その94:補食(ほしょく)という考え方 | 肥満治療を行う外科医のブログ

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お菓子系をしょっちゅう間食してると、100%(ヒャクパー)太ります(その7)。

 

小腹(こばら)が空いたと思ったら、血糖値の上がりにくいミックスナッツチーズを食べることを勧めている方も多いと思います。

 

一般的に、補食とは・・・

『必要な栄養やエネルギーを満たすために、通常の食事(朝・昼・夕)に加えて物を食べること』

のようです。

当然、おやつや間食とは、意味合いが違います。

 

しかし、私が思う補食の概念は少々違っています。

 

『昼食や夕食本番の食事摂取量を抑えてくれて、また食後の血糖値の上昇をおだやかにしてくれるような、小腹が空いている時に事前に頂く、たんぱく質・脂質リッチ糖質少なめの食事』

と、考えています。

 

補食として相応しいものには、ナッツやチーズ以外に、冷奴、枝豆、納豆、タマゴ、ビーフジャーキー、サラダチキン、焼き鳥(塩)、スティック野菜、キャベツ、あたりめ、いりこ(煮干し)などがあります。

 

とはいえ、PYYGLP-1といった食欲を抑えるホルモンを出させる補食は、個人によって違うように思います。

 

そこで、私の補食ベスト4を紹介します。

*コンビニで手軽に手に入るような商品を例に。コンビニにはダイエットに役立つ商品もたくさんあります。

(午後5~6時ごろ補食して、夕食は8~9時頃と想定して、お話しします)

 

1.サバ缶

➔ ぶっちぎりに1位のサバ缶。魚肉のたんぱく質のみならず、魚油のEPA、DHAも多く入っています。当然、小腸を刺激して、PYY、GLP-1が分泌されますから、夕食時には食欲が下がっているのを実感するはずです。また最近のサバ缶は多様なラインナップがありますから、いろいろな味を飽きずに楽しめます。

 

*全てがコンビニの商品ではありませんが、私の好きなサバ缶の写真をアップ。

 

2.半熟煮卵

➔ 半熟煮卵1個のカロリーは75kcal、糖質は0.7gです(ファミリーマート)。ゆで卵は、糖質0.2g(ファミリーマート)ですが、個人的には半熟煮卵の方が、より補食の効果があるように思います。

 

 

3.ジャンボフランク

➔ 1本の中に、たんぱく質10.1g、脂質23.3.g、炭水化物5.6g。低糖質で、たんぱく質・脂質リッチ。

 

 

4.プロテインバー

➔ お菓子系ですが、たんぱく質が15gぐらい入っていますし、最近は低糖質(10gちょっと)のプロテインバーも販売されています。甘味もそれなりにあり、一本食べればきっと満足できます。

 

 

 

番外編

*コンビニで手に入るものではありませんが、もし食べる機会があるのなら、本番の食事の前に、前菜として食べておきたいものを紹介します(あくまで個人的な好みです)。

強力に食欲を抑えてくれますし、血糖値の上昇もおだやかになっていると思います。

 

1.納豆・とろろ・オクラのネバネバ3兄弟

➔ 腹も膨れますし、水溶性食物繊維もたっぷりです。

 

2.アボカド料理

➔ ビタミン(A、C、E)やカリウム、鉄、マグネシウム、カルシウムなどのミネラルも豊富。糖質は少なく、オレイン酸(オメガ9系脂肪酸)を多く含み、尚且つ、水溶性、不溶性食物繊維もたっぷり。オリーブオイルとの相性もバッチリなのでお勧めです。

 

3.刺身

➔大吟醸、この時期(秋)ならひやおろし、1合程度といただくのも大好きな組み合わせです。日本酒1合の糖質は9gです。「もう一杯」、「あ、もう一杯だけ」と杯を重ねすぎないように、水や茶をチェイサーにしながら楽しんではどうでしょうか。刺身は食欲を抑えてくれます。

 

皆さんも自分自身に合う補食を見つけて、ダイエットの味方にして下さい

 

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