こんばんは～
出雲大社の系列の神社の巫女を経まして。
教派神道の神職の資格を習得した占い師、白川葵です
本日も、お忙しいところ、ご訪問ありがとうございます。
初めての方も、よろしくお願い致します。
今回の記事も
閻魔大王の副官で
冥府の神である
小野篁公が祭神の
小野照埼神社を
先月に参拝したときのことの続きです。
今回の記事だけでも、
ご理解いただけますが、
よろしければ、
過去記事もどうぞ
記事は、
上から順番になっています。
小野照埼神社の境内で
祭神の
小野篁公を
古神道の帰神術で
「降ろす」ことを
私が試みると、
篁公は、
アッサリと
降りて下さいましたが、
非常に迷惑そうな感じでした。
私は、
それでも、
「篁公が、
生きているときに、
六道珍皇寺の井戸から
地獄に行き、
閻魔大王の副官として
死者の裁判に関わっていたのは、
史実なのですか
」と、
伺ってみたのですが、
「私は、
寺の整備に関わっただけです」と、
否定されてしまいました。
私が
さらに、
「ここの神社の鳥居の前に漂っていた
狐の鬼火のような
白い霊体は何なのですか」
と聞いてみると、
篁公は、
「あれは、
地獄を抜け出してきた浮遊霊です」と
お答えになられました。
「やはり、
地獄の霊だったのだ
」と思い
「幽霊が、地獄から抜け出すことなんて、
出来るのですか」と
驚いて伺うと、
「抜け出すことが出来る幽霊も居れば、
抜け出すことが出来ない幽霊も居ます、
抜け出すことが出来る地獄もあれば、
抜け出すことが出来ない地獄もあります」
と難しくお答えになられ、
私が続けて、
「あの浮遊霊はなぜ、
ここの神社に入ろうとしているのですが」
と質問をすると、
「一部の地獄では、
私に気に入られると、
生き返ることが出来るとか、
極楽に行かれるとかの
噂が流れているようです」
とお答えになりました。
それを
聞いた私は、
もしかして、
その噂は
「今昔物語」が由来なのでは」と
感じました。
「今昔物語」には、
篁公が参議になった後、
篁公の知り合いの大臣の
藤原良相（よしみ）が重い病気になり、
長く患った挙句、
息を引き取りました
亡くなった瞬間、
閻魔大王の使いの
獄卒に搦（から）め取られ、
閻魔王宮に至りました。
ここで、
生前に犯した罪を審議され、
有罪ならば、
即座に地獄に落とされるのです
そこには、
裁判官の閻魔大王を中心として
臣下が勢ぞろいしていたのですが、
「俺は死んで、
裁判を受けるのだ」と
良相は気が付いたのです。
改めて、
よく見渡すと、
驚いたことに
閻魔大王の臣下の中に、
知人の篁公がいたのです。
「どうして、ここに篁がいるのか」と
良相は混乱したのですが、
その間に審議が進み、
最後に篁公が
閻魔大王に
「この大臣は、
心が非常に正直で、
人のために良いことを
しております。
この男の罪は、
私に免じて、
許してやっていただきたい」と
申したのです。
すると、
閻魔王は
「それはきわめて、
難しいことであるけれども、
お前のたっての申し出であれば
この男を特別に許してやろう」と
告げ、
すると、
篁公は
獄卒に命じて、
良相を現世に戻したのです
気が付くと、
良相は生き返っていて、
後に
良相が篁公と
二人だけになったとき、
篁公にお礼を言うと、
篁公はいわくありげに微笑んで、
「私が渡唐しなかったときに、
あなたは庇って下さったので、
そのお礼としてさせていただいたまでの
ことです。
ただし、今回のことは、
絶対に秘密にしておいて下さいね」
と告げたという
話しとして載っています
しかし、
秘密が漏れて、
篁公は
閻魔大王の臣下ということで、
畏れられることになってしまったのです。
私が
篁公に、
「一部の地獄でそのような噂が広まっているのは、
今昔物語が出所なのですか」
と確認すると、
「そうなのでしょう」と答えられ、
「私を祀っているところには
私に気に入られて、
罪を許してもらおうという
浮遊霊が集まるのです
地獄を抜け出した霊は、
自分が又、
地獄に堕ちるだろうと
思い込んでいて、
怖くてたまらないのです」と
さらにおっしゃりました。
私が、
「でも、
ここの神社は、
鳥居が結界になっているので
浮遊霊は、境内に
入れないですよね」
と又確認すると、
篁公は、
肯かれましたが、
「境内に入ろうとする犬などの
動物の魄（ぱく）を利用して、
入ろうとする浮遊霊には
手を焼いている」とも
答えられました。
篁公はやはり、
地獄のこと等に
精通しておられるようなので、
私は、
もっとお話しを伺いたいと
思いました。
次回に続きます。
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それでは、本日もお読みいただき、ありがとうございました
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