ギャンブル番外編-スリップ- | ギャンブル依存症を自覚したボクが書く日記

ギャンブル番外編-スリップ-

好奇心と油断――。
簡単に言ってしまえば、そういうことなのだろう。


もちろん、必要性を感じた、
それも事実ではある。
しかし、自分の生活を立て直している最中、
何となく本末転倒である気もしてくる。
とはいえ、それは、非常に興味深いココロの動きだった――


ギャンブルを打ったらどうなるんだろう。


思えば、このブログを始めて、
ずっとココロのどこかに引っかかっていた。
ドキドキしながらも
ワクワクする自分を感じていた。
自分を堕とす機会を、
息を殺して窺っていたのかもしれない。


要は、口実が必要だったのだ。


作品のため――
その一言で全ては許される。
そう考えている自分が確かにいる。
自分が作る作品のほうが、
自分の生活よりも重くなる。
きっと、ボクの狂気は、
その辺に因があるのだろう。


麻雀を打ちに行った。


それは、それほど難しいことではなかった。
ただ金を握り、雀荘に行けばいいだけだった。
そして《スリップ》を経験し、
ス、と元の道に戻ればいいだけだ。
できる。
そう思っていた。


時、折しも師走。
クリスマスソングが流れ、
カウントダウンがすでに始まっており、
誰も彼もが浮かれている街。
街の喧騒を尻目に、
ボクは、薄暗い雰囲気の雀荘で、
下らないプライドだけが肥大したリーマンや、
私生活がまったく見当つかないオヤジたちと、
ひとつの卓を囲み、
緊張した面持ちで、そこに座った――
負ける、という意識はまったくなかった。
その店に来るような客に、
お金を寄付するような広いココロは持ち合わせていない。
緊張の原因はただ1点。
このことが、どういった結果をもたらすか――
それだけが気がかりだった。


そして、ボクは、何ヶ月ぶりかの麻雀を打ち始めた――


つづく(おっと、つづくのか!?)


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