求められることに安心したいのだと思った。何を綺麗事を言っているの？安心よりもこの結果がどうであれ、彼のせいにしたいだけでしょ？わからない…そうなのだろうか。＿セックスをしたら、何が変わってしまうの？何をそんなに恐れているの？私は助手席で最寄りのラブホテルをネットで探す。それはすぐに見つかったが、何となくそこに行くまでの時間が欲しくて、ここら辺の土地勘のない彼に少し離れたホテルの場所を伝えた。ホテルに着く前に、コンビニに行きたいと彼に申し出た。１人店内に入りトイレの個室に入る。用を足しながら深呼吸をする。何となく、鏡で自分の顔を見たくなかった。それでも、なるようになるか＿気持ちを整理したつもりで、トイレを出た。お茶とガムを購入した。そそくさと車に戻り、私はできるだけ自然な笑顔を作って、車に乗り込んだ。始まれば終わりもある。でもスタートラインに立たないと、始まることもない。つづく。
22May
- 始まりか終わりか。①
  しろくまです。先日ブログでお話した彼と会って来たのです。↓『あなたと見たい景色がある』しろくまです。先日東京に行った時に、ゲイ御用達ピンクのアプリからメッセージをいただいたんです。お近くにいたため、会いませんか？と。すでに先約があった為、…ameblo.jp『選ぶのは自分』しろくまです。気になっている人がいる。いつもと何か違う。前回のお話↓『あなたと見たい景色がある』しろくまです。先日東京に行った時に、ゲイ御用達ピ…ameblo.jp元々の予定を早めたいと言ってくれた彼。素直に嬉しかった。お互い休みが合ったので、週末を待たすにお会いてきました。久々のリアルに緊張していた私。何度もトイレに行く。（もう何もでないよ…）先に集合場所に着いて彼の到着を待つ。「着きました」とメッセージが届き、彼を探す。いた！それらしき男性を見つけて、駆け寄った。彼が車を出しくれたので、車に乗り込む。なんでもない話を私はした。自分が緊張していると、とにかく普通を振る舞って多くを話そうとしてしまう。彼が私の顔を見ているのがわかるが、私はまともに顔を見れずにいた。一緒に食事をする。私はなんだか気恥ずかしく彼の顔がまともに見ることが出来ない。彼はパスタを注文して、私はハンバーガーを頼んだ。私はお皿に盛られたハンバーガーを、添えてあった紙で包んだ。デカすぎて、パンの下から上から口の中に収まらない！大きく口を開けて食べていると、フレッシュな野菜達から汁が溢れだす。私はデートでハンバーガーも綺麗に食べられないのか…そんな私を見かねて、彼は自分の手拭きを渡してくれた。申し訳ない気持ちと、もうデートでは二度と良い所のハンバーガーは食べないことを心に誓うのであった。ここで初めて対面に座る彼の顔をちゃんと見た。その後、予定していた温泉へ足を運ぶ。脱衣所で服を脱いでいると、私の体を見た彼が私の体型を褒めてくれた。私は嬉しくもあり、最近ジムに行けていないと嘆いていた彼の少しぽっこりしたお腹を見て、それはそれで可愛いと思うのだった。平日にも関わらず、温泉は割りと混んでいた。客層もバラバラで、中には若いガチムチくんもいた。彼はガチムチや自分より体の大きな人が好きと言っていた。明らかに私より逞しいガチムチくんに見とれている彼。私はそれを見て見ぬふりする。見てしまうのは仕方がない。でも、もう少しわからないように見て欲しいと、何の権利もなく思うのだった。一時間ほど温泉を楽しんだ後、しばらくあてもなくドライブすることに。会話を楽しみながら走っていると、にわかに沈黙が訪れた。沈黙を遮るように、彼が言った。「…しようか？」つづく。
19May
- 悲しいわけじゃないのに、泣きたい夜もある
  しろくまです。私の家は田舎にあり、目の前の田んぼには水が溜まって夜になるとカエルの声が、輪唱のように聞こえてくる。遠くで救急車の音が聞こえ、けたたましいバイク音も聞こえる。時間を置いて、大型トラックが通り過ぎる音も聞こえる。あんなに暑かった昼間の熱は、放射冷却で夜を冷やしていく。もう夏を感じる様な日が続くと思ったら、今日は少し寒い日だった。久々に元彼からLINEが届いた。写真だった。元彼と、元彼のお母さんが一緒に写真に写っていた。先日田舎に住む元彼のお母さんが、元彼に会いに上京したのだという。付き合っていた頃、何度か元彼のお母さんと電話で話したことがあった。元彼曰く、お母さんはありがたいことに私のことをとても好いてくれてらしい。私も元気で元彼そっくりの顔をしたお母さんのことが、とても好きだった。何度か会えそうな機会もあったのだが、未だに一度も会えてはいない。私「お母さん来ていたんだね、会ってみたかったな」元彼「いつか、きっと会えるよ」恋が終わっても、元彼はこうやって気軽に連絡をくれる。それが私にとって、とても嬉しい。そういう関係になれなかった元彼もいる。人の縁とは不思議だなと思う。付き合っていた頃、私たちは一体何で繋がれていたのだろう。関係が終わっても繋がれているもの、繋がれなかったものはなんだろう。いつも何かにつけて意味が欲しくなってしまう。面倒な性格だなと思いながらも、無意識に探してしまう。「いつか、きっと会えるよ」そうだ、いつでも答えは私の中ではなく人の中にあった。自分の中に探しても、誰かの手を借りなければ見つからない事を知っているのに、何故それを続けてしまっていたのだろう。誰かに求めることはいけないことの様な気がして、苦手だ。誰もそんな事を決めても、言われてもいないのにな。こうしたら嬉しい、こうだったら悲しいって、考えて決めつけている。もっと素直に感じたいな。君を映す鏡の中　君を褒める歌はなくても僕は褒める　君の知らぬ　君についていくつでも瞬きもせず / 中島みゆき
18May
- 選ぶのは自分
  しろくまです。気になっている人がいる。いつもと何か違う。前回のお話↓『あなたと見たい景色がある』しろくまです。先日東京に行った時に、ゲイ御用達ピンクのアプリからメッセージをいただいたんです。お近くにいたため、会いませんか？と。すでに先約があった為、…ameblo.jp私個人のあるあるなのか、ゲイあるあるなのかは定かではないが、こちらの世界での出会いはゲイ御用達アプリが多いと思っている。（個人的に共通の趣味からの出会いや、性欲を優先させた出会いはTwitter、キレイな出会い方はInstagramみたいな偏見を持っている）今までゲイアプリでマッチングなどしても、田舎暮らしの私は会うのが難しい。そうこうしているうちに、何となく連絡が途切れてしまうことが殆どだった。そしてアプリだとどうしても見た目が一番になってしまう。それは頭の中で、自分の性的趣向が最優先事項にあるからだろう。選べる立場でもないのに、無意識にそれをずっと続けていたように思う。私はタイプの男性とセックスがしたいだけなのか、恋人が欲しいのか。それさえもきっと自分の中ではっきりした線引があるようでない。強いて言えば、不特定多数のイケメンたちとのアバンチュールよりは、1人の好きな男性と一緒にこれからを過ごしていきたい。元彼と分かれて丁度一年ほど経った。アプリではそれでも数人の人とお会いさせていただいた。そういう関係になった人も、ならなかった人もいる。ただ共通するのは、関係を持ってしまうと「次」がなかった。刹那的な興奮と快楽の後の虚しさを知っているのに、繰り返してきてしまった。きっと、真面目に自分が何がどうなったら幸せなのかを考えて来なかったからなのかもしれない。先日知り合ったその人は、電話をしているだけで楽しい。まだ会ってもいないのにね。まるでゲイデビューしたての頃に戻ったみたいだ。何がそうさせるのだろうか。彼が優しいから？お互いの価値観が近いから？今は正直わからない。それに会ってみたらお互い印象と違うかもしれない。会いたいけれど、会うのが怖い。会う約束まであと一週間もない。黙っていても明日は来る。何もしなくても来てしまう。LGBT法修正案は、やっている感を出しているだけ。LGBT当事者ではなく、自民党内の保守派に忖度しているだけ。期待するなら自分で切り開いた未来に期待したい。今はただ、貴方に触れたいな。近くで声を聞きたいな。名前を呼ばれたいな。Cocco　　Heaven's Hell2003年８月１５日　ゴミゼロ大作戦www.youtube.comおしまい。
17May
- あなたと見たい景色がある
  しろくまです。先日東京に行った時に、ゲイ御用達ピンクのアプリからメッセージをいただいたんです。お近くにいたため、会いませんか？と。すでに先約があった為、その時はお断りしちゃったんですが、再度その方からメッセージをいただいて、しばらくやり取りをさせていただいていました。今月末に互いの中間地点でお会いする話になり、その流れでお電話もすることになったんです。わかっているはずなのに、毎回驚いてしまうこと。メッセージのやり取りと、実際にお電話で話す雰囲気って結構違うんだなっと。あまり電話でのやり取りはしたことがなかったのですが、その人とはスムーズにそんな話になり、初めてのお電話で二時間も話してしまった。そう、メッセージの印象よりお話させていただいた方が、とても魅力的だったんです。頑張って話のキャッチボールをしようとするわけでなく、お互い同じくらいの情報量のキャッチボールができる人って、知り合って期間が短いほどできる人は少なく感じるのだが、その人とはとても楽しく穏やかに話ができた。置かれている境遇に共通点がいくつかあり、恋愛の価値観も近いなと。そして、共通の友人がいることも発覚↓（オープンリレーションシップの彼）『酒の飲み方と、恋愛の仕方は学習できない』こんばんは、しろくまです。タイトルの言葉は、昔ゲイバーで相席した淑女に頂いたお言葉。宇多田ヒカルの「どうして同じパンチなんどもくらっちゃうんだ」並みに突き刺…ameblo.jp歳を重ねると共に、自分の中では当たり前に感じている価値観は、当たり前ではないと痛感させられる機会が多い。だからこそ大きな声で主張することも少なくなり、相手の事を少しずつ探りながら寄せていたのかもしれない。けれど、この人には素直に自分の思っていることを話せた。それがとても心地良かった。友情かもしれないし、仄かな恋心かもしれない。最近恋愛のことはあまり考えてなかったのだが、ふと好きな人が出来たら一緒に見たいなと思う風景があった。それは、金曜ロードショーのような夕日のキレイな海を二人で何にも邪されず見たいという、ただ漠然とした理想。何をするわけでもなく、美しくも少し淋しい海と空を一緒に見たい。何となく、本当に無意識にそんな話を彼に話したら、「良いですね、今度会う場所が決まりましたね。」まだ会っていないのに、そんな事を言えてしまう彼がとても眩しい。でも、ぐいぐい来られると逃げたくなってしまうクソみたいな私の天邪鬼は、不思議と発動しなかった。久しぶりのこの感覚。会うのが怖いけれど、会いたいなと思った。おしまい。
16May
- 会いに行こうと思ったのです、あなたに。③
  しろくまです。ママさんとKさんと三人で乾杯する。この組み合わせでお酒を飲むことになるろうとは思ってもなかった。前回の続きです↓『会いに行こうと思ったのです、あなたに。②』しろくまです。ゲイバーに忘れ物をしてしまい、取りに行くと罵詈雑言を浴びせられ憤慨した私。マ「アンタのくだらない荷物のせいで私の時間を割いてくれてるんじゃ…ameblo.jpマ「私、アンタに怒鳴ったのよね…だから共通の友達を通して言って貰ったのよ」私「〇〇（友人）ですよね？連絡来ました。」マ「そうだったのね。あの時は本当ごめんなさいね。酔っ払ってヒステリック起こしてたのよね」私「こちらこそ、随分顔だして無くてすみませんでした。」そんな話をしているうちに、他のお客さんが入ってきた。二人組のお客さん＿一人は某有名ゲイビデオ会社の社長さんで、見覚えがあった。その連れは多分ノンケさん。ママさんは入店した二人の対応に入った。社長さんは連れているノンケがどれほど可愛いかを周りに見せて歩きたいタイプの人なんだよねと、Kさんが小声で教えてくれた。私もあまり話をしたことがないが、少なからず同じ印象を持っていた。この人を放っておくと面倒な事になりそうと、ママさんとKさんと私での共通認識が空気感で繋がる。また出直そうかと思い、ママさんにチェックをお願いすると、マ「チェック？もう少し居なさいな、私から一杯奢るから。」そう言っていただいたので、もう一杯いただくことにした。ママさんとKさんと3人で昔話に花を咲かせていると、社長さんが黙り込み、不穏な空気が流れる。悪寒のような空気感が恐ろしい。私は出来るだけ大げさにならないよう、社長のとなりのノンケさんを褒めた。ノンケさんは色黒スジ筋、短髪髭のイケメンさん。確かにその筋からは絶大な人気を誇るだろうな。すると社長は重い口をゆっくりと開き、どんどん饒舌になっていった。そしてママさんとKさんとで社長をもてはやす。この連帯感は嫌いじゃない。昔の呼吸が、体に染み付いていることを実感する。ゲイバーは多様なお客さんが多い。正しい正しくない云々、その価値観についていけるかいけないか。我を通そうとすればぶつかるだろうし、なさすぎても八方美人として見なされてしまう。ママさんとケンカした日の事を思い出す。日頃のそういった鬱憤を晴らすため、ママさんは飲んでいたのだろう。比較的色々言いやすかったであろう年下の私を、自分の貴重な時間を奪った事に対して、溜まったものをぶつけてしまったのだろうかと考えてみた。色々と溜まっていたんだろうな＿今はこうして会えて、またきっとここに来られるという事実だけで嬉しかった。程なくして、他のお客さんも入ってきたので私とKさんはお店を出た。忙しくするママさんを横目に、挨拶は簡単に。Kさんと夜中の新宿を少し歩いた。お店での出来事を振り返りながらKさんと話していると、Kさんが思い出したようにあることを話し始めた。K「しろくまは、〇〇って知り合いだったっけ？」私「お名前だけは知っていますが、特に接点はないですね。」K「実はさ、そいつちょっと前に亡くなったんだよね。」私「え？！まだ若かったですよね？なんで…」K「突然死らしいよ。事故や自殺とかでは無いみたいだけどね。ママさん、そいつとずっとケンカしていたんだよね。死んだって聞いて、何だか後悔しているみたいだったよ。」この歳になると、人に死に触れることが度々あった。私より幾分年上のママさんもKさんも、きっと私よりも沢山の死を見てきたのだと思った。悲しい気持ちも、それを受け入れていくことも、きっと沢山あったのだろうな。K「今日ママさん凄く嬉しそうだったよ。凄い久々にあんな顔見た気がするよ。行って良かったね。」私はKさんの何気ない言葉に、じわっと目頭が熱くなっていくのを感じて横を向いた。二人にこうして会えて、良かったと思った。頭の中で、Coldplay のLife In Technicolor IIが流れていた。脳内BGMにしては良い選曲だった。まだ少し肌寒い東京の街の明かりは、少し離れると優しくも儚いのだと思った。おしまい。
15May
- 会いに行こうと思ったのです、あなたに。②
  しろくまです。ゲイバーに忘れ物をしてしまい、取りに行くと罵詈雑言を浴びせられ憤慨した私。マ「アンタのくだらない荷物のせいで私の時間を割いてくれてるんじゃないわよ！」売り言葉に買い言葉。私「あー、そうかよ！もう二度こねーよ！」と。前回のお話↓『会おうと思ったのです、あなたに。①』しろくまです。きっともう会えない人がいる。理由は色々だが、意図として会えない人もいれば、なかなか会えずそのまま会うことがない人もいると思う。けれど、会…ameblo.jpその日は興奮状態で家路についた。自分に落ち度があったことはわかっていながらも、ママさんの「くだらない」という言葉に過剰に反応してしまったのだ。私の忘れ物は、友人への誕生日プレゼントだった。私は誰かへのプレゼントは、いつも購入までかなり時間を要してしまう。すでに持っているだろうか、これだけでは少し淋しいだろうか、安すぎではないか、好みじゃなかったらどうしようなど、こんな所でも自己肯定感の無さが露呈してしまう。そのプレゼントをくだらないと言われた事に対して、その行為や友人までも侮辱されたような気になってしまったのだ。そして、その大切なプレゼントを忘れてきてしまった自分自身にも腹を立てていた。その2～3日後、珍しい友人から連絡が来た。友「あんた、ママとケンカしたでしょ？」私はママさんとケンカしたことは誰にも言っていないし、その場に誰もいなかった事から、ママさんが彼にそれを言ったのだと予想を立てた。私「うん、ケンカした。もう二度と行かないって怒って帰ってきちゃった。」友「まぁ！アンタ怒るのね、意外だわ。」私「そうだね、いつもはそんなに感情的にはならないし、ましてやお店でケンカなんてしたことなかったよ」友「まぁ余程ひどかったってことね。でもママ反省してたわ。アンタを怒らせちゃったって。」当時の私は、ママさんのこのやり方にまた腹を立てていた。けれど今考えれば、20歳も年の離れた私に友人を通してでも謝罪の意を伝えてくれていた事をもっと敬うべきだったと反省している。私はその後、何度かママさんのお店に伺おうと思ったのだが、思うだけでずっと行けずにいた。今回東京で会ったＫさんにその事を言うと、Ｋさんが一緒に行こうと言ってくれた。Ｋさんとの関係↓『こころの繋がり方』しろくまです。この日は15年ぶりに会う友人宅にお邪魔させていただいた。彼はKさん。当時老舗ゲイバーの周年パーティーのスタッフとして、私たちは初めて顔合わ…ameblo.jp行きたいが気恥ずかしいし、今更どんな顔をすればいいのか。そしてあの頃より20キロほど大きくなってしまった私がわかるだろうかと、本気で心配になった。お店の前で深呼吸をして、その姿を見てＫさんはニヤニヤしている。思い切って扉を開く＿マ「いらっしゃーい。」もうかれこれ15年以上は会っていなかったのに、ママさんの見た目からあまりその年月を感じられなかった。Ｋさんを先頭にお店に入ると、お客さんはまだいなかった。ママさんはチラっと一瞬私を見た。マ「あら、アンタ大きくなったわねぇ」Ｋ「ママ、この子誰だかわかる？」マ「わかるわよ！しろくまでしょ？」私「そうです！ママさん、ご無沙汰してます。」ママさんが色々と準備している間、Ｋさんが私を見てニヤリとした。ママさんが戻ってきて、3人で乾杯した。ママさんが覚えていてくれたことと、久しぶりに会う人に名前を呼ばれた事が、なんだか嬉しかった。つづく。※もう蚊に刺されました。今年も彼らが活躍してくれることでしょう！ワンプッシュで、蚊が絶命します！（残酷…）スプレータイプでめっちゃ楽なんです😄蚊がいなくなるスプレー蚊取り 12時間持続 200回分無香料 2本パック (防除用医薬部外品)Amazon（アマゾン）2,030〜3,171円蚊がいなくなるスプレー蚊取り 12時間持続 200回分ローズの香り(防除用医薬部外品)Amazon（アマゾン）950〜2,075円
14May
- 会いに行こうと思ったのです、あなたに。①
  しろくまです。きっともう会えない人がいる。理由は色々だが、意図として会えない人もいれば、なかなか会えずそのまま会うことがない人もいると思う。けれど、会おうと思えば会える人もいる。私は以前、ある老舗ゲイバーのお店の周年パーティーのお手伝いを毎年していた。そこのママさんはとても芸達者で話も面白い人だった。けれど少しヒステリックで、お客さんとケンカしてしまう事が多かった。今では出来なくなってしまったが、十数年前までは東京レインボープライド（昔はゲイパレートやプライドパレードなどと呼ばれていたと思う）は新宿二丁目でもお祭り騒ぎだった。パレードの日には、二丁目のゲイバーが屋台やら出し物をしていた。（故　石原慎太郎都知事により二丁目での出し物は禁止された）当時私は他のお店で店子として働いており、働いていたお店のママから外に立ってビールの売り子をするように言われていた。うちの店からは私が、同じビルの違うお店から何人かで、同じブースでビールを売るのだそう。屋台の売り子や出し物に関わる人達で、パレード前日に説明を兼ねての壮行会的な飲み会が催された。当時二十歳そこそこの私はぺーぺーもぺーぺーで、知り合いもあまりおらず、周りのお店関係の人がとても怖く思えていた。そんな時に、件のママさんが話しかけてくれてみんなの輪の中に入れてくれたのだ。そこからそのママさんのお店によく行くようになり、仲良くなったのだ。私が実家の田舎に帰ってからも、東京に遊びに行くと必ずと行って良いほどお店にお邪魔させていただいていたのだが、ある日を堺にぴたっとお店に行かなくなった。その日はいつもどおりママさんのお店で飲んで、その後他のお店で飲んでいた。田舎に帰省してからのたまの東京は、私にとってとても刺激的だった。いつも以上に酒を飲んでしまい、ママさんのお店に忘れ物をしてしまったのだ。時計を見ると朝4時少し過ぎたくらい。いつもなら5時まで営業しているので、まだママさんはいるだろうと思ってお店の扉を開けようとしても開かない。よく見ると看板は消えていて、扉に鍵がかかっていた。仕事明けで申し訳ないと思いながらも、ママさんに電話した。近くで飲んでいるから戻って来てくれると言う。暫くしてママさんが戻ってきてくれて、お店を明けてくれた。私の忘れ物は無事だった。ありがとうございますと行って帰ろうとすると、ママさんが噛みついた。「アンタのくだらない荷物のせいで私の時間を割いてくれてるんじゃないわよ！」ママはひどく酔っ払っている様子だった。一番の原因は私だ、私が忘れ物なんかしなければ、確かにこんなことは起きなかった。そう、これは私が悪いと思い何度も頭を下げた。ただ、ママさんの勢いが止まらない。何と言われたか、そこからはあまり覚えていないのだが、私はとうとう我慢できずに言い放てしまったのだ。「あー、そうかよ！もう二度こねーよ！」と。つづく。
13May
- こころの繋がり方
  しろくまです。この日は15年ぶりに会う友人宅にお邪魔させていただいた。彼はKさん。当時老舗ゲイバーの周年パーティーのスタッフとして、私たちは初めて顔合わせをした。スタッフはママがお客さんの中から見繕っており、カウンター、ショータイムの撮影、機材関係、キャッシャーなど10人近くのスタッフで構成させていた。私とKさんはバーカウンターでお酒を作って提供する係り。老舗ゲイバーとあって、大御所ゲイバーのママも大勢来店される。酒に酔って面倒臭くなるお客さんも大勢いる。私が酔っ払いに絡まれた時、Kさんは私を何度も助けてくれた。Kさんには当時彼氏さんがいた。私はKさんに、仄かな恋心を抱いていたが、それを体現したことは一度もない。昔も、きっとこれから先も。久しぶりに会ったKさんは、イメージ通りの見た目になっていた。お互い歳を取ったねとＫさんと笑った。話しているうちに、Kさんが私に好意を持ってくれていることが肌から伝わった。私は複雑な気持ちもありつつ、嬉しくも思った。Kさんのことは好きなのだけれど、きっともう恋愛としての好きではなくなっていた。その事が私はなぜか分からず少し淋しくなった。これだけ長く知っている友人を、恋愛で無くしたくなかったのかもしれない。ご飯を食べながら、Kさんが当時付き合っていた彼氏さんと別れた話をしてくれた。それについてあまり多くは語らないが、まぁ仕方がないという素振りだった。私はこの先、誰かと何かを始められるのだろうか。終わりに怯えてばかりでは、何も始められないのに。Kさんの家に戻り、初めてKさんと一緒のベッドで寝た。そこに興奮はなく、ただ安心したのだった。Kさんが私の胸に抱きつく、私はそれを受け入れる。鼓動で上下するKさんの体を暗闇で見つめながら、私も眠りについた。次の日、Kさんと一緒に海に行くことにした。Kさんが「カップルごっこ」しようと言い、私がそれに同調した。目的の駅まで電車で移動し、そこから30分ほど海岸に向かって歩いた。おじさん二人のデート。人の目が怖くて手は繋げないが、穏やかで心地よい。海に着くと、人はそんなに多くなかった。足だけ海にひたして、波の感触を堪能する。幾重にも寄せて返す波を見ていると、マイナスな感情が少し無くなるような気がした。Kさんの事を友人と線引にするには少し違う気もするが、友人以上の関係に変わることはきっとない。昔好きだった人、それは友人とは違うのかな。なんだろうな、なんでこんなに難しく考えちゃうんだろうな。おしまい。
12May
- やさしさに包まれたなら
  しろくまです。さて、先日の「ちゅぱ事件」も記憶に新しすぎる朝。けれど清々しい山奥の朝。朝起きると地元の若い友人が起きていたので、しばし雑談。今日の朝の予定が決まっていなかったので、ご飯どうしようかと話ながら、みんなが起きてくる様子もなかったので二人分のご飯を作ることに。残っていた焼きそばの麺を使って、塩焼きそばと簡単なスープを作る。家族以外にご飯を作ることなんて久々だったけれど、こんな朝も悪くないなと思ったりする。※イメージキャンプはまだ続くのだが、私はその日に東京に向かう予定だった。友人に駅まで送って貰い、東京行きの特急電車に向かう。混雑する駅で1人、立ち食いそばを食べてから切符を買った。ホームに入った瞬間、東京行き電車のチケットが完売したというアナウンスが流れた。茹だる暑さの中、のどかな屋外のホームの先の山々を見る。自販機で買った冷たい水が、喉と体を潤す。今日は15年ぶりに、昔の友人に会う。友人は私より年上で、先日50歳を超えた。10年以上付き合った彼氏と最近別れたのだと言う。ずっと不思議に思うことがある。そこまで連れ添って別れる理由は一体なんなのだろうか。でも、別れには必ず理由が存在する。特急電車に乗り、座席を探して歩く。自分の荷物を荷台に上げて、指定された通路側の席に座る。東京に着くまで少し仮眠を取ろうと思い、外界と遮断するためにイヤホンを付ける。しばらく眠っていたが、子供の泣き声で目を覚ました。あたりを見回すと、子供連れの家族が多いことに改めて気が付く。若い母親が子供をあやす姿が点在している。停車駅、私の隣にこれまた若いお母さんが2～３歳位の娘さんを抱っこしながら乗ってきた。私は席を立って、親子に道を空ける。そしてまた眠りにつく。夢と現実の狭間で揺らぎながら、隣の親子の声が聞こえる。若いお母さんは、必死に娘さんをあやしている。私はたびたび、黙っていると怖い顔だと言われる。その事をふと思い出して、何となく申し訳ない気持ちになる。もう少しで私の降りる駅だと思い、隣の若いお母さんに声をかける。「お荷物降ろしましょうか？」若いお母さんは、話しかけられたことに少しびっくりした様な顔をしたが、申し訳無さそうに、母「ありがとうございます！お願いして良いですか？」私は荷物を降ろして若いお母さんに渡す。娘さんが、私の方を見てお母さんの腕に隠れてからまた私を見る。はにかんだように笑う顔は、お母さんによく似ていて美人だった。私「いくつかな？」娘さんは指を３本立てて、私に見せた。お母さんもにっこりしてそれを見ていた。母「すみません、うるさかったですよね？」私「いえいえ、全然ですよ。良い子にしてたもんね」娘さんに笑いかけると、またはにかんで笑ってお母さんの腕に隠れる。数回それを繰り返して、手に持っていたアンパンマンのチョコを私にくれた。娘「あげる」私「ありがとう！でもこれは後になるともっと美味しくなるから、後でお母さんと一緒に食べようね」娘「うん！」親子が笑っている姿が微笑ましい。きっと、私に少なからず怯えていたに違いない。図体がでかく、髭の生えた年齢不詳の短パンおじさん…そりゃ、私も怖い。（おじさんはね、おじさんが好きなんだ！とか言わなくて良かった）多分ずっと気が休まらなかったろうに…もう少し早く話しかけていれば良かったと、少しの後悔と申し訳無さがこみ上げてくる。娘さんとお母さんに手を降って見送っていただき、私は東京に降り立った。別れがあるから今を大切にしたいのかもしれない。おしまい。※お部屋を高級ホテル並みの良い匂いにしましょコンセントタイプなのですぐに香って、使わない時は取り外せます。Millefiori Aria プラグインフレグランスディフューザー専用リフィルグレープフルーツ 14RAPOAmazon（アマゾン）2,178〜2,980円Millefiori プラグインディフューザーアリア専用リフィル [ARIA] コールドウォーター 14RACWAmazon（アマゾン）1,800〜2,350円Millefiori プラグインディフューザーアリア専用リフィル [ARIA] ベルガモット 14RASBAmazon（アマゾン）1,800〜1,970円
11May
- 私の隣でちゅぱらないでください。
  しろくまです。私のGWの幕開けは、オカマ達とのキャンプから始まった。主催者が保有する保養所でのキャンプ。県外のオカマ達も集まり、かなりの大所帯となった。昔はどこに行っても若かったのに、今はどこに行ってもBBAになってしまった私　笑若い子達が楽しんでくれればと思いながら、準備に勤しむ。初めましての方々がとても多いので、シラフではみんなよそよそしかったが、お酒が入るとみんな少しずつ賑やかになっていく。人間模様は様々で、ひたすら肉を焼いてくれる人、お酒をみんなに聞き回ってくれる人、いろんな人に話しかけているムードメーカーな人、ずっと座ってただ準備を待つ人、ただウロウロしてしまう人。私も最初は顔見知りの人としか話せなかったが、開放的な場所とお酒の力を借りていろいろな人と話す。食事も落ち着いて、少人数で焚き火をしながらお酒を楽しむ。私は朝4時頃まで飲んでから、床についた。私が泊まった部屋は、4人で川の字のように寝るのだが、事件はそこで起きた。すでに一番右には友人が寝ていたので、私は一番左端の空いていた布団に入った。程なくして、誰かが小声で話しながら部屋に入ってきた。二人できゃっきゃしながら修学旅行のようなテンションで話をしている。私は寝付きが悪いので、早く寝ないといけないと思いながらも全然眠れない。しばらくすると、真ん中の二人も静かになったので、やっと眠れると思い再び入眠を目指す。………ゴソゴソ。ちゅぱちゅぱ。ちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱちゅぱくぱ！おっぱじめやがった！！二人のちゅぱ音が、否が応でも耳に突き刺さる。もう、私は寝たいのだよ…ちゅぱちゅぱ。私は壁側に体を向けていたので、二人の様子が見えないが、このままだとちゅぱ音がパチンペチンに成りかねない恐怖に震えていた。「アンタ達なにしてんのよ？！」ちゅぱ音がかなり響いたのか、隣の部屋で寝ていたオカマ様がご来店。二人は誤魔化しながらその場をやり過ごした。それからは静かになって、私は胸を撫で下ろした。ふー、これで快適な睡眠が得られる。と思ったら、今度は私に魔の手が差し迫る！隣の子が、私の体を撫で回し始めたのた。私は面倒事に関わりたくないと思い、寝たふりを続ける。しかし、そうすることで彼の手はお構いなしに私に襲いかかる。い、いやぁー！シャツをめくられてしまい、乳首を弄ばれる。普段ブスの私でも、触られる人は選びたい。（人権あったっけ？）パンツの中に手が入りそうになった所で、寝返りをうって阻止。彼は諦めたのか、眠かったのか、そのまま私に抱きついてそのまま過ごした。ただ彼の名誉のために言うが、彼はイケメンさんだった。しかし、彼は彼氏がいてその彼氏もこのキャンプに参加していたのだ。若い子って怖い…と思いながら、「若い子の考えることって全然わからない！」とお局みたいなセリフを吐きたくなったキャンプでした。いや、めっちゃ楽しかったんですがね笑でも一番の衝撃は、座っている私の後ろ姿を見たクッパみたいな方から、「ドンキーコングみたい！」と言われたことです。ドンキーコングかぁ…おしまい。※めっちゃ活躍してくた日焼け止め(^^)【いつでも送料無料！】髪と肌に使える日焼け止めナプラミーファフレグランスUVスプレーテンダーリリィ 80g SPF50+ PA++++楽天市場1,095円日焼け止めスプレー　ナプラミーファフレグランス UVスプレー 80g　オスマンサス（キンモクセイの香り）　｜　SPF50+ PA++++　｜　日焼け止め日焼止め髪顔肌全身に使える日焼け止めスプレー金木犀の香り楽天市場698円【いつでも送料無料！】髪と肌に使える日焼け止めナプラミーファフレグランスUVスプレーシェリーサボン 80g SPF50+ PA++++楽天市場1,095円【選べる3本セット】ナプラミーファフレグランスUVスプレー 80g×3本｜日焼け止めスプレー SPF50+ PA++++ 【当店オススメ】【売れ筋】あす楽対応楽天市場2,580円
10May
- 銀河鉄道の夜
  しろくまです。社会人になってから、初めてと言って良いほどGWをマックス満喫してしまいました。罪悪感と共に開放感もあり、少し心が軽くなって帰ってきました笑キャンプしたり、15年ぶりの友人に会ったり、15年ぶりに仲直りしたり、少し火遊びをしてきたり笑銀河鉄道の夜話は変わって、「銀河鉄道の父」が公開されましたね。私にとっては、とてもタイムリーな出来事でした。最近たまたま図書館で宮沢賢治の本を手に取り、読み耽っていたのです。40年近くも生きていれば、触れてきたであろう宮沢賢治。私が宮沢賢治に初めて触れたのは、幼少期に映画館でみた「風の又三郎」だけだった。正直「風の又三郎」の内容は全然覚えていなくて、この歳になって本で読んでみてもなかなか難しく、「これは本当に児童文学なのか？」と思うくらいだった。（昔の言葉が多いのと、私の読み取る力不足）しかし代表作である「銀河鉄道の夜」は、痛烈に心を突き動かされた。心優しい少年カムパネルラと、貧しく孤独な少年ジョバンニの美しくも儚い銀河鉄道の旅のお話。美しい情景と「死」を連想させる世界観。銀河鉄道に乗車した時にカムパネルラが言った言葉が全ての結末を暗示させる。宮沢賢治は、生前に発表した作品は2点しかなかった。「銀河鉄道の夜」は宮沢賢治の死後発表された作品であり、途中の原稿が２ページ分無かったり、不明な部分もある未完の作品でもある。ただ、ラストは衝撃的であった。しかしなぜそのようなラストだったのか＿宮沢賢治は、26歳の時に最愛の妹を亡くしている。父親と宗教観の違いで、その最愛の妹を納得いく形で弔えなかったトラウマを「銀河鉄道の夜」に重ねているという説があるという。そして最愛の妹トシを思って書いた「永訣の朝」これを読んだあとの「銀河鉄道の夜」は、きっと全く違う作品に思えてしまう。とても大切で、でもずっと見つめていると眩しすぎて目を逸してしまう。どうしようもなく大切で大切で、それを無くしてしまった時、どうしたら良いかわからなかった心。どうしようもく心が震えて、情けない顔をしながら、あなたがどれだけ妹を大切に思って、妹がどれだけあなたを大切に思っていたかを思い浮かべていました。私もいつか、銀河鉄道で最期の旅がしたいな。永訣の朝けふのうちにとほくへいつてしまふわたくしのいもうとよみぞれがふつておもてはへんにあかるいのだ（あめゆじゆとてちてけんじや）うすあかくいつそう陰惨(いんざん)な雲からみぞれはびちよびちよふつてくる（あめゆじゆとてちてけんじや）青い蓴菜(じゆんさい)のもやうのついたこれらふたつのかけた陶椀(たうわん)におまへがたべるあめゆきをとらうとしてわたくしはまがつたてつぽうだまのやうにこのくらいみぞれのなかに飛びだした（あめゆじゆとてちてけんじや）蒼鉛(さうえん)いろの暗い雲からみぞれはびちよびちよ沈んでくるああとし子死ぬといふいまごろになつてわたくしをいつしやうあかるくするためにこんなさつぱりした雪のひとわんをおまへはわたくしにたのんだのだありがたうわたくしのけなげないもうとよわたくしもまつすぐにすすんでいくから（あめゆじゆとてちてけんじや）はげしいはげしい熱やあえぎのあひだからおまへはわたくしにたのんだのだ銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいのそらからおちた雪のさいごのひとわんを…… …ふたきれのみかげせきざいにみぞれはさびしくたまつてゐるわたくしはそのうへにあぶなくたち雪と水とのまつしろな二相系(にさうけい)をたもちすきとほるつめたい雫（しずく）にみちたこのつややかな松のえだからわたくしのやさしいいもうとのさいごのたべものをもらつていかうわたしたちがいつしよにそだつてきたあひだみなれたちやわんのこの藍のもやうにももうけふおまへはわかれてしまふ (Ora Orade Shitori egumo) ほんたうにけふおまへはわかれてしまふあぁあのとざされた病室のくらいびやうぶやかやのなかにやさしくあをじろく燃えてゐるわたくしのけなげないもうとよこの雪はどこをえらばうにもあんまりどこもまつしろなのだあんなおそろしいみだれたそらからこのうつくしい雪がきたのだ（うまれでくるたてこんどはこたにわりやのごとばかりでくるしまなあよにうまれてくる）おまへがたべるこのふたわんのゆきにわたくしはいまこころからいのるどうかこれが兜率（とそつ）の天の食（じき）になつておまへとみんなとに聖い資糧（かて）をもたらすやうにわたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ※現代訳がありました↓『永訣の朝』の意味＆現代語訳、テスト問題をわかりやすく解説この記事の読了目安：約 12 分 58 秒『永訣の朝』は、宮沢賢治による有名な詩です。高校国語・現代文の教科書にも載せられています。ただ、この作品はあらすじや語句の意味などが分かりにくいと感じる人も多 …kokugoryokuup.comおしまい。
04May
- 転ぶばばあっ書いてお転婆って、悲しい気持ちになる。
  しろくまです。ジム復活してから半年くらい。やっと習慣化できるようになってきました。※まだまだサプリや栄養素、食事などの知識はてんでなっていないですが💦以前は、個人経営のジムでなおかつ仕事帰りにそのまま行っていたので、トレーニング着の概念が著しく低かった。最近までは普通のTシャツと下だけジャージでジムに通っていたのですが、流石になんだか場違いな気がしてトレーニングウエアなるものを購入しました。マイプロテインで毎月ゾロ目の日に行われる割引キャンペーンで、トレーニングウエアも割引されていたので、安さとシンプルさを重視して何着か購入。Myprotein Japan コスパ最強のグローバルスポーツ・栄養食品ブランド。5月11日まで開催するゴールデンスーパーセールでは限定のシェイカーや味はもちろん、大幅な割引やイベントまで！ www.myprotein.jp安くてもちゃんとしたウエアが届き、どれ着ていこうかウキウキの私。（誰も見ないのに）今通っているジムに友人がいるわけでもないのだが、ジムの入り口に着くと、そこはかとなく恥ずかしいような気持ちに…つい先日までTシャツとジャージの私がトレーニングウエア！！あいつ、やる気まんまんじゃん！（いや、やる気まんまんで良いんよ？何も間違っていないぞ！）私は自分の中で囁いてくれる天使の言葉を信じ、入室。誰も私に興味を示さないことに淋しくも安堵してトレーニング開始。…あれ？既視感がある…どうしよう！私の目の前でトレーニングしている人と、私全く同じ物着てる！！※何故人は他人と服が被ると気まずいんでしょうね？何となく気恥ずかしくなる私。改めて自分の来ているウエアを見まわす。あれ？よく見たら、あの人とパンツのデザインはちょっと違うみたい。それなら良いか＿そんなことを思いながらトイレに行って用を足すと、違和感があった。パンツが後ろ前になっとる！！！ウエアが被った挙げ句、私だけちゃんと着こなせていなかったのでした。※履き直したら履き直したで、全く同じでした。私はそのまま帰ることにしたのでした。一人芝居の自意識過剰な一日が終わるのでした。おしまい。※そろそろ短パンにしようか迷い注ですが、丈感がわからず…痴女丈は好きですが、自分が履くにはちょっときついかな。[ミズノ] トレーニングウェアナビドライニットハーフパンツ短パン吸汗速乾 UV UPF15 32MD2190 メンズドレスネイビー LAmazon（アマゾン）1,380〜2,403円[マナツライフ] ショートパンツメンズジム用速乾爽やかな着心地織り布二ポケットビーチパンツ三分丈シンプル DK17 (レッド, XL)Amazon（アマゾン）2,180円[プーマ] 吸水速乾ハーフパンツランニング ACTIVE ウーブンショーツ 588885 メンズ 23年春夏カラーブラック(01) LAmazon（アマゾン）1,963〜2,980円Slim Alive(スリムアライブ) メンズワークアウトショートスポーツパンツフィットネススウェットショーツ 5分丈-グレー-ポケット MAmazon（アマゾン）1,899円Samy ショートパンツメンズトレーニングハーフパンツスポーツウェアフィットネスポケット付きカジュアル短パンツ DK-545 ブラック 1XLAmazon（アマゾン）2,198円[メチーエング] ショートパンツメンズフィットネスパンツハーフパンツトレーニングスポーツウェア短パン裾口側を開くロゴ無しブラック日本サイズLAmazon（アマゾン）2,150円[AdLife] ハーフパンツショートパンツメンズスポーツジムトレーニング短め筋トレフィットネス運動通気性ブラック (黒, XL)Amazon（アマゾン）1,980円
03May
- ジムに生息する生き物たち
  しろくまです。ジムにいる人たちを観察する日記のようなものです。① 人がやっているマシンのスレスレを通る人・大体スマホ見て歩いている。・ぼけーっとしている。・目がうつろ・女性に多い② キャップにマスク、暑くても肌は見せない男性・イケメンが多い。・若気での至りなのか、指のタトゥは隠せず。・基本、マシンの譲り合い時はとても謙虚③ インターバルがクソ長い人・もはやトレーニングじゃなく、スマホ見に来ている・服装には気合が入っている・ミディアムロングの髪は金髪か茶色・細いがタンクトップ着たい・全然見合っていない重量とフォームでこなした後、毎回鏡の前に行く④ 超人・体の見た目以上の重量で、他の追随を許さない・常に姿勢が美しい・決して腕は太くないが、筋肉の多い腕がカッコいい・インターバルはスマホでフォーム確認の動画を見る⑤ トレーニング中の男性に話しかける女性・一生懸命にトレーニングする男性のそばで話しかけ、マシンを変えてもついてくる。・他人か友達か恋人かは不明・多分小一時間くらいついてくる・体型から、あまりトレーニングの効果は出ていない⑥ 男性二人組・二人でそれぞれ同じトレーニングを交互に行う・切磋琢磨してそれぞれにアドバイスしている姿が可愛らしい・メモをしっかり取り、確実に重量を上げていっている・片方がめっちゃタイプなので、いるとテンション上がる。⑦ ライバル視してくる人・私のトレーニングの後追いをしてくる・ダンベルとかだと、同じかそれ以上の重量をこなそうとする。・チラ見してくるのが、ちょっとヤダ。・トレーニングストーカーとも呼ばれる。大好きなYouTuberさんのちょいパクリでした↓※筋宅チャンネルさん#28 筋トレアニメ／筋肉漫画「ジムあるある」トレーニングジムに行っている人なら絶対分かる、筋トレジムあるある！筋宅夫婦がホームジムを作る前まで、日本、韓国、ニュージーランドの様々なジムで見てきた沢山の筋宅たちをタイプ別にまとめ、「ジムあるある」を作りました！服装や頭の中で思っているコトなど、細かいところまでまとめてみましたので、ぜひご視聴よろしくお願いいた...www.youtube.comジムにいるトレーニーさんの特徴をユーモア溢れるセンスで取り上げてらっしゃいます。みんな違って、みんな良い。私はガチ勢ではないですが、ジムはある意味社会の縮図みたいで、人間観察するもの楽しいです。言葉は交わしたことはないのに、勝手に成長を見守ってしまい（怖い）応援したくなるトーニーもいれば、早く帰って欲しいと思うトレーニーもいる不思議。私も誰かに優しく見守られてトレーニングしたい。（ガチムチで、二枚目崩れくらいの優しい人に限る）おしまい。[アンダーアーマー] トレーニングT-シャツ UAテック2.0 ショートスリーブ Tシャツメンズ White / / Overcast Gray LGAmazon（アマゾン）2,118〜3,300円[ボーイズン] メンズトレーニングウェアランニングシャツ 4点セットスポーツウェアコンプレッションウェア長袖半袖ジム tシャツメンズアウトドアジョギングウェアグレー Gray-4P-LAmazon（アマゾン）3,580円[BROKIG] ジップジョガーパンツメンズトレーニングウェアダブルポケット付き筋トレパンツジムウェアスリム通気性ストレッチ (M, ブラック)Amazon（アマゾン）2,880〜2,980円タンクトップメンズトレーニングウェアスポーツウェアノースリーブフィットネス吸汗速乾通気伸縮筋トレおしゃれ運動ジムヨガ部屋着ダイエット大きいサイズ【商標2020-116094】 (ブラック, 2XL)Amazon（アマゾン）1,299円[SHANLIANG] ジムtシャツストレッチ半袖細身フィットネストレーニング筋トレスポーツおしゃれメンズ (L, ブラック+ホワイト)Amazon（アマゾン）2,180円MANATSULIFE メンズトレーニングパンツジムジョガーパンツフィットネススリムスウェットパンツ (L, ブラック)Amazon（アマゾン）2,880円（ビベター） Bebetter ショートパンツメンズスポーツトレーニングパンツランニングショーツシンプル通気性ジムウェア LAmazon（アマゾン）2,399円VENTURA ジョガーパンツトレーニングジムフィットネスラインパンツアスレジャー (ライトグレー, S)Amazon（アマゾン）3,980円
02May
- ふたりのこころ②
  しろくまです。前回の続きとは少し異なるのですが、また似た事があったのです。『ふたりのこころ①』しろくまです。浅草は浅草寺に、凄く当たる占い師さんがいると友人に聞いた。正確には、占い師さんではなく浅草寺のお守りを売っている方で、お守りを購入してくれた…ameblo.jp浅草寺の占い師さんに占っていただいたことも忘れていた頃、職場の女の子が自身が「みえる人」だと教えてくれた。その女の子と私は仲がとても良い。彼女はそういうことを言っても大丈夫そうな人にだけ自分が「みえる人」だと伝えているらしい。彼女は「人の魂の色」が見えるのだと言う。今は見ようとしなければ見えないが、昔は無意識にそれが目に入ってきてしんどかったそう。いろんな人の魂の色を教えてくれた。それがとても言い得て妙といった感じで、私は聞き入った。人を陥れたい人や、嫉妬心が強い人、同じ色でも曇っていたり、鮮やかっだったりするみたいだ。彼女は私の魂の色をキレイな青緑なのだと教えてくれた。「これだけキレイな色の人は珍しいですよ」と彼女は付け加えてくれたが私は怪訝に思ってしまう。私「俺あまり性格良くないし、道徳心も結構欠けているよ？」「いえいえ、性格の良し悪しじゃないんですよ（笑）」彼女が言うには魂の色は性格ももちろんだが、もっと深いところが強く影響するとのこと。いわゆる、カルマの返済がもっとも重要なのだそう。私「俺この前占い師さんに見てもらって、前世は【親殺し】って言われたよ。親殺しって、業が深くない？到底返しきれてないと思うんだよね。」「しろくまさん、結構色々な経験されていますよね？そしてなぜだかその経験値が人より多く、徳として積まれているみたいですね。」うーん。人として親切にしたいとか、そういうことは私にも少なからずはある。でも特に人より何か多くしているとは、正直思えない。「しろくまさんの近くにいる女性が、関係しているのかもしれませんね」私はぎょっとした。もしかして…「ずっと気になっていたんですが、この方は守護霊とは違うみたいですね。多分小さいときからずっと一緒にいた女性。しろくまさんの体から生えているように、そこにいますよ」「みえるひと」には本当にみえるものなんだろうなと思った。私は彼女に、以前占っていただいた方の話をした。「そうですね、その方が仰る通りだと思います。しろくまさんも、その方も十分苦労されたでしょうね。もう、前世の業は二人で返し終えていますよ。」私は狐につままれたような気分になりながらも、私には見えない姉を思った。恩人、いや同志だろうか。姉は、私のことをどう思っていたのだろうか。客観視が出来ないほど、私を姉は同化しているのだろうか。「でも…。大変言いにくいのですが。」寿命のことだろうと、即座にわかった。私「多分何のことかわかったよ、ありがとう。俺はどう合っても姉が望むようにと思ってるよ。」人生に起こることはきっと必然。これを知ることになったことにも、きっと何か意味があるのだろう。私と人生を共にしてくれてありがとう。私をまた親殺しにしないようにしてくれてありがとう。一緒に苦しんでくれてありがとう。残りの人生、私の寿命がもし少なくなるとしても、私は貴方といたいのだと心が思っているように感じます。良いことばかりじゃないかも、でも悪いことばかりでもないかも。最期まで、あなたの人生でもあるこの人生を一緒に見届けてくださいね。これからもよろしくね。おしまい。
01May
- ふたりのこころ①
  しろくまです。浅草は浅草寺に、凄く当たる占い師さんがいると友人に聞いた。正確には、占い師さんではなく浅草寺のお守りを売っている方で、お守りを購入してくれた方にお礼として占い的な事をしていてくれるとの事だった。友人がその占い師さんに陶酔していた時期があり、事あるごとにその人のところへ行っていた。私は田舎に住んでいたため、占ってもらえないなぁと言っていたら友人か強行した。「写真でも占えますか？」占い師さんは快く快諾してくれたそう。事前に知らされていなかった私は少し狼狽したが、その結果を友人から聞いた。占「この方は、お姉さんが守護霊のように背後にいますね」私はぎょっとする。私の母は、私を産む前に女の子を1人流産していた。母はどこかのお寺や神社に行くと、必ず水子供養をしたのを思い出した。占「小さい時は特に、お姉さんと本人の人格が交互に出ていて、辛いこともあったみたいですね。とても男性的な部分と女性的な部分を両方併せ持っている方ですね」これまた正解。私は幼少期とても内気な少年だった。女の子と一緒にいる方が自分にはしっくり来た。女の子になりたいと言う願望はなかったが、高校時代には厳つい自分が好きだったし、大人になると「職場では女子力の高い上司」というイメージを持たれていたし、よく言われた。※厳つくなりたかった10代…当時はB-BOYとギャル男時代だった。占「あぁ…。この人は、お父さんとの折り合いがとても悪いのですね」今は大分関係も丸くなったが、これも正解。学生時代は、喧嘩になったら親父を殺してしまうかもしれないと思うくらい、父を憎んでいたこともあった。占「この方の前世のカルマは【親殺し】ですね」私は前世で、父親を殺したのか。無くはないと、妙に腑に落ちた。占「そして現世でのこの方の課題は【父親との関係】です。前世での親殺しのカルマを返し【父親との関係】について学ぶことが課題ですね。そして現世で父を殺さないようにと、この方のお姉さんが付いてくれているのです」私は産まれてこれなかった姉と運命を共にしているのか。占い師さんが言うには、私の姉自身産まれてこれなかった事に気が付かず、私の体を使って人生を送っていたが、自分の存在に気付いて大人になるに連れて姿をあまり表さなくなったらしい。なぜなら、私の寿命に関係してしまうからだと言われた。占「もうそろそろ、お姉さんは貴方のそばを離れていきます。」無意識の中でも、そう言われると姉が存在していたように思えることは多々あった。私は良く赤ちゃんに振り返られる事が多い。赤ちゃんは私に方を向いて、私が何もしなくても笑うことがかなりの頻度であるのだ。もちろん私が微笑みかけたからかもしれないが、黙っていたら怖いと言われる私の笑顔だけで赤ちゃんが笑ってくれる可能性はかなり低い。姉が赤子に笑いかけているか、おちゃらけて笑わせているのだと思った。占って貰ってから、10年近くなるのか…姉はまだそばに居てくれているのだろうか。それとも＿つづく。
30Apr
- 10年後の別れ
  しろくまです。先日、友人ゲイカップルが別れたことを人伝に聞いた。もう10年以上付き合っていたカップル。年の差が25歳以上離れているカップル。最初に頭に浮かんだのは「なんで」ではなく、「そうか」だった。とても仲の良いカップルだった。よく二人で旅行に行っていて、お土産も沢山いただいた。数週間前、地元ゲイ達が集まって焼肉屋さんで飲み会をした。その時、年下彼氏くんが泣いていた。お酒の席で、周りの友人から「年上彼氏さんの面倒を見てあげてね」って、私から見たら一見何ともないセリフに、年下彼氏くんは影で泣いていた。泣いている年下彼氏くんの背中を擦りながら、私は彼の気持ちが少しわかった気がした。年下彼氏くんは30半ばの年頃。年上彼氏さんは還暦を超えたくらいの年頃。年下彼氏くんは、色々考えていたのだろうな。彼氏のこれから、自分のこれから、二人のこれから。自分の人生の幸せを願うことは決して悪いことじゃないよ。でも周りはそういうものだよねと、面倒は君が見てくれるから安心だという言葉で、全てをまるく収めようとしていた。悪意もなく、深入りもなく、ただ通例的にそうしていた。年下彼氏くんは、きっと心に秘めていたんだろうな。誰かの人生を背負うことになるかもしれないと。自分の親のことを考える。介護がゆくゆく必要になるだろうから実家に帰ってきた私。親の面倒は子が見るものだと、私の頭は刷り込まれている。でも、私の人生はどう自由に楽しめば良いのか。そんな気持ちがあることは事実だ。決して口に出さないだけで、その感情が無いわけではない。年下彼氏君は、どう思って別れを切り出したか正確な理由は私にはわからないけれど、私なりに思うこともあった。正直、今その二人に会うことが怖い。何て言ったら良いのだろうと、無力な自分のおこがましさにやきもきする。いずれ別れは来る。どういう形であっても、人が死ぬ確率は100％だから。お互い選択して別れるということには、必ず理由がある。意識しあっていた恋心から愛にわかり、家族のような存在になる。その先はなんなのだろう＿年下彼氏くんが泣きながら、それを年上彼氏さんがなだめているような姿を想像してしまう。そして年上彼氏さんは、誰にも決して悟られないように静かに涙を流している気がした。いつか種を巻いて。大きくなるよう水をあげて。大きくなるように肥やしをあげて。虫から守って。雷から守って。いつかふくよかな実をつけたら、みんなで喜びましょう。実が全て落ち、木が枯れてしまっても悲しまないで。いつか風に運ばれた種は、他の地でたま育つから。ここからは見えないけれど、きっとまた大きくなるからね。あなたの幸せを願って。沈む太陽を見送り、泥のように眠る。さぁ。また朝が来る。おしまい。
29Apr
- お手軽な顔面偏差値
  しろくまです。ゲイ界隈にそれを求める人が多いからなのか、自分がそういうのが良いと思われるからなのかは謎なのだが、昔から「セカンドパートナー」の役割を求められることが多い。※そもそも「セカンドパートナー」と「愛人」の違いって、「愛人」には金銭が伴うのが常なのですね…知らなかった。この時はまだ金銭は無かった↓『ゲイバー店子、愛人になる？①』こんばんは、しろくまです。今日は、ある人の愛人になりかけたお話です。当時ゲイバーの店子のバイトもヘルプで月に3回程度、それ以外は現場系の仕事に従事。店…ameblo.jp某ゲイの出会い系アプリからメッセージをいただいた。どうやらその方はストレート男性と恋仲（正確には不倫になるのだろうか）ではあるが、パートナーやHなお友達が欲しいとプロフィール欄に書いてあった。乗り換えではなく、色々と追加したいのだと言う。「G.W.そちらに行くので会いませんか？」おぉう…私まだ何のリアクションもしてないけどな！田舎に住んでいる私は、基本的にアプリでマッチングすると、「いつ東京に来られますか？」「いつ大阪に来られますか？」と言われるのが基本ルート。向こうから行きます、と言うのは正直胸キュンポイントなのではある。でも私、あなたときっと恋愛観が合わない。正直無視した方が良いのだろうが、基本的にそういう事ができない。（そろそろ真面目に「嫌われる勇気」を読んだ方が良い）でもその旨をはっきり伝えると、向こうから返信は来なくなった。初めから向かう方向性が違うのなら、始めない方がよろしい。そして同日、また違う方からメッセージをいただいた。（G.W.暇している人多いのね）要約すると、自分には彼氏がいるが長い彼氏だからトキメキがない。なので、トキメキを補充する為に一日デートしませんか？うーん…あの…おととい来やがれ！※鳥さんも言うてくれてる。貴方は良いけれど、そのデートでもし私が貴方を好きになってしまったら、私はどうすれば良いのかしら？貴方には楽しんだ後、ちゃんと帰る場所があるからそんな事ができるんでしょうね。一蓮托生で彼氏がいる同士でやった方が、良いのでは無いでしょうか？得られるものも、失うものも平等でいいじゃないか。私は傷つきも怒りもしていないのだけれど、何となく心が消耗していく。私がよくその手の声がかかりやすいのは、私の見た目が「中途半端でお手頃」だからなのかもしれないと冷静に分析する。誰からもちやほやされたい！という訳じゃないのです。初めから先が決まっているのであれば、心は求めないで欲しい。貪らないで欲しい。それなら一発やりましょう、くらいの方が誘い文句としては清々しいと思ったり。とりあえず、G.W.後半は東京で友達と遊ぶので、ブスを全面に出して飲んで来ようと思っております。かかってこんかい！（しずかになさい）どんなに酔ってもイケメンの前ではブスを出さないようにしなきゃ！おしまい。