高体連には「当番校」というシステムが

あります。

これは大会運営を行う学校のことで、

10年くらい先までの予定がすでに

決められています。

そしてこの当番校の仕組み

途中で廃部になろうが、部員がいなかろうが

決められた当番校はやらなきゃならない

というルールがあるのです。

 

なんと今年は

登山部の大会の当番校

新陽高校

昔は盛んだったワンダーフォーゲル部も

今は廃部になり、もちろん顧問も部員も

いません。

が、

上に記したように鉄則のルールがあるので

登山経験者の先生を集めて

22日から24日まで

当番校業務を行なっています。

 

今日の大会の舞台は

札幌岳

1293Mの頂を目指し、

各校の部員の皆さんはとても頑張って

いました。

 

サポート役として登ったのは

この3人。

中にはヒマラヤ経験者という強者も。

新陽の先生ってほんとユニークです。

残雪の札幌岳は天候も良く

景色も綺麗でした。

しっかり生徒の皆さんをサポートしつつ

山を楽しむ3人。

各校の生徒さんも本当にお疲れ様でした

大きな事故なく終えられてよかったです。

山は発見の宝庫。

やっぱ山っていいですねぇ。

先週から随時始まってる高体連

今週が支部大会のピークです

新陽高校の生徒たちも各大会で

頑張っています。

(先日行われた壮行会の様子)

 

結果が全てではありませんが、

いい結果を残した部活もあります。

 

女子ハンドボール部

全道大会への切符を手にしました!!

 

ぜひみなさん、これからも

応援よろしくお願いします!!

約1万8000人の卒業生がいる新陽高校。

その卒業生の中に、定期的に贈り物

してくれる卒業生がいます。

 

関農園の関さんです。

季節の果物や野菜を

みなさんでどうぞ」と

届けてくれます。

 

昨日はいちごが届きました。

これがものすごく美味しい!

 

ぜひ最寄りの方がいらっしゃれば

お立ち寄りください。

 

今日(20日)、明日(21日)の2日間

札幌市役所ホールにて

絶賛開催中の

『宮澤賢治 來道100年展』

 

先日、北海道新聞朝刊にも

掲載がありました。

 

今日の生徒たちの表情を

見ていただければ伝わるものが

あるのではないかと思います!

 

 

先輩たちから受け継いだ「旅路」が

まだまだ続くといいですね。

一昨日お伝えした

『他にあって新陽にないもの【仕組み編】』

※【 】タイトルは追記しました。

に続き、

【施設設備編】をお送りします。

 

正直校舎はもう本当に古いです。

お掃除の方が一生懸命綺麗にして、

校務員の方が一生懸命修理をして、

生徒・職員で気をつけて(我慢)して

使っております。

校舎もアップデートしたいので、

わずかでもぜひご寄付くださいm(_ _)m

 

 

さてそんな校舎環境でも

生徒の学びを最大限にするために

色々と引き算して

「なくした」ものがあります。

 

その中から3つ、ご紹介します。

 

1. 職員室の固定席

新陽の職員室にはお馴染みの

先生ごとの机はありません。

フリーアドレスと言って

決められた席はないので、

各々好きな席に座ります。

もちろんその日の中で移動する

こともOKです。

先生方の風通しをよくして

コミュニケーションを増やして

それが生徒との関わりに還元

できたら、ということもあり

教員の積立金でリノベーション

しました。

 

改革前と後の写真も見れます

 

こちらは文部科学省の記事

 

2.教壇と教卓

新陽高校では2022年より

東京大学名誉教授である

佐藤学先生が提唱する

『学びの共同体』

取り組んでいます。

22年5月に初めて佐藤先生を

お招きした研修会では、

教壇・教卓なんて前時代的だ!

 学びの改革の妨げだ! 

 今すぐ撤去せよ!

と言うようなお言葉もあり

その次の日に撤去しました。

教壇・教卓の撤去は

一つの手段にしか過ぎませんが、

22年5月から新陽高校の教育改革

も進み、先日5月9日

佐藤先生をお招きした研修会では

改革が順調に進んでますね。

 新陽は北海道の教育の希望です。

と嬉しいお言葉をいただきました。

まだまだ道半ばではありますが、

さらにいい教育を目指します。

 

3.教務手帳

学校の先生の持ち物と言えば、

教務手帳と連想する方もいるのでは。

生徒の名簿があり、

出欠席や成績が記録されています。

が、新陽高校ではほぼ全ての先生が

教務手帳を使っていません

先生は教務手帳の代わり

ノートパソコンを持ち歩き、

クラウド上にある校務支援システム

で出欠席や成績を管理しています。

これにはとても大きな利点があります。

どの先生も全生徒の出欠状況はもちろん、

進路希望なども共有できます。

教務手帳だと情報の広がりに限界が

ありますが、

クラウド上に情報があることで

共有がとてもスムーズです。

したがって生徒を全面的に支援する

ことができています。

 

 

「他にあって新陽にないもの」

の裏返しは

「他になくて新陽にしかないもの」

でした。

引き算から生まれるプラスって

難しいけど価値が高いように思います。

 

でも校舎は古いんです。。。(笑)

 

※寄付をしていただくと、

 税制上の優遇措置が受けられます。

 

 

 

 

 

新陽の生徒会役員part③となります!

 

 

今回は、行事の企画から実施に至るまでの一部を紹介したいと思います!

 

 

例として挙げるのは、今年度行われた新入生歓迎会にについてです。

 

まず、新入生歓迎会に対して「ゴール」を定めました。

 

 

 

ゴールを設定することは、プロマネにおいて非常に重要です。

 

 

すぐに動き出したいところですが、まずはゴールを設定する。

 

 

これが意外と抜けがちです(投稿者もそうでしたw)。

 

 

「行事を通して、新入生にどうなってもらいたい?」

 

これに対して生徒会役員でブレストします。

 

 

「新陽高校を知ってもらいたいよね」

 

「最初は不安だから、その不安感を無くしたいよね」

 

「新陽に対して安心感を持ってもらいたい」

 

「部活動の紹介は絶対必要だよね」

 

「歓迎会だし楽しんでほしい」

 

こうした意見から「知る・安心・楽しい」をゴールにしようと決まりました。

 

 

 

次に、このゴールを達成するために、どんなプログラムが必要なのかを考えます。

 

様々な意見が出る中、意見が割れたり、決めきれない時などは

 

「それって知る・安心・楽しいを達成するために必要だろうか?」

 

この問いに戻り、考えます。

 

一つの企画を進めていく中で、時には道が外れてしまうことがあります。

 

しかし、ゴールを明確に定め、メンバーで共有することにより、指針を失わない。

 

目指している方向に、進み続けることができるのだと思います。

 

こうしてプログラムが出来上がり、行われた新入生歓迎会は素晴らしいものでした。

 

新入生からも

 

「すごく楽しかった」

 

とたくさん声を頂きました。

 

先生方からも

 

「今年の新入生歓迎会はすごく良かったね」

 

と声を頂きました。

 

また、これをきっかけにして生徒会役員に興味を持ってくれる生徒もいました。

 

 

「歓迎会を、全校生徒の前であれだけ仕切ったりなんでもできる役員がかっこいいと思いました。次の生徒会選挙に立候補したいです!」

 

こんなことを言ってくれる生徒もいます。

 

これから本格的に準備・運営が始まる新陽祭での役員の活躍と、それが及ぼす全校生徒たちへの影響が楽しみです。

 

 

 

 

 

 

 

 

昨日お伝えした新陽高校授業時間

100分授業の高校なんて、

なかなかないですよねぇ。

 

100分授業は他にはなくて新陽には

あるものですが、

他にはあって新陽にはないものも

いくつかあります。

 

1. 定期テスト

 いわゆる「中間テスト」とか

 「期末考査」とか呼ばれる

 試験期間を設けて実施する

 定期テストは8年前に廃止しました。

 一夜漬けで試験の準備をするより

 日々の学びを大切にしてほしい

 という理由です。

 

2. チャイム

 2023年からチャイムを廃止しました。

 理由は主体性を育てるためには

 まず個人の自律から、と考えたからです。

 チャイムがあるとどうしてもそれに

 頼ってしまいがち。

 今は生徒も先生も鳴らないのが

 当たり前になっています。

 

3. 服装や頭髪の規定

 単位制以降に伴い「校則」から

 服装や頭髪の規定を削除しました。

 自己表現とTPOのバランス、

 どのような服装や頭髪が適切なのか

 対話と体験を通して生徒自身が

 整えていってもらいたいという

 狙いがあります。

 

 

 

 

 

まずは3つからのご紹介まで。

まだ新陽ならではの「ない」ものが

あるので次回お届けします。

 

 

今年度、3学年分が「単位制」になった新陽高校。

学びの個別最適化のために自分で時間割が作れる

ことはすでにご存知の方も多いのではと思います。

 

通常の科目に加え、新陽独自の学校設定科目、

出会いと原体験」という教科にはたくさんの

ユニークかつ学び深き授業が用意されています。

 

 

 

 

でもそれって50分授業じゃ足りなくない?

という声も聞こえてきそうですが、

そう、新陽高校は一般的な50分授業では

ありません。

1コマ100分授業が基本です。

まるで大学の授業みたいですよね。

100分のほか、85分や70分の短縮授業

あります。

中学校からすると1つの授業が「100分」

なんてとても長く感じるかもしれませんが

これが不思議なことに慣れていくんですね。

 

先週の「70分」短縮授業の時、

とある男子生徒が「短けーっ」って

言っていました。

生徒の対応力の高さにはいつも感心です。

 

86400

さて「単位」は何でしょう?

 

グラム?

キロメートル?

個?

 

とある先生のSHRでのお話。

みんな、朝起きて、

 毎日86,400円もらえるとしたらどうする?

 ちなみに翌日には繰り越せないし、

 貯金することもできない。

 余ったら残りは消えちゃう。

 そしたらそのお金、使い切るよね?

 消えちゃうからもったいないもんね?

 

 実はこれはお金の話ではなくて、

 時間の話

 1日24時間を秒にすると、

 86,400秒なんだ。

 お金だったらもったいなくて使い切るよね?
 有効利用するよね?

 時間も同じ。

 次の日に繰り越せない「その日一日の時間」

 を有効利用しないとね。

 

これは有名な「86,400秒のプレゼント」のお話。

何気なく過ぎていく1日を

少しでも意識的に過ごしてもらいたい

というメンターの想いです。

 

ホスト界の帝王、ROLANDさんスマホのことを

寿命を吸い取る呪いの石」と形容しています。

そんなROLANDさんの1日のSNS利用時間

なんと1時間41分と定めているようです。

 

スマホと切っても切れない生活様式になった今こそ

86,400秒の使い方がより大切かもしれませんね。

 

生徒会役員顧問の号刀です。

 

前回に引き続き、新陽の生徒会役員について記載させていただきます。

 

今回は新陽祭のテーマを決めるまでを紹介したいです。

 

このテーマが決まるまでは、非常に長い道のりでした。

 

積み重ねた会議の議事録を振り返ると、去年の12月15日からテーマについて会議を重ねていました。

 

テーマが決まるまでに約半年かかりました。

 

 

 

「どんな新陽祭にしたい?」

 

こんな問いから始まったと思います。

 

 

「去年は、参加せずに遊んでる人たちがいっぱいいたから、みんなで新陽祭を作りたい」

 

 

「みんなで本気で挑戦したい」

 

 

「今までにない新陽祭にしたい」

 

「準備からみんなで楽しめるようなもの」

 

 

「それをシンプルな言葉で伝えるには。。。」

 

 

こんなやりとりをしながら、候補が出ては、やっぱり違うを何度も繰り返しました。

 

 

ここでボツになった案を紹介します。

 

 

ボツ案①:群舞

全員で群れて舞うように、全員で新陽祭を作りたい。

→メッセージ性、インパクトが弱い

 

 

ボツ案②:瑠璃

美しくかがやく青い宝石、個性協調性友情青春を一緒に探して冒険しよう

→惜しいけど、もう一つ

 

 

2つとも、本気で考え、本気で話し合いながら絞り出した候補ではあったのですが、決めきれませんでした。

 

 

 

その過程を経て、ついに決まったテーマがこちらです。

 

 

 

「僕が目になろう」

 

 

これはスイミーという絵本の中のセリフから取りました。

 

 

 

みんなと異なり、自分だけ体の色が異なるスイミーが、その違いを活かして、他の魚たちと擬態となって困難に立ち向かう時のセリフです。

 

 

「これってまさに多様性じゃない?」

 

 

「目指したいメッセージが詰まっているかも」

 

 

「みんなと力を合わせていく感じがあるよね」

 

 

「自分一人だけが違くても、自分の個性が発揮する場面はあるって感じがいいよね」

 

 

こうした語りと、意味をメンバーで擦り合わせて、新陽祭のテーマが決まりました。

 

 

このテーマを通して伝えたいキーワードが以下の通りですl

 

 

集団の中で、自ら周りを引っ張っていく「一歩」

 

生徒一人ひとりが、生徒主体の意識を持ち、積極的に挑戦する「一歩」

 

周りの生徒と協力し合いながら協働する「一歩」

 

「一歩」を誰もが踏み出せる新陽祭にしたいという願いが込められています。

 

 

そして、このテーマが先日の全校集会で、生徒会長より語られました。

 

 

このテーマに向かって、今年の新陽祭を素晴らしいものにしていきたいと思います。

 

生徒会長の語り

副委員長による新陽祭アンバサダーの募集