しんしの盆栽初心者日記13年目

しんしの盆栽初心者日記13年目

盆栽の楽しさを皆さんに知ってもらいたく。
日々の作業、盆栽の成長を記録としてブログに綴っていきます。

今年も特別講師を迎え、貴重なご講義をいただきました。

講師の方は、私自身は小品盆栽界の雑木では一番だと思っている方です。

 

で、はっきり言われたみたいです。

(飲み会には参加出来ずその言葉は又聞きです。あしからず。)

『樹が良いのに枝が出来ていない。』

 

 

重い・・・・・。

言葉に重みがあり過ぎる・・・・。

正直、展示会に出した事のない方には解らないレベルの話だと思います。

『その樹じゃだめですよ』

と言われているんだと思います。

 

松柏も雑木も、どれだけ枝を切る事が出来るか。

一年前に『ごちゃごちゃした汚い枝より、すっきりとした理想の枝の方が美しいですよ』と言われたのですがね。

理解するのに2年掛かりました(笑)。

このコマユミ、良い樹ですよ。

良い樹ですけど、ほぼ忌み枝です。

でも、こんな樹は駄目なんだと。

主要な枝も整理する必要があるんだと思います。

 

忌み枝は全部切る。

多分、一の枝と二の枝が閂になっている場合に枝が切れる男こそ、トップレベルの盆栽愛好家なんだと思います。

 

ここで我が盆栽道の方針転換を宣言いたします。

今までは、雅風で賞を獲れる樹造りを目指していましたが、それをやめる事にしました。

これからは、内閣総理大臣賞を取るための樹造りをしようと。(笑)

私自身、長く盆栽と関わるつもりはないと以前から公言しておりますが、60歳をピークにする樹造りをしていきます。

 

で近々、ガツンと良い盆栽の枝切る動画作りますので楽しみにしていてください。

 

本日の南風会定例教室を最後にクニオの爺さん卒業されました。

私の盆栽道の師匠は、大作先生とT会長、そしてクニオの爺さんの三人。

私が南風会に入会した時73歳でしたが、それから12年ですので。

 

本当にお世話になりました。

国風展、雅風展と一緒にいった研修旅行はいい思い出。

青樹展、九州雅展にも何度もご一緒させていただきました。

良い盆栽はすべて処分し、それなりの樹のみで今後を遊んで行かれるとの事。

でも九州の展示会にはまたご一緒させていただきたいかな。

 

我が南風会、クニオ爺の卒業で私より古株はT会長と誠っちゃんの二人だけになってしまいました。

K君は一日違いの同期なので(笑)。

Aさん、Iさん、Sさん、Оさん、Nさん、Yさん、М君それぞれの思いで卒業・退会されていって今回はクニオの爺さん。

 

クニオの爺さん85歳。

出来れば60歳くらいでお会いしたかった。

でもまた遊びに行くね。

そしてありがとね。

 

ちなみに私も39歳で盆栽はじめて52歳になりました。

いつまで続けられるかな・・・・・。

 

昨年全く芽吹かなかったコマユミ。

ちょっとずつ動き始めました。

ちなみにこの一年芽吹かない事は、老爺柿でもあるみたいです。

何故なんでしょ。

 

YouTubeに動画投稿始めて5年が経ちました。

動画を投稿するにあたり、盆栽を粗末に扱う動画は絶対に出さない誓いは守られていると思います。

 

でもいますよね、盆栽園さんの売り物を幹や枝葉を掴んで取り上げる方・・・・・。

基本的に、他人の盆栽は両手で鉢を持って手に取るのが常識。

ポット苗など両手で持ちづらい物もあるので絶対とは言いませんが、必ず鉢を持つ。

もちろん私も、非常に取りづらい状態の真柏の苗などはまれに枝葉を持つ事ありますが、他人の樹では絶対にしない。

ましてや動画の中でそれをする事はありえない。

理由は、マネをする方が必ず出てくるから。

『あ、盆栽ってそうやって扱って良いんだ』と思われる方は絶対にいます。

 

先日ですが、自分の昔の動画を少し見て、自画自賛ではないですが盆栽も動画も丁寧に作っていねなと感じまして。

一時期、YouTubeのアルゴリズムに納得できず、ならばその傾向と対策に便乗してやろうとそう言った動画を作っていた事があったのですが、やっぱり納得いかないなってしまって。

そうなってしまうと、動画作るのも面白くなくなってしまうんです。

盆栽でやりたい事と、動画でやりたい事が全く別物になってしまう。

盆栽はしっかりとやっているのに、動画では全く違う事をやってしまう。

 

初心に戻ろうと。

良い展示会に使える盆栽を作りたいと盆栽始めたので、動画もそう言ったものにしようと。

もちろん面白い企画もしますが、その中でもしっかりと良い樹を作る事をしようと。

 

 

本日、うちの奥さんと狭いですが盆栽置き場である庭を綺麗にしました。

おかげで盆栽も綺麗に見えます。

庭に大量の竹柴があったのですが・・・・・・。

以前は元気だった義母が、2日おきに掃除していたみたいで・・・・・。

私の盆栽道楽も色々な人の助けで成り立っていると言う事だと思います。

 

 

画像はおまけです。

シシガシラを遊びで作ってます(笑)。

枝の振りは邪道ですが、手入れは正当なので許してほしい(笑)。

詳しく知りたい方は、動画で見てください。

 

誠っちゃんが黒松の植え替えを園で行うというので遊びに行ってまいりました。

私は久しぶりに園の樹の植え替えのお手伝いしようかなと言う事です(笑)。

 

盆栽始めた当初、お手伝いに妻と園へ休みの度に行っておりましたが、最初の一年は園芸物のコトネアスターを大量に植え替えましたね(笑)。

私としては真柏や黒松の植え替えのお手伝いしたかったのですが、素人に良い樹の植え替えさせるわけがないですよね(笑)。

年を追うごとに良い樹が触れるようになっていったわけですが、正直良い樹は気を使うので面倒です。

 

今回植え替えたのは10万から100万くらいまでの小・中品真柏15本くらい。(一鉢だけ気分転換にズミの小品)

誠っちゃんと鉢抜きから根捌きまでを私たちが行い、大作先生が根を切りそろえて植え付ける作業をする。

私は古土をすべて落とす植え替えまでしますので、先生からの『適度に』の指示ではある程度土を残して。

『ガッツリ捌く』指示では古土はほぼ落とす根捌き、という風に完全に私達任せで作業が進んでいきます。

 

今まで園では数百万の樹まで触らせてもらう事出来ましたので、植え替えに関しての自信は絶対的なものです。

良い樹を触るからこそ色々な事を学べるわけですね。

 

3年前にYouTubeで作った宮様楓の寄せ植えです。

会のKさんに貰ってもらったのですが、超元気で。

最近は高値と言う事ですよ。

 

 

小品盆栽の飾りでは『箱卓』と呼ばれる物を使用する事はご存じだと思いますが、その中に飾る盆栽の流れに理想があるのご存じですか。

 

まずはこちらを。

私の前回の雅風の飾りですが、全ての流れが同じ方向

もしくは

箱卓の中で流れを打ち消す方向が理想と言われております。

 

こういった感じで、上下の流れの方向が違うと好ましくないと言う事です。

 

もちろんこれもダメと言う事ですね。(同じような画像で分かりづらくてすみません(笑))

 

 

正直良いような気がするのですが・・・・・・・・・。

評価としてはダメなんですよ(笑)

どなたかこのダメと言われる流れで内閣総理大臣賞獲っていただけると、飾りの主流が変わると思うのですが(笑)。

 

樹種樹形鉢の形卓の種類樹の流れまで制約があるから面白い

でもこれって、誰が決めたんですかね(笑)

 

先日の教室時、ある樹の枝を抜きたいと先生に相談したのですが、『しんしさんが抜きたいと思う枝は、ほぼ抜いて正解です。』と言われました。

嬉しい(笑)

 

では今日の盆栽です。

小品に作り変えている津山檜です。

まずは、双幹の基本

子幹の一の枝を、全体の一の枝に見立てる。

そして子幹の二の枝を、全体の三の枝に見立てる。

だから双幹は、親幹を子幹側に傾けるのが基本。

(私が勝手に言っているだけです(笑))

 

で今日の本文ですが、子幹の二の枝をどうするか・・・・・・。

親幹に全体の三の枝になる枝があるので、基本的に子幹の二の枝は必要なくなる。

ただ、子幹が一の枝だけになると折角の双幹樹形の良さが消える気がするんですよね…。

逆に子幹の二の枝だけを全体の三の枝に見立てる選択肢はないです。(親幹が淋しすぎる)

 

悩む事かれこれ2年。

おそらくこの結論は今年も出ないと思います。

 

あとは正面問題。

少し右に振るか・・・・・。

理由は左一の枝の前側の枝が強すぎる。

『前に習え』みたいに突き出しているのが問題なんですが、これは切るかな。

たまに、前に突きだして枝作る方居られますが格好悪いと思います。

横から見るとかなりおかしいです(笑)。

 

最後は4000円?(だったはず)で購入した改作前の画像です。

以前から言っておりますが、今から作るなら石化檜より津山檜だと思います。

 

先日の教室に新しい会員さんが来られておりました。

若い会員さん増えると刺激になり楽しいです。

そう言えば若いお客さんも数名来られておりました。

趣味の世界は全てそうなんですが、長続きしてこその趣味

数年でしりすぼみにならないようにしてほしいです。

 

で、今から盆栽始められるまたは始めたばかりの若い方に伝えたいこと。

盆栽を見る目を養ってほしい。

愛好家の中で盆栽を評価できるのはごく少数です。

その少ない人になってほしい。

 

盆栽はとても奥が深く、また難しいと私は思います。

だからこそ楽しい。

良い樹を学び、作り方を学び、毎日の管理を学ぶ。

でもこの単純な事が他の愛好家との差を生む要因になる。

ま、私は50過ぎたジジイですので手っ取り早く良い盆栽買うので人様に偉そうには言えませんがね(笑)。

 

ここだけの話ですが、近年の盆栽価格の高騰は海外の方が見境なく盆栽買っていたからですよ。

最近は、良い盆栽しか買わなくなってきたと。

そりゃそうですよ、海外で大量に素材造っていてしかも日本より数多く質が良いみたいですよ。

そのうち日本の悪い盆栽は買わなくなる。

石化檜がいい例ですね。

悪い石化檜は見向きもされなくなってしまった(笑)。

これからは、良い盆栽でないと売れなくなると思いますよ。

 

では盆栽。

 

 

教室にて、渡辺さんの楓です。

良い樹ですが、根張りがデカ過ぎて・・・・。

樹高15㎝で、間口21㎝の鉢にしか入らない。

先生が綺麗に削ってくれました。(作業は先生です)

残りは来年、さらに小さくします。

 

根張り、さすがにデカけりゃ良いってもんじゃない事分かりますよね。

楓、モミジ、欅は根張りデカく作っちゃダメですよ。

自然とデカくなるので。

 

先月の教室時、誠っちゃんが昨年購入した寒グミを持って来ておりました。

で、先生が一言。

『え? このグミこんな形でした?』

 

実は、それより以前に寒グミの枝の硬さや胴吹きの具合を誠っちゃんに聞かれておりました。

どうしても間延びした頭が気に入らず曲げたいと。

失敗しても胴吹きすれば樹冠部なのでリカバリできるはずだと。

 

思いっきり曲げておりました(笑)。

しかも安い樹ではないですよ。

結局は、どこまで思い切れるかだと思います。

趣味者だからこそ妥協するな。

けっこう盆栽屋さんて思いきれないの知っています?

枝をブッツリ切ると売れなくなるからそのまま放置していること多いですよ。(笑)

 

そう言えばK君もそれこそ恐ろしい値段のモミジの一の枝、気に入らないからって折れるの覚悟で曲げこんでました。

『時期が良かったみたいで、曲がりましたよ(笑)』だって。

あ、モミジはある時期だけ太い枝が曲がるという話信じます?

K君、F先生の話だと、ある時期だけですがね(笑)

 

色々な人から様々なアドバイスをもらいながら盆栽を作って行く、

もちろんそのアドバイス通りも大切ですが、そこから一歩外に出る事も必要だと思います。

 

 

では今日の画像

イボタです。

がっつり一の枝が洞になっており、怒りの改作(笑)

一の枝切断してリメイクしました。

ちなみに私は改作時に他人のアドバイスなんて全く聞きません(笑)。

結果は動画で見てください。

すごく良い樹になりましたよ。

3~4倍で売れると思います。(購入時の値段も動画で見てください)

 

皆さん盆栽鉢、何枚くらいお持ちですか?

私は20㎝サイズで泥・釉・絵鉢合わせて50枚ほどでしょうか。

それこそ先日の高級盆栽鉢から有名作家さんの人気鉢、その他お手頃価格の鉢まであります。

駄鉢は使うところが全くないのであまりありません。(買ったときに樹が入っていた鉢はあります)

 

今年の植え替えですが、ほぼすべての樹を化粧鉢に入れております。

そこで思った事なんですが、樹によって似合う鉢が違い過ぎる。

樹形もさることながら、幹の太さから枝の太さによって縁の強さで似合う鉢が変わってくる。

形・色・縁・足、そして鉢の間口、高さによって樹の表情に違いが出る。

植替えでは一気に4本とか根を捌いて行くんですが、6鉢ほどの中から選んでもそれぞれに合う鉢が違ってくる。

10年以上前に当時の会長から『鉢は何鉢持っていても数が足りる事は無い』と教えられましたが、ここ最近しみじみと判ります。

これでは鉢の数が足らんです(笑)。

 

では今日の画像です。

先日植え替えた長寿梅、クニオ爺の植え替え方です。

神奈川のプロのHさんの植え替えも見せていただきましたが同じ事言われておりました。

詳しくは動画で紹介していますので、ここでは省きます。

お二方とも大臣賞受賞と実績のある長寿梅作られていますので間違いないと思います。

 

盆栽の作り方には一通りのセオリーがあります。

差し枝側に頭を作る事も当然セオリーですが、ガレた盆栽はそこが出来ない。

 

そもそも盆栽が傷むときは、下枝それも頭側の下枝が枯れてしまいます。

理由は分かりますよね。

そうです。

日陰になるからです。

ガレる時は必ず大切な差し枝から失う。

差し枝失ったらほぼ再生は不可能で、再生したとしても違和感のある樹にしかなりませんね。

これからのシーズンは日光の当たり具合に注意、そして水切れ厳禁ですよ。

 

 

いつものように。

杉です。

2022年にメルカリで買って放置しておりました。

京都の広樹会の皆さんが杉に挑戦されるみたいですので、それ参考にして作って行きたいと思います。

 

買った時よりデカくなってました(笑)