ギャンブル依存症を自覚したボクが書く日記 -8ページ目

忙しいです・・

今週は、本業(?)のほうが・・
現状、サラリーマン・ライターなもので・・
1ヶ月に1度のハードワークウィークでして、
今週末の〆切に間に合うかどうかの瀬戸際・・(笑)
まー、何だかんだで間に合うのでしょうけど。

脳みそフル回転~
もう何も考えられない~
正直、ヘロヘロです・・
お仕事は計画的に・・(笑)

《命》の実感

今年の正月――
実家に帰ると、認知症の祖母が来ていました。
母方の祖母で、ずっと、母親の弟が引き取って暮らしていました。
それが数年前から認知症が進行し、
施設を探したのですが、進行しすぎていたために、
完全介護が不可能とされ、
母親と母親の弟、
さらに毎日ではないものの施設の3ヶ所で
面倒を見ることになった、とのことでした。

盆と暮れ、ともすれば
暮れにしか帰省しないものですから、
実家で何が起こっているか、ほとんど知りません。

ボクが幼い頃に暮らしていた家は、
祖母が住んでいた家に近く、
よく行き来していまして、
久しぶりに祖母の姿を見た気がしました。

祖母はすでに、自分で歩くことすらままならず、
トイレに行く時でもボクや母親が手を貸す、という状況。
そして、よく言われることですが・・
すごく小さくなっていました。

母親ももう結構な歳なので、
祖母をベッドから立たせ、トイレまで連れて行くのは
ボクの役目。
抱きかかえるようにカラダを抱え、
ベッドからトイレまでの数mの廊下を歩く――
正直、緊張もしましたし、
ちょっとでも乱暴に扱うと、
折れそうなほどの細いカラダに、
おそるおそる・・という感じで支えていました。

それでも――
そこには、確かに体温があり、
脈づいており、
全身は拍動していました。
それは、確かに《命》でした。

それに触れた瞬間、
ボクは、これを落としちゃいけない、と確かに思ったし、
ヘンな話かもしれないけれど、
少しでも長く触れていたいと感じました。

《命の実感》――

それは、そういったものだったのかもしれません。
その後、実家を後にし、東京に戻ってきてからも
それらの感触は、ボクのココロに確かに残っており、
小さな小さな『何か』を残しています。
その正体が何なのか、まだ見えてはいないのですが、
おそらくは、それが《命》に触れたという証なのでしょう。

何だか、まとまりもオチもない独り言ですが、
すこぅしずつ、このポワッとした感触に、
アプローチしていきたいな、と・・
そう考えています。

最後に・・
トイレに入った祖母が、トイレで転ばないよう
ボクが一緒にトイレの中で見ていると、
決して用を足すことはありませんでした(笑)
女性としての恥じらいなのでしょうね。
男性、女性の性って、
最後まで、消えないものなのだなぁ、と
ヘンなことに感じ入りました(笑)

ギャンブル番外編-スリップ最終話-

そして、ボクはコチラ側に戻ってきた――。

最終戦、それは師走の慌しさと
浮かれた気分によってもたらされた
少しだけ悔しい敗北感だった。
ただ、12月の期間、
ボクは、数回雀荘に行き、
6桁の勝ち金を手中に収めていた。
あとは、着地点を探すだけだった。


こう書くと、誤解を受けるかもしれないが、
ほぼ想像通りの行動経路を辿り、
落ち着くべきところに戻ってきたように思う。
もちろん、それは、
ボクが独り身だからこそできたことでもある。


〆切は目前に迫っていた。
読み返し、ため息をついた。
《スリップ》中に書いた部分には、
どことなく、おざなり感が漂っており、
改めて、自らのココロの動きというものを
洗いざらわなければいけない、と感じた。


正月返上、というのはその時点で決定したことだ。
《了》まで書き、さらに加筆・修正を行いながら、
きちんとした《完成形》にしなければならない。
ボクは、焦るわけでもなく、
不満に思うわけでもなく、
ただ、楽しさに身を任せて、物語を構築していった。
そして、その中で見えてきたこともある――


記憶、なのだと思う。
脳に刻みつけることが必要なのだ、と思う。

《やめたい》と思った瞬間のこと。
《やめよう》と強く誓った時のこと。
そして、その過程で見つけた、
自分が《やめよう》と思った原因や理由――
それらを一度でも、くっきりと脳に刻印をつけておくこと。
そうすれば、いつか必ず脳がカラダに指令を出す。
それが《スリップ》と《リバウンド》の違いだと思う。
きっと。


《ギャンブルをやめたい》と考えるのは、
それ以上に大事なもの、壊したくないもの、
守りたいものがあるからだ。
《ギャンブル依存症》を克服したいというヒトは、
間違いなく、その存在に気づいたヒトビトだと思う。
だからこそ、それを脳に深く、強く刻みつけておく必要がある。
そうすれば、《戻れる》から。
絶対に。


それに気づいた瞬間、
《ギャンブル依存症》というものが
病気だろうが、病気じゃなかろうが、
ボクにとってはどうでもいいことになった。
ただ、ボク自身は
《ギャンブル依存症》なのだろうし、
それをどうにかしたい、そう考えているだけのことだ。
それは、ボクに、もう賭けるべきものが失くなったから、
自分の人生を懸命にBETしようとしているからだろう。
そして、そっちのほうが楽しいと感じているからだ。


再生や回復のためには
《気づき》が必要だと言われている。
この《気づき》という言葉、
ただ《ギャンブル依存症》である自分に気づくだけではない。
その先、いろいろなものに気づき、
そしてそれを忘れないよう、
しっかりと記憶する、
という部分こそが大切なのだ。


かなりムリな日程を超え、
原稿用紙300枚超の作品を仕上げた。
その時点で、ボクの《スリップ》体験は終了した。
書き上げた後の、
いつも通りの反省点などは確かにあるのだが、
それは、自分のものかきとしての反省点である。
物語自体に対して、
《面白くないよ》とは、自分の口からは
決して言わない。
それくらいの、達成感と、完成度。
そして、プライドは形作ったつもりだ――


《了》


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ギャンブル番外編-スリップその④-

さわさわとするココロを持て余していた。
会社に行き、作品を作り、
自宅のPCにメールで送り、
家と会社の両方で作業をできるようにする。
指が止まる。
言葉が出てこない。
惰性のように、物語は同じ場所を回り続ける。
同じ表現、似たような展開、
くどい言い回し、陳腐な会話――
魂がこもっているのか、いないのか、
解らない言葉の群れが、
ワープロソフトを埋め尽くしていく。
原因は、解っていた。


戻ればいい、そう考えていた。
けれど、少なくともその期間、
ボクは、冷静に作品に向き合うことができなかった。
それでも・・
2日続けては打たない!
という決め事だけは死守していた。
無為に、時間が過ぎるのもイヤだった。
《了》の文字を、早く打ち込みたいと焦ってくる。
作品の全体像を捉えることが困難になった。


ギャンブルの怖さは、
視野を狭めることにある。
自分の立ち位置を錯覚させ、
唯我独尊な気持ちにさせる。
ちっぽけで、無力な自分を忘れさせ、
巨大で万能な自分を演出する。
視野の狭まりは、長編の小説を書くのに、致命的となる。


ラストシーンを書くことができないまま、
年を越えようとしていた。
そしてボクは、
忘年会が終った後、酒の入ったまま、
雀荘へ足を運んだ。
酒を呑んだら打たない――
その禁を破って。


もう、無理矢理にでも、金を失くすしかない。
そう考えていた。
徐々に、徐々に、冷静なココロはさわつき始め、
疲れを抱いたカラダをいたわることもなく、
出口を探すようになった。


それでも――
ボクは、作品を手放すことだけは考えなかった。


つづく


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ギャンブル番外編-スリップその③-

店の外に出ると、すでに空は白んでいた。
駅から大量の人間が吐き出される。
吐き気をもよおすほどの人いきれに、
うんざりするほどの気だるさを覚え、
ボクは、会社までの道を歩いた。
おそらく――
眠気がなかったのは、脳内麻薬の働きだったのだろう。


いつか、通った思考の道だった。
見覚えのある景色がそこには拡がっていた。


ハードルを下げる行為――
言うなら、そういうことなのだろう。
そのための理由づけを探す。
そこから生まれてくるものは、
自分に対する言い訳、
それ以外には、ない。


久しぶりの麻雀卓は、
極彩色に彩られ、
華やかで、
光を放ち、
完全に日常感を忘れさせてくれた。
どっぷりと、
非日常の世界に身を置き、
おそらくボクは、
そこから持って帰るべきものを置いて帰った。
いろいろなもの――
考え、出たはずの答え、手に入れたはずの決意。
するり。
と音をたてるように、零れ落ちていく。
そんな瞬間を、確かに、味わった。


新宿駅から会社までの道、
約15分ほどの徒歩空間がある。
その間、ボクは何度か自分に問いかけた。
「あの時、感じた気持ち悪さを思い出せる?」
ココロのどこか、アタマのどこかにあるはずの
感情や記憶を辿り、当時と同じココロ持ちになろうとするのだが、
どうしてもそれを探し当てることができない。
記憶野は垂れ流された脳内物質によって、
きれいさっぱり、洗い流されていた。


たくさんのことを、忘れ始めていった――


つづく


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ギャンブル番外編-スリップその②-

麻雀を打ち始め、しばらくして――
ボクは、確信に近い感情を抱いた。
『勝てる!』


麻雀というのは、
メンタルゲームであり、
自らのココロの置き場所が勝負を分ける。
すごく大雑把にいえば、
集中しているか、否か。
それが勝敗を分けることになるのだ。


自らの病理を自覚してからの数ヶ月間、
自らのココロを直視しようとしてきた日々があった。
それは、ココロが置かれている場所を、
常に確認する作業に似ていた。

落ち着いて、場をしっかりと俯瞰して、
その場に我が身を溶け込ませる作業。
感覚と左脳の回路を極力失くし、
直接右脳へと感覚を送り込み、
脊髄からの指令によって腕を動かす――
それが、麻雀で『闘う』ということだとボクは思う。
焦り、欲望、怒り、哀しみ・・・
そんなものは、まったく無用の長物なのである。
淡々と、淡々と、
牌と戯れること。
ボクは、延々とその作業を繰り返した。
ココロに産まれる感情を、殺し続けながら――


大きく息を吐いた。
ボクが使うサイドテーブルには、
千円札がうず高く積まれていた。

疲弊感が全身を包んでた。
それは、決して不快なものではない、
むしろ、心地よささえ感じさせてくれた。
肩や腰の張りすら忘れさせてくれるほどに。


数万円、ボクの所持金は増えていた――


つづく


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ふぅ・・

え~・・

ようやく推敲終りまして、

今日、コンクールへの応募を済ませました。

いやぁ、メール応募ができる賞は、

応募がラクでいいもんですね(笑)

もう、あとは、まな板の上の何とやら。

結果を待ちながら、次のモンでも書くしかない、と。

相変わらず・・

ツラ楽しかったなぁ。


で、メッセージやメールくださった方へも

同時に送付させていただきました。

読んでいただくのは、嬉しいのと同時に、

かなりドキドキします。

文章書き始めた時からずっと味わっている感情です。

それでも、読んでもらえるのは幸せなんですけどねm(_ _ )m


さ、これから多少、ブログに手をかけながら、

次回作に取りかかっていきますかねぇ。


ラブストーリーを書くのだ!(笑)


応援、ありがとうございます

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ギャンブル番外編-スリップ-

好奇心と油断――。
簡単に言ってしまえば、そういうことなのだろう。


もちろん、必要性を感じた、
それも事実ではある。
しかし、自分の生活を立て直している最中、
何となく本末転倒である気もしてくる。
とはいえ、それは、非常に興味深いココロの動きだった――


ギャンブルを打ったらどうなるんだろう。


思えば、このブログを始めて、
ずっとココロのどこかに引っかかっていた。
ドキドキしながらも
ワクワクする自分を感じていた。
自分を堕とす機会を、
息を殺して窺っていたのかもしれない。


要は、口実が必要だったのだ。


作品のため――
その一言で全ては許される。
そう考えている自分が確かにいる。
自分が作る作品のほうが、
自分の生活よりも重くなる。
きっと、ボクの狂気は、
その辺に因があるのだろう。


麻雀を打ちに行った。


それは、それほど難しいことではなかった。
ただ金を握り、雀荘に行けばいいだけだった。
そして《スリップ》を経験し、
ス、と元の道に戻ればいいだけだ。
できる。
そう思っていた。


時、折しも師走。
クリスマスソングが流れ、
カウントダウンがすでに始まっており、
誰も彼もが浮かれている街。
街の喧騒を尻目に、
ボクは、薄暗い雰囲気の雀荘で、
下らないプライドだけが肥大したリーマンや、
私生活がまったく見当つかないオヤジたちと、
ひとつの卓を囲み、
緊張した面持ちで、そこに座った――
負ける、という意識はまったくなかった。
その店に来るような客に、
お金を寄付するような広いココロは持ち合わせていない。
緊張の原因はただ1点。
このことが、どういった結果をもたらすか――
それだけが気がかりだった。


そして、ボクは、何ヶ月ぶりかの麻雀を打ち始めた――


つづく(おっと、つづくのか!?)


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改めて《ギャンブル依存症》について考えてみた

書き終えました。
原稿用紙にして300枚分の作品です。

さて・・
今回の作品は、ご存知の方もいますとおり、
《ギャンブル依存症》や《借金》を主題にした2作目になります。
1作目は、まぁ、無我夢中で、いなくなった自分を探しつつ、
ゲシゲシガシガシと書き上げたのですが、
さすがに今回は、
筆が止まることが多々ありました。
そして、それと共に、書き上げた際、
いろいろと考えさせられました。

まず――
何を伝えたかったんだろう、ということ。
《ギャンブル依存症》だよ。
そう言うことは簡単なんです、きっと。
その上で、ボクは、何をメッセージとして残したかったのか・・?

今回の作品を皆様にお披露目する前に、
言っておこうと思うことがありまして・・
この作品を書いている間、
ボクは、何度か麻雀を打ちに出かけています。
というのも、《スリップ》をどうしても物語に組み込みたく、
実地検証の名のもとに、打ってみました。
ええ、言い訳かもしれません。
それが遠因となり、完成が遅れたという側面もあります。

まー、その辺のことは、
この後、今日のお昼頃にアップするであろう、
『ギャンブル番外編-スリップ-』のほうで詳しく書くとします。

結局、《実感》なのだと思うのです。

《ギャンブル依存症》を自覚して以来、
ずっと《実感》というものを探し求めていたのではないか、
そして、それはギャンブル場では得られないのだ、
と、気づいたのではないか。
手触りや香り、舌触り――
もっと生々しく言うなら、
血脈の流れやトクトクという鼓動、
息の生温かさや柔らかな髪の質感、
そして、誰かがふと漏らす言葉に似た本音――

それらはすべて、おそらくは、
ボクが求めていたもの。
それは決して《愛されている》実感ではない。
きっと《愛している》実感なのだ、ということ。

《ギャンブル依存症者》のほとんどは、
受動が得意なヒトなのではないか?
能動を基本とし、自らの意思をごり押しする、
そういうヒトは少ないのではないか?
少なくとも、ボクは受動的なヒトなのだと思います。

作中、《ギャンブル依存症》であることを告白した
主人公に、ヒロインが聞きます。
「私はどうすればいいの?」
「詩織はどうしたいの?」
そしてラストシーン――
もう1度、ヒロインが聞きます。
「あなたは、どうしたいの?」
そして、主人公は・・
「救けて欲しい」と――

おそらくは、ボクがもっとも言いたくて、
ずっと、ずっと言えなかった言葉なんだろうな。
言えていたら、きっと、
失くさなくて済んだものも、たくさんあるんだろうな。

そしてさらに主人公は続けます。
「俺は《ギャンブル依存症》で金も仕事もない。
 それでも・・愛したい」

ヒトを愛することなく、愛されたい・・
という思いはきっと、傲慢なものなのでしょうね。
愛されるより、愛する。
受動であるより、能動であること。
そして、何よりも自分を自分が愛すること。
きっとボクは、
そういうことを描きたかったのだと思います。

今年、誰かを愛せたら、いいなぁ・・

さて、そんなわけで、
恒例の(といってもまだ2回目)
読んでくださる方、大募集!!のコーナーです(笑)
もちろん、お代なんざぁ、いただきません。
感想を教えてくださって、
あとは著作権だけ守っていただければ、
捨てようが、誰かに読ませようが、
取っておいて、いつかヤフオクに出そうが(笑い)
ご自由にどうぞ!
少しでも、たくさんのヒトの目に止まると・・
嬉しいなぁ。

あ、でも、作品の送付はデータで。
推敲後になりますので、10日前後の予定です。

読んでやってもいいぜぃ!
という方は、アメブロご使用の方は、
メッセージ機能をお使いくださっても構いませんし、
いずれにせよ、メールアドレスをお教えください。
ちなみの、教えていただいたアドレスは、
決して悪用しないことはお約束いたします。
なお、その際、前作などご希望の方、もしいましたら、
その旨、お書きくださいませ。
謹んで、ご送付させていただきます。

そんなわけで、下記、メールアドレスまで
ご連絡お待ちしています。

shin-write@hotmail.co.jp


以上、長々とおつき合いくださいまして
ありがとうございました。

今年の目標

今日から仕事が始まりまして・・
でも、昨日から体調を崩し、
熱っぽいカラダと
壊れ気味のお腹を
持て余し気味のshinです。


さて、正月休みは、ホントーに
日々を漫画喫茶で過ごしまして、
あんまり寝てなかったりして、
そのせいで体調を崩したのだろう、
と、自嘲気味に笑っておりますが・・
あぁ、休みたい・・


今年の目標はといえば・・
まー、ギャンブルしない、借金しない、
というのは当然として・・
大上段に《目標!》というようなものでもないし・・
そんなわけで、
年間を通してコンスタントに作品を作ること
1年で1500枚程度を目標にしたいものです。
10年間、遊びほうけてたわけだから、
それくらいやんなきゃ、同じ土俵に乗れないだろー(笑)
というちょっと無謀な目標を立ててみました。


忘れないようにしなきゃな ウンウン。


そんなわけで、相変わらず会社で更新する毎日ですが、
今年も変わらぬご愛顧をよろしくお願いします。